『マイマイ新子と千年の魔法』の数少ない商品化グッズである「マイマイ特製グラス」のうち、
金魚の「ひづる」をデザインした作品が届きました。
リボンをあしらった手作りの発泡スチロールケース入りで、作品解説のしおりつき。
梱包からも、作り手の心遣いが伝わってくるようです。
これは片渕監督の学生時代のご友人でサンドブラストの工房を構える首藤睦子さんが、
『マイマイ新子と千年の魔法』のために2種類のデザインを各10点ずつ手作りされたもの。
なにぶん量産がきかないので、抽選によって購入できるという逸品です。
この「ひづる」の価格は6,300円ですが、普通に売られているサンドブラスト作品も
市価5~6千円するものばかり。
ましてこちらは公式グッズですから、価格としては決して高くないといえるでしょう。
そして実際に手にしてみると、そのすばらしさに価格以上の満足感を味わえます。
外側はつや消しのシックな感じで、手に持ったときの馴染み具合も良好。
そして中を覗き込むと、つややかなガラスの水の中に鮮やかな金魚の姿が!
内面は透明ガラスなので、外から見るよりくっきりと「ひづる」が浮かび上がります。
外側と内側でちょっと違った見え方を楽しめるのも、ちょっとした驚きです。
まわりを取り巻く水泡と、水に映りこんだ銀河に見立てたボカシ加減がとてもきれい。
まるで水中と天の向こうにいる2匹のひづるが、ひとつに重なって泳いでいるようで
映画のラストに起きた魔法がグラスへと姿を変えたようにも思えるのがうれしい。
反対面はこんな感じで、地色の赤と白の水紋が互いを引き立てる構図になってます。
白と赤の2色で表現された琳派調の水紋など、日本的な意匠が強く感じられるのも
美術好きな私にはツボでした。
たとえば神坂雪佳のデザインを「ひづる」の主題で再構成すると、こんな感じかな?
・・・と新子さながらに空想をめぐらせながら見るのも、また楽しいものです。
工芸品としても優れた完成度を持った、この特製グラス。
「こどものせかい」の歌詞どおり、「私のちいさなたからもの」になりました。
一点ものなので使うのが怖いのですが、これで飲むなら透明なラムネか日本酒でしょうね。
特に山口の銘酒を冷やでグイっとやったら、さぞかしうまいだろうな・・・。
金魚の「ひづる」をデザインした作品が届きました。
リボンをあしらった手作りの発泡スチロールケース入りで、作品解説のしおりつき。
梱包からも、作り手の心遣いが伝わってくるようです。
これは片渕監督の学生時代のご友人でサンドブラストの工房を構える首藤睦子さんが、
『マイマイ新子と千年の魔法』のために2種類のデザインを各10点ずつ手作りされたもの。
なにぶん量産がきかないので、抽選によって購入できるという逸品です。
この「ひづる」の価格は6,300円ですが、普通に売られているサンドブラスト作品も
市価5~6千円するものばかり。
ましてこちらは公式グッズですから、価格としては決して高くないといえるでしょう。
そして実際に手にしてみると、そのすばらしさに価格以上の満足感を味わえます。
外側はつや消しのシックな感じで、手に持ったときの馴染み具合も良好。
そして中を覗き込むと、つややかなガラスの水の中に鮮やかな金魚の姿が!
内面は透明ガラスなので、外から見るよりくっきりと「ひづる」が浮かび上がります。
外側と内側でちょっと違った見え方を楽しめるのも、ちょっとした驚きです。
まわりを取り巻く水泡と、水に映りこんだ銀河に見立てたボカシ加減がとてもきれい。
まるで水中と天の向こうにいる2匹のひづるが、ひとつに重なって泳いでいるようで
映画のラストに起きた魔法がグラスへと姿を変えたようにも思えるのがうれしい。
反対面はこんな感じで、地色の赤と白の水紋が互いを引き立てる構図になってます。
白と赤の2色で表現された琳派調の水紋など、日本的な意匠が強く感じられるのも
美術好きな私にはツボでした。
たとえば神坂雪佳のデザインを「ひづる」の主題で再構成すると、こんな感じかな?
・・・と新子さながらに空想をめぐらせながら見るのも、また楽しいものです。
工芸品としても優れた完成度を持った、この特製グラス。
「こどものせかい」の歌詞どおり、「私のちいさなたからもの」になりました。
一点ものなので使うのが怖いのですが、これで飲むなら透明なラムネか日本酒でしょうね。
特に山口の銘酒を冷やでグイっとやったら、さぞかしうまいだろうな・・・。
グラスを実際に見て手に取ったときのうれしさを少しでも伝えたい・・・と思って書いた文章が、
それを作ったご本人に届いたなんて、うれしくてたまりません。
写真が綺麗なのは、撮ったグラスが綺麗なおかげです(笑)。
外と内で反射や透明感が違うところが、見た人に伝わるようにとがんばって撮りましたので、
そこらへんがうまくいってるといいのですが。
>このグラスは小さいわりに複数の表現方法を組み合わせているし、反りのある形状なので手順がちょっと複雑です。
あ、やはりそうですか!
工芸品も好きなので多少は見てますが、この曲面に流水紋を入れていくのは難しいだろうな・・・とは感じてました。
そこにひづるちゃんまで入るわけですから、なおさら大変な作業だったと思います。
でもこの柔らかい流水紋が、グラスのフォルムと合わさって水の流れになっているところも
このグラスの大きな見どころですね。
その流れの中をひづるがゆったりと泳いでいる感じが、とても気に入っています。
銀河に見立てたぼかしの部分も繊細なだけでなく、金蒔絵の砂子のように見えるところが
和のイメージを一層引き立たせていると感じました。
和の美しさを大切にする『マイマイ新子と千年の魔法』の心が、この特製グラスの中にも
はっきり写し取られていると思います。
片渕監督の作品を通じて、私も新たな“たからもの”を手にすることができました。
首藤さんも創作者としていろいろご苦労もあると思いますが、今後も美しい作品を作り続けて、
より多くの人に“たからもの”を届けてあげてください。
このグラスは小さいわりに複数の表現方法を組み合わせているし、反りのある形状なので手順がちょっと複雑です。そんな苦労を見てくれていたかのような嬉しい感想もこんなに書いていただいて……恐縮です。
デザインを考えて紙に描き、グラスという立体に表現すると、思っていたようにはつじつまが合わず修正に苦労したり、逆に思いがけない効果が出たり。
だからこそ(チャレンジャーな私は)面白くてやめられないのではありますが、けっこう格闘して疲れたりします。主婦業とのバランスに悩んで、続けるのがしんどいときもあります。
そんな中、グラスを「いいね」といってもらうと、疲れが吹き飛びます。続けてて良かったと思う瞬間です。また、がんばろうと素直に思えます。
こんな出会いも、「マイマイ新子と千年の魔法」という素晴らしい作品の持つ力です。この魔法はきっとじわじわ広がるんですね。ありがとうございました。