サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

『顔、顔、顔』展:故郷編、開催中です

2024年02月11日 | 愛の肖像画

ながさわたかひろ展『顔、顔、顔』故郷編が、山形県東根市・まなびあテラスで開催中。

東根市は僕の出身地なのですが、とはいえ僕が育った頃(30数年前)とはすっかり別の街の様相です。

畑を切り拓き、整備して、その真ん中に市役所や学校を建て、新しい中心部ができました。

その一画にある複合型の文化施設が「まなびあテラス」で、図書館と美術館と市民ギャラリーと、多目的に使用可能な教室などが併設されています。

美術館には展示用の設備が揃っており、やりがいのある展示空間です。ここでは今回が2回目の展覧会になります。

前回は東京藝大の宮本武典さんがキュレーションしてくれたので、それはもう洗練された空間になったのですが、今回は自分でやっているので… まぁ、毎度やっている個展の延長です。

ここ数年はコロナ禍にあって個展ができていなかったので、展示したい作品、見ていただきたい作品は、いっぱいあります。

特に2019年から取り組んでいる『愛の肖像画』。今回は、このシリーズほぼ全作品を展示しています。

時間軸でいうと、その真ん中にすっぽり空洞みたいな期間があり、それがそのままコロナ禍にあたります。

この時期の作品が『ウィズコロナの肖像』。会場を2フロアに分けて、それぞれ展示しています。

手前のフロアが『ウィズコロナの肖像』です。

これまでは1,000枚を一つの塊として展示していたのですが、今回は月毎に分けて展示してみました。

 

その奥が『愛の肖像画』エリア

真ん中にデスクが置いてあり、そこに僕が座っています。

すると、どういうわけか『ウィズコロナの肖像』だけを見て、そのままスーッと帰ってしまう人が多いことに気づきました。

その理由を、あるお客さんに尋ねてみると「人が居ると構えてしまうんだろう。ここらの人はそんなもんかも知れねぇ」とのこと。

 

えっ、それ、まさに僕自身がそうです… 汗

つまり自分は紛れもなくこの土地の人間なのだと痛感しました。

とにかく他人を意識しちゃう。知らない人と一緒にいると、手汗びっしょりで心拍数が上がっちゃう、そんなような。

言ってみれば『愛の肖像画』はすべて、そんな自分との闘いの記録です。

だから、そんな人にこそ見てもらいたい作品でもあります。

テキスト片手に見たら、誰よりも分かってくれると思うので。どんだけ寂しいヤツかって話ですけど。。

 

なので毎日、どうすれば気楽に入ってきてもらえるものか、動線とかを考えています。一番は僕が居なければいいのでしょうが。。

これから来られる方、どうぞ心穏やかにご覧ください。人が居ますが、話しかけられないかぎり喋りかけたりしません。

人畜無害です。

 

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

 

 

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