水戸藩の桜田門のテロから始まり、岩倉・西郷組の解体屋が終わり、渋澤、榎本達の幕臣、伊藤、板垣、岩崎、福沢達の維新組による国家建設までは、貧民国家の30年だった様です。
花開いていた、庶民階級による文化の蓄積は、王政復古、廃仏毀釈、西洋礼賛の文明開化でも、生きていた事が、幸いした様です。壱万円札になる。渋澤栄一の論語と算盤による再建、その他でも、仏教の利他(布施)の精神が絶える事が無く、庶民文化にあった民権思想が、役に立った様です。維新の失われた30年から、富国強兵、資本社会の発展で、日清・日露の勝利に現れる繁栄が30年ほど続きました。そして、災害、恐慌、戦禍の30年でしょうか?その後は、復興、高度成長のものづくり大国。Japan as number one.と言う書籍がベストセラーになった30年。
バブル崩壊、ベルリンの壁が崩壊し、冷戦後の世界が始まる。米国国家財政のほころびで、金本位制から、市場原理ヘ、レーガノミクスによる金融資本主義とIT革命の情報産業が、物を買わず、金を買うビジネスが、金融工学に、理系エリートを流した新自由主義へ。日本は、政治改革と言う権力闘争が、大衆化していた間に、ジャパンパッシングに残され、後追いで日本でも、金融ビッグバンとか、改革無くし成長なし、日本はヘリコプターで金をまけ(バーナンキ)を経験し、市場経済社会の、歪みによる二極化が、少子化、犯罪の増加、社会保障費の増加、教育の劣化と言う閉塞した30年になっていますね。これからの日本は、新しい豊かさを迎える30年になる予感が、若い世代のリーダに見えるようになりました。論語と算盤も必要かも?
リーマンショック、資源枯渇、自然破壊、フロンティア(搾取出来る未開地)の終焉。日本では、若い世代が、良い方向へ向い始めている様です。