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原発事故のあおりで休止中の温水プール - Jヴィレッジ(福島県楢葉町)

2011-10-30 | Weblog
 訪問時は運休中でしたが、現在常磐線(南部区間)は広野駅まで復旧しています。にょきにょきと建っている煙突は火力発電所のものですのでご安心を。



 不通区間に取り残されていた電車。この後、晴れて線路が上野と繋がり、車庫に帰ることができました(この電車は念のため放射線測定しておいてくださいね‥)。



 本来、Jヴィレッジまではここからバスで行けるのですが、バスは当然ながら運行再開していないので、行けません。

 広野駅前は誰もいない‥。わずかに信用組合は開いており、時折自動車がやってきては慌しく用を済ませていきます。もちろんドライバーはマスク着用。乗り降りは駆け足で。無人に近い町内を県警や自治体のパトカーが往来して警戒しています。



 Jヴィレッジ本館です(原発事故前に撮影)。Jヴィレッジは警戒区域からわずかに外れているので、近くまでは自家用車でいくことができないわけではないです。



 Jヴィレッジバス停。楢葉町、広野町の町営バスが経由していました。



 警戒区域入り口。ここから北にはいくことができません。



 タイトルを「原発事故のあおりで休止中」としましたが、元々原発マネーでできた施設で、東京電力と自治体の第三セクターで経営している施設なので、この施設はもっぱら被害者であるとは言えないかもしれません。

 原発事故前の営業時間等はこちら

 警戒区域から外れているとはいえ、施設の使用目的が事故前とは全く異なっており、営業再開は困難そうです。

津波被害を受けた温水プール 大洗市(茨城県) ゆっくら健康館

2011-09-16 | Weblog
 ご存じ、大洗マリンタワー(本来の目的が灯台だとは知らなんだ)。



 の、すぐ陸側にあるゆっくら健康館(大洗町健康福祉センター)は、元々砂浜か干潟だった所に建つ施設。

(2011年7月撮影)

 周囲の水は退いていますが、道路や駐車場は液状化跡と津波浸水でぐにゃぐにゃで走りにくい。周囲の民家や商店は1階部分が壊れているものが多い。

 それでも今夏も海水浴場はやっていました(ガーラガラ湯沢でしたが‥)。

 そんな中、ゆっくら健康館は施設損壊で東北地方太平洋沖地震以降休業していましたが、2011/9/15より再開しています。

 ところで、この辺り海抜2-3メートルくらいしかあらへんのとちゃうやろか。
 
 しかし、この津波被害で大洗町の津波死者ゼロ(地震で1人)というのは、震源からやや離れていたのが幸いしただけではなく、八戸市のわずか1人(地元の方によると、その1人は港近くの様子を見に戻った女性だったとのこと)というのと同じように、自治体や住民の防災の意識が高く、そのための設備も機能していたと考えていいかも知れません。

 とにかく、再開となってよかったです。お魚たべたい。

中秋節

2011-09-13 | Weblog
 9月12日(月)。取引先が休みでなぜかと思ったら、中国では月餅を食べる日で祝日になっているらしい。



 すると、日本の月見団子ってのは輸入した習慣なのかも? ちなみに月餅を英語では moon cake と言うらしい。ふーん(春巻を spring roll ということを知ったときも感心した)。少し脱線。

 ともかく急に月餅を食べたくなったので、駅ナカのスイーツ店や中華惣菜店をいくつか探したが見つからない。

 デパ地下は既に閉店時間なので、某大手デパート上階のレストラン街(通称デパウエ)に行ってみた。「月餅を食べる日」ならば、テイクアウトやデザートメニューであるだろう、と。テイクアウトがなければ、晩飯食ってもいい。


 ところが「中華点心の店」を看板にする店に行ったところ、「ない」とのこと。なぜ?

 逆に、「今日は月餅がないかって問い合わせが多くて。何かあったんですか?」と逆質問されてしまう有様。中華の看板はモグリか?

 近くの「本格中華の店」を看板にする店に行ったところ、やはり「ない」とのこと。

 仕方なく帰路につき、最寄り駅近くの店員が中国系の個人店に行ってみた。ここでも「ない」と。

 でも「今日は中秋の名月。月餅食べる日ね。」って。お、知ってるやんか! せやったらなんで置かんの?

