いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第4話

2013年02月17日 | 善徳女王
《あらすじ》

チルスクは、不審に思いながらも、用心棒の口利きをしてもらおうと、
トンマンに催促する。
カターンおじさんに頼んで、チルスクをローマに渡らせてやるつもりのトンマンだ。

彼らの居る交易都市は、ちょうど新しい領主が茶葉の交易を禁じる法を作ったところだった。
利益を独占しようという領主なのだが、カターンたちも、それでは納得がいかない。
トンマンのアイデアで、なんとか密貿易を成功させようとするのだが、
密告されて、トンマンの母、チルスクともども捕まってしまった。

カターンが首をはねられようとしたその時、トンマンは「待ってください!」と前へ出た。
「密貿易の考えも、証拠品を燃やそうとしたのも、私です。
殺すなら、私だけを。他のみんなは助けてください!」
領主は耳を貸そうともしないが、トンマンの一言が耳にこびりついた。
「理不尽です!」
商人をかばう発言を続けるトンマン。
「民の声を聞く時間のないものは、王になる時間もない。
民の心がわからぬものは、王になる心がないと思います」

領主は笑って、ふたつの緑石を差し出した。
「選べ。生を選べば、みんな助けてやる。死を選べば、全員死罪だ」
トンマンは悩み、両方の石を見せてほしいと言う。
両方、死かもしれないから……。
「それもお前の運命だ。選べ!」
トンマンは、悩んだ末、片方の石を選んで飲み込んでしまった!

「残った石を見せてください!飲んだのが死なら、それは生。
飲んだのが生なら、それは死のはずです。見せてください!」
領主の手に残ったのは、死。
トンマンの賢さ、天運を見た領主は、約束通り、全員を釈放した。

新羅では、王が、チョンミョン皇女の夫、ヨンス公に王位を譲る計画を立てていた。
しかし、大臣たちの強硬な反対にあってしまう。
「せっかくの端午の節句に、何をしている!」
王に助け船を出したミシルの真意はどこにあるのか?

花郎の演舞会を観覧していたチョンミョンに、ミシルが声をかけた。
「ヨンス公に王位を譲るよう、画策しているようですね。
おとなしい顔をして、策略を図るとは……。此度の端午にはどんな策略を?
ああ、花郎の掌握ですか」
あまりの言い方に、困惑するチョンミョン。
「そんな……!わたくしは何も知りません。
ただ、真心をこめて準備をしただけですのに」

ミシルは、チョンミョンの言葉をはなで笑った。
「皇女様は、ミシルを敵にまわすおつもりですか?
あなたさまはあなたさまのお仕事を。ミシルはミシルのすべきことをします」

危機を脱したトンマンだったが、チルスクが家捜しをして、
決定的な証拠を見つけてしまった。
ムンノの手紙と、赤子をくるんでいた布……。

チルスクからきいた話を商人たちに語っていたトンマンの姿を見て、
母も彼の正体に気付いてしまう。
「トンマン!今すぐ逃げるのよ!」

ふたりの前に立ちはだかるチルスク。
「15年……お前を探しだすのに15年かかった……。
やっと、国に帰れる」
母と娘は互いをかばいあいながら、必死で逃げようとするが、
宿屋は火の手に包まれてしまう。

炎の中、動けなくなったソファだったが、王の言葉を思い出し、
チルスクを刺して、やっとのことで砂漠に逃げ出した。

「ローマに行きなさい。カターンおじさんと一緒に」
「なんで?今までは反対してたのに。私の故郷は鶏林なのに」
「お前のお父さんが、戻るなと言ったのよ」
「父さん?国仙のムンノって人?」
「?!違うわ、彼じゃない」
「こんな…小刀ひとつ持たせて、わたしと母さんを捨てたの?」
「お父さんは、お前を捨てたんじゃない。
お前が、お父さんを救ったのよ」
「自分が助かるために子どもを捨てる親がどこにいる?
親は子どものために犠牲になるものでしょ!母さんみたいに!」
今まで、自分を守ってくれた母の尊さを知り、
今度は自分が母を守ると、トンマンは決心していた。

ソファは洞窟に隠れ、トンマンは水を汲みに出るが、
傷をおして追ってきたチルスクに見つかってしまう。
必死で逃げるソファは、トンマンの目の前で流砂にはまってしまった。
娘を助けるために、犠牲になろうとする母。
「逃げなさい!」

必死で母を救おうとするトンマンの前に、チルスクが立ちはだかった。

(つづく)

うんうん、今回は面白かったよ!
正直、ここまで一気に観てきたけど、なんだかなーと思う部分も多かったのね。

やっぱりおおかたの展開は読めちゃうわけだしさー、
(ムンノが抱えた赤子はダミーだって、誰もが思ったよね)
変なワイヤーアクションで、国仙が宙を舞っちゃうしさー、
(無理に吊らなくてもいいじゃん……)
何より、ミシルが思ったより小物くさい感じだし……。

もっとさ、新羅が小国で高句麗や百済から侵略されかねないから、
国を強大にしなきゃいけないから、賢いミシルが王にならなきゃいけないんだ!とか、
チヌン大帝の御遺志を本当の意味で理解しているのは私なんだ!とか、
彼女の野望を見せて欲しいわけよ。
まだ序盤だから、本心がわかんないだけなんだろうけど、ヒントくらい教えて!
「ミシル様も女ですねぇ」みたいな妙な納得の仕方は嫌なんだよ!
もっとステキでいて欲しいわけよ!

