My Life & My Favorite

ぐーたら専業主婦の引きこもりブログです(笑)

【よしざわ窯】益子焼の黒い花菱皿

2014-05-13 10:05:42 | 和食器
和食器ネタです

益子焼「よしざわ窯」の、黒い花菱形のお皿

リムがヒラヒラとフリルのようなデザインで、
かつ花菱形…ってなかなか見かけないですよね

個性を感じる器が好きです

お値段も優しいのが嬉しい
よしざわ窯さんの器はこちらで買えます

他にも粉引や面取り、しのぎのステキな器がたくさんあります

↓玉子焼きを1本そのままのせたり、コハダの酢漬けを並べたり。
 

↓焼き鳥串や、ティータイムでカンノーリをのせたり。
 

↓キッシュをのせたり。
 

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【小沢賢一】くるみのコースター

2014-05-11 23:53:33 | その他食器・キッチン雑貨
キッチン小物ネタです

木工作家・小沢賢一さんの、くるみ製のコースターを
新しく購入しました
他にもカッティングボード2枚持っておりまして、
過去記事はコチラです

↓今回買ったのは右側。カッティングボード(左)とサイズ比較のため
並べてみました。


↓小沢賢一さんと、木工作家の高塚和則さんのパン皿も
一緒に並べてみました

高塚和則さんのパン皿は、さくらの木で出来ています

どちらの作家さんの作品も彫りが美しい…

ある日のブランチ

お花形のコースターは高塚和則さんのモノです。
パンプレート;ファイヤーキング(Fire King)ジェダイ レストランウェア
タンブラー;モッサー社(Mosser Glass Company)
スプーン;モッサー社(Mosser Glass Company)
テーブルクロス;マリメッコ(marimekko)pukettiベージュ

今回買ったコースターにはジャム瓶をのせてます

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【宝塚歌劇】「眠らない男・ナポレオン ー愛と栄光の涯にー」レビュー

2014-05-09 16:18:37 | 宝塚歌劇
宝塚ネタです
なかなか書けずにいた、星組公演「ナポレオン」のレビュー

先日5月4日(日)のNHKスペシャルは宝塚100周年ということで
トップスター5人を密着取材という内容でした

NHKスペシャルでも述べられていましたが、
この「ナポレオン」は宝塚100周年の記念すべき第1作目

衣装や舞台セットにかけられた費用も通常の倍以上、
作曲家にはフランスの大ヒットミュージカル「ロミオとジュリエット」の
作曲を手がけたジェラール・プレスギュルビック氏を迎え、
主演には「宝塚のトップスターの中でも随一の集客力を誇る」
「大黒柱的存在」の柚希礼音・夢咲ねねコンビ

まさに「宝塚の命運をかけた」ル・スペクタクル・ミュージカルなのです

ジェラール・プレスギュルビック氏作のロミジュリは、
基本的に時代を問わない、現代版にアレンジ可能なラブストーリーなので
ロック調もしっくり来ましたが、「ナポレオン」は
時代設定が明確にあり、ジェラール氏の曲は作品に相応しいのか?
さらに、池田理代子氏作『栄光のナポレオン』
だけでも全12巻…これだけの内容をどうまとめるのだろう?と不安もあり。

しかしながら、宝塚100周年の記念すべき演目の題材として、
これまでほとんどやったことがなく、
圧倒的に華やかで、男役が絶対的に主役で、ミュージカルとして成り立ち、
ヒロインの存在感もあって恋愛も成り立ち、なるべく悲劇ではなく… となると、
もう「ナポレオン」しかなかったんだろうな、って思います

「スカラムーシュ」のアンドレ・ルイ・モローなんか
宝塚トップ男役としてすごく相応しいと思うのですが、
華やかさに欠けるしね…魅力的なヒロインもいないし…

観劇前に色々な方の感想を拝見して、「イマイチ」みたいな意見もチラホラ
あったので、あまり期待せず、でもでもマンガ『栄光のナポレオン』と
脚本(『ル・サンク』についてます)を夫婦で熟読して行きました

