とうとう最終ターンです。
ハユンとは対決?共闘?
「最後の聖戦」
製薬会社ブレンテックの本社ビルに侵入したジヌは、ハユンと対面する。
「ここから出してくれ」
このままだと、自分は死んでしまう。
ハユンは泣きながらジヌに頼む。
ジヌは咄嗟にハユンの手を取り、一緒に逃げ出した。
ハユン……この人は、どうやら本当に改心した様子ですね。
演技とは思えない……のは、視聴者の私たちだけで、
やっぱりジヌ君は疑ってしまいます。
たくさんの人を残虐に殺したハユンが、死にたいなんて口走るから……。
「頭の中のものを取ってくれ。そしたらヨンウンのことも全部話すから」
ジヌは、ハユンの腕のバーコードを見つける。
オブジェ1。
教授に連絡を取ろうとするが、つかまらない。
ジヌは法医官事務所の先輩の手を借りて、
ハユンの頭からふたつのチップを取り除いた。
ジヌ君の態度を不審に思ったカン刑事は、真相を探ろうとします。
そしてザル同然のパソコンセキュリティを破るまでもなく、
ジヌ君がどうやら面倒くさいことに巻き込まれており、
しかも自分にはそれを隠していることをうすうす感じるのです。
もうっジヌ君ったら!何度同じことすればわかるのかしら。
ジヌは教授をつかまえて問い詰める。
なぜハユンが生きているのか、
ブレンテックと組んで何をしたのか?
教授は、何も答えてはくれない。
知ればジヌに危険が及ぶから。
すべてを隠したままの教授に失望し、
ジヌは自分の手ですべてをあきらかにする決心をした。
教授は何かを知っている……。
でも彼の目は、やっぱり慈愛に満ちているような気がして。
悪い人だとは、とても思えません。
みんなお互いにホントのこと打ち明けて協力すればいいのに。
三人寄れば文殊の知恵なのに。
ジヌ君は、心配してきていたカン刑事にも本当のことは言えません。
カン刑事も、あえて問い詰めたりはしません。
ただ、
「ケンカの時は私を呼んでください」って言うの。
彼氏を守ってあげなくちゃ、って。
なんという男前発言なんだ!カン刑事!やっぱ最高だな!
ジヌ君もそこまで言われたら、笑ってごまかせない。
カン刑事を抱きしめて、「カン刑事は僕が守るから」とつぶやくのでした。
もういい加減、職名で呼ぶのやめなよ、ジヌ君や。
彼女の名前はギョンヒだよ。
携帯でジヌを誘導していたのはブレンテックの職員だった。
彼女は殺され、残された手がかりから、ジヌの関与が知られた。
SDCはなりふりかまわず、ジヌを追い詰めようとする。
教授も、釣りの帰りに交通事故に遭い、意識不明の重体だという。
カン刑事は、刑事課の協力を得てジヌを逃がした。
そしてハユンは、SDCの職員を殺して逃げだした。
ああっ!ハユンがっ!
ハユンの表情が、昔の怪物だった頃に戻ってる!
ちろっと舌を出して、目をすがめて、不敵な笑いを浮かべながら、平気で人殺しを!
し、しかし、あの短時間で人をくくれるのか、ハユン。
無敵じゃんか。
ジヌ君の脱出、またもやロザリオの男が手を貸しているね。
一体何者なのだろうか?
SDCの局長、ブレンテックのパクとキムの殺害。
そして教授のひき逃げ事故には、すべてジヌの関与が疑われている。
すべての現場から、彼の指紋が見つかっているのだ。
またね~、法医官事務所の所長が人情家なんだ。
前回もそうだったけど、情に流されず、冷静な判断をしつつ、
こころでは泣いている。
そしてジヌ君を信じて、彼の苦しみを思いやっている。
いい人だなぁ、この人。
ジヌは大学の同期に、唯一の物証、チップの解析を頼む。
デベロッピンネマトモルファ。
ディーマ。
昆虫の脳に寄生し、それを操る寄生虫、ハリガネムシ。
お!これでなんとなく、ディーマ計画の全貌が見えてきたね。
ジヌ君の頭痛を治す薬が、なんの役に立つのかはわからないけど、
きっと何か関係があるんだ。
チップを解析してくれた同期は殺され、ジヌ君は逆上する。
もう耐えられないんだよ、自分のために人が死ぬなんて。
そして大胆にも、ブレンテックに押し入って、ヨンウンのデータを盗み出す。
ここでもまた、謎の男がジヌ君を助けてくれるんだなー。
ジヌ君自身はわかってないけどね。
ロザリオの男、ということは、ブレンテックの悪い奴が会いに行った牧師と何か関係ある?
