サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

『愛の太田光』:TARO賞展出品作品

2023年01月29日 | 愛の肖像画

(2020年11月22日了)

 昨年秋に開催された『山田雅人かたりの世界「太田光物語」』。山田雅人さんが爆笑問題・太田さんの生い立ちからこれまでを、本人を前に語り下ろすというプログラムだ。当初5月に予定されていたものが、コロナ騒動により延期、結局、無観客・配信限定での公演となった。

 でもやっぱり、その場で見たい。立ち合いたい。太田さんに会いたい!という抑えがたい衝動に襲われたのは、主催者が日ごろからお世話になっているディレクターさんだったから。「何か手伝わせてください!」とお願いすると「じゃあ、カメラをお願いしようかな」と。即断で「お引き受けします!」と答えた。「あくまでも仕事ですからね、そのつもりで」「も、もちろんです!」
 当日、チャンスがあればと“爆笑問題の絵”を持参した。毎年、浅草公会堂で催されている漫才協会総出のイベント『漫才大会』に一昨年ゲスト出演した爆笑問題を描いたものだ。前年、漫才協会のカレンダーを制作した縁もあったし、当日は放送作家の高田文夫先生のお供ということもあって、写真撮影の許可をいただいていた。その高田先生が発起人である『山田雅人かたりの世界』である。この絵、太田さんに見ていただこう!
 本番前、楽屋へご挨拶した際、「じつは…」と切り出し、絵を差し出す。「要はサインして欲しいんだろ」という高田先生を制し「いや、まぁ、そうなんですけど、ただこの絵にではなく、太田さんの了承を得た上で、もう一度描きたいんです。できたらその絵にサインを…」「回りくどいんだよ、オマエは!」と先生に叱られるも、頑張った。「ハハハ、いいですよ」と気さくに受けとめてくれた太田さんと握手したい衝動を抑え、充分なソーシャルディスタンスを保ちつつ、パシャ!「太田さんへの思いを絵に込めて、また現れます!」そう伝えて楽屋を飛び出すと、高田先生のお付きである落語家の立川志ららさんに怒られた。「ダメでしょ!また勝手なことして~迷惑かけることになりますからね!絵が仕上がったら僕に連絡して下さい。段取りしますから」と。優しい。
 コロナ禍ゆえ透明ビニールの仕切りに覆われた楽屋での太田光の図。今だからこその一枚が仕上がった。「思い、しっかり込めました!」と志ららさんに連絡すると、数日後、番組構成作家さんの繋がりで、TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』の放送終了後、会っていただけることに。「心配なので私も行きます」という志ららさんとTBS前で待ち合わせ、受付後、検温。エレベーターでラジオフロアへ。作家さんに出迎えていただく。番組終了を待ち、スタジオへ。太田さんと相方の田中裕二さんが向かい合う、さっきまで放送していたラジオブース。その光景に足がすくむも、志ららさんに背中を押され、絵を差し出した。
 しばらく悩んだ末に書き記していただけた言葉〈在りし日の私!!〉あ、ありがとうございます!
 最後に、額装して再びお持ちした浅草公会堂の“爆笑問題の絵”(↓)を受け取っていただいた。事務所に飾ってくれるそう。ワーイ。というわけで、立川志ららさんの超絶アシストに感謝しつつ、新作『愛の太田光』完成です!

 

 “爆笑問題の絵”

 


 

第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展の出品作品です。
会期までに作品テキストを小出しに更新していきます。
会期は、2月18日(土)〜4月16日(日)
場所は、川崎市岡本太郎美術館
です。

ぜひ見に来て下さい!

 

 

 

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