観劇した当初に「めちゃくちゃ良かったです」と書きました

ただ、必ずしも万人受けする内容ではないのかな…とも思います
時代背景や脚本の内容まっさらな状態で観ると、
台詞や歌詞を聞き取ったり、話を追うのに精一杯になってしまうかも。

「宝塚が世界に発信するミュージカル」を目指して
作られたとのことですが、世界に発信するには
ちょっと物語が複雑過ぎる気がします…

また、宝塚男役ではなく普通の男性がこのナポレオンを
演じるのが想像出来ません
柚希礼音さん演じるナポレオンが完成されてるので

衣装も宝塚ならではの豪華さだし、舞台セットや
演出も凝っていて、同じセットと演出を他の劇団が
再現出来るのか疑問符です…。

歴史上の実話を元にしているので、ロマンチックと言うより
それぞれ浮気したり羽目を外したり、姻戚関係の不和とか、
「世継ぎを産めないから離婚」とか
かなり現実的な部分もありますし…

「ロミジュリ」みたいにウットリ劇に入り込みにくいかなぁと。

「エリザベート」は、「死」とか「不幸」の象徴である
「トート」との愛を描いたモノなので、それを主軸に
ストーリーが展開されるので、不幸な出来事の数々にも
どこか耽美的で幻想的なファンタジー要素があるんですよね

かなり綿密に予習して行ったからこそ楽しめましたが、
ちょっとした台詞、歌詞がすごく重要なキーワードを
含んでることもあり、「今の台詞、お客さんみんな
飲み込めてるのかな…」と余計な心配をする場面も…。
万人受けする内容ではないかな…。

ただ、やっぱりミュージカルにおける
音楽の比重って大きいなと思いました
そして、やはり柚希礼音・夢咲ねねのトップコンビだったからこそ
このミュージカルは成功したのだと思います
ナポ礼音もねねジョセフィーヌも文句ナシにハマり役。

加えて、豪華絢爛な舞台セットと衣装。
ジョセフィーヌの衣装は何通りもバリエーションがあって
これだけでも観る価値あったな~と思います


【ここから感想です

※かなり長文駄文です
※素人のたわごとです

序幕。ナポレオンと、ハプスブルグ皇女マリー・ルイーズとの
実子ナポレオン2世(天寿光希)と、ナポレオンの副官マルモン元帥(英真なおき)登場。
英雄ナポレオンの栄光の日々を振り返る、語り部的存在の2人です

若き日にマルモンを紅ゆずるが演じ、語り部として
英真なおき演じるは以下「グランマルモン」とします。

グランマルモンが「♪人はみな語るだろう~♪」と歌い出しから
もーー鳥肌でした途端に引き込まれます

そして、若き日のマルモン、麗しき紅ゆずる登場で
「♪革命を終わらせた英雄~♪」と歌い継ぎ、コーラスに徐々に
人が加わって行きサビで「♪嵐のように生きた男~♪」と大合唱、
一気に盛り上がり

そして雪ちらつく中、ナポレオン登場。
クレーン者みたいなのに乗って(
人が地位や階級にとらわれず能力で評価される世界を創ると
歌い上げます。瞳の奥に確固たる強い意志が感じられる
さすがな「ナポ礼音」


そして雪合戦。ナポレオンがいかに兵学校で
優秀だったかよく分かるシーン。そして、元々は「ナポレオン」ではなく
コルシカ島生まれの「ナポリオーネ・ディ・ブオナパルテ」と
いう名前だったことも丁寧に紹介。若きマルモンやブリエンヌが
この頃から傍らにいます。

そしてフランス革命勃発。このナンバー「時代は揺れる」大好きです
スカーレット・ピンパーネルの時といい、民衆の皆さんが良い仕事してます
マルモンが歌う主旋律と民衆とのコーラスが
さすがジェラール・プレスギュルビック作曲だなーと…


革命勃発→ロベスピエール台頭→ジョセフィーヌ、子ども達と投獄される
→ロベスピエール失脚→ジョセフィーヌと子ども達、貴族は解放される
→王党派の反乱→ナポレオンが、総裁ポール・バラス(一樹千尋;テルミドール派)に依頼され
王党派の武力蜂起を鎮圧