そしてブレンテックを逃げ出したジヌ君は、通りで車にはねられちゃう!
えええええ?!どうなっちゃうの?!
死んじゃうの?!
と、ここまで前編。
そして後編に続く!
ジヌは頭から血を流してはいるが、命に別状は無い。
チャン教授危篤の知らせを聞き、こっそり病院に駆けつけるが、
それはSDCの罠だった。
カン刑事が実力行使で邪魔をするが、多勢に無勢。
絶対絶命のその時、閃光弾が破裂し、ジヌは窮地を脱した。
思わせぶりに交通事故になんてあわせないでよね。
ドキドキするじゃないか。
あっ、それこそ制作者の思うつぼか!
閃光弾を投げたのは、ロザリオの男。
モンハン思い出すなぁ。
ピカッとやられると、目がくらんじゃうのだ。
ジヌを助けたのは、ハユンだった。
隠れ家に連れて行き、ヨンウンのことを話してやる。
彼女とは、同じ被験者として親しくなった。
ジヌの元カノだと知って驚いたが。
投薬の副作用で、彼女の発作はひどくなっていった。
だから、先に脱出させてやったんだ。
「それは彼女のためか?お前のためか?」
「どっちだと思う?」
その言いぐさに、ジヌは爆発する。
ハユンは、ジヌとふたりなら、世界を手に入れられると彼を誘う。
もちろんジヌに、その気はない。
世の中はそう甘くない。たとえ手に入ったとしても、恐ろしい代償を支払うことになる。
なんというか……各分野で天才的な頭脳を持つ人々を集めたそうですが、
そう見えないところが残念。
わりと普通そうな人々ですけど。
ヨンウンも賢い人だったんですね。
ハユンは彼女のこと、好きになったんだと思うなー。
でも、ジヌの元カノだとわかって、めちゃくちゃ腹たったと思う。
彼は天才で残酷な男だけど、基本、いつも影。
生まれついての天才ジヌ君と比べて、常にコンプレックスに捕らわれているような気がする。
ジヌの脳は、バランスを欠いている。
右脳が過剰活動し、情動を制御できなくなっているのだ。
おそらく、過去に投与されたワクチンのせいで。
別の新薬を試してみようという医師の提案を、ジヌは拒否した。
「新しい薬はいらない。僕の脳を切り離す」
え?えええええ?脳を切除する?
人間は、片方の脳だけで、生きていけるんですか?
こ、こわいよ、ジヌ君はどうするつもりなの?
カン刑事は、キムさんちで、ある音声データを見つけるのね。
で、ジヌ君からの連絡を受けて会いに行く。
何も聞かないカン刑事。
でも、それが彼女の愛し方なんだって。
いままでだったら怒っていたかもしれないけど、
ジヌ君を信じて、すべてを我慢するって。
彼が、自分を大切に思ってくれていることをわかっているから。
「問題児でもいいから、側にいてください」
うっ……女性にこんなこと言わすなんて、ジヌ君ったら、ジヌ君ったら、へたれな男ね。
そしてカン刑事の入手したデータから、意外な事実がわかります。
ヨンウンは、ジヌ君のこと、本気で好きだったんですよ!
がーん、がーん、がーん、と衝撃が。
うわ~、私大ショックです。
さんざんヨンウンに意地悪言って、ジヌ君ひどい失恋したねーとか言ってましたけど、
ふたりは愛し合っていたの……。
ヨンウンは、自分が脳動脈瘤の患者で、ブレンテックでの新薬開発の触れ込みを聞いて被験者になったの。
死んじゃうかもしれないから、愛するジヌには本当のことを言えずに、別れたのよ。
ごめんね、ヨンウン。
あなたにも、つらい事情があったのね。
雨の日のこと、本当に大事な思い出なのね。
でも、あんな風に別れるのと、死別するのと、どっちがマシだっていうんだろう?
振られた方が、傷が浅い?
ジヌ君だったら、もし死別してたら一生彼女を愛して生きていくかもしれないもんね。
あ、いや、今だって、ある意味彼女を愛し続けているのでは?
てか、この事実発覚で、そうなってしまいそうなのでは?
それを思うと、おそらく彼女がジヌ君の大事な人だとわかっていて、
このデータを聞かせてくれたカン刑事が、どんだけ男前なのかわかるというものです。
カン刑事を手がかりに、ジヌを追ってきたSDC局長は、
ロザリオの男に殺される。
なぜ、彼は自分を助けるのか?
