ヒョンビンかっこいい……。
イム・ジュファンくんもめちゃくちゃいい役でさわやか……。
こんないい男ふたりに想われるって、乙女の妄想炸裂のドラマだね~。
でも主人公は難病。
う~ん、人生はいいことばっかりじゃないのね。
〈あらすじ〉
ゴヌは正式にボラと付き合うことになり、父親に挨拶をしにくる。
テウンは寂しいような気持ちで、ふたりを眺めた。
ゴヌは持ち前の率直さで、ボラの父親に気に入られたようだ。
テウンは、ボラに声をかけた。
「お似合いだよ。おめでとう。それと、ごめんな」
「何がよ?」
ゴヌは謝った。
約束を、2度も破ってしまったことを。
「あんた……知ってたの?」
ボラは驚く。
「気づかなかったよ、8年前はこんなにちびだったのに。すごく変わったな」
「そうよ、変わったの。8年前のちびじゃないわ。
あんたが8年前のあの人じゃないように」
「ボラ、俺を恨むなよ」
「知らないわ。年上面するのはやめてよね。ひげもそってよ。
前はよかったのに、今はおじさんね」
ボラはテウンに憎まれ口をきいてから、ひとりそっとつぶやく。
「恨んだことなんてなかったわ」
無事に訪問を終えて、ほっとしているゴヌ。
ふたりで夜の道を散歩している。
「お父さん、怖かったけどいい人だ。
一度人を気に入れば、ずっと大事にしてくれる。君と似ているね」
ボラが、ずっと初恋の人を想っていたことをいっているのだ。
「実は、その人にこないだ会ったの」
「よかったね!うれしかったろ?」
「うん……でもその人、想像してたのとは違う生き方をしてた……」
ボラは思わずゴヌに、素直な心境を語っていた。
「でもどうしてそんなに好きになったの?2回しか会ってないんだろ?」
「寂しかったんだと思う。母親も友達もいなかったし。だからひとりで舞い上がっちゃったのね」
ボラの表情を見て、ゴヌも心を痛めた。
「でももう平気。いい思い出よ。今は、あなたがいるもの」
ボラは自分に言い聞かせるようにそう言った。
「うわ……うれしくてどうにかなりそうだ」
ゴヌの言葉をきいて、ボラもなんだか気恥ずかしい。
別れ際に彼から渡された万歩計。
病気には適度な運動が必要だし、緊急時に鳴らせるブザーにもなっている。
もしも体が動かなくなった時には必要になるだろう。
彼の心遣いに、ボラは感謝した。
鳴らないポケベルと万歩計を並べてみる。
「いい思い出よね……」
そっとポケベルを思い出箱にしまっておく。
ボラはデパートでスンリと出会った。
テウンにプレゼントするネクタイを値切ろうとしているが、
店員は困り顔だ。
「ちょっと、いくら足りないのよ?」
ボラはスンリに不足分を貸してやった。
「ドックにあげるの?」
「あったりまえでしょ!あんたはお医者さんにあげるんでしょ?もうすぐ結婚かな?」
ライバルを気にする必要がないとわかっているので、スンリは機嫌がいい。
「ご祝儀くらい出すけど、婚約式はやめなよね。
金持ちは必ずやるってテレビで見たけど、絶対破談になるじゃん」
「あんたね、貸したお金は来週中に返してよね!」
ボラはボラで、父親に贈るネクタイと一緒にもう1本のネクタイを買っていたのだった。
ボラの父親は、テウンに学業の援助を申し出ていた。
しかしテウンは、それを断った。
これ以上助けてもらったら、困ったことがあるたびに頼ってしまいそうだから、と。
自立心のあるその態度に、会長は満足そうだ。
ただ、人生は長いものだと、テウンに助言するにとどめた。
母親に会いにいったテウンは、食事を出してもらいほっとする。
「まだあんたを許したわけじゃないよ!」
母の言葉に、答えるテウン。
「大学へ行けば、許してくれるかな……」
あの頃、ジョンジュが死んだあの頃、テウンは大学へ行く気などとうてい起きなかった。
そのことが、母との軋轢となり、彼は家を出ることになったのだ。
息子の心は変わったのだろうか?