…と、ここまでが超ハイテンポに場面が転換して行きます。

そして、革命で揺れた混乱のパリから、総裁ポール・バラス主催の
華々しいパーティーへ一気に転換。

そして今をときめく総裁の、今夜の連れは…マダム・ジョセフ・ローズ(夢咲ねね)。
のちのジョセフィーヌ。
ボーアルネ子爵夫人でしたが夫は革命時に処刑され、今は未亡人であり
総裁バラスの愛人。でもこの設定はかなりソフトタッチな台詞で
説明されてました

一応バラスの今夜の連れとして登場したジョセフィーヌですが、
パーティー序盤からいきなり「♪ねぇ、ポールお話が…♪」と話しかけ、
バラスは呆れ顔で「何だ、また金の無心か?」というやりとり…
2人の間に愛はなく、ジョセフィーヌもお金目当て?と思わせる演出。

バラスはテレーズに乗り換える気満々で「テレーズに乾杯」とか
言っちゃってるし、ジョセフィーヌはそんなバラスに
「私はチェスの駒!?」と憤慨している場面も。
もうこの2人の間に愛もないし終わりだな…フラグ。

そこへナポレオン登場…ですが、パーティーに似つかわしくない
臭い軍服で来たモノだから浮きまくり。ダンスの相手も
ろくにしてもらえない始末。そこへジョセフィーヌが
「私は大砲のにおいが好きよ。」とナポレオンをダンスに誘います。
2人の運命的な出会い年上女性として余裕たっぷりで
ナポレオンをリード。

大砲のにおいのことも「それが私達を救ってくれた。感謝しなくては」と言い、
常々バカにされて来たコルシカ島出身であることも「私もマルティニーク島出身。
パリの人たちは知らないのよ。潮風の匂いを…」とバカにする様子もなく、
思わず「お名前は…マダム」と聞いてしまうナポレオンの
恋する目がたまりません

ジョセフィーヌの挑発に対し、強引にキスするのもカッコイイ
それに対し「女は力じゃ征服出来ない。Bon nuit」と余裕の笑みで
去って行くジョセフィーヌもまた心にくい

6歳年下のナポレオンが、総裁政府バラスの愛人であり、
社交界のヒロインを恋してしまった…。

ナポレオンがここで切ない思いを歌い上げます。
このどこか哀愁ただようメロディも好きで耳に残ります

国内軍最高司令官になったナポレオンが、市民の刀狩りを行い、
ジョセフィーヌの息子ウジェーヌに会う→
ジョセフィーヌと親密になる→パリで噂になる
→2人の濃密なラブシーン→結婚式

ここも親密になるまでテンポよく展開。
礼真琴さん演じるウジェーヌが素晴らしい
ナンバー「僕の父は偉大だった」も好きな曲の1つです

柚希・夢咲コンビのキスは本当にしてるみたいに見える
ラブシーンは盆が回って2階建てのセットで
舞台を大きく使ってます。

結婚式の場面で、ナポリオーネ・ディ・ブオナパルテという
名前からナポレオン・ボナパルトに、
ジョセフ・ローズという名前からジョセフィーヌに変更。

「♪刻んだ言葉は『運命に』…♪」お互いの指輪に刻印されていたそう。
ジョセフィーヌのここの衣装も大好きです
本当に美しい2人…


あえて言うなら、ナポレオン登場の前に
タレーランとかがジョセフィーヌに
「本当に良いのですか?彼と結婚しても古びた外套と剣しか
ついて来ませんよ」 みたいなくだりが欲しかったな…

そしてジョセフィーヌにも「♪愛しているのか自信がない♪」じゃなくて、
せっかく、今をときめく総裁のバラスとは決別して、貧乏軍人のナポレオンと
結婚しようとしてるのだから、もうちょっと、「複雑だけど
彼について行こうとする胸の内」…みたいなのを表現させてあげて欲しかったな…
表現方法は歌でも台詞でもどっちでもいいから。
「♪愛してるのか自信がない♪」なんて歌わせないで欲しい…