いぶかりながらも、ジヌはハユンに呼び出され、隠れ家に向かう。
ハユンは、ブレンテックの悪い奴を捕まえて、拷問しています。
ディーマ計画を自分のものにするために、パスワードが必要なんだね。
なんか液体を注入されて、ぐおおおおおと苦しんでいる悪党です。
あの液体がなんなのか、絶対知りたくない。
ジヌ君とハユンの、二度目の対決。
再びジヌ君は、ハユンに拳銃を突きつけます。
あの時と同じように、彼は撃てないのかしら?
以前は悪党だったが、今は悪魔だ、とハユンをののしるジヌ君。
悪魔は少なくとも、幸福を独り占めしない、とうそぶくハユン。
私、今回はハユンのこと、嫌いになりきれません。
う~ん、無辜の人々を殺していない、っていうせいもあるし、
彼は被害者としての側面があるからかも。
だってあのまま死なせてあげれば、よかったんじゃんね。
無理矢理生かしたから、こうなっちゃったんじゃないの。
それもこれも、ブレンテックが悪いのよ。
でも、教授はジヌ君を助ける薬を作るために、ハユンを生かすことを手伝うの。
臨床実験もしていない、脳幹再生プログラムを利用して。
結局さ、昔投与された天才になる薬の副作用が出てないんだよね、ハユンには。
情緒方面で著しく偏った人間にはなってしまっているが、体は健康。頭脳も問題なし。
だから彼の脳を利用して、ジヌ君のお薬が作れるわけ。
免疫ができてるって言い方をしていましたが、難しいことはよくわかりません。
ん、いや、理系分野には弱いもんで、この話がどこまで荒唐無稽なのか
判断つきかねるんですが……。
ips細胞、というんですか、あの応用で、脳幹も再生できるということなんでしょうかね?
ハユンはジヌ君をブラザーって呼んでますね。
ふたりは同じように薬を投与された兄弟のようなもの。
実際血を分け合った、とハユンは言っていますが、
前回お互いの血が流されて混じり合ってることをさしているんでしょうか。
ジヌ君、ブラザーって言われて、すごい嫌そうです。
一歩間違えば、お前だって怪物になるんだ!って言われているようで、
嫌なんだと思う。
自分の中にも、そういう恐怖があるから、怒るんだと思う。
今回、何度か怒りの情動が制御できなくなってたでしょ。
自分が自分でなくなっていくようで、恐ろしいんだよ、ジヌ君。
だから、ハユンを許せない。
でも、だから、ハユンを殺せないのよね。
突然あらわれたロザリオの男が、ハユンの足を撃った。
「私はあなたを導きに来ました」
男から、メモを手渡されるジヌ。
しかし、ハユンが再び立ち上がり、男を襲い、倒してしまう。
「見ろよ、もう奪いにきた。どこへ行こうか?アメリカ?日本?ロシア?」
「だめだ!どこへ逃げても利用されるだけだ!」
「そうかな?君は僕の手から逃がれることはできないんだ!」
その瞬間、ハユンの血がジヌの顔を濡らした。
男が、最後の息で、ハユンを撃ち殺したのだった。
ロザリオの男、サングラスを外すと男前。
ちょっとかっこいい、と思ってしまった。不謹慎ですね。
どうして最初っから、ハユンを殺さなかったのかしら?
他の人はバンバン殺してるくせに。
ドラマチックにするために、無理がありません?
ロザリオの男、あまりにも無敵でタイミングばっちり設定で、
ご都合主義的な感じがするわよね。
そのあたり、ちょっと不満です。
ジヌ君がハユンを殺さなくてすんだけど、
ハユン……2シーズンにわたり、怪物として物語に深く絡んだ彼の最後は
意外にあっけないものだったですね。
ハユンはチップを埋め込まれたままだったら、もっと恐ろしいことに利用されていた。
ジヌ君はハユンを救ったことになるんでしょう。
でも、だからこそ、彼の生に、死に、責任をもつべきだったのでは?