 「ほかの点心はたくさん置いてるけど、月餅は日本人食べないんだもん。食べたかったら中華街行かなきゃ。」

 翌日、都内のこれまた店員が中国系の個人店に行ってみたら、置いてあったので購入した。製造元は横浜中華街だ。本格月餅は少々値が張るが、名月が過ぎたので割引になっている。

 とにかく、月餅が食べられて満足。だが。

辛くも津波被害を逃れた屋内プール - 野田村(岩手県) 村民プール

2011-08-14 | Weblog
 東北地方太平洋沖地震の津波被害を受けた野田村(岩手県九戸郡)。

 三陸鉄道は、久慈駅から野田村役場近くの陸中野田駅までの区間は、ありがたいことに早くから運転再開しています。



 しかし、野田から先は休止中で、普代村民バスが陸中野田駅と普代村とを結んでいます。平日は、はるばる田野畑村からもバスがやって来ます。

 三陸鉄道不通区間の交通の便の低下の影響は大きいですが、陸中野田までの部分開通の効果もまた大きいです。陸中野田駅があと100メートルほど普代側にあったら、恐らく津波被害を受け、さらに部分開通区間が短縮していたでしょう。



 野田村役場を境に海側は、ごく新しい建物を除いて、ほぼ壊滅状態。役場まで瓦礫と津波が押し寄せたようです。

 駅から役場までは、のんびり歩いて徒歩10分ほど。役場からプールまでは5分ほどの近さ。プールに向かう道は、ほんの少し傾斜(上り坂)しています。「津波想定区域ここまで」の標識の少し先にある、



 プールは無傷でした。陸中野田駅付近と同様、僅かな標高差が幸いしたようです。



 今夏も営業されていました。よかった。

 今年(2011年度)は、6/11から営業されており、9/11まで。営業時間等はこちら

今夏の早朝営業のプール(東京都)

2011-07-30 | Weblog
 今年(2011年)の夏も早朝営業される公共プールが、いくつかあります。ありがたいことです。


(写真は本文と関係のない、ちょっとしたイメージ。)

 節電名目の便乗営業時間短縮を行っている東京の市町村でも、例年早朝営業を実施しているところはだいたい実施するみたいです。(その前に、時間短縮するなら夜間ではなく電力使用量ピークの昼間にしろやと小一時間‥。)


小金井市 小金井市総合体育館
7/19-
7:00-21:00

小金井市 栗山公園健康運動センター
7/19-
7:00-21:00

国分寺市 室内プール
今年は実施しないようです。

西東京市 スポーツセンター
7/18-8/31
7:00-当面の間20:50

東久留米市 スポーツセンター
7/25-8/21
7:00-平日22:40 土曜休日21:10

中央区(東京都)総合スポーツセンター
通年
7:00-20:40

中央区(東京都)月島スポーツプラザ
通年
7:00-20:40

新宿区 スポーツセンター
7/20-8/31
7:00-22:00

江戸川区 スポーツセンター
7/19-8/31
7:00-当面の間平日17:00 土曜22:30 休日21:30 まで

杉並区 上井草スポーツセンター
7/18-8/31
7:00-当面の間20:55

中野区 鷺宮体育館
7/16-8/31
7:00-平日土曜22:15 休日21:15

文京区 スポーツセンター
7/21
7:30-当面の間21:15 土曜休日17:45

文京区 総合体育館
7/21
7:30-当面の間21:15 土曜休日17:45


 ちょっと眠いですど、蒸し暑い夜が明けた後の早朝から泳ぐのは、とても気持ちがよいので強力にお奨めします。ほんとに。

津波被害を受けた上屋付きプール 大槌町(岩手県) 大槌町B&G海洋センター

2011-07-16 | Weblog
 岩手県大槌町B&G海洋センター

 大きな被害を受けた大槌町の吉里吉里地区にあります。



 少し高いところにあるため(地震前の海抜で20メートル弱)、建物ごと流出ということにはなっていません。

 というよりも、10メートルをはるかに超える高さま遡上して、かつこんなダメージを与えるとは。なんて恐ろしいことか。



 平屋建物は鉄骨部分を残し、窓、ドア、壁を失っています。



 プール槽や周囲に相当散乱していたであろう瓦礫などは、関係者の方々のご尽力によって丁寧に片付けられています。

 JR山田線宮古-釜石間は運休中で、被害状況を見ると、とても1、2年で復旧できるようなレベルとは思えません。

 釜石駅前から、国道R45を走る道の駅やまだ行きの岩手県交通のバス(当面無料)があり、吉里吉里駅近くの吉里吉里1丁目停を経由します。吉里吉里自体は大きな集落ではなく、そこから10分掛からない距離にあります。

