「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

年賀状

2005年01月03日 | 塵界茫々
 齢を重ねる度に減っていた年賀状が、ここ二、三年少し増えました。
 関わりを持つグループの人々から、思いがけない挨拶をいただきます。古い友人の中には、毎年、自分で写した桜紀行の写真入りの賀状、家族全員の近況報告と当人たちのコメントを加えた、細字でびっしり書き込まれたもの、家族の似顔を干支で表現したもの、子供たちの写真入りのもの、永年研鑽の自作の短歌を、水茎の跡も美しく書かれたもの、筆書きで、人柄さながらの、古典的な凛とした年賀状、さらには墨彩画仲間の、修練の跡の、想いを凝らした賀状、年毎に腕をあげる若い人にねたましい想いを持つこともあります。

 毎年のことで、誰からのものかは、差出人をみるまでもない賀状に混じって、パソコンを駆使したものも増えてきました。IT仲間では、グリーティングカードで挨拶の交換をするのも習慣づいてきたようです。なかには、頑固に元日にしか年賀状を書かないという方もいます。

 それぞれのお人柄を偲ばせる賀状を、万事おおまかな私は面白いと愉しんでいます。一年に一度の挨拶もいいものです