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セツブンソウ・2~開花

 節分はとうに過ぎてしまっているが、週末に降雪が2週続いたおかげでずいぶん待たされた開花。「セツブンソウ(節分草)」はキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。キンポウゲ科の特徴で、花弁のように見えるのは萼片。花弁は退化して黄色い蜜腺に変化し、雄蕊とともに雌蕊の周りに並んでいる。
 このセツブンソウやイチゲなど、早春に咲いてすぐに姿を消してしまう花を “スプリングエフェメラル(Spring Ephemeral)” と呼ぶが、この ephemera は、昆虫のカゲロウ(蜉蝣)のこと。つまりカゲロウのように短く儚い命であることを意味している。
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クマシデ・2~冬芽

 先日読んだ本に “料峭(りょうしょう)” という難しい言葉があったが、これは、春風がまだうすら寒く感じられるさま。その料峭たる春風に、芽ぶきの準備万端の「クマシデ(熊幣・熊四手)」。カバノキ科クマシデ属の落葉高木。丸々と太った果穂をぶら下げるので、雑木林の中でもよく目立つ。同属のアカシデの冬芽は赤くなるが、こちらの冬芽は黄緑色。
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