前々から、VWのDSG®に対する故障の苦情はネット上にわんさかあった。

そのため、中古での購入予定車(ゴルフ5の後期モデルの 1.4リッター インタークーラ付きターボ Trendline)がリコール対策済みと確認していた。
ちなみに、前車はゴルフ5初期モデルの1.6リッターで、排気ガスセンサーが故障し警告灯が消えなくなった。排気ガス浄化系本体は正常だったが、VWは故障したセンサー部品のみの修理(トヨタ車だと7万円程度)を受け付けておらず、ユニットごと交換となり40万円ほど掛かるとのことだったので、前車の修理をやめて、走行距離の短い中古車を、前車の新車扱い店と同会社の別店である中古扱い店で購入することとしたもの。
(追記)このセンサーが故障する「VWスイッチ」(笑)は私の場合は走行距離約10万kmです。普通のユーザーの方はそこまでは乗らないのでしょうからあまり関係ないと思いますが、一応ご参考で。
なお、DSG®とは、VWの車に搭載される複雑な変速機(デュアルクラッチトランスミッションの一種)で、かつては高級スポーツ車や高級グレードにのみ搭載されていたが、近年はVWのほぼ全車種全グレードに搭載されている。私のグレードでは7段変速。
日本車では、VWとは別のデュアルクラッチトランスミッションが、三菱ランサーエボリューションに搭載されているようだ。
トルクコンバータを使用しないので、マニュアルトランスミッションなみの効率を得、それ以上の加速感を得ることができるという。
「という」と伝聞調の表現だが、実際に燃費はよく(ゴルフ5 1.6リッター 6速ATで12km/リッター程度だったが、1.4リッターターボ 7速DSG®では16km 14km/リッター程度)、加速時には信じられない速さでギアチェンジが行われ、かつギアチェンジの瞬間にもアクセルが緩められないため、あっという間に希望する速度に到達できる。(世界中の車が電気モーター車になれば要らなくなる機械なんでしょうけど。)
蛇足だが、加速が良すぎてパワー過剰なので、ゴルフ6以降の Trendlineは、1.2リッターに排気量ダウンされている。あるいは、ゴルフ5の末期モデルのサービスで1.4リッターにしてくれていたのかも(その辺はあえて中古を買う理由と言えなくもない)。
しかし、購入後、わずか数日でリコールが出た。
リコール届出番号
外-1924
リコール開始日
平成25年5月8日
不具合の部位(部品名)
自動変速機制御コンピュータ
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
7速DSG型自動変速機を搭載した車両において、自動変速機制御コンピュータの基盤材質が不適切であるため、内部ショートが発生し電源用ヒューズが溶断するおそれがある。走行中に不具合が発生した場合、クラッチの締結が開放されることによって、車両の運行を維持するための駆動力が伝達されず惰性走行状態となり、車両停車後に再発進不能となる。なお、不具合が発生しても、車両を安全に停車させるための制動、操舵にかかわる機能は保持される。
駐車中に不具合が発生した場合、エンジンを始動できない、または始動できても発進不能となる。
不具合件数
338 件
改善措置の内容
全車両、自動変速機制御コンピュータを対策品と交換する。
なお、対策品の準備等に時間を要するため、全ての使用者に不具合の内容を通知して注意喚起を行い、準備が整い次第、再度入庫の通知をする。
(輸入期間の全体の範囲)
平成19年10月22日~平成24年10月15日
リコール対象車両の台数
(計91,015)
(国土交通省のサイトより)
まだVWが不具合を認めなかった時期に、有償修理の後、不安から自腹の保証延長をしつつ、めげずに国交省にクレームを上げ続けたユーザー諸氏には感謝です。
しかし、9万1千台とはすごい台数だなあ。どうりで、修理までに長期間待たされるわけだ。(追記)『準備が整い次第、再度入庫の通知をする』とあるが、リコール通知後約2か月の時点では、まだ入庫の案内は来ていない。
