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機器設定のための備忘録

オーディオ機器、PCの設定など

Strawbs

2011-06-20 00:00:00 | 音楽

はるか彼方昔、NHK総合で放送されていた番組に、ヤング・ミュージック・ショーという洋楽を中心としたものがあった。いくつか見た記憶があるが、単なる単なるロックではなく、イギリスの伝統音楽を取り込んだ、今様でありながらどこか素朴な曲を演奏していたバンドが出演していたのを記憶している。

そのバンド名が長い間わからないままだった。放送時にどこかに記録しておけばよかったのだが、その後 FMでも聞く機会がなかったように思う。最近ふと思い立って検索してみたところ、バンド名が Strawbsだったことが判った。1975年5月10日放送。たしか再放送もあったと記憶している。名前から受ける印象が、アイドルグループのようでもあり、完全に見落としていた。

この番組は不定期の放送だったので、ほとんど見ていない。もちろん当時はビデオレコーダーもなく、記憶のみ。他にどんなバンドが放送されたもわからないが、それを記録した書籍が出版されていた。機会があれば読んでみたい。

著者: 城山隆
書名: 僕らの「ヤング・ミュージック・ショー」
出版: 情報センター出版局
発行年: 2005
ISBN: 4795843627

 


Vangelis - Chariots of Fire (UICY-3575)

2011-06-19 21:00:00 | 音楽

ふとNHK FMのラジオ深夜便で以前録音した Vangelis Chariots of Fire(炎のランナー)のメインタイトルを聞いていると、3分18秒あたりにプチッとノイズが入った。放送の録音時に入ったのではと思っていたのだが、念のために別の日に録音した同曲(同じ CD番号)の録音も聞いてみたところ、同じ場所にノイズが入っていた。

NHK所蔵の CDに傷があったのか、CDのマスター音源にノイズがあったのか・・・。

CD番号: UICY-3575
発売日: 2002/05/02

初出は 1981年だったので、LP。友人が買って感動していたのを思い出す。ネットで検索してみると、Vangelisの一部の CD(国内盤)には音量がレベルオーバーしているものがあるらしい。質問者への販売元の回答もアップされていて、製作者が意図的にレベルを上げているということらしいが、製作者とは一体誰のことなのだろう。作曲者本人のことなのか。購入に際してその意図を理解せよというのは、殿様商売というか消費者をなめているというか、エンジニアのプロ意識がないというか全くひどいものだ。

レベルオーバーというのは製品不良ということ。オーディオチェック用CDなら、理解できるが。


Lionel Hampton: Stardust (3)

2011-05-21 15:00:00 | 音楽

Ravelの Boleroを比較した際に、Stardustのダイナミックレンジについても、ふと気になったのでこちらも比較してみることにした。まず手持ちの2枚。上段が JDL-5041、下段が JDL-2082。多少ダイナミックレンジの違いがありそうだが、後半部分の音量が JDL-2082の方が小さいことが目に付く。クラッチノイズがところどころにスパイク状に入っているのが見えるが、これは仕方がない。それよりも曲の長さが違う!

 

 

まさかと思ったのだが、エンディングの部分を拡大してみるとさらによくわかった。

JDL-5041の方が7秒ほど早くエンディング。拍手の長さかとも思ったが全体を通して確認すると、確かに JDL-5041が早い。そこで NHK FMで放送されたものも確認しておくことにした。まずは全体のダイナミックレンジ。上段が JDL-5041、中段が JDL-2082、下段が NHK FMで放送されたもの。

NHK FMの音源は後半部分の音量がかなり大きいことがわかる。そしてエンディングはどうだろう。

拍手の長さはやや短めだが、これは放送局側が音量を絞ったのかもしれない。そして速度は JDL-2082とぴたりと一致した。周波数特性からは FMの音源は JDL-5041に似ていると思ったが、速度は JDL-2082に一致した。とりあえずは JDL-5041はカッティングの際の速度もしくはテープ速度が違っていたのではないかと考えられる。

それにしてもカッティングレベルも速度も3者3様。こうなったら初出のレコード原盤を探さねばならないか。

ネットで検索してみると、The Billboard紙の 1954年4月24日の記事が出てきた。ここには look to Decca for Great Rhythm & Blues & Jazzという広告紙面があり、Gene Norman Presents JUST JAZZも掲載されていた。DL 7013 (33 1/3 RPM Long Play); ED 598 (Two Record 45 RPM Extended Play); DAU-815 (78 RPM Album).と書かれていた。