ひどい言い方かもしれませんが、ハユンを殺すのは、
ジヌ君でなければならなかったのではないか、と思います。
回避しちゃったな、今回も。
メモの場所は、教会だった。
ジヌはそこで、すべての黒幕である、神父に出会う。
彼は、神に変わる人間を探していた。
優れた頭脳と、強い意志、公正な心を持った、世界を支配するべき人間。
この世でもっとも優れた、人間の創造物。
「僕は創造物なんかじゃない、僕は僕だ」
神を信じている。たとえ答えの無い問いばかりを投げかける神だとしても。
世界の秩序を信じている。
ジヌは、自らの頭に、拳銃を突きつけた。
びっくりした。マジで脳みそ吹っ飛ばすつもりなのかと思ったわ。
神父様、狂信者だね。
神様に仕えている人のはずなのに、なぜこんな思想を?
世の中の悪や、それを見過ごして平気な人々に嫌気がさしたから?
目先の利益ばかり取ろうとして、人類の幸福について考えない人ばっかりだから?
時々思いますよ、夜神月(やがみ らいと)的に。
公共の福祉って言葉は、もう意味のないものなの?って。
多くの人のよりよい未来のために、少しずつ我慢しましょうって言うのは、
そんなに嫌なこと?おかしなこと?って。
昔、パックスロマーナとか、五賢帝時代とか言われて、
優れた施政者が民衆を導き、人々は本当の意味での市民となって、
芸術と平和を愛した時代が、なぜ私たちには作れないの?って。
民主主義は多数決だけど、多数派が正しいとは限らないでしょ?って。
そういうちょっとしたがっかり感が、道をあやまるとカルトになっちゃうのかな。
でも間違ってる。
そういい続けるジヌ君はすごい。
一歩も道を踏み外さないジヌ君は、すごい。
それはハユンのおかげなのかもね。
銃声に驚いてカン刑事らがかけつけると、
ジヌ君は天に向けて発砲していたのでした。
神様に向けてうったんだ、って言ってました。
いつか話を聞いてくださいってつもりで、撃ったんだって。
で、神父、おとがめ無しですか?
まさかね。そのうち責任追及されるんでしょ。
どうせ軽い刑で済むんだろうけど。
ジヌ君は、やはり本当に手術を受けるようです。
脳みその半分を摘出?するんですか?マジで?
半身不随とかになったりしないんですか?
右脳だけ切るんですか?
そんな人体実験みたいなこと、いいんですか?
もう、そこがめちゃくちゃ気になってて、
カン刑事とジヌ君のキスシーンなんてとってつけたようなもの、
全然心にしみませんよ。
しかも、なんかソフトフォーカスっぽくなってて、
まるで幻の出来事みたいじゃないですか???
人間の持つ劣等感はバベルの塔を造らせ、神は塔をこわした。
だが、人間は神の怒りに対抗している。
人間の傲慢さと独善に神が怒っているとも知らず。
傲慢は矢となり、僕らの心臓に刺さり、
独善は牢となり、僕らを閉じ込めた。
これが人間の運命なのかもしれないが、
もはや僕らに運命を選ぶ権利はない。
だが、その枠の中に何を入れるかは人間次第だ。
新しく埋めるべきなのは贖罪ではない。
神に刃向かうのではなく、胸を張れる人間になること。
そのために、僕は僕自身を見守り続ける。
ジヌ君、そう独白しています。
教授も、無事回復していてよかったです。
彼はジヌ君を救いたくて、ハユンを犠牲にしたんだね。
してはならないことをした、と懺悔しているけれど、ジヌ君は教授を許します。
何があっても、教授はジヌ君の導き手なんですね。
手術して、彼はどうなっちゃうんでしょうか?
別人になっちゃうんでしょうか?
シーズン3を見越したつくりになっていると思うのですが、
一体どんな風にジヌ君は変わってしまうんでしょうねー。
ハユンと対峙するときだけは、彼の感情がむき出しになる感じで、
本人はつらいんだろうけど、そういうジヌ君を見るのが好きでした。
最後の聖戦は、もう少し丁寧に見返すといいのかもしれません。
パッと見、え?そんなんでいいの?
ハユン万能すぎない?とか、いろいろご都合主義的に感じることもあって、
あれよあれよという間に話が進んでいってしまう~。
悪い立場の人が多すぎたのね、きっと。
しかしこんなんで困っていたら、スパイものとか見られないね。
またそのうち、シーズン3も観るかな。
脳手術の行方が気になりすぎるから。
ハユンとは対決?共闘?
