岡部 直明 論説主幹 「冷える日中 憂える米国」 日本経済新聞 2005.04.03.
日中冷却の引き金は歴史認識をめぐるズレである。その決定的な要因が小泉純一郎首相の靖国神社参拝であるのは事実だ。
東アジア共同体構想で米国がはずされるのも困るが、日中という2つのパワーのにらみ合いで成長地域であるアジアの安定が損なわれるのも困る。
ポスト小泉で日本外交はどう変わるか。米識者の視線はいまそこにそそがれている。
「首相の靖国神社参拝は日本のソフトパワーを傷つける」。ハーバード大のジョセフ・ナイ教授(元米国防次官補)はこう言い切った。「ソフトパワー」軍事力や経済力ではない、もうひとつの見えざるパワー、強制的ではなく自然に引きつけられる魅力。
「中国人や韓国人には、1930年代の困難な時代を思い起こさせる。日本の大衆文化に引きつけられ日本に好意をもつ若者たちの心も30年代に戻ってしまう。 第1に伝統文化。第2はポップカルチャー、世界の若者を引きつける『グロス・ナショナル・クール』。そして第3に非軍事の対外協力姿勢」その日本の持ち味であるソフトパワーが首相の靖国参拝で損なわれる。
日中冷却の引き金は歴史認識をめぐるズレである。その決定的な要因が小泉純一郎首相の靖国神社参拝であるのは事実だ。
東アジア共同体構想で米国がはずされるのも困るが、日中という2つのパワーのにらみ合いで成長地域であるアジアの安定が損なわれるのも困る。
ポスト小泉で日本外交はどう変わるか。米識者の視線はいまそこにそそがれている。
「首相の靖国神社参拝は日本のソフトパワーを傷つける」。ハーバード大のジョセフ・ナイ教授(元米国防次官補)はこう言い切った。「ソフトパワー」軍事力や経済力ではない、もうひとつの見えざるパワー、強制的ではなく自然に引きつけられる魅力。
「中国人や韓国人には、1930年代の困難な時代を思い起こさせる。日本の大衆文化に引きつけられ日本に好意をもつ若者たちの心も30年代に戻ってしまう。 第1に伝統文化。第2はポップカルチャー、世界の若者を引きつける『グロス・ナショナル・クール』。そして第3に非軍事の対外協力姿勢」その日本の持ち味であるソフトパワーが首相の靖国参拝で損なわれる。