さらに調べてみると、Billboard紙には DL 7013は 1951年2月10日、6月23日、DAU-815は 1952年1月16日にも掲載されていた。2月10日の紙面には、"NEW RELEASES - ALBUMS" として DL 7013が掲載され(10-inch Long Play Microgroove Unbreakable Record・$3.85)、同時に 9-154も掲載されていた。こちらは Four 45 RPM Unbreakable Records・$4.15と記されていた。また、このジャムセッションの発売について、16ページに掲載されている。ということで、Stardustの LP盤の初出は 1951年のようだ。記事には HAMP'S JAM - Decca Issue Out After He Leavesという見出し。つまり Lionel Hamptonと Deccaの契約が終わったということか。6月23日の広告紙面には、NEW ON 78 RPMとして、Gene Norman presents JUST JAZZ Concert LIONEL HAMPTON ALL STARS and THE ALL STARS Selections Include: Star Dust (Four Parts) ― The Man I Love (Four Parts) Decca Album A-815・Four 10-inch 78 RPM Records・Price $4.75と書かれているので、EP盤だけでなく SP盤も4枚組みで発売されていたようだ。

DL 7013の音源は、CDでは The Lionel Hampton Story (PROPERBOX12)という4枚組に収録されている。CDをとりあえず注文したので、入手できたら確認してみよう。


今の音楽がなくしているもの - 細野晴臣

2011-05-06 21:00:00 | 音楽

ミュージシャンの細野晴臣がとてもいいことを言っていた。今日届いた朝日新聞の記事だが、オンライン版は先月25日にアップされていたようだ。

細野晴臣、38年ぶりボーカルアルバム 「古い音楽が、新しい」
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201104250270.html

(前略)
「今の音楽がなくしているものがある。それが音の強弱。テクノのせい、つまりは僕のせいでもあるんだろうけれど、フラットなんですよ」「録音手法をたとえるなら、20ワットの電気で暮らすみたいなこと。必要なところだけを照らす。暗くて見えないところがあっていい。でも、闇にも物が存在するし気配がある。音楽や情報だって同じでしょう」
(後略)

楽曲そのものだけでなく、FM放送やオーディオのスタンスにも同じことが言えるかもしれない。LPレコードの時代には、ラジカセのような視聴環境でも音が聞こえるように調整していると雑誌に書かれていたことを記憶しているが、現在はどうなんだろう。ポピュラーや歌謡曲、クラシックなどジャンルでも違うだろうし、どのような視聴環境をターゲットの中心においているのか、ミュージシャンやプロデューサーなど製作者側によっても様々かもしれない。高級オーディオが必要かどうか、一概には言えないということか。

FM放送にしても、NHKと民放ではかなり違っていたし、番組によっても差がある。どのような音に仕上げるかはプロデューサー次第なのかもしれない。

まあ、あまり気にせずに音楽を楽しむべし。


Friday Night in San Francisco - Live

2011-04-16 12:00:00 | 音楽

30年前(1981年12月24日)の FM放送での演奏が忘れられず、CDを購入(CK65168)。Live Under the Skyの演奏も発売してくれたらうれしいのだが。

放送されたのは、このディスクの1曲目、Paco de Lucia, Al di Meolaのデュオ演奏で Mediterranean Sundance Rio Ancho (地中海の舞踏 広い河)。米国 San Francisco、The Warfield Theaterでの演奏(1980年12月5日)。ネットで検索すると、動画投稿サイトにも同日の演奏がアップされていた。動画で当日の演奏が見られるとは思いもしなかったが。
FM放送もかなりいい音だったので、CDの音はどうだろうという興味もあったが、細かなニュアンスはやはり CDの方がよく聞こえた。周波数特性も比較してみたが(Audacity使用)、12kHzあたりまではよく一致しているものの、それ以上は FM放送は減衰していた。

一方、音の強弱も大きな差があった。ダイナミックレンジの差は致し方ないが、FM放送は曲の冒頭から終わりまで音圧はほぼ一定、リミッターでもかけられていたのだろうか。CDはエンディングに向けてボリューム調整がなされている気がする。ひょっとしたら後半部分は音がクリップしているかもしれない。下図(Audacity使用)では上段がCD、下段がFM。放送されたものでは曲の後半約1分が切れていたことがわかる。途中で児山氏が翌日の番組紹介のナレーションが入っている。