私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



私の夫

2022-06-24 09:29:00 | 日記

朝、下に降りたらすぐに、

LINEを開ける。

彼から、メッセージがある確率は、2割。

そして、ああ、やっぱり…

そこには、何もなかった。

でも、私には、わかる。

彼は、朝、5時前には起きて、すぐに出かけたんだと。

返信は無くていいから、それでも自分に素直でありたいから、

私は、おはようのあいさつを送った。



時間が経って、彼からの返事が来た。

おはよう。よくわかったね。


私は、それだけで、心が満たされた。


素敵な朝を迎えたと、思ったはずだった。








自分の部屋から出てきた夫は、

いつになく、機嫌が悪かった。

また、パソコン机にむかったまま、椅子の上で一晩寝てしまったから、体が痛くてしかたがないと言う。

私は、自分を責める。

どうして、早く、お風呂に入ってもらうようにしなかったのか。

どうして、もっとちゃんと、寝室で寝るように、起こさなかったのか。

夫からも責められ、自分からも責められる私。

あの心地良かったさっきまでの朝は、もう、姿かたちもなかった。




本当は、自分の中に留めておきたかったけど、
思いとは裏腹に、私は、彼にそのことを告げた。


本音を言うと、救いを求めたの。

ここにいることが、怖くて恐ろしくて、逃げ出したい。
辛い。
そんな気持ちをどうにかしたくて。


彼は、すぐ答えてくれた。



優しく微笑むことができればいいけど、
それができなければ、

無理をせず、

心地良い環境に身と心を置くように。


少し、気が楽になった。


自分を守る為に、夫と距離を置こう。
今は、それしかない。


やがて、夫は、朝食ができているにもかかわらず、

寝室へと向かって行った。

周囲には、嫌なオーラが漂っていた。


私は、やっぱり、夫が怖い。
だから、自由になる場所を求めて続けていたのかも。

否定されずに、自分を出せる場所。

だからといって、
謙虚さや、相手への思いやりは、
忘れてはいけない場所。


2022-06-23 19:52:00 | 日記


もしかしたら、私は、夢を見てるのかもしれない。


ふと、そう思う時がある、

翌朝、目が覚めたら、彼が存在した証は、どこにもなくて、この夢自体も、時間と共に、忘れ去っていくのでなはいかと。


でも、
夢と違うところは、唯一、
このブログが、存在すること。

彼の存在は、それ。

ここが、彼と過ごした日々の証明。






私たちは、LINEで、

汗をかいていると、伝え合うだけで、燃え上がる。


裸で、抱き合いたい。


昼のさなかに、LINEが繋がった。

私は、彼の汗をかいた分厚い胸や、広い背中を思い浮かべて、

心臓がドキドキしてくる。


彼の妄想は、私の脳で、再生され、現実となって見えてくる。

やがて、
その彼の汗が、

私の胸にしたたり落ちて、

彼の手によって、おへそや、腰へ、塗り広げられていく。

彼の汗を纏った私。

なんていやらしいのだろう。


もう、彼は、仕事に行かないといけない時間。

引き止めようとするけれど、どこをどう探してみても、
掴むことができない。


やっぱり、夢か…。


タイムリミットと同時に、彼とのLINEは、途切れた。

久しぶりに、彼の写真を見た。

彼のその目は、私を見ていた。

その写真も、消されてしまった。

もう、記憶を辿るだけ。

わたしは、ひとり、残された部屋で、その続きを妄想した。

そして、それを文字に起こし、彼に、LINEで送った。



私も、普通の主婦に戻らなければ。

家族に、お昼ご飯を作ろうと、重たい腰を上げた。





壊したい

2022-06-22 07:40:42 | 日記


人は、同じところに、ずっと立ち止まっていてはいけない。

そのうちきっと、
居心地が悪くなる。






時には、諦めも必要なんだよ。

そして次に向かって動くこと。
少しでも心地よくなる方向へ。



諦めることは、いけないことだというイメージは、私も、持っていない。

諦めることが大事な時だってある。

じゃあ、諦めた後は?


決して
慌てなくていい。

待っていたら、自然と動ける時が来るから。





彼は、それを私に話しながら、
自分自身に話してるのだと思った。

もどかしさ、無力さの果てに、彼が出した結論。

私は、彼を包んであげたいと思った。


できるのなら、許されるのなら。








今朝は、久しぶりに、LINEでゆっくり話す事ができた。


彼は、私を壊して、違う私に組み立てたいって言った。

私も、あなたの理想に組み立ててもらいたい。

逆に、私も、彼を壊したい。

でも、きっと、ネジの一本も緩むことはないような気がするの。

あなたを壊した人を尊敬する。

きっと、今までにお付き合いした人の中に、そんな人がいてるでしょ?


