ねえ、
スマホをなくしたら、
私たちはどうなるのかな?
終わるのかな?
それともまた、会えるのかな?
彼は言った。
もし…連絡が来なくなったら、
嫌われたのかと思うだろう。
そして、待ち続けるだろう。
よく考えてみたら、
私たちは、
LINEしか繋がり方を知らない。
携帯番号も交換してないし、
住所だって、あの辺。
しか知らない。
夜寝る前に、
自分の携帯電話の番号を彼に送った。
朝まで既読にならないのもわかってる。
けど、これなら、私も、送信を取り消す必要がないから、有りだな。
そう思った。
深夜に、彼からの返信があったのを知った。
そこには、彼の携帯番号と、教えてくれてありがとうの言葉があった。
こちらこそありがとう。
携帯番号を教えてくれて。
夜中のLINEを見てくれて…。
今朝は、目覚めた瞬間から、幸せを感じていた。
私は、この携帯番号を
スマホ以外の場所に保存しておく。
何かの時に、きっと必要になる。
私が、これを必要とする時?
想像できないが、
そんな気がする。
これは、私のお守りみたいな数字の配列だ。