幼いチョンミョンに、あの表情でささやいたり、
眉ひとつ動かさず人を殺したり、野望のためには冷酷無比なのは十分わかったのだが……。

そんな感じで、やっぱりチャングムの方が面白いな、
中途半端なフュージョン時代劇ってことなの?とちょっとがっかりしてたのです。

しかし!今回のトンマンの知恵と勇気、王者の器。
そして炎の中、緊迫したチルスクとの攻防。
どちらも見応え十分でした!

残念な部分は、ちょっとだけありますけど。
「なぜ飲んだ?」と問われたトンマンは、
「え?なんか、飲んだ方がいいような気がして」と答えています。
それをして、彼女には天運がある、と領主は言うのですが、
私としては、ここでしっかり「知恵を使った結果だ」と言わせてほしかった。

領主が裏を見せないということは、両方「死」である可能性が大。
だから、トンマンとしては飲むしかなかった。
まあもしかしたら生と死がちゃんとあって、
飲んだことがやぶ蛇だった可能性もなくはないけど。
トンマンがそれをきちんと推理して、賭けたんだ、と言わせてほしかったんだよね。

彼女には天運というかシャーマン的な直感がある、という設定で、
こういった脚本になっているのかもしれないのですが、
「賢い娘」であってくれたほうが私の好みかな。

まぁ、そのあたりは好みの問題なので、個人的な感想です。

ただ、最後のソファの元気さはどうなのさ!
死にそうで息も絶え絶えだったのに、チルスクに追われて逃げていく姿は
元気そのものじゃんか。
トンマンが母に化けてんのかと思ったよ。
火事場の馬鹿力なのか……。

もうちょっとヨレヨレしてくれてた方が、間違わないです。

絶対助かるに違いない、とわかってはいても、今回は面白かった。
トンマンがすごく魅力的だったよ。
チョンミョンも、いじめられながらも踏ん張ってるね。
もう夫がいるのか!と、びっくりしました。
15才だし、普通か。
無理矢理退位させられたチンジ王の息子かー。
血筋は悪くないよね。だって先代の王の息子じゃん。
そもそも直系とかばかばかしいけどね。
半分ずつ、女の方のDNAが混じるんだから、そのうちほぼ別人になるんじゃん。

「誤解がある。私は彼女を連れて帰らねば……」とチルスクさんは言ってますが、ほんとかな?
カターンを油断させるための嘘?
でも「鶏林に帰ろう」と、トンマンに言ってるしねぇ。
もし、本心なら、流砂に飲まれそうなふたりを助けてくれるはず。
殺すつもりなら、そのまま見殺しでいいもん。

でも、そうだとしたら、なぜミシルは双子を生かしたままにしておきたいの?
双子を産んで、聖骨を絶えさせた張本人として、合法的にマヤ妃を廃妃したいの?

ミシルって何を考えているのか、底が知れないんですよね。
だって政敵を毒殺するとか、しないしさ。
そのわりに自分で平気で人を殺すしさ。
どのへんのレベルで悪い人なのか、よくわかんないです。
だから目を離せないのかなー。

チヌン大帝は、自分の死後はミシルは新羅の毒となる、と言ってましたが、
ここまで政治もできて武芸にもたけていて、女の魅力もあって、という人だし、
それこそ贅沢したいとか私利私欲に走らなければ、国をまかせちゃっていいんじゃないですか?
いまんとこ、ミシルが女王で悪い理由なんてどこにもないじゃん。
血筋とか、決まり事を守って王位を継承していかないと、
国が乱れるもととなるから良くないのかな?

「新羅を奪った」とか言ってるけど、別にもともとお前のものじゃないだろ。
たまたま王子だっただけで。
民草のことを考えて、よい政治をしてくれれば、誰だっていいんだよ、そんなの。
新羅は新羅に暮らす人たちのものだよ!

「私がお前を救うのではない、お前が私を救ってくれたのだ……」
赤子のお前のほうが偉いよ、ってことを王は言いたかったんですかね?
生死をさまよう母を助け、気弱な王を男にしてやり、トンマンは偉い!
偉いが、本人は納得できないよね~。
自分が助かるために子どもを捨てたんだな!と思うわけよね。
でも捨てられなかったら、どうなってたかわからないけどねー。
何にせよ、必死でトンマンを守ってきたソファの苦労が報われるような
トンマンの怒りでしたね。

チルスクさん、ほっといてローマに行けばいいのに……。
自分も失明するかもしれないのに……。
もはやミシルのためじゃないよね。
15年も放浪して、帰れなかった故郷に、やはり帰りたいんだな……。
流砂からふたりを助けてくれるかなぁ。



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