嫁さんね!


胸が詰まりそうになる。
やっぱりな…。


そんな振り方、するんじゃなかったと、後悔する。
一番聞きたくない事なのに。惨めになるだけなのにね。

そしたら、彼に言われたの。

それは、いらない要素だと。

浮気にしても、
不倫にしても、
本気にしても、
いらない要素。

勝手に想像するなと。

そして、俺はもう、壊されてるよ。って、そう言ったの。


昨日からの雨は、まだ降り続く。
そんな朝だった。

相性

2022-06-20 06:37:00 | 日記

一度、彼から、マウントをとってやろう。
そんな気持ちが湧いてくる。

彼が気持ちよくなることをして、私は、彼の顔が崩れるのを眺めてる。

手や口を使って、こうしたら?
どう?

なんて、
ちょっと悪い女になってみたい。


けど、
彼には、通用しない。それでも私は、SになりきれないMなんだって。


昨日の夜、彼は疲れていた。

私は、夫がいない夜だけど、
彼にはゆっくり休んで欲しかった。
それは、本心。

だからもう寝て欲しいと伝えたの。
でも、何かしら、返事が返ってくるから、
命令した。

寝ろ!ってね。

そしたら、彼は、私をねじ伏せにかかってきた。

私の思考回路が、混乱して、停止する。
気がつくと、彼に従うことに、喜びを感じている。

あなたは、究極のS。

私は、究極のM。

もっと、お願いします。

いつも、そんな風になるのは何故?

私達は、
体の相性は知ることはないけれど、

ここでの相性は、磁石のそれみたいにピッタリ。

S極は、M極にはなれないし、その逆も無理。



彼は言った。

きっと、前世は恋人同士か、夫婦だったのでは?
そして、やり残したことをここでしてるんだよ。


そうかもしれない。
ちゃんと出会えてよかった。

私の身体は、もう、耐えられなくなって、

彼を置いて、深い眠りについた。

油断禁物

2022-06-19 07:35:00 | 日記


早朝、4時前。

隣の枕には、いるはずの夫の姿がなく、

また、自分の部屋で寝落ちしたのかと、油断していた。

彼から、LINEがないか、確認したいのと、
私が、彼にLINEを送りたいの一心で、

枕の下に忍ばせていたスマホを
こっそり取り出した。






以前、彼と約束した事がある。

早朝のLINEは危険だから、しないって。




頭の隅には、その約束があったのに、
私は、彼にLINEの文字を打っていた。


すると、夫の足音が、すぐそばに聞こえてきて、部屋に入ってくるまでのわずかな時間、

私は、スマホを枕の下にほり込んで、寝たふりをした。

夫は、ベッドに上がり込むと、私の身体に手をかけてきた。

始まるのか。そう思った。

少しづつ、目が覚めるふりをして、自然に振る舞った。

その間、私が考えていたことは、枕の下のスマホのこと。

どうか、神様!彼からLINEが来ませんように。


もしも、通知オフの設定をし忘れていたら?

それで、この時間にLINEの着信の音が鳴ったら?

不自然極まりない。

それだけで、私たちの関係は、終わりになる。

それどころか、私のこの居場所も、もう無くなる。

私は、心が震えて仕方がなかった。

彼は、とても注意深く、この関係を保ってくれているのに。

私は、それが寂しいと思ったり、つまらないと感じたり、

とても身勝手なことをしてきた。

でも、用心深いに越したことはないんだと、初めて実感できたの。


夫は、いつものように、自分だけ果てた。

私の身体が感じなくなっているのか?

精神的な影響が、あるからなのか?

夫の体の具合が、以前と違うからなのか…



もう昔のようなことはない。


夫は、すぐに目をつぶって寝たようだった。

私は、1秒でも早く、服を着直して、
素早くスマホを取り出すと、部屋から出た。

LINEの通知は、オフに設定されていたし、
彼からのLINEは、無かった。

私が打った途中までの文章が残っているのを見て、
自分のした事が、浅はかだと感じていた。


約束は、守らないといけない。

彼は、全てを想定済み。

もしかしたら、世間でいう不倫の経験者なのかもしれないとさえ、思えてくるのだった。