 (このページの情報は2011年6月時点のものです。)

被災地のプール 営業中 釜石市(岩手県) 市営プール

2011-07-03 | Weblog
 釜石市の市営プール



 東北地方太平洋沖地震後休業していましたが、2011/7/3から再開しました。

 下界は厳しい状態です。



 しかし、海岸まで100メートルほどの近さでありながら、海岸からそそり立つ崖の上の標高50メートル近い山の上にあるプールは、外観上は無傷です。

 屋内25メートルのほか、屋外50メートルのプールがあります。屋外プールからは、釜石大観音(の後姿)が拝めます。



 JR釜石線は比較的早く復旧しており、JR東北本線花巻駅(東北新幹線新花巻駅)から釜石まで来ることができます。

 ただし、JR山田線(釜石市から宮古市方面)、三陸鉄道南リアス線(同じく大船渡市方面)は不通です。

 また、釜石までは、盛岡、仙台からの長距離バス、東京(池袋)からの夜行バスもあります。

 釜石市内の岩手県交通の路線バスも運行されており、無料になっています。

 (このページの情報は2011年7月時点のものです。)


陸前高田市(岩手県) ホテル 宿泊 震災後再開 営業中

2011-06-26 | Weblog
 寝袋を持っているので野宿でもするかと思っていましたが、好天で猛暑と言えるくらいだった海沿いの一帯は、昼過ぎから急に濃い霧が立ちこめ、気温がぐんと下がってしまいました(この霧が「やませ」らしいです。以前は季節風のことと思っていた)。



 少し心細くなって往路で見かけて覚えていた宿泊施設名をスマートフォンで検索すると、携帯向けのサイトに「水が出ないので入浴も食事もできませんが泊まってください」と。ホテル三陽という。(以後の写真はいずれも翌朝に撮影。)

 


 場所はだいたい分かっているので、恐る恐る電話してみました。なぜ恐る恐るかというと、連絡先は携帯電話の電話番号。固定電話が復旧する前の投稿なのか。(あとで調べたら固定電話は不安定らしい。)

 値段を聞いたら3500円とのこと(2011年6月時点。条件と最新の状況はお問い合わせください)。

 野宿では地元にお金が落ちないので、地元経済への貢献度は低いです。泊まれるならば泊まったほうがいいですね。

 気仙大橋(および姉歯橋)が津波で流出しているため(7月に仮設橋で仮復旧予定)、カーナビが役に立たず迂回路を遠回り(国道R343と県道R34の山間部経由)で示したりで、迷ってたどり着けない客が多いそうです。



 そのため遠回りしないですむ地元用迂回路(廻館橋西詰をすぐ南下し気仙川西側沿いを走行)を丁寧に説明してくれるが、それを丁重に断った上で(往路で使ったのでだいたい覚えている)、市街地近辺にコンビニと銭湯がないか聞いてみました。

 蛇足ながら、これも少々驚いたことに、陸前高田市内の災害後の不通区間の情報は、FM電波のVICS情報で最新のものを常に配信してくれています。おかげで私のカーナビは概ね検索表示できていました。



 地元用迂回路は概ね(PCのIEでご覧ください)このようなルートですが、交通を円滑にするために(公安委員会の強制の規制ではない)上下線で一方通行に振り分けている区間があります。被害の大きかった集落内、崩壊した法面近くを経由します。現地の案内板に従って注意して走行してください。



 日が暮れたし、おなかが空いた‥。

 コンビニは、ローソンの仮店舗が鳴石団地の入り口にでき、その向かいに小さな商店があります。



 銭湯は、国道R340沿いに仮設が1件あり(復興の湯。大石公民館)、最近、立ち寄り湯も営業を開始したとのこと(鈴木旅館)。(あとで調べたら、他にも山奥になるが玉乃湯(陸前高田市玉山休養施設)がある。)



 鈴木旅館は当日はもう暗かったため場所が分からず(何人か地元の方にも聞いてみたのですが)、翌朝に場所を確認しました。



 さて復興の湯(仮設独特の味があって、とてもよかった。被災された方にはまことに恐縮ですが、お許しください)で汗を流させていただき、コンビニで食料を調達して(品目は努力は見られますが、限られています)、ホテル三陽に到着です。

