サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

美術手帖 5月号

2011年04月24日 | Jan Svankmajer

『美術手帖 5月号』が発売されました。

《特集/現代アートの巨匠》…なんだか、凄いボリュームです。

となると「探すのに苦労するかも」な、

とても危うく、埋もれやすいページ、「に・褒められたくて」。

でも、今月もしっかりあります。どうか読みとばさないで!

 248ページです。

 

今回は、なんと…

3年越しで完成した「ヤン・シュヴァンクマイエルに褒められたくて」でっす!

先月来日されたヤンさんのサイン会に並びましたもん。クックックッ…

ついに、ついに完成した「Through the Looking-Glass, and What Takahiro Found There」、

是非ご確認下さい。

 

※ 3年前のことについては、〈 シュヴァンクマイエル褒め 〉 と 〈 続続・カーライ褒め 〉 参照。

 

 

 

追記)2014-1-10 

 

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シュヴァンクマイエルに褒められたくて 製版終了

2007年11月04日 | Jan Svankmajer
製版、終了です。
ヤンさんがいっぱい。
この後、本刷りでは色雁皮紙を挟み込むので、ここにハーフトーンが加わります。


それにしても、エッチングってのは時間がかかる作業で、時々、嫌になります。
一般的な社会生活、そのサイクルには合っていないみたいです。

毎日、同じ椅子に座り、同じモノを見て、右手にニードルを持ち、版に向かう。
それだけ。
劇的な出来事はなく、人と話すこともないし…

家に籠って机に向かい、コリコリやることは苦ではなく、もしろ穏やかな至福の時間だから
…困ったものです。
コメント (2)
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シュヴァンクマイエルに褒められたくて 4thステート(チャットモンチーこそROCK!と知るの巻)

2007年10月28日 | Jan Svankmajer
さて、Mr.シュヴァンクマイエル。
背景にアクアチントを施し、また描画を始め、24日は「生命力」を買ってきて、聞いて、独り身の寂しさ身にしみて感じ、愛犬ボビースーンに抱きつくも、猛烈に拒否されて顔に傷を負った私。ギザキモス。オレ、キモス!
いや、カナシス…

とは言えチャットモンチー、最高!
「生命力」イイっす。気持ち、優しくなりますねぇ…
でもなぁ、「ワタシ」もしくは「ワタシとアナタ」等身大的な「濃さ」にやたら疲れる。胸が詰まる。イタイ。
BGMにはならないね。「ワタシ」がチラついてなかなか集中出来ないや。
ポーッとしてる場合じゃないもんね。
やっぱオレ、描かんと! 
チェコのオッサンのこと考えんと!

オッサン?そうだそうだ。
そんなこともあろうかと、ちゃんと買ったよ、あがた森魚。

「バンドネオンの豹」「バンドネオンの豹と青猫」
タンゴ2部作が同じ日にリイシューされてた。
何ぶん馴染みが深いので、仕事、捗ります。
詞の聞き流し、バリバリ可能。右脳が勝手に唄ってくれるよ。
大名盤!


さてさて、「シュヴァンクマイエルに褒められたくて」はね、タンゴ舞いながら
うん、もうすぐ完成です。




寝る前にもう一度チャットモンチー聞こうっと…
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シュヴァンクマイエルに褒められたくて 2ndステート

2007年10月21日 | Jan Svankmajer
さて、Mr.シュヴァンクマイエルである。
ここ2,3週間、なかなかじっくり向き合う時間が持てなかったんですけれど、まぁ何とか、こんな感じです。
テーマは「鏡の国のアリス」。
「ちてしゃん」http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/8d/036a801f9454ddea23ff29d1349207f3.jpg
からの東欧シリーズということで…

鏡の国のアリス。「不思議の国のアリス」の続編。
全てが逆転するその世界観は、「不思議の~」以上に複雑なもの。
主要キャラも多数登場して、これがまた掴み難いんだよねぇ。
ハンプティ・ダンプティ、ジャバーウォッキーとか…
ジャバーウォッキーはキャロルのオリジナルキャラクターで、正体不明の怪物。
でも、いわゆる「怪物」として捉えるとなかなかイメージし難い。
このタイトルはMr.の手により映画化(1971)もされていたし、ならばここらから描き始めるしかないかな、と…
で、こんな感じか。

原題は、「Through the Looking-Glass, and What Alice Found There(姿見を抜けて、そこでアリスが見たもの)」。
今回はアリスを僕(タカヒロ)に置き換えて、シュヴァンクマイエル世界に分け入ろうかと。
そこで、タイトルは「Through the Looking-Glass, and What Takahiro Found There」に決定!
副題はもちろん「シュヴァンクマイエルに褒められたくて」です。

さぁ、今週は締まって行くぞ。
オー!
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シュヴァンクマイエルに褒められたくて その2

2007年09月23日 | Jan Svankmajer
ヤン・シュヴァンクマイエル氏にお会いした時、僕はこう言いました。
「アナタを『鏡の国のアリス』の世界観に結びつけた作品を描きます」
参考資料として持参したのは『ちてしゃん』です。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/8d/036a801f9454ddea23ff29d1349207f3.jpg

その時、Mr.はどこか怪訝な顔をしておられるように見えました。
それは、自分とドゥシャン・カーライ氏、お二人の姿をアリスの連作という形で結びつけようとする、僕の姿勢に対するものだったろうか?
それとも、チェコとスロバキアを一緒くたに捉える無知で短絡的な極東の小僧に向けられたものであったのか?
ん?
そうではなく、単にテメエの絵を気に入らなかっただけだろってか? (うん、それは言うなよ)
…考え過ぎ。要はその時の僕自身が何か引け目を感じてたってこと。
きっとそうだ。
アリス世界にこだわりすぎると、やがてその視点は否が応でも原作者ルイス・キャロルへ向かうもので、
じゃぁ、そこに描かれたカーライ氏って何なの?って、描き進める程にその意図が希薄になっていく、みたいなね。
「ちてしゃん」の後、そんな反省から描き始めたのが『カーライに褒められたくて』で、
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/99/99734b37812d083ec50cdc570bda3e46.jpg
一枚じゃ終われなくなっちゃったんだ。

Mr.シュヴァンクマイエルにお見せした「ちてしゃん」は確か3rdステート(完成前のもの)だったし、そりゃ引け目も感じるわな。うん。

でね、今回はドジソン卿のアリス、そのキャラクターから離れて、Mr.シュヴァンクマイエルの作品世界から感じとるアリス像を追おうとするわけです。

『鏡の国のヤン』

1stステート


似てねぇよって、君は言うかい?
そう、そうねぇ…
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