いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

根の深い木 第6話

2014年04月09日 | 根の深い木
謎が謎を呼ぶ。
んもー!わけがわかんないわっ!
どうなっちゃうのかしらっ。

これはハマる!
ってか、まだ6話なんだよ~。

DVDには、いくつか音声モードがあります。
韓国語オンリーもあり、吹き替えもあり。
わたしは日本語字幕で見ていますが、用語解説付き日本語字幕もあります。
2回目見るときはこの「用語解説付き」が便利。
登場人物の名前がいちいち出ます。
便利なようで、ありがた迷惑な時がありますが。


《あらすじ》

鋳字所から助け出されたソイは、悪夢を見て目が覚めた。
手には、かつて自分がトルボクに贈った巾着が握られている。
汗をぬぐったソイは、焼け跡でユン・ピル学士の死体が見つかったことを知らされた。

イ・ドは苦悩していた。
また、人が死んだ。
消火の遅れ、侵入者の存在、そして、ユン・ピルの死。
臣下のものたちに、厳しく指示を出してゆく。
彼の死だけは、取り返しがつかない。必ず、犯人を捕まえる。

チェユンは、ソイに面会を申し入れた。
口のきけないソイは、筆談でチェユンの尋問に答える。
面談は、はじめから友好的とはいえなかった。
鋳字所へいった理由を話せないソイ。
侵入者と一緒にいたのに、命を取られなかったソイを疑うチェユン。

ソイは、男の腕輪の文様を紙に書いて見せた。
彼女には、瞬間記憶能力があった。
一度見たものは、すべて覚えておくことができるのだ。
疑うチェユンに、兼司僕の当番表をすらすらと書いてみせるソイ。
彼女の能力は、本物だ。

ソイは、じきじきに彼女を迎えにきた広平大君(イ・ドの第5王子)に引き取られていった。

火事の見聞をしていたチェユンは、便殿に呼ばれた。
これほど王に近づく機会が今後あるだろうか?チェユンは考える。
右足の脚絆には、小刀がしこんであった。

便殿で、王の前に伏すと、質問を受けた。
鋳字所で、侵入者と対峙しているソイを見つけた。
侵入者は自分を見て逃げたが、ソイが倒れたため、男を追うことができなかった。

「火事の前に鋳字所付近にいたのはなぜだ?」
「説明のために、立ち上がってもよろしいでしょうか?」
チェユンは、侵入者がどのように飛んだのか説明しようと、出上術の姿勢を取る。
そして、跳躍のための一歩を踏み出そうとしたその刹那、ムヒュルが便殿に飛び込んできた。

「動くな!」
チェユンはゆっくりと手を下ろす。
「ここは便殿。軽々しく動いてはならぬ。ひざまずき礼を尽くせ」
ムヒュルの鋭い目にチェユンはうなずいた。

説明を終え、便殿を出たチェユンは頭をふった。
そもそも、小刀は持ち込まなかった。
いくら近いとは言え、成功率は5割とみる。
これが褒美の杯となれば、9割に跳ね上がるのだ。待つのが正解だ。

ムヒュルは王に知らせる前に、チェユンを密かに処分しようと思っていた。
しかしこうなれば、知らせるほかはない。
「王様、あれは、ハンジ村のトルボクです」
王の脳裏に、あの少年の鬼気迫る姿がよみがえる。
「あの長い歳月を経て、ここまできたというのか……」
「王様のお命を狙っています」
「余のために、死んだ。父親を殺された。家族を、奪われたのだ……」
イ・ドは、動揺する。
しかし、彼を殺そうというムヒュルの判断をかろうじて止めた。
「考えさせてくれ」
「王様の計画を進めているソイが、トルボクを慕っています」
「死んだと思っている」
「このことがソイに知られたらどうなることか」
「絶対に知られてはならぬ!わたしが命令するまで、何もするな!」
王は声を荒げた。

ソイが宮殿に来たばかりの頃、若きイ・ドの背に、ソイが石を投げた。
王妃が、ソイを助け、女官にした経緯を説明してくれた。
あの日の悲劇に、言葉を失った少女。
イ・ドは、少女に優しく話しかける。
「すまない……」
王の目からは、涙がこぼれた。

王は、ソイに会いにきた。
(お顔の色がすぐれません)
心配するソイの前で、王はつぶやく。
ユン・ピルが死に、コ・インソルが死に、ホ・ダムが、妃の父が、兄弟が、親族が、
ソイの親も、仲間も、みな死んだ。
あの夜以来、二度と自分のために人を死なせないと誓ったのに、また死んだ。
大事にしてきたものたちばかりが、自分のために。
また、殺してしまった……。

