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機器設定のための備忘録

オーディオ機器、PCの設定など

NHK ブラジル発ラジオ深夜便

2011-05-18 21:00:00 | FM放送

5月18日と19日のラジオ深夜便は、ブラジル発ラジオ深夜便と題して、ブラジルからの中継。午前2時台は、ブラジリアン・ポップス集。アナウンサーの声を聞いていて、妙にこもっていることにふと気が付いた。そこで wavespectraで再生してみると、アナウンサの音声は 8kHz以上の高音がカットされていた。一方、放送された音楽にはこのような音のこもりもなく、14kHz前後のノッチがはっきり確認できた。

次にアナウンサーの音声を audacityを使ってグラフを描いてみた。

赤線は通常の東京からの放送、青線がブラジルからの放送。はっきりと 8kHz付近で音声がカットされていた。次に、ノイズもやや多いように感じられたので、無音部分も比較。黄色線が通常放送の無音部分、緑線がブラジルからの放送。こちらもブラジルからの放送は 8kHzでカットされていたが、音声の強弱にともなって 8kHz以上の音声信号が入ってくるのを確認した。ただし、これはブラジルからの伝送処理で入ってしまうノイズなのだろうか。この点は不明。

ノイズレベルは通常放送の無音部分と比較しても高い。空調音のような音も聞こえる。両方ともアナウンサーは同一人物だが、周波数特性は少し違っているようだ。喋っている内容が違うので違っていて当たり前なのかもしれないが、マイクの種類や音声処理にも違いがあるのかもしれない。アナウンサーも海外からの放送ということで、喉に力が入っていたのかもしれないが。

音楽はFM放送ではステレオ放送だったが、14kHzまでは出ていた。アナウンサーの音声と音楽とは別回線だったのだろうか。音源はブラジルからの送信だったのか、それとも音源は東京から? もし音楽は東京から放送していたのであれば、時間的なずれにかなり注意を払わねばならなかったはず。何かの機会にこの疑問が解決できればと思っている。

アナウンサーも言っていたが、はるか遠く離れたブラジルから日本のリスナーに向けて、国内のニュースを放送するというのはかなり違和感があることだろう。

 


Ravel - Bolero

2011-05-15 23:00:00 | FM放送

NHK FMの名演奏ライブラリー、今日は指揮者ピエール・ブーレーズの芸術というタイトルでの放送。残念ながら、後半部分しか聞けなかった。

ベルリン・フィルとの共演で、1993年に録音されたラヴェルのボレロも放送された(DG POCG1760)。audacityで表示させると、音が次第に大きくなっていくということがよくわかる(図)。

 

音は良いように思えたがところどころに楽器のノイズが入っている。数名の演奏者がリズムを一定に保っていないようにも聞こえた。他の演奏を聴いていないので判らないが。Ravelの Boleroは何度も放送されるだろうから、機会があれば比較してみたい。

ついでに、非常に古い録音が出てきたので、同様に audacityで表示。こちらは Ravelではなく、ELPの Boleroのオーケストラ版。

 

Abaddon's Bolero Orchestral - Keith Emerson

 

NHK FMで放送されたが、たしか未発表テイクだったのではないか。3M Scotchの Crystalで録音したが、残念なことに録音状態、保存状態がともに良くなかった。インターネットで確認しても、同じ演奏が見つからなかった。これも要確認。


ベートーベンのピアノ・ソナタ第32番

2011-05-07 18:00:00 | FM放送

昨晩 NHK FMで放送された、ベストオブクラシックのアンドラーシュ・シフ ピアノ・リサイタルを聞く。東京・紀尾井ホールでの収録で、アンコール曲も含め 6曲。番組の放送時間に余裕があったため、シューベルトの即興曲 変イ長調 作品90 第4も CD(LONDON POCL-5160)から放送された。

https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=200-20110506-07-90790

ベートーベンのピアノ・ソナタ第32番はジャズに聞こえてしまう。リズムや曲調を少し変えれば、そのままジャズのピアノ組曲になってしまいそうだ。ピアノにこだわらず、他の楽器をイメージしながら聴くのもいいかもしれない。

聞いていて歪みが少し気になった。ピアノの弦に紙が擦れてビリ付いているような音。番組最後に放送された CDも音があまりクリアでなかった。CD-Rに入れて再生したところ、ヘッドフォンで聞いていた以上に大きく歪み、ひどい音だった。そのため、チューナーの異常かとも疑ったが、PCをオーディオに接続して元ファイルを再生すると、それほど気になる状態ではなかった。その後は CD-Rからの音もほとんど問題なくなった。

コネクタの接触不良?


音声信号の凹みは2ヶ所? - NHK FM(2)

2011-05-03 09:00:00 | FM放送

カセットテープを整理していたら、古い録音が見つかった。SONYのラジカセを父が買ってきた頃のもの。1973年頃だろうか。機種は Pro1900。これを使って FM放送をずいぶん録音した。その中で Beatlesの Yesterdayなど数曲消さずに残っていたので、当時のカセットデッキの性能はどんなものだったのだろうかと、デジタル化してみた。

 

赤線が Pro1900で録音したもの。1975年頃の放送だったように思う。黄線は audacityのノイズ軽減機能を使って弱くノイズを除去。ついでに先日 NHK FMで放送された音源を青線で示した(CP25-5755)。緑線は 1979年頃 NHK FM リクエスト・アワーで放送された録音から。audacityを使ってテープ速度は簡単に修正して比較した。

これらを比較すると、 Pro1900で録音したものは、かなりレベル低下しているものの、10kHzまでは記録していたようだ。たしか取説にも周波数特性は 50Hz-10kHzと書かれていたような記憶がある。ところが、当時の NHK FMではこの 10kHzにノッチが入っていた。そのためか、民放のほうがなんとなく音がいいように思えたのだが、これは気のせいだったか。この 10kHzのノッチをラジカセから録音したテープで確認できたのは収穫だった。リクエスト・アワーで録音したものは16kHzあたりまで高音域が伸びているようだ。それと比較すると、最近の放送は、14.3-15.2kHz, 15.3-16kHzにノッチが入っていることがはっきりと判る(小数点以下は読み取り誤差もあるので不正確)。

それにしても可聴帯域にノッチを2ヶ所も入れるなんて、勘弁してもらいたいもの。東京タワーから放送される本局の番組と比較してみたいものだ。


SONY Big Special - Jim Hall & Art Farmer 4 (1978)

2011-04-29 21:00:00 | FM放送

1978年5月に放送された特別番組。東京・六本木のピット・インで PCM録音されたもの。番組の案内は本多俊夫氏。午前1時から3時までの2時間の番組。第1部が Jim Hall & Art Farmer4で、第2部はピアノに田村博、ボーカルに峰純子が加わる。番組の途中にはさまれる SONY CMのナレーションは、城達也氏。

デジタル化した際に小さな音がかなり鋭く聞こえるので、どのような状態なのか見てみたところ、ほとんど圧縮がかかっていないように思えた。周波数特性も FM放送の規格ギリギリを狙ったかのようだ。PCM方式が出始めた頃で、その特性を宣伝しようとしたのかもしれない。最近の民放の番組は軒並み圧縮がかけられていて、音がうるさいだけで音楽に引き込まれないような気がする。

当時の音源が CDででも出ていれば、聞きたいものだ。