やっとあの悲劇から立ち直りかけているのだろうか?
母は考えていた。
ボラを送っていった大学で、テウンは教授に無理矢理つきあわされる。
テウンとボラ、教授のチームでスリーオンスリーの試合をせよと言われるのだ。
乗り気でなかったボラも、次第に楽しくなってきて、
それを見たテウンも大活躍。
なんだかボラが、いつもよりずっとキラキラしてかわいく見える。
「女にはな、口で言わんと伝わらん。きれいだと言ってやれ。
君はバスケもうまいな。数学とどっちが得意だ?独学もいいが、アマチュアが孤独なのはよくないぞ」
教授のおせっかいが心に残る。
その夜、母がジムを訪ねてきた。
「母さんのために無理はしなくていい。ジョンギュのためにあきらめることもない。
お前は自分のやりたいことをすればいい。そんな生き方もあるんだよ」
母の言葉。そして在りし日のジョンギュが彼に送ってくれた言葉。
「数学の道をあきらめるなよ」
テウンは考えている。本当にそうしても、いいのかな。
テウンは、日曜日に教授の個人授業を受けることになった。
やっぱり勉強は、楽しい。
その後ゴヌに呼び出されていきつけの店に飲みに行くと、
そこにはボラとスンリが一緒にいた。
なりゆきで4人で飲むことになったのだが、
ボラはテウンとのなれそめを、ゴヌに隠してしまう。
「なぜ隠すんだ?俺は嘘はごめんだぞ。ちゃんと彼に話せよ」
ふたりでこっそり話している姿を見て、スンリは嫉妬する。
テウンは本当のことをスンリに話してやった。
「ずっと病気と闘っていたんだ、友達になってやれ」
「そっか、かわいそうだから彼女にやさしくしてるのね?そんならいいわ。我慢する」
自分はボラがかわいそうだから優しくしてやっているのかな。
テウンは自分の気持ちがよくわからなかった。
ボラは、筋無力症患者の憩いの場起工式に呼ばれた。
会長が彼女のために長年準備してきた施設だったのだ。
自分の死後、娘が最後の時を安心して過ごせるように、と。
複雑な気持ちになる。自分の病気を思い知らされる。死ぬのが怖い。今は。
自分がパパより先に死んでしまったら?パパには私しかいないのに。
「くだらないことを言うな!昔はもっと強い子だった。ラップランドに行こうとするほどだ!
君はお父さんよりずっと長く生きるよ。君は死なない!」
テウンは声を荒げた。
彼を追っていったボラは、転んで膝を怪我してしまった。
何針か縫うほどの怪我だったが、アレルギーのため、麻酔ができない。
ボラは麻酔なしで縫ってもらうと気丈にいい、施術に耐えた。
テウンはそんな彼女をいとおしそうに見つめる。
だが、彼女のためにゴヌを呼んだ。
こんな時、一緒にいるべきなのは恋人のゴヌだと思うから。
それが、自分にとってなぜか苦しいことであったとしても。
一方、ゴヌは気になっていた。
ボラのところへ駆けつけた時、ドックは彼女の額に優しく触れようとしていた。
彼はもしかしてボラのことを?
そしてスンリに、聞いてしまう。
ボラとドックが、子どもの頃に出会っていたことを。
ボラの初恋の人は、彼だったんだ。
テウンはボラをゴヌの病院へ連れて行った。
そこで彼は、「ハン・テウン!」と呼びかけられた。
彼の過去を知る、インターンの女性が病院へ研修に来ていたのだった。
(つづく)
おお~!テウンは黙っているかと思いきや、けっこうあっさり言っちゃったね。
「二度も約束を守れなくてごめん」って。
そしてさびしそうではあるがふたりを祝福し、
自分はボラの兄さんっぽいポジションに収まります。
これってなかなか賢い選択だな、って思う。
気づいたことを隠していたらジトジトするしかないじゃない?