(王様に責任はありませぬ)
ソイは書いた。
「今なんと申した」王は、ソイの言葉を破り捨てた。
「余の責任だ!余が殺した!新羅万象がすべて余の責任だ!
花が散り、川があふれ、雷が落ちても余の責任だ!それが王なのだ。
あらゆる責任を負い、弁明もゆるされない地位、それが王なのだ!
お前ごときがそれを否定するか?
余のために働く臣下が死んだ。余が殺したのだ!」
王の顔は自己嫌悪に歪み、激しい言葉は、王自身の心をうがつ。

(王様に責任はありませぬ)
ソイは書く。
何度振り払われても、ソイは書き続け、王に言葉をさしだし続ける。
(王様に責任はありませぬ)
(王様に責任はありませぬ)
ソイの頬を涙が伝う。
とうとう王も、崩れ落ちるように彼女の前に膝をついた。
王の目からも涙があふれ、ソイはそれをぬぐおうと手を伸ばすのだが、
その手を優しく拒んで、王は泣いた。
「泣くな。王命だ。余のために、一滴の涙も流してはならぬ」

辞去するために立ち上がり、イ・ドは密かに心のなかでつぶやく。
(わたしを殺すために、お前が心から慕うトルボクがやってきた)

「お前は揺らぐな。そうなれば余が倒れる。揺らぐな。これも王命だ」
かろうじてそう言った王は、部屋を出て行った。

一方、ユン・ピルの検死をしていたカリオンは、喉から不思議なものを摘出した。
いくつかの、活字だ。
「これは死者伝言のようです」
喉から出た活字は、4文字。
「Ⅰ 口 亡 己」
文字の意味はわからない。
チェユンも謎を解く気はない。おそらくこれは暗号だからだ。
噂を広めれば、知っている者が現れるだろう。
それより気になるのは、ユン・ピルの体にある、小さな刺青だ。

暗号の意味を、王は知っている。
だが、黙っている。信じられないのだ。
その暗号が示すものを、王はまだ、信じられない。

チェユンとチョタクは町を歩いていた。
と、店先を荒らして回る無法者たちがいる。
よくよく見れば、彼らは明の使節団のものらしい。
もめ事はごめんだとばかりにしばらく傍観していると、奴らを止める男があらわれた。
シム・ジョンス。
剣すら抜かず、男たちを制圧した腕には、チェユンも感心しきりだ。

ふたりの目的は、集賢殿。
そこで意外な人物に会う。先程の男、シム・ジョンスだ。
武術に秀でた男が、まさか学士だったとは思いもよらなかった。
それはさておき、チェユンたちには目的がある。
「学士の身体検査を行いたいのです」
ユン・ピルの体にあった刺青。許可をもらえれば、さらなる事件を防ぐことができるはず。
提案したチェユンを厳しい目で見つめるジョンスである。
チェユンは、チェ・マルリに大声で怒鳴られ、結局許可を得ることはできなかった。

チェユンは、パクポを連れて集賢殿を見張っていた。
出入りしたのは、チャン・ウンソン。右議政と親しい文官。
チェ・マルリ、チェ・インジ。
ソン・サンムンが集賢殿から出てきて、シム・ジョンスが別の方向へ歩き去った。
そこへ飛んできたチョタク。
「たいへんだ!遺体がなくなった!」

泮村の行首トダムは、暗号を解読しようと文字を並べながら、
仮面の男と話している。
「死体が盗まれたと?」
「不慣れなもののようです」
いったいどこの誰が死体を盗んだのだろう?

死体を盗んだのは、ソン・サンムンと友人パク・ペンニョンだった。

行首のもとへ表れた謎の男。
その正体は、シム・ジョンスだった。
暗号は、我らをさすはず。だが、いったいどのような解釈をすればそうなるのか?

サンムンとペンニョンは、死体から刺青を探し出した。
驚くふたり。
そして互いの腕をまくれば、そこには死体と同じ刺青が施されている。
「天地契員はほかにもいたのだ!」

「この暗号が解けるのは、この世で8人だけ。天地経員の中でもわずかだ」
王は、文字の書かれた紙を重ねてゆく。
シム・ジョンスには、どうしても解けない暗号。
「密 ヨン・ピルは我々だけの文字で、伝言を残した」
残りの文字に、王はある記号を書き加える。

「ミル」「ボヌ」

暗号は、「密本」をさしていたのだった。


(つづく)


おいおいおいおいおい、謎は解けつつ、あらたな謎が生まれつつ、
ドラマはぐいぐい進んでいっておりますぞ。

天地契員ってなんだー?!

