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機器設定のための備忘録

オーディオ機器、PCの設定など

NHK サイマル放送 - らじる★らじる(2)

2011-12-11 00:00:00 | FM放送

NHKのサイマル放送の "らじる★らじる" が9月に放送開始となって4ヶ月が過ぎたが、そのクリアな音質から第2放送はよく聞くようになった。一方、FM放送はやはりチューナーで聞いたほうが音がよく聞こえるので、放送設備の点検などで FM放送が休止になるときに "らじる" で聞いている。放送開始時に音の圧縮具合を比較してみたが、毎朝の放送開始時と放送終了時の音楽を比較してみと顕著な差が出てきた。

 

 

放送終了の音楽の波形をキャプチャーしたものを示す。上段はチューナー、下段は "らじる" から録音した第2放送。チューナーから録音すると、どうしてもノイズが気になってしまう。このノイズレベルがもう少し低ければ日常的にも楽しめるのだが、周囲にノイズ源がいくつもあるとなかなか難しい。"らじる" は入力レベルが大きくても小さくても、鋭く音が入ってくる場合は音がつぶれ、歪んでいる。もう少し改善の余地がありそうなものだが。そして "らじる" の場合は途中で音が途切れることがあるようで、曲の長さが変わっていた。おかしいと思って波形を追っていくと、途中で音が切れている部分があった。

さらにいえば、同じ番組を第1とFMで放送している、ラジオ深夜便についても興味深いことがわかった。

さらに書きたいこともあったのだが、どうも12月5日朝からの送信のフォーマットが変わったようで、音の歪みがなくなった。ちょっと比較してみたいので別項目を作ることにした。

 


Prelude in E minor Op.28, No.4

2011-10-23 21:00:00 | FM放送

ショパンの有名な作品。ジャズでもよく取り上げられている。かつて FM東京系列でオン・エアされていたアスペクト・イン・ジャズのテーマ曲にもなっている(Gerry Mulligan: Night Lights)。 NHK FMのゴールデン・ジャズ・フラッシュという番組で、この曲の Piano/Keyboard, Electric Bass, Drumsの Trioによる演奏がかけられたことがあるが(Quartet編成かもしれない。Vibraphoneの音があるようなないような・・・・)、今もって演奏者名がわからないまま。amazonなどは mp3の試聴ができるが、8分を超える長い演奏はわずかしか登録されておらず、該当するものがなかった。ひょっとしたら曲名を変更しているかもしれない。そうなるとお手上げ。

NHKクロニクルでテレビ番組だけでなく、ラジオ番組も検索できるようになっているが、残念ながらこのゴールデン・ジャズ・フラッシュはまだ放送リストが公表されていないようだ。当日のタイトルは "秋深し" (1)Play Classicということで、クラシックの名曲をジャズで演奏したものを特集。翌週は(2)夏の思い出デン・ハーグというサブタイトルで、オランダで毎年開催されている North Sea Jazz Festivalなどの紹介。この2回の番組担当は本多俊夫氏。 スメタナのモルダウの流れ(演奏者不明 piano trio)、Going Home(LA4), Red Dragon Fly(日本の童謡 "赤とんぼ": dragonflyではなく dragon fly)(Jim Hall)がかかった次の4曲目(?)。Prelude in E minorの次は、白鳥の湖(Hubert Laws)だった。ピアノのタッチやチョッパーを多用するベースから Ramsey Lewis Trioかと思っていたのだが、該当する曲が見つからず。 とてもいい演奏だっただけに、ぜひ CDまたは LPを入手したいところ。

調べてみると、Jim Hallのアルバムは 1981年に発表された Concierto De Aranjuez(邦題: 新アランフェス)のようだ。白鳥の湖は Chet Baker, Jim Hall, Hubert Laws: Studio Trieste(1982)だったので、ゴールデン・ジャズ・フラッシュはその秋(以降)に放送されたものだろう。1980年か 1981年とばかり思っていたので、記録をきちんと残しておかねばと改めて痛感した次第。FM雑誌を収蔵している図書館があればいつか調べてみたいが、ネットで検索しても国会図書館のほか、数えるほどしかないようだ。NHKが過去のデータを公開してくれればよいが。 番組で North Sea Jazz Festivalは 7月13-15日(金・土・日)に開催、と本多氏が喋っていたので、1984年秋の放送のようだ。

反省点: 録音時に曲紹介はカットせずに残しておくべき。 他にもCDが出ていれば購入したい演奏者・曲目不明の録音がいくつかある。

 

 


NHK 音の風景

2011-10-12 06:00:00 | FM放送
ラジオ深夜便で未明に放送された「音の風景」は、都電荒川線の3分バージョンだった。確か以前にも放送されたのではと確認すると、今年3月30日のラジオ深夜便でも放送されていた。こちらは5分バージョン。同じタイトルで内容が全く異なるものがあるようだ。同番組内で「土佐和紙作り」(1月12日放送)、「土佐和紙」(5月3日放送)は内容もアナウンサーも全くの別物。紛らわしい。
そうかと思えば微妙にタイトルが違うが同じ内容のものも。NHKも番組管理が徹底していないかもしれない。