「最後の聖戦」
製薬会社ブレンテックの本社ビルに侵入したジヌは、ハユンと対面する。
「ここから出してくれ」
このままだと、自分は死んでしまう。
ハユンは泣きながらジヌに頼む。
ジヌは咄嗟にハユンの手を取り、一緒に逃げ出した。
ハユン……この人は、どうやら本当に改心した様子ですね。
演技とは思えない……のは、視聴者の私たちだけで、
やっぱりジヌ君は疑ってしまいます。
たくさんの人を残虐に殺したハユンが、死にたいなんて口走るから……。
「頭の中のものを取ってくれ。そしたらヨンウンのことも全部話すから」
ジヌは、ハユンの腕のバーコードを見つける。
オブジェ1。
教授に連絡を取ろうとするが、つかまらない。
ジヌは法医官事務所の先輩の手を借りて、
ハユンの頭からふたつのチップを取り除いた。
ジヌ君の態度を不審に思ったカン刑事は、真相を探ろうとします。
そしてザル同然のパソコンセキュリティを破るまでもなく、
ジヌ君がどうやら面倒くさいことに巻き込まれており、
しかも自分にはそれを隠していることをうすうす感じるのです。
もうっジヌ君ったら!何度同じことすればわかるのかしら。
ジヌは教授をつかまえて問い詰める。
なぜハユンが生きているのか、
ブレンテックと組んで何をしたのか?
教授は、何も答えてはくれない。
知ればジヌに危険が及ぶから。
すべてを隠したままの教授に失望し、
ジヌは自分の手ですべてをあきらかにする決心をした。
教授は何かを知っている……。
でも彼の目は、やっぱり慈愛に満ちているような気がして。
悪い人だとは、とても思えません。
みんなお互いにホントのこと打ち明けて協力すればいいのに。
三人寄れば文殊の知恵なのに。
ジヌ君は、心配してきていたカン刑事にも本当のことは言えません。
カン刑事も、あえて問い詰めたりはしません。
ただ、
「ケンカの時は私を呼んでください」って言うの。
彼氏を守ってあげなくちゃ、って。
なんという男前発言なんだ!カン刑事!やっぱ最高だな!
ジヌ君もそこまで言われたら、笑ってごまかせない。
カン刑事を抱きしめて、「カン刑事は僕が守るから」とつぶやくのでした。
もういい加減、職名で呼ぶのやめなよ、ジヌ君や。
彼女の名前はギョンヒだよ。
携帯でジヌを誘導していたのはブレンテックの職員だった。
彼女は殺され、残された手がかりから、ジヌの関与が知られた。
SDCはなりふりかまわず、ジヌを追い詰めようとする。
教授も、釣りの帰りに交通事故に遭い、意識不明の重体だという。
カン刑事は、刑事課の協力を得てジヌを逃がした。
そしてハユンは、SDCの職員を殺して逃げだした。
ああっ!ハユンがっ!
ハユンの表情が、昔の怪物だった頃に戻ってる!
ちろっと舌を出して、目をすがめて、不敵な笑いを浮かべながら、平気で人殺しを!
し、しかし、あの短時間で人をくくれるのか、ハユン。
無敵じゃんか。
ジヌ君の脱出、またもやロザリオの男が手を貸しているね。
一体何者なのだろうか?
SDCの局長、ブレンテックのパクとキムの殺害。
そして教授のひき逃げ事故には、すべてジヌの関与が疑われている。
すべての現場から、彼の指紋が見つかっているのだ。
またね~、法医官事務所の所長が人情家なんだ。
前回もそうだったけど、情に流されず、冷静な判断をしつつ、
こころでは泣いている。
そしてジヌ君を信じて、彼の苦しみを思いやっている。
いい人だなぁ、この人。
ジヌは大学の同期に、唯一の物証、チップの解析を頼む。
デベロッピンネマトモルファ。
ディーマ。
昆虫の脳に寄生し、それを操る寄生虫、ハリガネムシ。
お!これでなんとなく、ディーマ計画の全貌が見えてきたね。
ジヌ君の頭痛を治す薬が、なんの役に立つのかはわからないけど、
きっと何か関係があるんだ。
チップを解析してくれた同期は殺され、ジヌ君は逆上する。
もう耐えられないんだよ、自分のために人が死ぬなんて。
そして大胆にも、ブレンテックに押し入って、ヨンウンのデータを盗み出す。
ここでもまた、謎の男がジヌ君を助けてくれるんだなー。
ジヌ君自身はわかってないけどね。
ロザリオの男、ということは、ブレンテックの悪い奴が会いに行った牧師と何か関係ある?
そしてブレンテックを逃げ出したジヌ君は、通りで車にはねられちゃう!
えええええ?!どうなっちゃうの?!
死んじゃうの?!
と、ここまで前編。
そして後編に続く!