まずそこを叫ばせていただいてから、細かい謎なんかを書いていきたいと思います。

まず、ソイや!
あんたその巾着どないしたんや。
ちょっとずつ絹をちょろまかして作った巾着。
この世にふたつと同じものがあるとは思えない。
となると、これはトルボクの巾着ですね?
そうすると、チョン・ギジュンから受け取ったものですね?
だってトルボクの巾着は彼のお父さんが持ってたはずじゃない?

あれ~?チョン・ギジュンは密本の人でしょ?
ソイは王様を手伝っているのに密本とつながりがあるのか?

むむむむ、そう言われると、ソイと仮面の男が対峙していた様子もかなりあやしい。
チェユンの疑いも、納得できるのである。

しかし、あのシーン。
一国の王が、賤しいの子に謝るシーン。
一国の王が、賤しいの子の前で、自分をさらけ出して泣くシーン。
あれを見ちゃうと、ソイが王様を思う心は本物だと思うわけ。
う~ん、あの巾着の存在が謎ですね~。

そこでもうひとつ、忘れていたことに気付きました。
トルボクがはからずも持つことになった「密本の書」はどこへいったんじゃ?
あれがないと密本組織は復活できない、みたいなこと言ってたでしょ?
復活しているって事は、どうにかして手に入ったってこと?

む~ん、わからん!

そして仮面の男は、なぜにわざわざ鋳字所へ?
王も、ユン・ピルが連れ去られたと言うことは鋳字所か?と、すぐに見当をつけていましたね。
彼が負っている役割を、密本組織も把握していたということですよね。
それはいったい何なのか?

逆に明らかになったのは、行首と話していた謎の男の正体。

シム・ジョンスだったのか~!


この人ね。

って、知らん人やけど。

学士たちをまとめる、集賢殿で2番目に偉い人のようです。
一番偉いのはチェ・マルリっていうちょっとおじいちゃんな人ね。

チェユンは、学士の身体検査をしたいと言ってマルリに怒られていたけど、
その声が学士たちに結局筒抜け。
チェユンはここまで計算していたのかしら?

その結果、死体が盗まれることに。
犯人は、なんとソン・サンムンとパク・ペンニョン。
あの、賢すぎて空気読めないくんみたいになっちゃったあの子と
妻夫木くん似のお友達です。
このペンニョンくん、すごい二枚目だわ~。

で、この人たちがふたりとも天地契員である、と。

どうもこの天地契員は、王様の特別な部下みたいですね。
いや、密本に対抗する秘密組織なのかな?
構成員は、互いに誰が契員なのかを知らないようです。
そして契員の中でも、特別なものだけが、王の計画を知っている……。

ここで本日の驚天動地。

ハングル、もうできてるんですか?!



あいやー、これにはびっくり。
たぶん研究途中なんでしょうね~。
でも母音と子音を組み合わせる形はできてるんだから、原型はできてんでしょう。
どのへんまで進んでいるのでしょうかね……。

ユン・ピル、どんな尋問を受けて、どの段階で活字を飲み込んだのか……。

今は国民全員が使っているハングルが、昔は「暗号」扱いだったというのが
なんだかすごく面白いです。
エスペラント語なんかは、使える人が少ないみたいだし、公用語になっている国はないですよね。
ハングルが韓国の人々に広がったのは、
やはり庶民が使いやすく、理解しやすい言葉だったからなんだな、と思います。
「暗号」みたいだってことは、構造さえわかれば読みやすいってことだもんね。



もうびっくりすることがいっぱいあった回なんですが、
今回も、ここぞ!という見せ場がありましたね~。

そのひとつは、やはり便殿でのチェユンでしょう。
隠し刀を触った後、彼がふと考えるような様子なので
おそらく今回実行はすまい……と予想はできるのですが、
そう思っていても、緊張するシーンでしたね~。


この姿勢がなんとも言えずかっこいい。ここまで再現できるって怪しまれないか?

ムヒュルがこっそりチェユンを始末しようと呼び出しをかけている、という状況が
平行してあるので、嫌がおうにも緊迫感が漂うんですね。
あと、チェユンの気迫がすごいから。
いっそあの躊躇するシーン、無くてもよかったんじゃないかな~。
視聴者には、完全にチェユンが本気だと思わせておいてもよかったんじゃないか。

あ~、でもね、チェユンのただ事ではない気迫は、嘘じゃなかったと思うのね。
もしチャンスがあればやっちゃってたかもな、と。
それは帽子の仕込み針ね。
あの針1本で、急所を刺せば人は死んじゃうでしょ?
そのへんのチェユンの揺れる心が見応えのあるシーンでした。
ふわ~、緊張した!