 ホテルとありますが、ビジネスホテル形式ではなく、和風旅館でした。

 テレビは我が家と同じくアナログです(被災三県はアナログ放送の延長が決まっていますのでご心配なく)。

 とにかく広いお部屋でお布団で気持ちよく眠れます。やませで凍えることもない。幸せ。

 断水で洗濯が困難なためか、寝巻きの備え付けはないようでした。私は寝巻き用のジャージを持ち歩いていますが、浴衣派の方はご持参を。

 トイレが基本的に屋外となるのがやや不便ですが、被災された方のご不便にくらべれば何ともないでしょう。



 断水にも関わらず部屋に湯茶のセットがあるのはありがたいことです。翌朝食堂でいただいたお茶は美味しかった。宿には朝刊もちゃんと届いています。

 あとで聞いたら、食事提供ができないうちは飲食物は持込可能だそうで、ボランティアと地元の方の混成グループが食堂で食事持込の宴会をやってました。缶ビールは宿で販売しています。

 最新の状況はこちらで。
 ホテル三陽(陸前高田市)さんの Twitter
http://twitter.com/#!/hotel_sanyo

 バス停はホテルの目前にあります(国道福住停)。しかし岩手県交通の長距離路線バス(大船渡県立病院前-大船渡駅-高田駅口-一関駅前線)は一部復旧したものの現在は当バス停を経由せず、当バス停-鳴石団地前間の無料バス1往復しかありません。

 したがって、陸前高田市街地から長距離バスからの乗り継ぎで来るのにもまだ不便で、事実上自家用車でのアクセスのみです。

 なお、低地が壊滅状態にあるため、現在は高台にある鳴石団地前、陸前高田ドライビングスクール前、サンビレッジ陸前高田がバスのターミナル機能を代替しています。



 道路を挟んで反対側の海産物直売所(漁業施設被害と断水のため休業状態)が一時期避難所になっており、市が運行しているバスも何便かあったようですが、現状はよくわかりませんでした。

(PCのIEでご覧ください)仙台方面からは三陸道、未開業部分は一般道(国道R45)で、松島付近で少し渋滞気味になるのを我慢すれば、比較的快適にたどり着くことができます。

 宮城-岩手の県境を越えてすぐ左手。

(このページの内容は2011年6月時点の状況です。)

津波被害を受けた温水プール 陸前高田市B&G海洋センター

2011-06-26 | Weblog
 陸前高田市B&G海洋センタープール。



 B&Gに多い上屋付きの夏季のみの簡易屋内プールではなく、ジャグジーやサウナもある通年営業の立派な温水プールです。新聞記事で気になって行ってみました。

 某全国紙で『学校から500メートルほど離れた屋内プール』について、『プールも近くの建物もすべて流された』とありましたが、建物自体は残存しています。

 建物前の土地は、津波に流された多数の廃車の集積場となっています。

 建物に近寄ろうとすると、複数の職員?の方(応援の方かもしれない)から呼び止められました。

 目的を説明して近寄らせてもらえましたが、建物に接近しないように念を押されました。



 また、積まれている廃車にはガソリンが残っている可能性があるので、火気厳禁です、と。



 周囲は隣接の野球場が海面下に沈むなど地盤がかなり沈下していますが、さすが新鋭のB&Gプール、深く杭でも打ってあるのか、建物の敷地だけは海面から高さを保っています。

 元々は波打ち際まで100メートルほどあったようですが、強固なB&Gの敷地を残して周囲が沈降した結果、海に突き出た建物のようになっています。



 主柱には折れやヒビはなく、テラスには亀裂ひとつありません。地震ではびくともしなかったのではないかと推測します。



 ただ、望遠レンズで内部を覗いて見る限り、上部からの圧迫にはまったく耐えられなかったと見られます。コンクリートでない部分の屋根がほぼなくなっており、落下したり散乱しています。

 周囲のビル等の被害状況を見ると、津波が来たときに何とか避難できるような施設として機能するためには、5階建て以上の高さが必要だったようです。



 それなりに強い耐震性を有しながら、高さにしても立地にしても津波に対しては致命的に弱く、悲しい出来事の舞台となった(あるいはそれに密接に関連した)ことは、とても残念です。