NHK サイマル放送開始 - らじる★らじる(1)

2011-09-03 12:00:00 | FM放送

9月1日午前11時より、NHKネットラジオ“らじる★らじる”が放送開始となった。ラジオ第1・第2、そして FMの番組を PCで聞くことができるようになった。

http://www3.nhk.or.jp/netradio/

山間部など電波の入りづらい地域、夜間の外国電波混信、マンションなど鉄筋コンクリート住宅の全国的普及など、ラジオ放送が聴取しにくい状況の改善を目的とされている。
平成25年度末まで試行し、改善効果を検証するとのこと。

提供する番組・・・R1・R2・FMとも「全国向け共通番組」

全国向け共通番組を放送していないときは、ラジオ第1は関東広域放送、FMは東京都域放送を提供。
提供エリア・・・日本国内限定

IPアドレスによる判定。ネットへの接続状況等によっては国内でも聴取できない場合がある。
※放送より数秒~数十秒の遅延が生じる。そのため、時報および緊急地震速報は無音となる。
※権利上の理由等により提供できない番組がある。

メリットとしては、PCや電灯線からのノイズから開放されること、電波が弱い場所でも視聴できるということが大きい。
一方、音質的には圧縮音源でもあり、FM放送よりはやや落ちるようで、音源によっては歪みもあった。Radikoと比較すると、この歪みっぽさが少ない印象を受けるので、聞き流すにしろ、聴き疲れは軽減されるかもしれない。

9月2日 15:55放送の、音の風景を「らじる」(上段)とFM(下段)で比較。「らじる」では時報がカットされている。よく聞くと、完全に切られているわけではなく、かすかに聞こえるので、ボリュームが絞られているといったほうがいいのかもしれない。ニュース気象通報を聞くと、アナウンサーの紙を動かす音がよく聞こえるのは微弱な音を持ち上げているためか。一方FMでは拍手や環境音など、大きな音がそのまま入っているが、「らじる」ではほぼ抑制されていることがよくわかる。

 


Ravel - Bolero (2)

2011-05-21 12:00:00 | FM放送

今日の早朝に NHK FM放送された、"音楽の泉" はレスピーギ、ラヴェル管弦楽曲集。最後に Ravelの Boreloが放送された。ピエール・ブーレーズ指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。先日15日にも同じ組み合わせの演奏が放送されたので、ハテ?とレコード番号(UCCG-7030)で調べると、CDの発売元は異なるものの、どうやら同じ演奏らしい。CDの発売日も 1994年と 2002年ということで、再発だろうか。現在はどちらも店頭では購入できないようだ。

発売レーベルが異なるので、音質も少しは違うのかもしれないと思い、とりあえず audacityで確認すると、面白いことが判った(下図)。上が1994年発売のポリドール・グラモフォン盤(以下PG盤)、下が 2002年発売のユニバーサルミュージック盤(以下ユニバーサル盤)。

 

 

今朝放送されたものはユニバーサル盤だったが、冒頭部分から音量が異なっている。エンディングの最大音量となる部分もやや PG盤と比べて抑えられている気がする。SoundEngineFreeで最大音量と平均音量を比較すると、PG盤は最大音量 -3.60dB、平均音量 -24.96 dB、ユニバーサル盤は最大音量 -4.31dB、平均音量 -24.84dBだった。PG盤の方がややレンジは広いようだ。

周波数特性については、FM放送で聴ける範囲では大きな修正はかけられていないように見える(下図、エンディングを audacityで処理)。青が PG盤、赤がユニバーサル盤。

 

 

同じ音源でも再発盤では再編集される場合があるということが判って興味深かった。再発時にラジカセなどの小型再生装置への配慮がなされたということなのだろうか。

あるいは放送時に音量調整がかけられている可能性もあるが。特に今日の放送は本放送はラジオ第1、再放送が FMでの放送なので、音量調整がかかっている可能性がある。それにしても再放送でもないのに同じ演奏が1週間と間を置かずに続けて聴けるということは、それだけ定番となっているのかもしれない。

調べてみると、現在入手できる CDは、ASIN: B000YY66GOのようだ。こちらはユニバーサル盤で 2008年に発売されたもの。SACDも 2004年に発売されていたが、現在は入手不可。と思ったら amazonでは輸入盤が入手可能(ASIN: B0002GCWMQ)。deutchgrammophonのサイトを見ると、FLACと MP3によるダウンロードも可能らしい。FLACは 16 bit/44.1 kHz、MP3は 320kbps。レコードジャケットに 4D audioと書かれているが、これはなんだろう?

SACD盤を注文してみることにした。