ところで、走行中、いわゆるギア抜けに近い症状がでたことが2回ある。
1回目は、信号の右折待ちで停車し、すぐに対向車が途切れて停止と同時に発進しようとしたとき。アクセルを踏んでも車が前に進まない‥。
2回目は、高速出口で同じように赤信号で停止し、すぐに青信号(厳密には左折可矢印)に変わり、停止と同時に発進しようとしたとき。このときは、ペダルを踏めの警告灯が表示されたのを覚えてるが、1回目のときも同じだったかも知れない。
いずれも、後続車には悪いがいったんブレーキを踏み、シフトレバーをいったんNにしてDに入れなおすと、何ごともなかったかのように走り出した。
でもリコール内容を読むと、この症状は違うよなぁ。
うーん、DSG®は過去にも別のリコールはあるようだし、今後もいろいろ出てくるような気がする。
しかし、今は「DSG®はすぐ壊れる」、「DSG®は何度もリコールが出ている」の認識が広く定着したので、メーカーとしても、こうなったら開き直って最後までとことん面倒を見てやるという覚悟ができているのではないでしょうか。
ということで、自腹でDSG®の故障を直さなければならない心配はなくなっていると思い少し安心しましたとさ。
以下、ダイレクトメールより。
(追記)
リコール案内から約3か月後に「修理の準備が整いました」のダイレクトメールが来ました。
購入店に行ったところ、系列の修理可能店行ってくれとのことで、最初から言えやと思いつつ修理可能店へ。
まあいい機会なので、修理可能店でついでにギア抜けのような症状について聞いてみた。そこの整備ご担当の推測では「右左折矢印信号での発進の直前が、交差点で右左折準備のため少しハンドルを切りながら黄信号で強めのブレーキで停止しようとした状態だったのであれば、ESP(自動姿勢制御装置)が過剰反応してアクセルのオンを妨げた可能性がある」とのことだった。なるほど。
(さらに追記)
このリコールの結果は、VW ゴルフ5 DSG®のリコール(結果編)に記載しました。
このリコールでの修理後1年以上になりますが、上記のようなギア抜けの症状は発生していません。

そのため、中古での購入予定車(ゴルフ5の後期モデルの 1.4リッター インタークーラ付きターボ Trendline)がリコール対策済みと確認していた。
ちなみに、前車はゴルフ5初期モデルの1.6リッターで、排気ガスセンサーが故障し警告灯が消えなくなった。排気ガス浄化系本体は正常だったが、VWは故障したセンサー部品のみの修理(トヨタ車だと7万円程度)を受け付けておらず、ユニットごと交換となり40万円ほど掛かるとのことだったので、前車の修理をやめて、走行距離の短い中古車を、前車の新車扱い店と同会社の別店である中古扱い店で購入することとしたもの。
(追記)このセンサーが故障する「VWスイッチ」(笑)は私の場合は走行距離約10万kmです。普通のユーザーの方はそこまでは乗らないのでしょうからあまり関係ないと思いますが、一応ご参考で。
なお、DSG®とは、VWの車に搭載される複雑な変速機(デュアルクラッチトランスミッションの一種)で、かつては高級スポーツ車や高級グレードにのみ搭載されていたが、近年はVWのほぼ全車種全グレードに搭載されている。私のグレードでは7段変速。
日本車では、VWとは別のデュアルクラッチトランスミッションが、三菱ランサーエボリューションに搭載されているようだ。
トルクコンバータを使用しないので、マニュアルトランスミッションなみの効率を得、それ以上の加速感を得ることができるという。
「という」と伝聞調の表現だが、実際に燃費はよく(ゴルフ5 1.6リッター 6速ATで12km/リッター程度だったが、1.4リッターターボ 7速DSG®では
蛇足だが、加速が良すぎてパワー過剰なので、ゴルフ6以降の Trendlineは、1.2リッターに排気量ダウンされている。あるいは、ゴルフ5の末期モデルのサービスで1.4リッターにしてくれていたのかも(その辺はあえて中古を買う理由と言えなくもない)。
しかし、購入後、わずか数日でリコールが出た。
リコール届出番号