 有名な一本松。葉が茶変してピンチ。幹に補強が施されたようです。



 一本松をラベルにした陸前高田市支援クッキー。ただし静岡県産。バターが効いてとてもおいしいですが、食品添加物として合成着色料が使用されています。4箱入りで2000円。

被災地のプール 営業中 宮古市(岩手県) 姉ヶ崎サン・スポーツランド

2011-06-19 | Weblog
 リゾート地の森の中の室内プール姉ヶ崎サン・スポーツランド



 何気に通常営業しています。かっこいいですね。

 勤労者福祉施設でしたが、現在は宮古市の持ち物になっています。

 元々、2011年3月下旬に補修工事が終わり、リニューアルオープンの予定でした。ここで並みの公共団体であれば何か月も再開を延期するところですが、さすが宮古市&体育協会、4月には9:00-17:00の時間短縮でいち早く再開させました。

 標高100メートル近くの岬の崖の上にあるため、津波とは無縁だったのが幸いしました。

 サン・スポーツランドへは、宮古駅前から休暇村宮古行きの岩手県北バスが4便あります(土休日は3便)。「宮古~小本線」の時刻欄に「休暇村宮古」のバス停時刻が小さく載っています。姉ヶ崎サン・スポーツランド前は、休暇村宮古の1つ手前のバス停です。

 盛岡駅から宮古駅へは、JR山田線(宮古駅までは復旧しています)か、岩手県北バス(106急行バス)で。106急行バスは本数も多く便利です。東京(品川、浜松町)から夜行バスもあります。

 宮古駅近辺は津波の直撃から逃れ、浸水はあったものの被害が比較的軽く、商店やコンビニでの買い物は可能です。

 ただし、マクドナルドは半数以上が品切れ、居酒屋は冷凍食品程度しかないなど、飲食店は限定メニューとなっているところが多いです。

 大きな被害を受けた港湾部や近隣地域の復興関係者の滞在が多いとのことで、宿泊の確保もちょっとてこずりました(4件電話してようやく空きが見つかりました)。

 (このページの情報は2011年6月のものです。)

被災地のプール 営業中 大船渡市(岩手県) 三陸B&G海洋センター

2011-06-19 | Weblog
 過去に津波の被害に遭い、東北地方太平洋沖地震でも津波を受けた大船渡市(旧・三陸町)綾里地区。

 被災された方に心よりお見舞い申し上げます。



 そんな中、三陸B&G海洋センターの上屋付きプールは今年の夏も営業しています。何と素敵な!

 例年通り夜間営業も予定されています。



 平地が少ないため山を切り開いて造られた運動公園に立地する海洋センターは、徒歩でのアクセスが不便であることと引き換えに、被害が最小限で済みました。

 大船渡市のサイトや広報は、プールの情報の更新は間に合っていないようです。住所や地図等はこちらへ。

 綾里駅は、小学生の避難先として機能しましたが、三陸鉄道南リアス線は運休中。



 綾里駅の中に商店があるのですが、商品棚もガランとしており、花や野菜の苗を並べているものの、レジに電源を入れておらず、休業に近い状態でした。

 少しでもお金を使おうと記念に切符を買おうとしたのですが、長期の運休を見越して鉄道会社にすべて返却してしまったとのこと。これはちょっと残念。

 現在唯一の公共交通手段として、岩手県交通のバスが大船渡市街地と綾里中学校前とを結んでいます。4往復。今のところ無料です。

 時刻はここの「綾里線」で。
 http://www.iwatekenkotsu.co.jp/rosen-jikoku/morioka/110314pdf/engann/engann-mokuji.htm

 市街地から終点の綾里中学校前まで40-50分程度。綾里中学校前から三陸B&G海洋センターまで徒歩10分強です。

 長大トンネルでショートカットする三陸鉄道ならば盛駅から綾里駅までわずかに10分程度。震災前時点で12往復もあり、バスとの差は大きい、つまり鉄道不通の影響は大きいです。

 さて各地から大船渡市街地までのアクセスです。東北本線一ノ関から気仙沼、陸前高田を経て大船渡市の盛駅に至るJR大船渡線は、大船渡駅が流出するなどし、さらに陸前高田市内でも壊滅状態にあり、気仙沼から先の盛駅までは復旧作業に着手するかどうかさえ決まっていません。