でも思い切ってオープンにしちゃえばさぁ、
なんか正面きっていちゃついても、「いや、こいつとは兄妹みたいなもんだから」ですむじゃないですか。
しかも、ふたりはただの兄と妹ではない。
家出をした共犯者なのだ!
この微妙な秘密の共有感が、ふたりの親密さを醸し出しているよねー。
飲み屋の前でボラの頭をこつんするテウンを見てそう思った。
そして突っ伏してたスンリがそれを見てませんように、って心の底から祈ったのに、
無理だった。
顔を上げたスンリの涙を見て、私も泣いちゃったよー!
悲恋ドラマなのはわかってるんだけど、
わたしだけ他の人と泣き所が違うかも。
なんか、報われることのないスンリの純情が悲しくて、彼女に感情移入しちゃってるのだ。
なんだかんだ言いながら、すでにボラの友達っぽくなってるスンリ。
ボラもぶつぶついいながらお金貸してくれてね。
一緒に飲み屋で飲むんだから、もうあんたたちは友達だよ!
うんうん、おばさんはうれしいよ……。
テウンもびっくりしているけど、うれしいと思うよ……。
視聴者のみなさんは、すっかりまるっとお見通しだと思いますが、
初恋の人はテウンだったことをゴヌに隠したボラは、とにかくテウンが好きなんです。
もちろんテウンも、ゴヌはいいやつだとわかっていても、ボラが好きなんです。
観ている誰もがわかってることを、
当の本人たちがいつ気づくのか見守るドラマです!
テウンは、「俺たちが誤解されるようなことなんてないだろう」といいますが、
ゴヌくんは恋する青年ですから、そういう空気には敏感。
ドックさんはボラを好きなんじゃないのかなぁ、などとなにげに感じています。
そしてスンリの話から、ドックがボラの初恋の人だと察知してしまう。
それを隠されたことで、彼はボラの真の気持ちに気づいてしまうと思うなぁ。
なにせ、さっしの良い人ですから……。
スンリだってほんとはわかってるのに、
なんだかんだ理屈をつけて大丈夫だもん!と強がっているだけで。
くっそ~、こんなにまわりはわかっているのに、なぜおまえたちは!
いい加減にしてくれないと、あほか!と醒めてしまいそうな状況ですね。
今後の脚本家の手腕を見守りたいと思いますよ。
大学の教授に数学を見てもらえるようになったし、
テウンの再生もテーマのひとつですから、
恋愛感情のすれ違いでハァ?ってなりそうな時も、そっち方面のエピソードが
ドラマを支えてくれることと思います。
まだまだボラには秘密がありますしね。
だって最大の秘密をボラは抱えています。
あのお墓は、お母さんのものじゃない。兄さんのお墓なの。
これを言わないとダメなんだけど、
言った途端、テウンに拒絶反応が出ちゃうような気が~。
これも彼らの愛の障害になるんでしょうか?
もうジョンギュとしては、
「もう静かに眠らせてよ~」って気持ちだと思うけどね。
わたしがジョンギュの立場だったらね、
いつまでも自分のせいにして人々が生きることにまどっている状況をなんとかしてほしい。
気持ちはわかる。気持ちはわかるんだけど、
自分の未熟さや、怖れを、誰かの死のせいにしてほしくない。
いなくなった人間に投影して、自分をごまかしてほしくない。
弱かったのはただ自分なんだと、わかってほしいと思うの。
それが、死んでしまった人への敬意だし、いたわりだし、愛情だと思うのよ。
いや、ま、相手は死んじゃってて、
それすらの自己満足の感情かもしれないんだけどね。
ボラも、テウンも、愛するものの死から解き放たれてほしい。
そして死者をただ死者として解放してあげてほしい。
ボラは、ずっとずっと自分の病気に向き合って耐えていて、
思っていたより強い子でした。
ってか、自分を強くしておかないと、
死の恐怖や病気のせいで心細くなっていく心に負けてしまいそうになるのでした。
うう、けなげやなぁ。
わがままで勝ち気でお嬢様でヤな奴!と思っていたわたしを許して……。
