こんな女将の独り言(神戸福原ぼっかけ「あーちゃん」お店blog)

神戸は福原で細々と営んでいる「ぼっかけうどん」のお店「あーちゃん」の女将がうだうだと日々のあれこれを語ります(笑)

☆・・あーちゃんニュース!・・☆

  ★いよいよお待ちかね!ぼっかけかす汁開始★ 今年は早くも猛暑の頃から「かす汁まだ?!」の問い合わせがあり、10月に突入するや、毎日問い合わせが殺到する事態に^0^; 金時人参や霜の降りた冬大根・・、まだまだ冬野菜が入手できる状態ではありませんが、かす汁ファンのお客様の要望に応えるべく、「ぼっかけかす汁」開始させていただくことになりました(^0^)ノでも、本当に美味しくなるのはまだまだこれからです!!

簡単に言われると・・ねぇ。。

2008年12月23日 | Weblog
今年はTVを見ていても

不景気なニュースばかりで

世の中一体どうなっていくのだろう・・って

ものすごく不安になってきますよね。。

そう、ここ福原も、

その不景気のおかげで

閑古鳥があちこちで鳴いています。。

飲酒法が厳しくなり、忘年会の二次会も減ったりで

街中を歩く人もホントに少なくなりました。。

これから日本の世の中は一体どうなっていくのでしょうか・・

こんな心配をしながら出前のうどんを作っていると

とある男性から、こんな電話がかかってきました

今度うどん屋をすることになった者ですけど、どうぞよろしく


ん?出前じゃないの?何の用件?

そう思いながら聞いていると

それでですね、
あーちゃんのうどんのダシはどうやってつくるんですかね?



と、作り方を教えて欲しいと言うのです。。


・・・・・・・・


企業秘密ですから!

と、きっぱりお断りしましたが


なんだかねぇ。。


「うどん屋をする」と言いながら

ダシの作り方を教えてください・・ってなんなんでしょうねぇ・・


どうやってだしを作るのですか?

というのはよくお客さんからも聞かれますが
(勿論、企業秘密なので応えられません・笑)

うどん屋を営む店主が

一番大事な出汁の作り方を教えて・・なんて、おかしいじゃないですか?

で、

きっぱりとお断りしたら

出汁だけ大量に分けてもらう・・ってことはできませんかねぇ・・



んもう、絶句です。。



「持ち帰りのうどんならあるので」

と言って電話を切ったのですが


その電話の男性らしき人物が、

2時間後ぐらいに
そわそわしながら持ち帰りうどんを2つ買いにきました。。




うちのぼっかけの味をきっかけに

ぼっかけのお店を出した方は結構いますが

その方たちは

うちのうどんだけじゃなく、

あちこちを食べ歩いて

“自分の味”

を作り出して“自分だけの出汁と味”を目玉に売り出しているのです。

それが“店主”としての誇りになるのではないでしょうか?!

他所の味はあくまでも“一つの参考”なんだとおもうんです。。

うちのうどんの出汁で自分のうどんを売り出す・・って

それって

他人のフンドシで相撲をとる・・


っていうのと同じではないでしょうか。。


男性が何故うどん屋をするのか・・したいのか

同じ食べ物屋さんとして、

その男性に、食べ物屋さんとしての意欲や熱意が感じられず

とても哀しくなりました


お客さんにも、冗談ですが、よく

「うちもうどん屋しようかなぁ・・」

なんて言う方いてますが

傍から見るほど楽な仕事ではなく、苦労が多くてしんどいです。。

もう辞めたい・・って思うときは何度もあるんですよ。。

でも、

32年も続けてこれたのは

お客さんが「美味しい!」と言ってくれるおかげで

たった一言の、その言葉を聞きたいがために

赤字が続いても頑張れるんです。。

毎日毎日、

「美味しい!」の言葉を聞きたさに

美味しい出汁をつくる苦労は語り尽くせぬ程の
汗と涙が詰まっているのです。。

そんなことも知らないで

簡単に「教えて」なんて言われると

他のお店でも同じ事を言ってみれば?

と言いたくなります。。


私がその男性に教えたいのは


うちはうちの出汁で勝負してます。
アンタもうどん屋の主なら、
自分の出汁で勝負しなさい!


ってことだけです。。














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