こんな女将の独り言(神戸福原ぼっかけ「あーちゃん」お店blog)

神戸は福原で細々と営んでいる「ぼっかけうどん」のお店「あーちゃん」の女将がうだうだと日々のあれこれを語ります(笑)

☆・・あーちゃんニュース!・・☆

  ★いよいよお待ちかね!ぼっかけかす汁開始★ 今年は早くも猛暑の頃から「かす汁まだ?!」の問い合わせがあり、10月に突入するや、毎日問い合わせが殺到する事態に^0^; 金時人参や霜の降りた冬大根・・、まだまだ冬野菜が入手できる状態ではありませんが、かす汁ファンのお客様の要望に応えるべく、「ぼっかけかす汁」開始させていただくことになりました(^0^)ノでも、本当に美味しくなるのはまだまだこれからです!!

日常の、たまたま・・・が引き起こす不思議・・・

2016年05月27日 | 日々思うこと
毎日お店にいると、淡々とした日常の中に

ふと、思わぬ「物語」を見ることがあるんです

例えば、お店に入ってきたいちげんさんが席につき、

ふと、隣り合わせになった横の人と目が合った瞬間、

その人が何十年ぶりかに再会した友人だったり、、。

先日も、そんな感じの再会を果たした方がおられました

Mさん夫婦は毎晩来てくれる常連さんで、うちのお店のファミリー的存在

お二人は、再婚同士なのだそうだけど、ホントに仲が良くて羨ましいぐらい。

そんなMさんには、奥さんも心配している一つの心残りがありました。

Mさんには一人息子さんがいたのだけれど、2年前に、あることから喧嘩をしてしまい、

そのことがきっかけで息子さんが音信不通になってしまったのだそうで、

もう2年、どこで何をしているのかも分からないといっていました。

そのことを知るきっかけになったのは、

うちのお店にMさんがいた時にたまたま入ってきた一組のお客さんが

これまた、たまたまMさんの元奥さんの知り合いで、

その人の息子さんとMさんの息子さんが同級生だったことから、

Mさんの横に座ったその女性がMさんの息子さんのことを話し出し・・・

他人から、良い話を聞かされるのならば気持ちよく酒も飲めただろうに、

その時の話は、耳から聞こえてくるどの言葉も不快なもので

当然Mさんも顔色を失って、今にも拳を振り上げそうな形相でしたが

Mさんの奥さんや私たちのことを気遣い、ぐっとこらえておられるようでした

そのことがきっかけで、閉店後にMさん夫婦が私と大将に息子さんの話をしてくれたのでした。

Mさんは、息子さんと音信不通になってしまった後も、心のどこかで息子さんのことをすごく心配していたのでしょう・・・、

だから、心もとない、突然聞かされた息子さんの悪評に心を痛め、

それからというもの、お店でお酒を飲みながらも時々息子さんのことをふと思い出すのか、

「どこで何をしとるのやら・・・ほんまに・・・」と、ため息交じりに呟くことがあり、

私達も、Mさんの息子さんの消息が気になり始めていました。。

そんなある日のこと、

いつものようにMさん夫婦がご来店。。

うちの店で知り合った他の常連さんとお喋りしていると、2人組の母娘がご来店。

「もう一人後から来ます」と言われ、席を一つ確保して満席状態になりました。

暫くすると、母娘が待っていた「一人」がご来店。

すると、店にいたMさんがその「一人」を見てびっくり、「一人」さんもびっくり・・・


後から入ってきた方は、な、なんと、Mさんが心配していた「息子」さんだったのです

そして、店で待っていた母娘は、Ⅿさんの息子さんの彼女とその母親で・・・

Mさんの息子さんは、車の免許もちゃんと取得して仕事も頑張り、近々彼女とは挙式を上げるとのこと。。

息子さんはMさんの側に座り、Mさんにこれまでの音信不通を詫び、きちんと父親に今までの経緯を話されていたようで

Mさんもホッとした様子でした。。


お商売をしていると、、思わぬ再会があったり、出会いがあったり、いろんな輪が広がり

おかげで沢山のお友達に恵まれたり、また、不思議な「えにし」を感じることもあったりします。。

これって、うちのお店だけなのでしょうか・・・?