 被害の少なかった盛駅では、不通区間に取り残されて孤立したディーゼル車が駅にずっと停まったまま。この先どうなるんでしょう。



 大船渡市街地でのバスの乗り継ぎは、盛駅近くのサンリアショッピングセンター前(サンリアSC)が便利。気候や天候が思わしくなくても、安全にバスの時間待ちができます。



 JR大船渡駅やその近辺は、駅は流失し、多くの建物が流失、崩壊、撤去されており、雨風を防げる場所が少なくなっており、乗り継ぎ場所としてお薦めできません。

 各地からの長距離バスは、逐次復旧や再運行計画がなされ、サンリアSCには、盛岡、一関、仙台からの便が乗り入れています。東京(池袋)からの夜行バスもあります。

 ただ、被災地のバスの時刻や経路に変更はつきもの。岩手県交通のウェブサイトで最新の時刻をご確認を。

 http://www.iwatekenkotsu.co.jp

 海洋センターのプールは子どもたちの歓声でとても賑やかでした。グラウンドではゲートボール大会が催されており、駐車場は満杯。

 速やかに営業を再開することが可能な、災害に強いスポーツ施設が、いかに地域の復興に役立つのかは、いちいちこのブログで述べるまでもないことでしょう。

 他の公共団体・地域の体育施設も、一刻も早く通常営業に戻りますように‥。

 なお、大船渡市には、海洋センターとは別に、市街地近くにYSセンターという通年営業の温水プールがあるのですが、そちらはしばらくプール休業中です。浴室は営業されるので、帰りに銭湯代わりに利用するのもいいかもしれません。



 YSセンターへは、サンリアSCから送迎バスが出ています。無料です。
 サンリアSC発 8:35 10:15 12:10 13:20 14:40 16:05
 帰路の最終YSセンター発 17:30
 (最新の時刻は施設にお確かめください)

 このページの情報は、訪問日(2011/6/19)時点のものです。


津軽石駅(岩手県宮古市) ディーゼル車脱線状態

2011-06-19 | Weblog
 踏切から見たJR山田線津軽石駅(岩手県宮古市)。ディーゼル車が脱線したままとなっています。

 

 14:46宮古行き。これがその列車でしょうね。まさに地震発生時刻。



 駅建物は大きな損傷を受けていません。直接強い波が襲ったというよりも、水位が徐々に増していった、ということでしょうか。

 周囲の古い木造建築の建物は「解体OK」とスプレー書きされたものが多いですが、駅建物にはそのようなスプレー書きはありません。

 

 線路際の建物に先頭部が食い込んでいるように見えます。



 偶然見つけた光景ですが、有名なスポットになっているようで、津波到達前の乗客の避難誘導の際の詳細も各サイトで紹介されています。

ユーザー車検 当日編

2011-06-10 | Weblog
 さて、いよいよ当日。



 用意するもの。
 現金。車検の予約番号(スマートフォンに、PCに届いた予約受付のメールを転送しておく)。記入した点検記録簿。

 前回の洗車から日にちが開いてしまっていたら、洗車に寄って下回りを綺麗にしておく。


(1) テスター屋さん
 車検証と今までの自賠責証書を持って車を降り、自賠責を購入。
 車のテストをやっている間に、自賠責の証書を作って貰う。

 タイヤがローラー上で空転する状態にできる機器の上に車を移動し、指示に従ってアクセスを踏む。
 車のスピードーメーターがだいたい44km/hの付近が測定機器上の40km/hらしいので、車検場でもスピードメーターが44km/hになった時点で合図するようにアドバイスを受ける。

 ブレーキのテストのときに質問したところ、姿勢制御装置(ESP)付きの車の場合(トラクションコントロールを含む)その機能はOFFにしておいたほうがよいそうなので、OFFにしておく(でもエンジンの再始動でONになることにあとで気づいた)。

 ライトの点灯やウインカーの作動を、車検場と同じ順序でチェック。ライトの光軸の調整に一番時間を掛け(と言っても3分くらい)。待ってる時間を含め10分以内で完了。

 検査の支障が少なくなるよう、ヘッドライトのロービーム部分に新聞紙を切ったものがテープで貼られて目隠しされる。



 テスト代は3000円。最近の値上げはないが、首都圏の都会は、出身地の地方都市に比べると少し高い。


(2) 車検場へ
 建物前に駐車し、車検証、新しい自賠責証書、コンビニで押印された自動車税の納付書を持って降りる。以前は必需品だったボールペンやシャープペンシルは備え付けられており、持参する必要はなかった。


