高円寺界隈

高円寺のいつもの路もカメラを持ち歩くと新鮮に見えたり、
なにげに見てたものも結構楽しい自己満足情報。

ライブマスク

2006-12-06 01:34:59 | shop

ガラクタとアンティークの境目ってどこにあるのかわからない。
で、辞書ひいたら「古美術。骨董品」「年代を経て品格があること。そのさま」とでていた。
どれほどの年代を経たらアンティークになるんだろう。
品格というのも曲者だと思う。
そういえば家にずいぶんと古いハカリがある。
真鍮でできてるような鉄でできてるような重いハカリだ。
単位は「匁」だったかな。いや、はっきりとはわからない。
形は機能美ではあるが美術的価値は見出せないし品格があるのかしらん。ではガラクタ?

以前、私のライブマスクを作った、ってか某国立大学の美術科の学生に作ってもらった。
息できるように二本のパイプを鼻に通すとけっこう間抜な顔になる。
だからといって笑ってはいけない。途中で笑うと綺麗な型が取れない。
映画グリーンマイルで、死刑執行のリハーサルで誰かが冗談を言って皆が笑ったらトムハンクス(役名忘れた)が怒る。
実際の死刑執行中にその冗談を思い出して笑ったら不謹慎だから例えリハーサルでも厳粛にやれと。
なるほどその通り。
型を取る前の間抜な顔を、何事もなかったかのように作業を進めねばならない。
石膏を塗って固まったらパコッとはずす。今やるならシリコンだよね。
石膏は固まるときに熱を帯びる。火傷するほどではないが真っ暗闇と無音の中で終わりが近い事を知る。
耳の辺りから顔と後頭部に割れるように何か挟んであるので綺麗にはずれる。
出来た雌型に再び石膏を流し込んで、固まったら雌型を割ると出来上がり。
石膏が重いので、頬の肉がやや下がった感じになった。
それにしてもひどく母親に似ていてびっくりした。
玄関に置いて下から光を当てると不気味になるので飾っておいたら、家族中に嫌がられて断念しお蔵入り。
さて、あと100年もたったら私のライブマスクはアンティークになるのかな。
美術科の学生が作ったものが古くなって古美術、品格はそこそこにあるし。
いや、みんな、言わなくていい。ガラクタだと本人が一番わかっているから。

この店もルック商店街だけど場所が特定できない。調べたら載せます。


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