もうひとつは、ソイと王様のシーンですよ~。
ううう、自然に涙が~。

いつもわりと穏やかで、信念はあっても激しく怒ったりしない王様が、
続く学士変死事件で動揺していきます。
そして、ついにソイに向かって激昂。
前に、女官に対して怒る真似をしたシーン、覚えていますか?
あの場面とは全然違うよ~
と、へにょへにょになりながら見てました。

しかし、けっしてぶれないソイ。
(王様の責任ではありません)

王の覚悟と、ソイの慈悲がぶつかりあうんだよね。
王は、あの日の覚悟を忘れないために、常に自分を責め続ける。
王という立場の責任をすべて背負い続ける。

そんな彼を、国民の最下層で虐げられていたソイが、
巻き込まれ、家族や仲間を殺された被害者であるソイが、
あなたのせいではない、と赦す。

けっして王を赦さないトルボクと、王を赦したソイ。

あの日の、心からの謝罪の言葉。
そしてその後の王の生き様を側で見ていたソイだからこそ、
そうした心境になれるのかも。

「お前のせいでみんなが死ぬんだ!」とトルボクに責められたタムだからこそ、
赦されたいと願いながらも、赦されるべきではない、と自分を責める王の気持ちが理解できるのかも。

いや、みんなが殺されたのは、字を読めるふりをした自分のせいなのだ、と
思っているのかも……。

王にとってソイは、彼を導く菩薩であり、道しるべであり、
赦しを請い続けなければならない、罪の象徴なんだろうな~。
王は、涙をぬぐおうとするソイの優しい手を退ける。
覚悟の人なんだよ~。

ふたりの間にあるものは、愛とか恋とか、そういうものではないと思うけど、
あそこで王が手を払わなかったら、
途端に愛というものに形をかえていってしまいそうなあやうさを感じる。
錯覚かもしれないけど、人は優しさやぬくもりが欲しいものじゃないですか。
そして慈愛はやはり愛の一部じゃないですか。
王様の、ソイに対する感情はとっても複雑だと思うわ。
あんな姿は王妃にだって見せられないでしょ。
あ、でもムヒュルには見せてるね。
苦悩する姿を。

ムヒュルもまたいいんだよね~。
王に仕え、王を守り、王を支える美中年ですよ。
あの、おっさんにあるまじき麗しい目がね。
化粧のせいもあるんでしょうが、目の部分だけうるるんと見えるんだな、これが。


美丈夫という言葉がぴったり。

彼は何度もトルボクを殺すチャンスがあった。
でも、できなかった。
王のためですね。
王のためには殺したい。でも王のためには殺せない。
どっちが真に王のためになる忠信の行為なのか?
彼も悩んでいるんだよな~。
今やチェユンとなったトルボクを殺そうと思うとだいぶ苦労するだろうけどね。

ハァ~、それにしてもソイは美しいですよね~。
そんな美女を前にしても、なっんの感慨もないチェユン。
もう本当に復讐のためだけに生きてんのね、この人。
お互いに向き合っても、面変わりした相手の顔には気付かない。
それぞれ相手は死んでいると思っているからねぇ。
ああ、セツナス。


ううっ、せっかく会えたのに……。

前も書いたけど、ここでこのふたりが悲恋に終わっても、
誰も得しないし、(王様は得するのか?)
ドラマ的にLoveはいらないでしょ?
だから絶対うまいこと決着をつけて欲しいのよ……。
頼むよ、ほんと。

タムは、瞬間記憶能力の持ち主だったから、
「福」という字を読んだのではなくて、図形として覚えていたんだね。
あの悲劇は、けしてタムのせいではないよ、と言ってあげたい。
できれば、チェユンにそう言ってほしいなぁ。

地下組織「密本」
王は象徴で、政治を動かすのは宰相だってのは別にいいんだけどさ、
時と場合によるんじゃないの~?
その宰相だって、いい人が必ずなるとは限んないじゃん。
儒生の中にだって権力闘争はあるじゃん。
今の王様がいい人で善政を行えれば、共闘すればいいだけの話じゃないの?
そもそもは、国を強くしよう、良くしよう、というのが目的でしょ?

今のあやしい活動は、本末転倒なんじゃないですかね~。




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