ジヌは頭から血を流してはいるが、命に別状は無い。
チャン教授危篤の知らせを聞き、こっそり病院に駆けつけるが、
それはSDCの罠だった。
カン刑事が実力行使で邪魔をするが、多勢に無勢。
絶対絶命のその時、閃光弾が破裂し、ジヌは窮地を脱した。
思わせぶりに交通事故になんてあわせないでよね。
ドキドキするじゃないか。
あっ、それこそ制作者の思うつぼか!
閃光弾を投げたのは、ロザリオの男。
モンハン思い出すなぁ。
ピカッとやられると、目がくらんじゃうのだ。
ジヌを助けたのは、ハユンだった。
隠れ家に連れて行き、ヨンウンのことを話してやる。
彼女とは、同じ被験者として親しくなった。
ジヌの元カノだと知って驚いたが。
投薬の副作用で、彼女の発作はひどくなっていった。
だから、先に脱出させてやったんだ。
「それは彼女のためか?お前のためか?」
「どっちだと思う?」
その言いぐさに、ジヌは爆発する。
ハユンは、ジヌとふたりなら、世界を手に入れられると彼を誘う。
もちろんジヌに、その気はない。
世の中はそう甘くない。たとえ手に入ったとしても、恐ろしい代償を支払うことになる。
なんというか……各分野で天才的な頭脳を持つ人々を集めたそうですが、
そう見えないところが残念。
わりと普通そうな人々ですけど。
ヨンウンも賢い人だったんですね。
ハユンは彼女のこと、好きになったんだと思うなー。
でも、ジヌの元カノだとわかって、めちゃくちゃ腹たったと思う。
彼は天才で残酷な男だけど、基本、いつも影。
生まれついての天才ジヌ君と比べて、常にコンプレックスに捕らわれているような気がする。
ジヌの脳は、バランスを欠いている。
右脳が過剰活動し、情動を制御できなくなっているのだ。
おそらく、過去に投与されたワクチンのせいで。
別の新薬を試してみようという医師の提案を、ジヌは拒否した。
「新しい薬はいらない。僕の脳を切り離す」
え?えええええ?脳を切除する?
人間は、片方の脳だけで、生きていけるんですか?
こ、こわいよ、ジヌ君はどうするつもりなの?
カン刑事は、キムさんちで、ある音声データを見つけるのね。
で、ジヌ君からの連絡を受けて会いに行く。
何も聞かないカン刑事。
でも、それが彼女の愛し方なんだって。
いままでだったら怒っていたかもしれないけど、
ジヌ君を信じて、すべてを我慢するって。
彼が、自分を大切に思ってくれていることをわかっているから。
「問題児でもいいから、側にいてください」
うっ……女性にこんなこと言わすなんて、ジヌ君ったら、ジヌ君ったら、へたれな男ね。
そしてカン刑事の入手したデータから、意外な事実がわかります。
ヨンウンは、ジヌ君のこと、本気で好きだったんですよ!
がーん、がーん、がーん、と衝撃が。
うわ~、私大ショックです。
さんざんヨンウンに意地悪言って、ジヌ君ひどい失恋したねーとか言ってましたけど、
ふたりは愛し合っていたの……。
ヨンウンは、自分が脳動脈瘤の患者で、ブレンテックでの新薬開発の触れ込みを聞いて被験者になったの。
死んじゃうかもしれないから、愛するジヌには本当のことを言えずに、別れたのよ。
ごめんね、ヨンウン。
あなたにも、つらい事情があったのね。
雨の日のこと、本当に大事な思い出なのね。
でも、あんな風に別れるのと、死別するのと、どっちがマシだっていうんだろう?
振られた方が、傷が浅い?
ジヌ君だったら、もし死別してたら一生彼女を愛して生きていくかもしれないもんね。
あ、いや、今だって、ある意味彼女を愛し続けているのでは?
てか、この事実発覚で、そうなってしまいそうなのでは?
それを思うと、おそらく彼女がジヌ君の大事な人だとわかっていて、
このデータを聞かせてくれたカン刑事が、どんだけ男前なのかわかるというものです。
カン刑事を手がかりに、ジヌを追ってきたSDC局長は、
ロザリオの男に殺される。
なぜ、彼は自分を助けるのか?
いぶかりながらも、ジヌはハユンに呼び出され、隠れ家に向かう。
ハユンは、ブレンテックの悪い奴を捕まえて、拷問しています。
ディーマ計画を自分のものにするために、パスワードが必要なんだね。
なんか液体を注入されて、ぐおおおおおと苦しんでいる悪党です。
あの液体がなんなのか、絶対知りたくない。
ジヌ君とハユンの、二度目の対決。
再びジヌ君は、ハユンに拳銃を突きつけます。
あの時と同じように、彼は撃てないのかしら?