(3) 申請書購入
 継続審査申請書を購入。
 前回の30円から20円に値下げされていた(こんなの値下げするくらいなら他の費用を下げるのに労力使えやと小一時間)。


(4) 印紙と証紙購入
 車検証を見せて検査手数料印紙、自動車審査証紙、自動車重量税印紙を同時に購入。


(5) 書類の記入
 記入台の上に掲示されている例を見ながら印紙や証紙を用紙に貼る。
 車検証から必要事項を用紙に書き写す。


(6) 納税証明
 自動車税の納付書と、何を渡したらいいのか分からないので、とりあえず持っている用紙や車検証などの書類一式を渡し(笑)、何かに押印してもらう。


(7) 受付窓口
 「ユーザー車検受付」の窓口へ行く。予約番号を伝えるためスマートフォンを操作していると、画面を直接見せるように言われる。
 受付番号が書かれた小さな紙片(受付票?)を渡され、記入台に戻ってそれに住所氏名電話番号、車のナンバーを記入し、再び受付窓口に行き、他の書類一式と一緒に渡す。
 記入間違いを訂正してもらい(汗)、受付は完了。


(8) 検査ラインへ
 車に戻り検査ライン(審査というのか)に車を回す。何も指示はなかったが、小型車普通車の2WDのレーンは4つほどあるが、右側の2列が素人、左側の2列がプロ、と何となく分かれているようだ。
 当然ながら素人レーンは進み具合が遅く列も長い。ただ、煽られる心配もなさそうなので、遠慮がちに素人レーンに並ぶ。


(9) 建物の手前
 書類を渡す。言われたとおりにヘッドランプ上下、フォグランプ、ウインカー左右、ワイパー、ウォッシャーを作動。検査員が後方に回り、ハザート、バックランプ、リアフォグランプを確認。
 ボンネットを開けるように言われ、その間検査員はメーター類や発炎筒の設置を確認。
 ボンネット内を確認した後、ボンネットを閉め、乗り込んで車を建物内に進める。

 以下、確かな記憶はないので、順序はちょっと違うかも知れない。


(10) 車高 所定の位置に進めて待っている、という感じだが、精密なセンサー計器で車高の確認が行われているようだ。
 前回は、車高がその形式の車の登録上の数値よりも低いということで検査員がやってきて、トランシーバーを使って再測定をするよう、何度も検査室とやり取りしていた。が今回はそういうことはなかった。


(11) スピードメーター、ブレーキ
 ここで一応姿勢制御装置(ESP)のボタンを解除の位置にしておく。テスター屋さんの指示通り、メーター針が44km/hになっとところで合図。昔はリモコンボタンを押して合図したように思うが、ここではパッシングする。
 あとは頭上の指示ランプに従って、フットブレーキ、サイドブレーキを操作する。「踏む」、「引く」のランプが灯いたら、力を込めて思いっきり踏む。引く。


(12) サイドスリップ、光軸
 幸いハンドルが重く直進安定性のいいFWD車なので、特に何もコツはいらない。ゆっくり車を真っ直ぐに所定の位置まで進めるだけ。前の前の車のときは、こっそりハンドルを微調整、てなことが必要で苦労した(汗)。
 車を進めたらヘッドライトを上向きに点灯。


(13) 排気ガス
 車から降り、テスター棒をマフラーに差し込み、頭上のOKランプが点灯したら抜いて戻す。
 機械に用紙を差し込んで、結果を示すスタンプを押印させる。
 差し込む用紙はこの「検査票1」だ。別の用紙を突っ込んで検査員と後ろの車を困らせてしまったことがある(恥)。





(14) 下回り
 頭上の指示ランプの表示に従い、フットブレーキ、サイドブレーキを踏む。ここではあまり力を込める必要はないかも。
 床の下でいろいろな検査がなされている。ステアリング装置や衝撃吸収力の確認のため車が大きく揺れる。
 終わったらブースの横まで車を動かし、再び書類を機械に差し込んでスタンプを押印させる。


(15) 書面審査
 ブースに書類一式を持って行く。返却された書類を持って、車を受付のある建物まで動かす。


(16) 車検証受領
 受付の横の標章交付の窓口に書類一式を渡し、車検証とステッカー貰う。
 これでおしまい。車検場内で1時間程度。


(17) 忘れないように
 帰路しばらく、ロービームに新聞紙が貼りっぱなしだった。何か間抜けだ。


 と、ユーザー車検は、程度のいい車なら結構簡単です。

 それに車検費用って結構安い。普通車の場合、審査1400円、検査400円の計1800円。

 テスター屋さんが3000円なので、それよりも高度な検査をしても低い額なのはお得でしょう?

