Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

公式ブログに『フロム・ヘル』対談のレポートが掲載されました

2009年11月03日 | アラン・ムーア関連
すでに『フロム・ヘル』にハマってる方にはお知らせするまでもないと思いますが、
みすず書房の公式ブログ《アラン・ムーア『フロム・ヘル』 Infomation》
ジュンク堂新宿店での対談をまとめた記事が掲載されました。

《アラン・ムーア『フロム・ヘル』 Infomation 柳下さん×宇多丸さんの刊行記念イベント報告》

ブログ記事としては異例のボリュームに、これを書いた方の苦労が偲ばれます。

記事内には「一部」と書いてありますが、『フロム・ヘル』本編に関する部分については
この前半部分のレポートにほぼ全部が網羅されています。
進行や発言内容もそのまま記録しているようなので、たぶん録音したものを聞きながら
正確に書き起こしたのでしょう。
会場に行けなかった方はもちろん、内容がうろ覚えの私にもありがたい労作でした。

しかもブログのほうには、対談の内容を補完する形で本編のカットなども加えられていて
ある意味では会場で聞くよりわかりやすい内容になってるという大サービス(笑)。
記事をまとめた編集担当さんのがんばりにも、並々ならぬ『フロム・ヘル』への思い入れが
ひしひしと感じられます。
当方の記事も含め、それぞれ聞き手の主観が加わった他のレポートと読み比べてみると、
その違いから何か新しい発見があるかも…?

そして記事の最後に置かれた読者への呼びかけは、ある意味で一番刺激的な部分にも思えます。
ここらへんに編集者としての本音というか、作品を手にした人への真摯な願いといったものが
生々しく透けて見える気がしたものですから。
担当さんがこれだけ作品に入れ込んでるんだから、今後もブログ上やその他いろんなところで
いろいろと面白いことをやってくれるのでは・・・と、つい勝手に期待したりして。

もちろん我々ムーアファンが最も期待しているのは、新たなムーア作品の翻訳。
ということで、みすず書房さんにはぜひ『Lost Girls』の出版に挑んで欲しいものです。
あれは内容といい作画といい、もはやコミックというよりは“文学・芸術”の表現形式に
より近づいているみたいなので、いわゆるアメコミ系の版元から出すのは難しそうだし。
難しいとは思いますが、編集さんの熱意でなんとか企画だけでも出して欲しいですね。
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