以前は悪党だったが、今は悪魔だ、とハユンをののしるジヌ君。
悪魔は少なくとも、幸福を独り占めしない、とうそぶくハユン。
私、今回はハユンのこと、嫌いになりきれません。
う~ん、無辜の人々を殺していない、っていうせいもあるし、
彼は被害者としての側面があるからかも。
だってあのまま死なせてあげれば、よかったんじゃんね。
無理矢理生かしたから、こうなっちゃったんじゃないの。
それもこれも、ブレンテックが悪いのよ。
でも、教授はジヌ君を助ける薬を作るために、ハユンを生かすことを手伝うの。
臨床実験もしていない、脳幹再生プログラムを利用して。
結局さ、昔投与された天才になる薬の副作用が出てないんだよね、ハユンには。
情緒方面で著しく偏った人間にはなってしまっているが、体は健康。頭脳も問題なし。
だから彼の脳を利用して、ジヌ君のお薬が作れるわけ。
免疫ができてるって言い方をしていましたが、難しいことはよくわかりません。
ん、いや、理系分野には弱いもんで、この話がどこまで荒唐無稽なのか
判断つきかねるんですが……。
ips細胞、というんですか、あの応用で、脳幹も再生できるということなんでしょうかね?
ハユンはジヌ君をブラザーって呼んでますね。
ふたりは同じように薬を投与された兄弟のようなもの。
実際血を分け合った、とハユンは言っていますが、
前回お互いの血が流されて混じり合ってることをさしているんでしょうか。
ジヌ君、ブラザーって言われて、すごい嫌そうです。
一歩間違えば、お前だって怪物になるんだ!って言われているようで、
嫌なんだと思う。
自分の中にも、そういう恐怖があるから、怒るんだと思う。
今回、何度か怒りの情動が制御できなくなってたでしょ。
自分が自分でなくなっていくようで、恐ろしいんだよ、ジヌ君。
だから、ハユンを許せない。
でも、だから、ハユンを殺せないのよね。
突然あらわれたロザリオの男が、ハユンの足を撃った。
「私はあなたを導きに来ました」
男から、メモを手渡されるジヌ。
しかし、ハユンが再び立ち上がり、男を襲い、倒してしまう。
「見ろよ、もう奪いにきた。どこへ行こうか?アメリカ?日本?ロシア?」
「だめだ!どこへ逃げても利用されるだけだ!」
「そうかな?君は僕の手から逃がれることはできないんだ!」
その瞬間、ハユンの血がジヌの顔を濡らした。
男が、最後の息で、ハユンを撃ち殺したのだった。
ロザリオの男、サングラスを外すと男前。
ちょっとかっこいい、と思ってしまった。不謹慎ですね。
どうして最初っから、ハユンを殺さなかったのかしら?
他の人はバンバン殺してるくせに。
ドラマチックにするために、無理がありません?
ロザリオの男、あまりにも無敵でタイミングばっちり設定で、
ご都合主義的な感じがするわよね。
そのあたり、ちょっと不満です。
ジヌ君がハユンを殺さなくてすんだけど、
ハユン……2シーズンにわたり、怪物として物語に深く絡んだ彼の最後は
意外にあっけないものだったですね。
ハユンはチップを埋め込まれたままだったら、もっと恐ろしいことに利用されていた。
ジヌ君はハユンを救ったことになるんでしょう。
でも、だからこそ、彼の生に、死に、責任をもつべきだったのでは?
ひどい言い方かもしれませんが、ハユンを殺すのは、
ジヌ君でなければならなかったのではないか、と思います。
回避しちゃったな、今回も。
メモの場所は、教会だった。
ジヌはそこで、すべての黒幕である、神父に出会う。
彼は、神に変わる人間を探していた。
優れた頭脳と、強い意志、公正な心を持った、世界を支配するべき人間。
この世でもっとも優れた、人間の創造物。
「僕は創造物なんかじゃない、僕は僕だ」
神を信じている。たとえ答えの無い問いばかりを投げかける神だとしても。
世界の秩序を信じている。
ジヌは、自らの頭に、拳銃を突きつけた。
びっくりした。マジで脳みそ吹っ飛ばすつもりなのかと思ったわ。
神父様、狂信者だね。
神様に仕えている人のはずなのに、なぜこんな思想を?
