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ゴキブリの歴史にびっくり

2016-07-09 08:16:48 | 日記
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作者はいろいろ人の行かないような所を旅している。日本に来ている。日本人自身もあまり知らないことを知っていた。それはl
メスのイチョウの胚珠がオスの精子により受精することが、1896年、東大の平瀬作五郎が発見した。いまも小石川動物園には、イチョウの精子は鞭毛状の尾を動かして泳ぐ、という発見を記録した記念碑が置かれているという。
 関東に住んでいる人は一度、そこへ行ってみるのも一興かと思う。
 イチョウの種子は記憶力をよくする。中国名は「白い果実」という。

 普段、散歩して花の形に注目してみよう。ダーウインは、他家受粉に必要な昆虫をおびき寄せるために発達したランの花の曲線美と斑点模様について、生き物が発明したこの世で一番幻想的なものだと書いている。梨花の花びらに雨の滴がかかると、美人の象徴だと中国の詩にも書かれている。

 近年は、「動物と泳ぐ」という少々理解しがたい行動をとる人がいる。「イルカと泳いできた」「サメと泳いできた」と報告する。動物と直接触れ合うことで、アダムとイヴが堕落する前のエデンの園、すべての脊椎動物が平等だった楽園に、自分も戻って衣服をつけずに加わりたい、という願望の表れだろう。

 バイソンは弱弱しい草と地衣類をかじるだけで、あの大きな体を維持している。じつは、貴重な物を口にしている。微生物だ。バイソンの胃の中には、単細胞微生物がいて、摂取された植物を消化するのを助け、宿主を乏しい食料でも生きていいけるようにしている。人間も草だけで生きられるようだ。現に朝、青汁一杯で生活している人がいるのだから。

  ゴキブリは寿命が長い。ワニと同じく食料がなくとも長期間耐えられる。一か月くらい大丈夫だが、体の小ささを考えると一か月というのはかなり長期間に相当する。ゴキブリには少ない数の卵しか産まない種がいくつかと、卵を体内で孵化させてから産む種が一つあるが、それ以外は子だくさんだ。その耐久力と悠然さは尊敬に値する。ゴキブリは食べ物の最後のかけらがなくなるまでむさぼり食い、食べるものがなくなると仲間を食べる。
ゴキブリは普段気持悪いが優先して、すぐ殺そうとしていしまう。しかし、よく観ると犬と同様、動きにもしんどそうに動いたり、何とか殺さないでくれと暗示する態度をとることがある。

この本は専門用語も少しあるが、読み飛ばせば難なく生命の神秘を思わせてくれる一冊だった。

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