外-1924
リコール開始日
平成25年5月8日
不具合の部位(部品名)
自動変速機制御コンピュータ
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
7速DSG型自動変速機を搭載した車両において、自動変速機制御コンピュータの基盤材質が不適切であるため、内部ショートが発生し電源用ヒューズが溶断するおそれがある。走行中に不具合が発生した場合、クラッチの締結が開放されることによって、車両の運行を維持するための駆動力が伝達されず惰性走行状態となり、車両停車後に再発進不能となる。なお、不具合が発生しても、車両を安全に停車させるための制動、操舵にかかわる機能は保持される。
駐車中に不具合が発生した場合、エンジンを始動できない、または始動できても発進不能となる。
不具合件数
338 件
改善措置の内容
全車両、自動変速機制御コンピュータを対策品と交換する。
なお、対策品の準備等に時間を要するため、全ての使用者に不具合の内容を通知して注意喚起を行い、準備が整い次第、再度入庫の通知をする。
(輸入期間の全体の範囲)
平成19年10月22日~平成24年10月15日
リコール対象車両の台数
(計91,015)
(国土交通省のサイトより)
まだVWが不具合を認めなかった時期に、有償修理の後、不安から自腹の保証延長をしつつ、めげずに国交省にクレームを上げ続けたユーザー諸氏には感謝です。
しかし、9万1千台とはすごい台数だなあ。どうりで、修理までに長期間待たされるわけだ。(追記)『準備が整い次第、再度入庫の通知をする』とあるが、リコール通知後約2か月の時点では、まだ入庫の案内は来ていない。
ところで、走行中、いわゆるギア抜けに近い症状がでたことが2回ある。
1回目は、信号の右折待ちで停車し、すぐに対向車が途切れて停止と同時に発進しようとしたとき。アクセルを踏んでも車が前に進まない‥。
2回目は、高速出口で同じように赤信号で停止し、すぐに青信号(厳密には左折可矢印)に変わり、停止と同時に発進しようとしたとき。このときは、ペダルを踏めの警告灯が表示されたのを覚えてるが、1回目のときも同じだったかも知れない。
いずれも、後続車には悪いがいったんブレーキを踏み、シフトレバーをいったんNにしてDに入れなおすと、何ごともなかったかのように走り出した。
でもリコール内容を読むと、この症状は違うよなぁ。
うーん、DSG®は過去にも別のリコールはあるようだし、今後もいろいろ出てくるような気がする。
しかし、今は「DSG®はすぐ壊れる」、「DSG®は何度もリコールが出ている」の認識が広く定着したので、メーカーとしても、こうなったら開き直って最後までとことん面倒を見てやるという覚悟ができているのではないでしょうか。
ということで、自腹でDSG®の故障を直さなければならない心配はなくなっていると思い少し安心しましたとさ。
以下、ダイレクトメールより。
なお、ご案内をお待ちいただいている間、万が一ご利用中のお車に不具合が生じた場合、「フォルクスワーゲンエマージェンシーアシスタンス」(フリーダイヤル)にて、車両の牽引並びに代替交通機関の手配等を無償にて即時対応させていただきます。
(追記)
リコール案内から約3か月後に「修理の準備が整いました」のダイレクトメールが来ました。
購入店に行ったところ、系列の修理可能店行ってくれとのことで、最初から言えやと思いつつ修理可能店へ。
まあいい機会なので、修理可能店でついでにギア抜けのような症状について聞いてみた。そこの整備ご担当の推測では「右左折矢印信号での発進の直前が、交差点で右左折準備のため少しハンドルを切りながら黄信号で強めのブレーキで停止しようとした状態だったのであれば、ESP(自動姿勢制御装置)が過剰反応してアクセルのオンを妨げた可能性がある」とのことだった。なるほど。
(さらに追記)
このリコールの結果は、VW ゴルフ5 DSG®のリコール(結果編)に記載しました。
このリコールでの修理後1年以上になりますが、上記のようなギア抜けの症状は発生していません。