んで、イタリア遠征。出発前にジョセフィーヌが
ナポレオンを見送るシーンとかあるだけでも夫婦っぽくなると思うのですが

ここのフランス軍のダンスが、
軍服勢揃いで本当にカッコイイです
全員女性ということを忘れます…。遠征中に、ジョセフィーヌは
新しい恋人イポリットと浮気。「イタリアに来て欲しい」という
ナポレオンからの手紙はガン無視

ナポレオンは総統バラスに妻ジョセフィーヌを
イタリアに派遣するよう依頼。「妻が来なければイタリアから撤退します」と
バラスを脅す。仕方なくジョセフィーヌはイタリアへ。
「護衛」としてイポリットも付けて…。

イポリットをこんなにクローズアップさせる必要なかったのでは…?
イタリアまでジョセフィーヌが来てくれて、
まずはナポレオンとジョセフィーヌの甘々タイムありきだと
個人的に思います…。

願わくばイポリットの紹介を、ジョセフィーヌの口からじゃなくて、
兄のジョセフがナポレオンに報告するような感じで、
ジョセフィーヌとイポリットは一緒にダンスとか踊って
ソフトタッチに浮気を表現して欲しかったな…

イタリアでの戦勝祝賀会で、強烈な母登場
美穂圭子さんの歌がもう迫力で、全身からジョセフィーヌを拒絶してます

イポリットと仲睦まじくしているジョセフィーヌを見て、
ナポレオン激怒。ジョセフィーヌも、ナポレオン家族と
上手くいかず、いきなり離婚危機

ここも、ナポ母とジョセフィーヌを同じ場面に居合わせさせる必要は
ないかと…。強烈なナポ母とその家族のせいで
ナポレオンとジョセフィーヌの絡みがほとんどナシ
ナポ母の美穂圭子さんの歌は本当に素晴らしいので、
幕前でソロ&その後ナポ兄弟達がコーラスみたいにしても
良かったんじゃ…(※好き勝手書いてます

イタリア遠征してオーストリアとの戦争は勝利に終わり、
休戦協定→凱旋→ナポレオン支持率急上昇
→バラス達総裁政府は面白くない→ナポレオンを
遠くに追いやろうとエジプト遠征させる→エジプト遠征中に
ポーリーヌがジョセフィーヌの浮気疑惑を密告
→実はジョセフィーヌはイポリットといつの間にか絶縁していた
→ジョセフィーヌ、ナポレオンを想って歌う

ここの、ナポレオンを想う歌が、けっこう唐突なんですよね…
ナポレオンの命を案じる歌とか、「生きて帰って…!」と
必死に祈る場面とか欲しかったな…。
「♪あんなにあなたに愛されてた♪」と歌うのも良いですが
「ナポレオンを愛している自分」に気付くきっかけは、
ナポレオンの命を本気で案じた時であって欲しい

そして、クーデターと500人会議

ここも、タレーランが「♪民衆が叫んでる ナポレオンを指導者に♪
クーデターを起こして国を掴むチャンスだ♪」と
歌唱力は立派なんですが…

これだとタレーランがメインでクーデターを起こして
ナポレオンはただ担ぎ出されただけって印象になるので、
クーデター前にジョセフィーヌとは和解して欲しかったな…

マンガみたいに、
ナポレオン;「ジョセフィーヌ、これから忙しくなるぞ!君も手伝ってくれ」
ジョセフィーヌ;「クーデターなの…
ナポレオン「ああ。君をファースト・レディにしてあげるよ
ジョセフィーヌ;(不安そうに)「もし失敗したら?」
ナポレオン;「失敗かぁ、考えたことなかったな。君の夫の強運を信じなさい」
ジョセフィーヌ心の中;(私はなんて運命を背負った男と結婚してしまったのだろう)

みたいなくだりも欲しかった…

だって、元々総統バラスの愛人だったジョセフィーヌなのだから、
そのバラスをクーデターで自分の夫が倒そうとしているんだし…
もっと心の揺れを脚本で表現して欲しかった

