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ぐーたら専業主婦の引きこもりブログです(笑)

【ドラマ】窪田正孝さん演・平重盛 ~『平清盛』より~

2012-12-16 23:00:51 | ドラマ・番組
珍しくドラマネタです

大河ドラマ史上最低の視聴率を更新と、ネガティブな感じで
話題だった「平清盛」ですが…
我が家では、最初からずっと見続けて来て、残すトコロ後1回。

…と言っても、ウチは専ら録画組なのですが…

で、ずっと見て来た中で、「これは」と思ったのが、
平清盛の嫡男・平重盛を演じる窪田正孝さんの演技です

去年の大河ドラマでは「江」の豊臣秀頼を演じる太賀さんの
演技が光っていましたが、今回私が断然心を動かされたのは平重盛でした

最初に「おっ」と思ったのは平治の乱の時です
凛々しくて武将としての鎧姿やセリフ回しがサマになっていて

私はこの辺の歴史は、他の時代に輪をかけて無知なので、
平重盛も当初「誰?」と思ってWikipediaを見ていたら、
「平家没落は平重盛の死を以って始まった」とされており、
「そんなに重要人物なの」「つーか、そんなに早死にしちゃうの」と、
余計に重盛が気になって…

自分の子が輿から降ろされるという屈辱を藤原基房から受けた、
「殿上乗合事件」では、「平家の棟梁」として、藤原摂関家と
事を構えないと「決定」するが→ 平家の禿(かむろ)が
藤原基房に復讐した痕跡である赤い羽を見つけ、
「うぉーーーーー!」と慟哭とも言える叫びを上げ、
「父上にはなれぬ…」と苦悩する姿…真に迫っていて、
我が子の雪辱を果たせず、父・清盛を超えることもできず、
平家の棟梁としての決断は間違っていたのか?という重盛の苦悩を
全身で表現していて、観ているこっちが胸が痛みました

そして、最大の見せ場は「忠と孝のはざまで」の回。
もうここは泣かずにはいられませんでした

まずこの回では、鹿ヶ谷の陰謀が未遂に終わり、
重盛の義兄・藤原成親が流罪→食べ物を与えられず餓死という
悲惨な映像から始まり、「流罪となった地でどうなろうが
ワシの知ったことではない」と冷たく言い捨てる父・清盛に、
「父上の思い描いておられる国の姿が私には見えません…」と
言います。義兄を父が殺したも同然…怒りに声を
震わせつつ慎重に清盛に意見する重盛…。この表情が絶妙で

そして、平清盛の驕りは留まるところを知らず…
帝に入内した娘・徳子が皇子を産み、立太子させ、自らは
「東宮の外祖父」となった時…後白河法皇の御所を攻めようと言い出す

平家一門が皆武装している中、重盛だけは鎧ナシの白装束。

ここの場面の、父・清盛との緊迫した掛け合いが素晴らしいんです

清盛;「重盛…その姿は何とした?」

重盛;「父上こそ、そのお姿は何事にございますか?」

清盛;「しばらくの間、法皇様にこの館においで願おうと思うてな」

重盛;「…何と、情けないお言葉…。一門の運も尽き果てたのでございましょう…。
人は運が傾き始めると、必ず悪事を思いつくものにござります。」

清盛;「これは悪事ではない!国造りじゃ」

重盛;「法皇様がおられてこその国でござりましょう!!」

清盛;「それはやってみねば分かるまい。この平清盛が、やってみせてやると言うのじゃ」

重盛;「…分かりました。では、法皇様の御所は私が警護致します。
五位に叙せられてこちら、法皇様のご恩を受けなかったことなど
只の一度もござりませぬ。その恩の重さを喩えれば、千粒万粒の宝玉よりも重く、
その恩の深さを喩えれば、幾重にも染めた紅の色よりも深いでしょう。
故に、私は御所へ参り、幾ばくかの手勢を連れて法皇様をお守り致します。」

清盛;「今一度言う。これはわしの国造りじゃ。それを阻むと言うのじゃな?
平家の棟梁であるそなたが。我が子である…そなたが。」

重盛;「悲しきかな、法皇様に忠義を尽くそうとすれば、
山の頂よりもなお高き父上の恩を、たちまち忘れることになり…
痛ましきかな、父上への不孝を逃れんとすれば、
海よりも深き慈悲を下された、法皇様への不忠となります。
……忠ならんと欲すれば…孝ならず…、
……孝ならんと欲すれば…忠ならず…!!
進退、是、窮まれり………

…かくなる上は、この重盛が首を召され候え。
さすれば、御所を攻め奉る父上のお供も出来ず、
法皇様をお守りすることも出来ますまい…!!父上……!!」


ここで泣き崩れる重盛。

窪田正孝さんの熱演ぶりに心が震えました
突然文語調+候言葉に切り替わったのにも関わらず、
自然で無理のない、迫真の演技に感情移入しまくり

結局心労が祟って、42歳の若さで亡くなってしまう重盛なのですが…
病に臥せっている重盛の元へ、その「法皇様」がお見舞いに来るのですが、
平家の安泰を懇願する重盛に、「相解った」と一見快く引き受けたように
見えた後白河法皇、「これに勝てたらのぅ」と、今にも
死にかけの重盛に双六を強要…

震える手で、平家のために必死に賽を振る重盛の姿が
痛々しくて、健気で、ここでも泣いてしまいました
本当に瀕死の病人みたいでその演技にゾッとしたほどです

大河ドラマ、たまにこういう演技巧者に出会えるので
やっぱり見ておくと良いことあるなぁ

低視聴率が叫ばれていた「平清盛」でしたが、低視聴率だった理由は
映像の問題や歴史の難解さだけに非ず、
音響の問題もあったと思うのです。

ウチは毎回録画を見ていましたが、何故毎回録画なのかというと、
「え?今のトコロ何て言った?」って場面が多すぎるのです。
新しくスピーカーを設置してもセリフの聞こえにくさは解決されず
録画だと巻き戻して聞き直すことが出来るのでGOOD
個人的には、平時忠と北条時政が特に聞き取りにくかった

大河ドラマはお年寄りが楽しみに観ているモノの1つでもあると思いますが、
セリフが聞き取れないと入り込めないしシラケてしまいますよね。
今度の「八重の桜」はセリフが聞こえやすいとイイなぁと思います


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