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血液検査で「EOSINOが高値」で「3か月後再検査」となっているが

2013-03-05 | Weblog
 ネットで見ても心配いらない、アレルギーがあるなら数値が高くて当たり前、が多数。

 じゃあ会社の検診の結果で「血液像に所見を認めます。3か月後に再検査を受けてください」とか書かないで欲しいのだが‥。

 あるいは、そもそも検査項目に入れておく意味あるのかと言うべきか。

 脱線するが、会社が検査医療機関と組んでこっそりエイズ検査をしているのではないかという噂が絶えないが、そもそも血液検査しときながら検査機関の医師が受診者に説明しない検診自体そもそも怪しい‥。検査結果を送りつけるのみとは無責任な。


 で、話を戻し、EOSINO (Eosinophil granulocyte) は、好酸球と訳されるらしい。白血球の一種です。
 
 以下、大阪大学医学部のサイトより。

 『好酸球の増加する疾患は感染症、アレルギー性疾患、悪性腫瘍、原因不明のものなど多岐にわたり、自然寛解するものから重症なものまである。増加の程度はmild: 500-1500/ul、moderate: 1500-5000/ ul、severe: >5000/ul。好酸球数1500/ul以上で好酸球増多症とする。特に末梢血好酸球が2000/ul以上であると臓器障害を呈しやすく、積極的に臓器障害を検索する必要がある。国立病院機構相模原病院からの報告では、頻度順に、薬剤性、固形腫瘍、皮膚疾患、血液腫瘍、気管支喘息、好酸球性血管浮腫、Churg-Strauss症候群、好酸球性肺炎、アトピー性皮膚炎などが報告されているが、開発途上国では寄生虫感染症が最も多い。』
 好酸球が増加する疾患

 鼻炎でお世話になっている耳鼻科(ファイバースコープさばきの名医)で聞いたら、「血液のことはよくわからない。内科さんで聞いてみて」と言われてしまった。

 そこでネットで「内科、アレルギー科」の開業医を探して、行ってみた。検査結果を持参。

 初診の「どうしましたかシート」に、「血液検査でeosino高値。再検査または診断を希望。鼻炎で通院中。耳鼻科で内科に聞いてくれと。」と記入。

 他の患者さんの後となったが、診察室に呼ばれ、検査結果を見せていろいろ質問。

 院長先生の「EOSINO」の発音は「イオジノ」で「オ」の部分にアクセントしていたが、二回目以降は単に「イオ」と呼び(この場合当然ながら「イ」にアクセント)、電子カルテには「Eo」と入力していた。そのように略すらしい。


 一通りの質疑でそれなりの納得をし、丁寧に礼を述べて待合室で会計を待っていると、名前を呼ばれ再度診察室へ。

 そこで、再び「肺の病気の可能性もないわけではない」と伝えられた後、改めて肺の検査結果を聞かれた。

 そのため、今度はX線検査の箇所を示して見て貰い、先ほどの説明の通りよいかと確認し、その通りと伝えてもらい、診断というか説明(問答?)は終わった。

 請求は初診料だけで、3割負担810円。


 以下は院長先生との問答集。参考になれば。
 
 「EOSINOが高いので再検査となっているのですが。」これには予想通り、
 「アレルギー鼻炎があれば、EOSINOが高いのは当たり前。」
 
 「EOSINOが高いことには問題がありますか?」
 「高いことには理由がある。肺の病気とかで高くなることもある。しかし肺の検査で問題があったとか言われてないのでしょ?」

 「再検査となっているのですが、再検査は必要ですか?」
 「再検査をしたいのであれば、検査をやってもいい。」
 「再検査をしたことによって、何か病気がわかりますか?」
 「アレルギーを疑われる。肺の病気の可能性もあるが、それならば具合が悪くなっているはず。」
 「再検査の結果によって、内臓の病気のように、生活や食事を改めて改善するような指導は得られますか?」
 「EOSINOの場合、食事とかで低くなったりするものじゃない。」

 「EOSINOが高いこと自体に問題はありますか? 低くする必要はありますか?」
 「アレルギーがあればEOSINOは高いものだ。」

 「EOSINOが高いからアレルギー体質なのでしょうか? それともアレルギー体質だからEOSINOが高いのでしょうか? つまり、EOSINOが先ではなくて‥」
 「アレルギーに対してEOSINOが高く出ている。」
 「‥結果として出ているということでしょうか。」
 「そういうこと。何か原因があって高くなっている。」