 でも税金が‥。

デジアナ変換

2011-06-06 | Weblog
 ケーブルテレビに加入して間もなく、東北地方太平洋沖地震の起こる直前(3月上旬)に対応されました。デジアナ変換。

 おかげで、アナログテレビでも地震関連の情報のテロップの文字が鮮明で見やすかったです。



 5月になると、「デジアナ変換」の文字が画面上部に表示されるようになりました。(デジタルと同じ画面横縦比16:9のアナログテレビなので、普段はズームにして上下の黒帯を消して見ているので、しばらく気づきませんでした。)

 

 当面デジタルテレビ受像機に買い換える必要が無くなったと思うと、ちょっと気が抜けた感じ。

 しばらく経って価格がもっと下がってから、じっくり選んで買うとしましょう。

 しかし、困ったことがいくつか。

 アナログ放送が見れない!

 見れるのは、アナログに変換されたデジタル放送。

 寂しいことに、画面の下に「アナログ放送は2011年7月で終了します。」のテロップが表示されていない(当たり前だが)‥。

 デジタル受信設備への切り替えを喚起する告知も放送されない(これも当たり前だが)。

 それどころか「あなたのテレビはデジタル放送に対応しています」の告知放送がなされる。

 ちょっと待て。すると、7月24日に画面表示が砂嵐に変わる瞬間も見れないのかーっ!?

 残念。

津波で消え失せたプール 南相馬市(福島県)鹿島B&G海洋センター

2011-06-05 | Weblog
 南相馬市鹿島B&G海洋センター。どの程度の被害を受けたのか、情報が見つかりません。どうなったのでしょうか。

 南相馬市中心部。公共車両に乗っている人は、皆、防護服着てます。



 JR常磐線原ノ町駅。ここでも不通区間に孤立した電車が停まっています。北側は線路が津波で流出し迂回ルートの建設なしでは復旧不能、南側は原発で警戒区域と、運行再開は絶望的な状況。救出される前に朽ち果ててしまわなければいいですが。



 南相馬市鹿島区小島田地区。低地(耕作地?)はあちこちに漁船が散乱してます。ここからは特に被害が大きかった地です。被災された方に心よりお見舞い申しあげます。



 鹿島区の海側、石崎地区から牛島地区にかけては砂漠化しています。牛島体育館(地震以前より休止)は砂上の楼閣のよう。体育館以外の建物はすべて消失し、防風林もなくなり、砂が吹き荒れています。

 この廃体育館の裏に南相馬市鹿島B&G海洋センターがあります。



 道端のぬいぐるみ。捜索関係者に立位にして貰ったのでしょうか。とても寂しげ。



 これがプールです。地面に残ったコンクリートの枠と、泥が埋まった水溜りだけなので、わかりにくい。現在の海抜は目測で2メートルから3メートルの間です。



 これはわかりやすいですね。100メートルほど離れた場所にあった幼児プール。



 「孝子像」も台座を残して流失してます。孝子像の本来の姿はこちらを参照。



 像の本体はあとでここ(マリーナ跡?)で発見しました。



 笹川氏が身を挺して母を救ったように見えなくもない‥。



 受付や更衣室のあったコンクリート製の平屋建物は完全に流失していますが、階段と水のみ場の地面付近がわずかに残っています。



 南相馬市へは、福島交通バスの福島駅-相馬-南相馬の臨時路線が開設されましたので、公共交通機関で行けるようになりました。JR鹿島駅北側国道R6沿いの鹿島四季彩停(観光物産館鹿島四季彩)にも停車します。

 ただし、鹿島駅-牛島の路線バスは運休中です。なお、鹿島駅-牛島は5.5キロメートルほどの道のりです。

 また、JR常磐線の代行バスが原ノ町駅まで延長され、仙台からも南相馬市に行くことができるようになりました。

 (このページの情報は2011年6月時点のものです。)