クーデター後、バラス失脚。

あんまりタレーランを暗躍させないで欲しい…。
ナポレオンがタレーランの手の平で踊らされてるだけな印象を受けます

ナポレオン、自宅に戻り、ジョセフィーヌに
離婚を言い渡すが、ジョセフィーヌの嘆願に元サヤ。
ウジェーヌのサーベルとをジョセフィーヌの喉元に
突きつける場面は1つの山場ですね。その後の強引なキスも
カッコ良かったです

クーデターで新しい政府発足→ナポレオンは第一執政に就任
→国内の政治・経済・教育・宗教あらゆる分野の改革を行う
→ミュラの結婚を祝う家族達。ここで初めて
ジョセフィーヌとナポレオンに子ども出来ないことをナポ母が言及
→イタリア奪還・アルプス超え
→第二のイタリア遠征は大勝利→人々熱狂・ナポレオンコール
→国民投票によってナポレオン、皇帝に。ジョセフィーヌは皇后に。

ここでナポレオンはジョセフィーヌに「君がなるのは
女王じゃない。皇后だ」と言い、それに対して
ジョセフィーヌが「畏れ多き幸せ…」と深々とお辞儀。

ここも、「畏れ多き幸せ」じゃなくって、マンガの通り、
ナポレオンが皇帝になることで、余計に世継ぎが
必要になって来る焦り→「皇帝になんかならないで欲しい。
私はナポレオンとの平穏な暮らしを望んでいるだけなのに…」みたいに
して欲しかったなぁ…。皇帝になろうとしている
ナポレオンの心が解らない…とどこか俯瞰してナポレオンを
みつめる感じというか。

でもこれだと「♪女王になる その日まで私は生きていく♪」の
曲が死んでしまうしなぁ…悩ましい

国民投票で皇帝に選ばれるも、ナポ母は
「法王様を呼びつけるなんてお前は道を誤っている」と忠告。
不吉フラグ立ちました

どうせならジョセフィーヌにもこの不吉フラグに参戦してもらいたかった。

あっという間に1幕が終わって、第2幕は絢爛豪華な戴冠式。
ローマ法王ではなく、自ら王冠を手に取ったナポレオンに、
ローマ法王が「♪王冠の重さを思い知る時が来る♪」と歌い、
タレーランやフーシェ達は「♪共和国が帝国に 矛盾に満ちている♪」と
ダブルで不吉フラグ。
マルモンは、皇帝に就任したナポレオンに戸惑う歌。
ナポレオンのやり方に戸惑う人、出現。これも不吉フラグ。

ボナパルト王朝発足。内輪もめが絶えない様子。
ナポレオンの妹達、ジョセフィーヌが皇后であることが気に入らず、色々画策。
ジョセフィーヌは皇后になってからますます世継ぎプレッシャーに圧され焦り出す。

ナポレオン暗殺未遂。テロリストが「お前の帝国はお前で終わりだ!」と叫ぶ。
これもまた不吉フラグ。

→皇帝は世襲制なのでナポレオンが死んだら帝国も終わり…世継ぎが絶対必要となる
→マルモンとのかけあい→ジョセフィーヌにはもう出産は無理
→帝国維持のため世継ぎは必要、でもジョセフィーヌとは離婚したくない、葛藤
→離婚を決意→ジョセフィーヌ一度気絶、すぐに受け入れる
→タレーラン暗躍、外国の王女との政略結婚をセッティング
→オーストリア皇女マリー・ルイーズとの政略結婚成立
→皇子が産まれる、祝砲→「♪私の愛は報われた♪」と喜ぶジョセフィーヌ

かなり駆け足。

ナポレオンと離婚して、いよいよ宮殿を離れる時、
マンガみたく「ナポレオン、あなたの栄光がいつまでも色褪せませんように…
さようなら…さようなら…」と涙にくれる
シーンが欲しかった…

オーストリア皇女マリー・ルイーズとの絡みは
ちょっと丁寧に描きすぎ!?ジョセフィーヌがかすむ…
柚希礼音さんと絡む娘役は夢咲ねねさんだけにして欲しい
マリー・ルイーズとの結婚も語り部に語らせて
サラッと終わる程度で良い気がします…。
96期の綺咲愛里さんに歌が1曲与えられてましたが、
この歌も別に要らないような

