ぶうりんの希望の種まき新聞

絶望的雑感有りの希望的投稿ブログ。
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新幹線に乗って広島駅で降りました

2007年04月26日 | 過去の記事
今日は久しぶりに新幹線に乗りました。
いつもは、広島に出向くのに、電車を利用している私ですが、今日は少し急いだので、料金が高いのを悔しく思いながら乗りました。
乗っている間はずーっと本を読んでいて気づかなかったのだけれど、駅のホームに降り立った時に、それに気づいた。
ゾロゾロと階段に向かって歩いているのが、黒い固まりだった。
それがすごく気持ち悪かった。
若きも老いも、スーツ姿。たまーに、白いYシャツ。
そう言えば、新幹線の中は、静かだった。
誰一人として、会話している人はいなかった。
みなが、駅から駅へ運ばれるロボット。
もしかして、私が感じていた新幹線の違和感と疲労感は、異常なスピードのせいだけではなくて、顔を上げても誰も目があう人のいない孤独な世界、皆が同じ方向を向いて、ただ目的地に向かって突き進む、異常な世界、だったのかもしれない。

その点、電車はいい。
ゆっくりとも言えないけれど、自分の目で見える程度の景色の流れ。
行きかう人が乗ったり降りたりする気配と、若者やおばさんたちの時々聴こえてくる騒音にも似た会話。
いつかこんなところに住みたいな、と思わせるのどかな景色。

そういえば、うちのつれあいも、ついこの間まで、新幹線に乗って通勤していたんだっけ。こんな黒い固まりの中の、一点だったんだ。
そう思った。
こんなに多くの人達が、同じ服を着て、別々の場所に向かって移動しているんだ。
そう思うと、何だか気の毒だった。
でも私は今日、黒いカーディガンを着ていた。