 と院長先生仰せのとおりアレルギー鼻炎が要因だっとすると、鼻炎は死ぬ病気でないし、症状を緩和する薬があり、その性能も現代ではかなりよくなってきているので(多少不満はあるが)大した問題ではない。

 いすれにせよ、EOSINOは、それ自体を低くすることを目標にするものではない、の理解がよさそうだ(EOSINOは先ではなく、後。結果として出ているもの)。

 「EOSINOを低くする」(つまりは高くなっている要因を徹底的に取り除くような)ことは、難しいか、不可能か、必要がないか、意味がない(結果として出ている症状を緩和したり病気の治療をすることはあるだろうが)。

注意: これは、私の場合の例です。受診者の検査結果や持病・症状などにより診断は異なることがあります。

 以下余談。
 「その検査の病院もいい加減な。再検査が要ると書く以上は、患者に説明して再検査も自分とこでやれや。」
 「はい。そう言います。」
 「検査結果を機械的に出すだけの病院にそんなマトモなこと言っても無駄!」

(追記)
 好酸球性副鼻腔炎というのがあります。
 成人発症で嗅覚障害を主訴とし、気管支喘息を伴い、鼻茸のための鼻閉と粘調な鼻汁を示す難治性副鼻腔炎であり、鼻粘膜に多数の好酸球を認める特徴を有する。
 抗菌薬は無効であり、ステロイドの内服にのみ反応する。
 耳漏を伴うこともあり、その耳漏にも著しい好酸球浸潤が認められ、難治性であり聴力障害は進行し、聾に至る。嗅覚障害も進行しにおいがわからなくなる。
(難病センター) http://www.nanbyou.or.jp/entry/2258

 鼻の粘膜に炎症が起こるのは、EOSINOが仕事をしているからと考えられます。しかし、この病気のように抗菌薬でEOSINOの仕事を減らしてやってもEOSIONOが減らないのはよくわかっていないようです。
 ただ、少なくとも、上記の難病センターのサイトのようにステロイドの内服に効果があるということは、EOSINOはアレルギー物質と戦うような仕事をしていること(前述の
医師の言う「アレルギー鼻炎ならEOSINOが高いのは当たり前」)と矛盾はないように思います。

(さらに追記)
 別件の咳と痰の診察の際、後ろの患者数が少なかったのを機に、上記とは別の医院(アレルギー専門医の看板は出していないが、内科と耳鼻科)の非常勤の先生(大学病院から来ている)に聞いてみた。
 「(先週まで副鼻腔炎だったが)それとEOSINOの高値は関係していますか?」
 (人間ドックの検査成績書を見せる)
 「うわあ、(EOSINOの数値)高いなあ。喘息持ちですか?」
 「いいえ。」
 「他のアレルギーはありますか?」
 「はい。ブタクサとか‥」
 「ならばEOSINOは高いのは当然。好酸球性副鼻腔炎というのがあるが、そういう患者さんの鼻の中は鼻茸(ポリープ)だらけになっている。また、喘息か喘息持ちのような症状になっているが、あなたはそうじゃない。」
 「EOSINOの値が高いことで、副鼻腔炎になりやすくなるということはありますか?」
 「あなたはジェニナック(抗生剤)で治まったのだから、細菌が原因だったということになり、好酸球は関係していないだろう。アレルギーあるならEOSINOが高いのは普通。」
 「わかりました、検査機関にそう言います‥。」

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
参考になりました。 (参考になりました。とてもりかいがしやすまとめながら、)
2018-12-01 18:19:50
簡潔に書かれている為、文章力のスキルが高いお方なのだと、お見受けいたします。
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Unknown (しーちゃん)
2019-03-13 08:26:06
とてもわかりやすかったです。私も検査結果で高値でした。喘息持ち、副鼻腔炎は手術済ですが、基本的にアレルギー体質です。今は多分ステロイド皮膚炎も。だからなのかーと納得しました。
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Unknown (ヘンリー)
2021-12-20 09:33:53
このように根掘り葉掘り 医者に聞くと たいがいは面倒くさいな、的な答えが返ってくることが多いですね。ある大学病院の自分で名医と思っている医者は終いには、怒り出す人がいました。 そうなるとこちらも、質問することを遠慮したり、躊躇してしまいます。 でも自分のことだから、きちんと答えてくれる医者を根気よく探して行くしかないですね。 医者にも一般常識的に 患者やスタッフに 誠実に対応する教育が必要ですね。 そうはいかないまでも、そうして医者も人間的に👨‍⚕️進歩していってほしいです。
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