大昔に NHK FM ゴールデンジャズフラッシュで放送された1曲。以前にも演奏者不明の曲として取り上げたことがある。カセットに録音してはいたものの、冒頭の数秒を録音し損なっていた。すばらしい演奏でありながら、演奏者が全くわからなかった。CDや LPを買おうにも演奏者もタイトルもわからないままでお手上げ状態。それだけに余計に気になっていた。
インターネットの鼻歌検索でようやく曲名と演奏者がわかったため、CDを発注。
Ramsey Lewis (1983) - Les Fleurs (Columbia, FC 38787)
Vibraphoneが聞こえていたのが気になったが、これは Thomas Washington(Tom Tom "84")とのこと。この曲の編曲も担当。また、Morris Jennings ()も加わっていたので、この Essence of Loveでは5人編成か。少し注意して聴いてみると、たしかにブラシの音もセンターからやや左寄りに聞こえてきた。このアルバムのクレジットでは Bill Dickensは acoustic bassとなっていたが、electric bassも数曲弾いているように聞こえる。
それにしても Essence of Loveというタイトル、passionこそ愛の本質と言わんばかりの力がみなぎるような演奏。作曲者クレジットは Chopinとなっていた。Chopin本人がが聴いたらさぞかし仰天するかもしれない。彼の作品の中には "熱情" と称されるピアノソナタ第3番 ロ短調があるが(第4楽章)、それと比較すると Ramsey Lewisの Essence of Loveはより力強さが感じられる。逆に怒りに聞こえなくもない。
FM放送を録音したテープを聴いていたときよりも各楽器の音と定位がクリアとなった。
F短FFFFFF調 第4楽章