日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

大戸岳再チャレンジは、天気が良すぎて猛暑トレーニングになった    会津若松/ 大戸岳

2016-06-18 03:51:47 | 山行

2016年6月11日(土) 晴     (画像は闇川集落上から見た山並みで、実際の大戸岳はこの山の向こう側にあるはずで、実物は写っていない。)
6・11は会津下郷より少し北、市としては会津若松になるようなのですが、大戸岳に登ります、大戸岳といえば、私の持つふるいガイド本”南会津 鬼怒の山**”にも載っていて長いあいだ知識としては知っていました。2年前の山開きに参加して、土砂降りの中初めて歩いた山です。その時が会津の山開きに参加するのも初めてでしたので、今のように6,7月に足繁く会津に通うようになったきっかけの山です。2年前の山開き時は、雨で展望もきかない歩きでしたので、今回は全く違った成果を期待しての、再度の山開き参加です。

闇川集落に着くと、集合時間の15分くらい前。でも、今回は前回入れた駐車場には満車で入れません。狭い集落への舗道の路肩に走っていった車の順に路駐が始まって、あっという間に長い路駐の列が出来始めました。
(今回は快晴のなかの歩きになります。山道に入る林道入口から振り返って見た思案岳です。帰りに体調と、気分がよければ向かえるかもしれません。)


コース;闇川集落センター付近 6:41 --- 大戸岳山頂 9:12  --- スタート地へ 11:40
出発準備を済ませ受付場所に行くとすでに神事が始まっていました。受付して、バッジと芦の牧温泉のホテルのタオルをもらいました。神事の終わりかけの頃、混むのが嫌なので少しだけフライングスタート。朝、車のなかで聞いたニュースで、どこかの県でクマに老人が4人も殺された事件を聞きました。たけのこ取りでの被害のようですが、そんな粗行を繰り返すクマもいるのですね。林道にあるクマ看板を見て、この山域はクマが多く出没することを思い出しました。



林道を20分歩いて山入りの地点です。ここにもクマ注意の看板です。今日は山開きで人も多く入るので、大丈夫でしょう。フライングして歩いている人は前後まばらで、今のところ静かな歩きができそうです。



大戸岳は簡単な山のイメージですが、行程はロングだし標高差も1000mを超えますので、意外にも大歩きです。最初は小荒俣沢の右岸尾根を登って行きます。傾斜はおとなしくて、徐々に高度を上げていきます。(p ↓) ここ数日、急に暑くなっていて、この日も最初から暑い。湿度も高いのか、いきなり大汗です、額から汗が落ちるのほどなのは今年初めてです。



取りついているコースの尾根は、途中から右斜面にトラバースして、尾根を巻いていきます。巻きが始まるとブナの深山に入り込んだ雰囲気になってきます。



綺麗な新緑の樹林の中、歩き続けて展望はありません。深い森を楽しむ山です。途中右上方にピークが見えてきました。おそらく前回は見ていない景色です、これは大戸岳の前衛峰になるのでしょうか。



フライング気味スタートの登山者に何度か、先を行かせてもらいながら、トラバース道を登ります。途中、2年前に見覚えのある消防のかたが、少し先でバクチクを連発させています。トラバースの森は鬱蒼としていて、木の幹の形状は雪が多い地域であることを物語ります。



これはウラジロヨウラクでしょうか。



歩き始めて約2時間ちょっとで、大戸岳山頂に続く稜線に出ました。前回見られなかった周囲の展望も見えています、顕著に見えているのは、南方面の二岐山とか、その南の旭岳の連峰のほうでしょうか。暑すぎて上空が白っぽいのが少し残念です。ここまで大量に汗を絞られましたが、稜線はさすがに風も少しあり、少しだけクールダウンできます。
(大戸岳山頂から、北へ延びる稜線が見えました。)




風の三郎という地点の急な岩場の登ります、足場はしっかりしています。地元の人は”風の又三郎”と呼んでいることを、現地で確認しました。



”風のマタサブロウ”にある祠、降りてくる早い人もちらほら出てきます。結構な高度感、登ってきた尾根が見おろせました。




山頂までの稜線。前方にいる登山者が豆粒のように見えます。この辺の展望や、周囲の光景は前回、ガスと雨で全く見られずでしたので、今回は来てよかった。一般ルート級ですが、稜線はややヤブがルートを侵食している感じで、さすが会津の山って感じです。