たまたま入ってきた人が、これまたたまたま入ってきた人と知り合いだったり、

しかも、うちのお店って、場所が場所なので、「出会う」ことってめったにというか、殆ど無いように思うのに

うちに来られるお客さんって、お客さん同士が妙に繋がってたりして、

そんな繋がりを誰かが手繰り寄せるのか否か

私たちの目の前で「いやぁ~!なんでこんなところで会うの?!」みたいな、再会劇が見られるのって

ホントに奇遇なのか奇跡なのか、なんなのか。。。

今夜もどこかの誰かが思わぬ出会いや再会ができますように・・・、

そんな思いでお仕事頑張りまーーーす


















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大切な家族でした

2016年05月20日 | Weblog
今月の10日に長女が結婚し、自宅を離れて暮らすことになりました。

その日を境に、愛犬の様子がなんだか、急に弱りはじめたみたいで、

まぁ、年も年だし(18年と8か月になります)・・・と、

お別れの時期が近づいていること、

もう、何時そういう時がきてもおかしくないことは

自分の中では覚悟していました。

でも、日ごろの食い意地を見ていると、

まだまだ長生きしてくれそうな期待もあって

生きている間に精一杯、大好物を食べさせてあげたくて

愛犬がそれを美味しそうに平らげる姿を見ては

まだまだ大丈夫・・・と、ホッとしていたんです。

けれど、別れの時は突然にやってきました。。

15日辺りから後ろ足が立たなくなり、いつもの食欲も減りだし

16日は朝からもう何も食べなくなり・・・

せめて水だけでも飲ませてあげようと、綿棒に水を浸して入れてあげたけれど

自分から飲む力も無かったようでした。

それでも、次の朝はまだ生きていてくれました。

17日も朝から体をさすってあげて様子を見ていたけれど、

仕事に行く時間になってしまったので、仕事切り上げて早退して帰宅した次女と交代し

後ろ髪引かれる思いで私はお店に出かけました。

そして、開店から暫くして娘から、

急に呼吸が激しくなったかとおもうと、体をそり上げたまま息をしなくなってしまった・・と

泣きながら電話をかけてきました。

そのとき、すぐに帰ってあげたかったけど、

あいにく、その日は6時過ぎから6人様のご来店予約が入っていたため

次女と同じく早退で帰宅した長女に、愛犬のことを任せることに。。


閉店後かたずけ終えて帰宅し、愛犬を見たとき、

まるで生きているような立ち姿で亡くなっていたことに驚きました。

それはそれは、美しい立ち姿で、とても18歳も年を取っているようには見えないぐらいの雄姿でした。

だからなのか、娘が、愛犬を寝かせてあげる箱が無い;と、何度も電話をかけてきた理由が

愛犬の硬直した姿で判りました。

18日の朝、愛犬を祭った祭壇を設置し、家族4人と猫一匹で家族葬、

皆で読経の後、お焼香を済ませ、鈴蘭台にあるメモリアルパークへ向かいました。

そこは神戸市が認可したペット専用の葬儀場で、かかりつけの獣医師さんから紹介を頂きました。

遺骨になってしまった愛犬は、今はその敷地にある合同供養塔で静かに眠らせていただいています。

バタバタと、落ち着きのない日々の中でのお見送りだったけれど

その後、まだかたずけてなかった愛犬の食器や洋服等を目にするたびに

いろんな思い出が蘇って涙があふれてきます。。

18日の早朝、愛犬のためにお花を届けてくれた、大将の同級生のK子さん、

お悔やみの言葉をくださった皆さんに、心より感謝。。有難うございます。



さてさて、今夜もたくさんの「美味しい」の一言が頂けますよう、お仕事頑張ります





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