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エアセクション脱出の作法?(JR東日本)

2015-08-06 | Weblog
 昨日(2015/8/4)に、横浜市のJR京浜東北線(根岸線区間の桜木町駅付近)で、電車がパンタグラフから火花を散らして架線を切断し、近辺のJR線が長時間マヒする事故がありました。

 複数のニュースによると、2か所の変電所からの送電が重複する区間(エアセクション)で、いったん電車が止まり、そこで不用意に発進してしまったのが原因とのこと。

 このセクションというのが厄介で、なるべくセクション区間内では電車が停車しないようにしなければならないというもの(発進が厄介なので。停車からの発進時に大電流が流れる恐れがあり、上の火花で架線が切れてしまうようなことになる)。

 この手のトラブルは、首都圏では多いです。


 思い出したのですが、昔(といっても2013年ごろ)、横須賀線で、セクション内と思われる区間で停車してしまったことがあります。

 1. まず、元々事故でダイヤが乱れていた。(先行電車との間隔が詰まっていた可能性がある。)
 2. そこで、乗っていた電車が例の自動アナウンス(「急停車します。Attention please! ..」)とともに急停車。(武蔵小杉→新川崎だったと思う。)
 3. 間もなく、「急停車は、運転に支障のない別の路線の別の事故の緊急停止信号が原因」の旨の車内アナウンスがあった。
 4. その後すぐに電車が発進、とほぼ同時に激しい衝撃とともに急停車。
 5. 数秒後、再び発進しようとして、またすぐに急停車。これまた衝撃。
 6. このとき、乗っていた車両の照明は消え、非常灯だけになる。
 
 以下は推測ですが、
 3.の時点で、セクション内で停止してしまった。
 4.では、闇雲に発進しようとしたので、安全装置が働いて急停車した(あるいは、気づいた車掌さんが非常ブレーキを掛けたのかも)。
 5.で、再び闇雲に発進しようとしたので、今度はパンタグラフ(電車の屋根の上の架線から集電する装置)が降りてしまった(これも安全装置か?)ので、6.のような状態になった。
 そもそも4.や5.の時点で火花が出て架線が切れる恐れが大いにあった。

 7. しばらくして、車内アナウンスで、「停車してはいけない場所に停車してしまったため‥」の説明があった。つまり、セクション内で停車してしまったと。
 8. 続いて「前10両はパンタグラフが降りて車内の照明が消えています‥」のアナウンス。後ろの5両はパンタグラフが降りず「生きている」、つまり後ろの5両のみセクション外ということだろう。
 9. しばらくして、「後ろ5両を使って、電車が発車できる場所まで動かします‥」と。そんなことができるのか! とちょっと驚いた。
 10. 歩くよりも遅いような速度で数分間走行。
 11. 再度停止、乗っている車両の照明がついた。セクションからの脱出に成功し、前10両のパンタグラフを上げたのだろう。
 12. 発進して通常の走行へ。

 最初の急停車からここまで約20分。意外と長くないので、7.~12.の手際はマニュアルになっているのでしょう。

 でも、私の乗っていた電車がたまたま15両で後ろ5両が生きていたから比較的簡単に脱出できたわけで、10両(例えば、京浜東北線)以下の電車では、もっと面倒なんでしょうねえ。

 (その場合は、どうするんだろ。後続の別の電車に押してもらうのか? あるいは、片側の変電所の送電を止めて貰って、自力脱出するのか。)

 

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