こんな女将の独り言(神戸福原ぼっかけ「あーちゃん」お店blog)

神戸は福原で細々と営んでいる「ぼっかけうどん」のお店「あーちゃん」の女将がうだうだと日々のあれこれを語ります(笑)

問題になっている「いじめ」について・・・(1)

2012年07月18日 | Weblog
 ここのところ、新聞やニュースで毎日とり上げられている

“大津市の中2男子の自殺“と“いじめ”の問題・・・。

この問題について、
世間では賛否両論の意見が飛び交っていますが
私も子を持つ親として自分なりの意見をblogにまとめさせていただきました。。

やりきれませんよね、ホントに。
同級生を追い込んだ加害者少年たちのことは絶対に許せなませんが
その学校の教師達には大きな憤りを感じています。

私は最初、自殺した少年の周りには、
少年を助けようとした同級生はいなかったのかと思っていました。
けれど、同級生はちゃんと教師に訴えていたのですよね。
なのに、大の大人が、子供の模範となる教師が、
自殺を考えるまで精神的に追い込まれている少年に
手を差しのべるどころか見殺しにしていたのですから。
人として、大人として、本当に許せないし
そんな大人が、
これからの未来を背負う子供の教師であることが許せません。

けれど、このような教師がいる背景には
子供たちの保護者の存在が影響しているのではないか・・・
と私は思うのです。

私達の子供の頃は、
一歩学校に入れば教師の教えは絶対で、
先生に逆らうことなど許されず、
いけないことをすれば体罰も必須と言う時代。
親も親で、家庭訪問や面談の度に担任の先生には
「なんかあったら、バシっと拳骨入れたってください!」と
頭を下げて頼んでいたほどですし、
「先生に殴られた・・」
と、帰ってきても、
「お前が悪いからや!」と、
全面的に教師という存在に
わが子を委ねていた親が殆どだったように思います。
(そのかわり、教師も親や子供の言うことを親身になって聞いてくれましたし、
助けてくれたりもしました)
だから体罰なんてしょっちゅうでしたし、
竹のムチであざが出来るほどお尻を叩かれたり、
本当に怒られた時はビンタも飛んできました。

ところが・・・、
いつからそうなったのかは定かではありませんが
今は、子供の言うことを真に受けた親が、
学校に乗り込んでは、
我が子可愛さにわが子を庇うあまりに
何故わが子を殴った、叩いたのかと詰め寄り
あろうことか体罰を与えた教師には“暴力教師”のレッテルを貼り付け
最悪は新聞沙汰にまで事を大きくした挙句に
その教師を追放してしまう・・・。
その繰り返しから
“うるさい親に逆らわない教師”ばかりが増え、
金八先生やヤンくみ先生の様な“熱血教師”は
今や絶滅危惧種と化してしまったような気がします。

かくいう私の娘達も中学高校と色んなことがあり
決して順風満帆な学生生活ではありませんでした。
2人の娘達もいじめにあったことはあります。
けれど、苦難を乗り越えて学業を全うできた陰には
担任を始め、沢山の恩師の助けがあったからで、
今の娘たちが在るのは、先生方のおかげだと感謝しています。

私は、娘たちが学校の中で苦悩するたびに
担任の先生とお会いし、一番最初に言うことは

「私は家の中の娘しか知りません」

でした。

裏がある・・と言っているのではありません。
大人でも子供でも、家の中と外とでは、
親や家族の知らない一面を出しているかもしれないからです。

例えば、

親の知っているわが子はというと
家の中ではいつも寝てばかりで、
何を言っても聞いているのかいないのか・・・で、
こちらが言う事しかしようとはしないし、
自分の困った時だけ
お父さん、お母さん・・と縋ってくる。

けれど、学校ではどうなのでしょうか・・・。
家の中では尻の重いわが子に
学校では別の一面があるのではないでしょうか・・・。

この反対に
家の中では何でも「ハイ、ハイ」と聞いていても
学校では横柄で先生に対しても同級生に対しても
敵意を剥き出しにしている子もいるかもしれません。

だから、自分の子だけを信じ、子供の言う事だけをうのみにして
担任の先生に話をすることができなかったので

「学校の中の事を、親の私がどうのこうのというより、
学校の中の娘を知っている担任の先生から
指導を仰ぐのが一番だと思い、相談にきました・・」

と、いつも言う様にしていました。

実際、外に居るわが子の素行を知らず、
困った時だけ、しかも、決して自分の行いの悪いことを言わず、
誰かに責任転嫁していることにも気づかずに
自分の子の言う事だけをうのみにして担任の先生に食って掛かったり、
で、自分の言い分が通らない時は担任を恨んで
“悪い先生”“ダメ教師”
として身近な同級生の保護者などに吹聴してまわる・・・。
最悪な場合は、その情報を教育委員会にもっていき、
教師の処分を仰いだりする保護者もいると聞いたことがあります。
今は携帯電話等の普及で、あっという間に情報は伝わりますし、
そういう話が伝わると、
他人の噂だけで一人の教師を「悪者」としか見られなくなり
それをまたわが子に吹聴し、
聞かされた子供もまた、教師を悪者という目で見るようになり、
教師は教師で、自分たちの教師生命を絶たれることを危惧し、
そんな親たちの目ばかりを気にするあまり、指導がおろそかになり
なにかと口出ししてくる親の言うままの、そんな親の子の好き放題を
見て見ぬふりをするようになり・・・。

そうやって、クラス崩壊や学校崩壊に陥っていくのではないのでしょうか。

本当に子どもの事を考えている教師は世の中に沢山いると思います。
けれど、親が能ある教師の芽を摘んでしまっていることも
事実ではないでしょうか・・・。






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