ナポレオンに跡継ぎが産まれたことに喜ぶジョセフィーヌの歌、
「♪後悔なんてしない♪これでいいのよ♪」ではなく、マンガみたいに
「良かった…本当に良かった…おめでとうあなた…
とか言って欲しかったな…

でも銀橋に1人佇むジョセフィーヌ、哀愁と孤独感溢れる
演出で良かったです
銀橋で、民衆と一緒に祝砲をジョセフィーヌが一緒に数える
演出があれば、もっと「世継ぎが産まれる喜び」を表現出来たのでは…

そして、モスクワ遠征で大敗北→家族を失った民衆→ナポレオン支持率ガタ落ち
→家族もナポレオンを見放す→マルモンや兄ジョセフもパリを守るどころか
連合軍に明け渡す→皇帝失脚→ジョセフィーヌ、病の床に就いていたが
ロシア皇帝にナポレオンの流刑地を暖かい島に変更するよう嘆願
→ジョセフィーヌの死→エルバ島に流されたナポレオン、
希望を胸に歌う →END

ジョセフィーヌは、「♪あの人はいつか蘇る、必ず…♪」と
歌ってたった一人で絶命しますが、ここは
娘のオルタンスや侍女達に「お母様!」「皇后様!」とか
見守られながら絶命。って感じにしたほうが
ジョセフィーヌの死がより極立ったと思います

そして何より
ジョセフィーヌの死を知ったナポレオンのリアクションが欲しかった
でもそれ入れると惨めな終わり方になってしまうよね…

「翼なき荒鷲」のナンバーで、走馬灯のように
人々がナポレオンの元を過ぎ去って行きますが、
ジョセフィーヌの幻とのダンスが、2人の身のこなしが
絶妙で息がピッタリで、名場面だと勝手に思ってます

「♪王冠よりも価値ある人と悟った時には君は遥かに♪」という歌詞も、
ジョセフィーヌが死んだ後に歌えば、もっともっと悲劇性が増して
涙を誘ったと思うのですが…。

皇帝を退位した後、マルモン達がアカペラで
「♪我らがナポレオン 革命の守護神 フランスの英雄♪」と
敬礼して歌う場面は感動してウルウルしちゃいました

最後は「♪僕は眠らない その日が来ると信じて♪」と
希望たっぷりの終わり方ですが、
「♪我らがナポレオン 共和国の守護神 フランスの英雄~♪」を
最後に大コーラスで終わったりするのも良かったかなぁと…
(素人が勝手に言ってます、すみません
でも最後のシーンで全員出て来ちゃうと、その後のフィナーレで
ソロで銀橋で歌う紅ゆずる君が間に合わないしな…

今回語り部グランマルモンとナポレオン2世で
話が進んで行きましたが、ここまで綿密に歴史上の出来事や
エピソードを盛り込む必要があったのかな…

そもそもフランス革命前からやる必要はあったのか。
ジョセフィーヌがジャコバン派に囚えられ、
このシーンだけで、子持ちであること、夫がジャコバン派に
処刑されて「ボーアルネ子爵夫人」という未亡人であること、
牢獄の中でさえも「女王になるまで生き抜いてみせる」という
強い意志を持っていたこと、子ども達を守る優しい母…という
描写が盛り込めたのですよね。

また、「革命を終わらせた英雄」としてナポレオンを
描くので、革命の真っ只中の混乱を表現することで
それを終わらせたことの偉大さが際立つと…。

また、ナポレオンは「革命の守護神」「フランスの英雄」として
後世まで語り継がれる存在ですが、そのわりに
このミュージカルではナポレオンの活躍が薄くて、
逆に外務大臣のタレーランが暗躍し過ぎな気がしました

ただ、タレーランがいないと、皇帝退位宣言への署名までの
持って行き方が難しくなってしまうんですよね難しい

いっそのこと、タレーランを語り部にするとか

「エリザベート」のルキーニみたいに。

タレーランってば、ことあるごとに色々な場面で
語り部みたいに解説してるので…もうこれだけ暗躍してるんなら
いっそ悪役兼語り部ってことで
(好き勝手書いてます、すみません

