「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

消息

2008年10月01日 | 塵界茫々
 来年の女学校同期の同窓会当番が回ってきました。7地区に分けて持ち回りにしていましたので、7年ぶりの当番ですが、この間に幹事をしていた中から二人が欠けました。
 昨日幹事5人で、会場の選定と会報発送の仕事を分担するための会合を持ちました。
 80歳ともなれば、連れ合いに死別する人、介護で動きが取れない人、自分自身の病気と、さまざまな事情で当番の仕事ができかねるのは致しかたのないところです。
 集まってみると、友人達の思いがけない消息が耳に入ります、一番敬遠したい認知症が出始めていて、連絡が通じない悲しい存在もあります。元気だったころは、活動的で、ことの処理がてきぱきしていた人だけに、信じられないもどかしさが、自分自身の老耄に重なって、暗澹とした思いに捉われました。
 元気な間は、膝が腰がと嘆きながらも、当番の仕事がこなせるのを幸せと思いましょう。と語り合ったことでした。
 例年40人余りが集まる会ですが、あと何年この会が維持できるものか、それも覚束なくなってきています。細々とでもせめて米寿まではと、希望的観測を述べ合って散会しました。








最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
消息通 ()
2008-10-01 21:51:13
 進化されるboa!さん 立会うのもうれしゅうございます。日々邁進腕を上げられて、すばらしいですね。

 山野草を描くのはとてもむずかしいと実感します。はかなさに秘めた強さが出なかったりして。 boa!さんは、人生の深さでやわらかく捉えていらっしゃるので素晴らしい。額もぴったり。

 上の花は 何でしたか この辺まで出ているのに思い出せません。もどかしいことです。
欠席理由の真実 (香hill)
2008-10-02 00:03:42
同窓会の名簿管理はパソコン導入でラクチンになってきましたが、未だにアナログ派、そうです、
葉書と電話でしか連絡・確認できない者が4割います。
鬼籍組も約10名、消息不明組が5名。
あれこれ手を尽くして調べるも、住所不明。
当方の学部の同期会の現状ですがね。

どんな催しでも世話人役は気苦労が多くて誰もが逃げますね。
だけど、幹事を経験するといろんな事が分かるようになります。
一般的には、出欠確認をして、参加40%+欠席40%+回答なし20%でしょうか?。
未回答組には深追いしない方針(電話で誘ったりしない)を貫いております。
それぞれ事情があるのだろうと。
女学校の場合は個別に誘い合いもあって、参加者も多くなるでしょう。

そう言えば、昔、我がお袋さん80歳頃だったか?田舎の高女同窓会より案内書あって
”行かへんの?”と尋ねたら”出来の悪い子供ばっかりで自慢話の一つもでけへんし・・”と。
子供一同は反省しきり。
its 苦い事を思い出させるアップでした。

山野草 (Unknown)
2008-10-02 04:35:20
義母の遺した華やかに咲く草花より、ひっそりと咲く山野草が好きです。ただ、野にあるものは庭では育ちにくいので、園芸種に頼ることが多いのです。わが家ではよく草と間違えられて、むしりとられては騒動の種になりますが。

藤袴のつもりですが、いささか華やかな色で、おまけに一輪だけを描いたので、蛙さんを迷わせてしまいました。群生して今が盛りの「秋の七草」を誇っています。

この頃は、じっと見るうちに「自分にはこう見えた」を主張することにして、顰蹙をかっています。
丸木スマさんや、守一を見習って。畏れ多い実験を模索していますが、絵には品性の卑しさが隠しようもなく出てしまいます。
何時もありがとうございます。
同じ思い (boa !)
2008-10-02 05:10:25
香HILLさんの名幹事ぶり容易に想像できます。さぞ行き届いて、皆さん感謝していらっしゃることでしょう。
名簿の管理も大変ですよね。

私達の場合はアナログ派が主流であるのはいうまでもなく、パソコンをいじるのは異端者で奇人扱いです。
出席者名簿、案内状、会計報告書は当然作成を請け負うことになります。女学校は結婚で遠隔地に暮らす人が20%はいます。香HILLさんに亡きお母上を思い出させてしまいましたね。
その気があれば、自慢できる立派なお子さん達なのですから、もしかして、子供自慢や孫自慢を聞かされるのがお嫌だったのでは。
会では自然そういうグループと、現在の病状報告会のグループができがちですから。

「幹事を経験するといろんなことが分かるようになる。」は全く同感です。一日を出席者にどう楽しんでもらうかにも頭を悩ませます。

次の当番はもうこのような規模ではありえないでしょうから、せいぜいキバッテあい務めるつもりです。
秋色 (雪月花)
2008-10-03 08:13:04
boa!さまの特別展、ゆっくりと拝見いたしました ^^ ブログの背景色にますます映える花の数々、それぞれ描き方に工夫がされていて、boa!さまの彩筆に驚くばかりです。ひとつひとつ、花の特徴をみごとに引き出していらっしゃいますね。縁取りされた秋海棠の絵はとくに新鮮で、色無き葉が一枚、存在感たっぷりで面白いです。このような斬新な試みを、画家の誰かがしているのでしょうか。

話は変わりますが、boa!さまは梶田半古という明治期の画家をご存知ですか? 先日、横浜美術館の源氏物語展で初めて目にしたのですけど、琳派を彷彿させる絵を描いています。雪佳のようなデザイン的なものも感じられて、ちょっと注目しました。半古塾の門下に小林古径、前田青邨がいるそうです。
白抜き (boa !)
2008-10-03 15:45:50
さすがに俳画を嗜まれる雪月花さんらしい目の行き所です。ありがとうございます。
描きあげてどこか絵が弱いので、熊谷守一風の縁取りに調子を合わせて一枚白抜きの葉を加えました。それで納得しました。記憶にはないのですが守一先生ならやりそうですね。

梶田半古の名前だけは、古径や青邨が師として学んだ人ということくらいしか存じません。
版画で浮世絵風な日本画が本の口絵か表紙になっていたのを見たように思いますが、実物に御目に掛かる縁には恵まれていません。これから学ばせていただきます。

源氏物語1千年忌の豪華な記念切手を買ってきて、雪月花さんを偲んでいます。大琳派展も始まりますね。
細見美術館の若冲や、雪佳の図録を出してきて琳派、琳派と囀っています。思い立っていた東京行きも{不測の」事態で少々無理のようですが、どうなりますか。