こちらは、ドウダンでしょうか。花の色や模様ガラが美しいです。



アカモノでしょうか。ウラジロ・・・やアカモノは前回も咲いていた記憶があります。



2時間30分で山頂到達。フライング組の人たちが既にいますが、まだ比較的人は少なめ。写真を撮って、地元の単独氏としばらくお話をします。会津若松市の低山をいくつか紹介してもらいました。
(今回もこちら方面の探索はなし、死亡事故が起きて廃道になったとか言ってたかな。ちょっと上から行く気にはなれないです。)



猪苗代湖方面のようです。地元の単独氏に、山名を教えてもらいますが、この周辺の山はなな”的には全く不慣れで、山名の同定はちんぷんかんぷんです。



中央の一番目立つのが二岐山かな、と思っていましたが、地元の人に聞くとやはり正しいようです。その向こう側は大白森とか朝日岳の山塊でしょう。



山頂で展望を20分以上楽しんでいると、後発のかたがたが続々上がってきて、狭い山頂がごったがえしになりそうですので、下山を開始です。下りは来た道を下るだけ。せまい稜線の潅木の道を、続々とくる登りの人の通過を優先させながら、ゆっくり下山になります。



ブナの森の斜面をひたすら、下ります。下ってみると結構急な下りもあるのです、登り時はそんな感じにはあまり感じないのですが。



森の中では、さすがにまた暑くなってきます。途中一箇所の水場では、往路と同じく顔を洗って、清水をがぶ飲みします。



トラバース道も終わる頃には、すれ違う登山者もいなくなって、緩やかに下るコースを延々下って行きます。下りだけでも本当に長く感じる、こんなとこ朝よく上がっていったなって思うのは、いつものことです。
(山道終了付近で、お婆さん像です。)



下りは予想した通り上り下りすれ違いで時間を要しますので、結局5時間かかって闇川集落に戻ってきます。ここの山開きは、下山確認もしっかりしていて、スタッフのかたが数人で下山確認もしてくれています。下山時刻をノートに記帳して、麦茶をいただきました。大戸岳は、地味ですが味わい深いブナの森と稜線の展望と可憐なお花と、猛烈な暑さをたっぷり楽しめました。
スタッフのかたに、大戸山は、ここから見えているか尋ねると、見えていないそうで、見えている向かいの稜線の向こう側にあるのだそう。道もよく判らなくなっているとか言っていましたが、地形図上の破線は現在どうなっているのでしょうか。思案岳についても訪ねてみましたが、地元の人もあまり登っていないようで、急傾斜との情報くらいしか得られませんでした。まだ、正午前の時間帯だったので、今日はがんばってもう一山地図を用意の思案岳に行ってみましょう。  ■■


(闇川の立派な神社、腹の下のビニールは2年前と同じ)


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4 コメント

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大戸岳へ2回目ですか (ノラ)
2016-06-20 21:00:03
ななころびさん こんばんは。大戸岳のバッジは持ってるんですよね?前回が天気が悪かったので再チャレンジですか。標高差が1000mもあったのですか。道理で私も行ったとき長いななんて思ったものです。結構きつかったイメージが残ってます。山開きの時に行ったわけではないですが,人にはずいぶん会った記憶があります。私も大戸岳は会津の山としては行き始めの山だったと記憶してます。小野岳,二股山,志津倉山,博士山,七ゲ岳なんかと同じ南会津を代表する山の一つですから。で思案岳のれぽ楽しみにしてますよ。
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大戸岳 (みー猫)
2016-06-21 00:32:20
こんばんわ。大戸岳と思案岳が↑ノラさんの代表山で未踏で残っています(思案岳も代表??)・・・でも見るからに暑そうですね。行くなら秋か晩秋にしようかなと思いました。破線路は気になりますが熊さんがおっかなそうです。
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ノラさん (ななころび)
2016-06-21 20:10:10
こんばんは。大戸岳のバッジは毎年デザインが変わるようです。前回は何も見えなかったので、再訪しましたが、元々自分は同じ山を何度も歩いてもいいタイプなのです。標高差は1000m以上あるようです。あまり急登のイメージはないですが、行程はロングで、中盤以降はやはり急な登りでした。
ノラさんは、山頂から西の今は廃道のコース、歩かれたんですかね? 今度聞かせてください。
大戸岳はすんなり降りて、やはり思案岳は少々厄介で、なんでこんな山を私は登っているのかと、思案しっぱなしでした。(笑)
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みー猫さん (ななころび)
2016-06-21 21:28:20
こんばんは。 
思案岳も立派な代表山です(笑)。11日、12日と非常に蒸し暑くて、2.5キロは減量できました。
大戸岳は初夏でもいいですが、思案岳は晩秋がいいと思いました。大戸山のほうも気になりますが、とても怖くて私は上からは行けません。
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