タレーランと、オーストリア宰相のメッテルニヒとは親友だから
フランツ2世をそそのかしてオーストリア皇女を
ナポレオンのお妃候補にしてしまえ…とか、ロシア皇帝の
アレクサンドル1世に「妹を后に、と言われても断ってほしい」とか
このあたりのシーンは省略出来たのでは
せっかく語り部2人もいるのだから…。

そして、ナポレオンとジョセフィーヌとの絡みが
思った以上に少ないです
結婚→ジョセフィーヌ浮気→ナポ家族とジョセフィーヌとの不仲
→離婚危機→元サヤ
1幕がこれだけで終わってしまいます

ナポレオンが皇帝に上りつめるまで、妻として
支えた部分もあったと思うのです。特にクーデターのところは
ナポレオン・ジョセフィーヌコンビを際立たせて
丁寧に仕上げて欲しかったな…

ジョセフィーヌのキャラクターも、もうちょっと
魅力的な人物に描くことも出来たのでは?

この脚本だと「女王になる」と歌う→皇后になったら「畏れ多き幸せ」
→子どもが出来ないと焦る→離婚の時は「絶対嫌!」と言いつつ
冷静になった後は「キレイに身を引く」&皇后の称号は
そのままだと約束して下さったし、と…

なんだか「女王」とか「皇后」に固執しているだけで
ナポレオンのことは愛してないみたいな印象も受けかねません
離婚した時も「キレイに身を引いた」というよりは
皇后の称号とお城と莫大な年金を妥協点にした、って感じだし…

たとえば結婚式の時も「占いはハズレだわ。女王にはなれないわね。」と
カラッと笑って割り切る描写とか、タレーランあたりに
「今をときめく総裁の愛人の立場を捨てて1人の貧乏軍人の妻に
なろうとしている」みたいに語らせるとか、
クーデター成功した時には「あの占いは本当に当たるのか…?」と
自分の運命に怯えてみせたりとか、皇帝に即位したナポレオンを
「あの人の心が解らない」と理解に苦しむ描写とか加えるだけでも、
ジョセフィーヌが「ナポレオンを愛していたけれど地位や名誉目当てではない」
と充分に表現出来たんじゃないかな…。
(※好き勝手書いてます

子どもが出来ない、と焦る描写じゃなくて、
「ナポレオンが世継ぎを必要としているから、彼の子どもを産んであげたい」と
普通に表現すれば良かったのでは…。

とは言え、ジョセフィーヌとの絡みが多すぎても、今度は
英雄としての印象が薄れナポレオン像が女々しくなってしまうので…
「栄光」と「愛」の描写のバランスは難しいですね

民衆が熱狂してナポレオンコールする場面や、
「♪我らがナポレオン~」というコーラスは本当に良かったです。
国民に支持されて英雄ナポレオンが民衆効果で浮き彫りに

ただ1度の観劇でしたが、DVDでは見られないモノを
たくさん見れました。

イタリア遠征に、ナポレオンから返してもらった
父の形見のサーベルを身につけているウジェーヌ君。
ジョセフィーヌにサーベルを突きつけた後に
口付けた時、階段上にいたナポレオン兄弟達が
「チッ」と悔しそうな素振り。
戴冠式で銀橋を歩くナポレオン(←東京公演のみらしいです)。
戴冠式で自ら王冠を取ったナポレオンに、ローマ法王が
力なく座り込み手のやり場に困っていた様子。など。

「カフェブレイク」も北翔海莉、十輝いりす、真風涼帆、
紅ゆずる、壱城あずさ、天寿光希…と全部見ましたが、
また違った角度からこの作品が楽しめました。

どのように二番手、三番手に役をあてるか、とか
台詞の多さ、出番の多さ…どう采配するのか…も
演出家の腕の見せどころの一つと言えますが、
正直マルモン(紅)やミュラ(真風涼帆)の場面を
増やすことによって、ナポレオンとジョセフィーヌの
エピソードが減ってしまったような気がします