世の中の悪や、それを見過ごして平気な人々に嫌気がさしたから?
目先の利益ばかり取ろうとして、人類の幸福について考えない人ばっかりだから?
時々思いますよ、夜神月(やがみ らいと)的に。
公共の福祉って言葉は、もう意味のないものなの?って。
多くの人のよりよい未来のために、少しずつ我慢しましょうって言うのは、
そんなに嫌なこと?おかしなこと?って。
昔、パックスロマーナとか、五賢帝時代とか言われて、
優れた施政者が民衆を導き、人々は本当の意味での市民となって、
芸術と平和を愛した時代が、なぜ私たちには作れないの?って。
民主主義は多数決だけど、多数派が正しいとは限らないでしょ?って。
そういうちょっとしたがっかり感が、道をあやまるとカルトになっちゃうのかな。
でも間違ってる。
そういい続けるジヌ君はすごい。
一歩も道を踏み外さないジヌ君は、すごい。
それはハユンのおかげなのかもね。
銃声に驚いてカン刑事らがかけつけると、
ジヌ君は天に向けて発砲していたのでした。
神様に向けてうったんだ、って言ってました。
いつか話を聞いてくださいってつもりで、撃ったんだって。
で、神父、おとがめ無しですか?
まさかね。そのうち責任追及されるんでしょ。
どうせ軽い刑で済むんだろうけど。
ジヌ君は、やはり本当に手術を受けるようです。
脳みその半分を摘出?するんですか?マジで?
半身不随とかになったりしないんですか?
右脳だけ切るんですか?
そんな人体実験みたいなこと、いいんですか?
もう、そこがめちゃくちゃ気になってて、
カン刑事とジヌ君のキスシーンなんてとってつけたようなもの、
全然心にしみませんよ。
しかも、なんかソフトフォーカスっぽくなってて、
まるで幻の出来事みたいじゃないですか???
人間の持つ劣等感はバベルの塔を造らせ、神は塔をこわした。
だが、人間は神の怒りに対抗している。
人間の傲慢さと独善に神が怒っているとも知らず。
傲慢は矢となり、僕らの心臓に刺さり、
独善は牢となり、僕らを閉じ込めた。
これが人間の運命なのかもしれないが、
もはや僕らに運命を選ぶ権利はない。
だが、その枠の中に何を入れるかは人間次第だ。
新しく埋めるべきなのは贖罪ではない。
神に刃向かうのではなく、胸を張れる人間になること。
そのために、僕は僕自身を見守り続ける。
ジヌ君、そう独白しています。
教授も、無事回復していてよかったです。
彼はジヌ君を救いたくて、ハユンを犠牲にしたんだね。
してはならないことをした、と懺悔しているけれど、ジヌ君は教授を許します。
何があっても、教授はジヌ君の導き手なんですね。
手術して、彼はどうなっちゃうんでしょうか?
別人になっちゃうんでしょうか?
シーズン3を見越したつくりになっていると思うのですが、
一体どんな風にジヌ君は変わってしまうんでしょうねー。
ハユンと対峙するときだけは、彼の感情がむき出しになる感じで、
本人はつらいんだろうけど、そういうジヌ君を見るのが好きでした。
最後の聖戦は、もう少し丁寧に見返すといいのかもしれません。
パッと見、え?そんなんでいいの?
ハユン万能すぎない?とか、いろいろご都合主義的に感じることもあって、
あれよあれよという間に話が進んでいってしまう~。
悪い立場の人が多すぎたのね、きっと。
しかしこんなんで困っていたら、スパイものとか見られないね。
またそのうち、シーズン3も観るかな。
脳手術の行方が気になりすぎるから。
シーズン2も視聴終了ごくろうさまでした。
私も面白かったけど黒幕が神父さんだし、あんまり登場してないしえ?って感じでした。
ハユンが生きてたのにはびっくりしたけどね。
あのハユン役の子も演技うまくて他のドラマで見てみたいとか思ったわ~
とりあえずカン刑事の男前な彼女がよかったわ。
なんだかんだと二人を応援してた(え?!いつの間に?)かいがあったもんだ。
次のレビューはなにかな?楽しみです!
ハユン役の彼、いいですよね。
前シーズンより引き締まった感じで、よかった。
アン・ヨンジュン君1987年生まれですから、26才?
調べたらちょこちょこドラマに出ている模様です。
朱蒙にも出てるよ。
今忙しくてあまりドラマを観ていられないんですよ。
更新が間遠になると思いますが、
よろしくお願いします~。