マルモンとミュラの出番があるわりには、
キャラクター自体はあんまり掘り下げられてなくて、
皆さん役作りに苦労したのではないかなと…。

ブリエンヌ(壱城あずさ)なんて、歌も台詞もほとんどなくて、
ほぼ「その他大勢」扱い…不憫です

北翔海莉さんは歌も突出して素晴らしく、さすがの安定感。
小池修一郎氏が無理を言って出演を依頼したそうですが、
10日余りの短いお稽古期間にもかかわらず、
歌も演技もこれだけの完成度、圧巻でした

ただ、タレーラン役を北翔海莉さんにあてたことで、
紅ゆずるさんの二番手としての存在感が薄れてしまった…
紅さんは歌に課題があるものの、タレーラン役で
チャンスを与えて欲しかったなぁ…。
マルモンが語り部じゃなかったら、いてもいなくても
同じような感じの人だし…

…とまぁ、書きたい放題書いてしまいましたが…

先にマンガを読んでしまって、マンガに毒されてる部分が
多々あり、ご容赦下さい

全くのゼロから作品を創るのは本当に難しく、
逆に、出来上がったモノに対して批評したり文句を言うのは
誰にだって出来ることです。

「産みの苦しみ」が伴う初演で、トップ率いる組子が
一丸となって取り組んだ本作品、劇場で観た時の
迫り来る熱気と溢れるエネルギー、重厚なコーラス、
凝った演出、豪華な衣装、すべてが宝塚100周年の第一作目に
相応しいモノだったと思います

フィナーレがすっごく好きです。
          

宝塚100周年ということで、過去の名作とかも
どんどん再演してもらいたいなぁ

でもベルばらはもう良いよ…
NHKスペシャルの宙組密着取材見ましたが、
元トップさんとかが口出しして現役生がすごくやりにくそう…って
勝手に思っちゃいました
そもそもベルばらは、主役級の人物が、
マリー・アントワネット、フェルゼン、オスカル、アンドレと
4人もいるので…1人の主人公を主軸に進めにくいんですよね…。

まぁ毎回観客動員数もすごいみたいなので、ドル箱的存在の
「ベルばら」な訳ですが、昔ながらの歌舞伎のような
台詞回しはもうお腹いっぱいです…

小池修一郎氏の処女作とも言える
「天使の微笑み悪魔の涙」、地方公演とかでも良いから
宙組の凰稀かなめ・実咲凛音コンビで
再演してくれないかなぁ…音楽も素晴らしいですし
「モンテ・クリスト伯」や「風とともに去りぬ」の
レット・バトラーなどでお髭がすっかり定着して来た凰稀かなめさん、
ファウスト博士とかの老け役もハマると思うのです
老人から、麗しい若き青年へ一気に変身したら絶対歓声がわくのにな~
メフィストフェレスは歌うまの朝夏まなととかで希望
(※素人が勝手に書いてます、すみません

「仮面のロマネスク」も柚希礼音・夢咲ねねコンビで
見てみたいなぁ…この前大空祐飛と野々すみ花で
再演されたばかりですが…。プレイボーイのヴァルモン子爵、
柚希礼音さんにピッタリだと思うのだけど。
トゥールベル夫人を誰が演るかが問題ですが
音波みのりあたりかな…。セシルは早乙女わかばとかで?
ダンスニー男爵は紅ゆずる、ジェルクール将軍は真風涼帆とかで
(※好き勝手書いてすみません

「銀の狼」も大好きな作品。
朝海ひかる主演で再演もされましたが、
これも柚希礼音・夢咲ねねコンビで見てみたいなぁ…。
絶対シルバもミレイユも似合うハズ

妄想ばかり書き連ねてすみません

今一番気になるのは、新生花組の明日海りおお披露目公演「エリザベート」です

明日海トートかっこ良すぎ
しかもルキーニは望海風斗、ルドルフは柚香光と芹香斗亜のWキャスト
観に行きたいーーーでもチケット取れないだろうなー

長文、大変失礼しましたーー


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