ドラマの演出陣がずるいわ~。
何気ない会話と登場人物の表情でうまいことみせるわ~。
ジムのテウンとお母さんのシーンで、テウンが組んでいた手を離して膝に置くシーンとか、
テウンに断られた後の会長の表情とか、
そんなんでみんなの気持ちがふわ~っとわかるっていうのは、いい感じのドラマやな、と思うよ。
イム・ジュファンくんもめちゃくちゃいい役でさわやか……。
こんないい男ふたりに想われるって、乙女の妄想炸裂のドラマだね~。
でも主人公は難病。
う~ん、人生はいいことばっかりじゃないのね。
〈あらすじ〉
ゴヌは正式にボラと付き合うことになり、父親に挨拶をしにくる。
テウンは寂しいような気持ちで、ふたりを眺めた。
ゴヌは持ち前の率直さで、ボラの父親に気に入られたようだ。
テウンは、ボラに声をかけた。
「お似合いだよ。おめでとう。それと、ごめんな」
「何がよ?」
ゴヌは謝った。
約束を、2度も破ってしまったことを。
「あんた……知ってたの?」
ボラは驚く。
「気づかなかったよ、8年前はこんなにちびだったのに。すごく変わったな」
「そうよ、変わったの。8年前のちびじゃないわ。
あんたが8年前のあの人じゃないように」
「ボラ、俺を恨むなよ」
「知らないわ。年上面するのはやめてよね。ひげもそってよ。
前はよかったのに、今はおじさんね」
ボラはテウンに憎まれ口をきいてから、ひとりそっとつぶやく。
「恨んだことなんてなかったわ」
無事に訪問を終えて、ほっとしているゴヌ。
ふたりで夜の道を散歩している。
「お父さん、怖かったけどいい人だ。
一度人を気に入れば、ずっと大事にしてくれる。君と似ているね」
ボラが、ずっと初恋の人を想っていたことをいっているのだ。
「実は、その人にこないだ会ったの」
「よかったね!うれしかったろ?」
「うん……でもその人、想像してたのとは違う生き方をしてた……」
ボラは思わずゴヌに、素直な心境を語っていた。
「でもどうしてそんなに好きになったの?2回しか会ってないんだろ?」
「寂しかったんだと思う。母親も友達もいなかったし。だからひとりで舞い上がっちゃったのね」
ボラの表情を見て、ゴヌも心を痛めた。
「でももう平気。いい思い出よ。今は、あなたがいるもの」
ボラは自分に言い聞かせるようにそう言った。
「うわ……うれしくてどうにかなりそうだ」
ゴヌの言葉をきいて、ボラもなんだか気恥ずかしい。
別れ際に彼から渡された万歩計。
病気には適度な運動が必要だし、緊急時に鳴らせるブザーにもなっている。
もしも体が動かなくなった時には必要になるだろう。
彼の心遣いに、ボラは感謝した。
鳴らないポケベルと万歩計を並べてみる。
「いい思い出よね……」
そっとポケベルを思い出箱にしまっておく。
ボラはデパートでスンリと出会った。
テウンにプレゼントするネクタイを値切ろうとしているが、
店員は困り顔だ。
「ちょっと、いくら足りないのよ?」
ボラはスンリに不足分を貸してやった。
「ドックにあげるの?」
「あったりまえでしょ!あんたはお医者さんにあげるんでしょ?もうすぐ結婚かな?」
ライバルを気にする必要がないとわかっているので、スンリは機嫌がいい。
「ご祝儀くらい出すけど、婚約式はやめなよね。
金持ちは必ずやるってテレビで見たけど、絶対破談になるじゃん」
「あんたね、貸したお金は来週中に返してよね!」
ボラはボラで、父親に贈るネクタイと一緒にもう1本のネクタイを買っていたのだった。
ボラの父親は、テウンに学業の援助を申し出ていた。
しかしテウンは、それを断った。
これ以上助けてもらったら、困ったことがあるたびに頼ってしまいそうだから、と。
自立心のあるその態度に、会長は満足そうだ。
ただ、人生は長いものだと、テウンに助言するにとどめた。
母親に会いにいったテウンは、食事を出してもらいほっとする。
「まだあんたを許したわけじゃないよ!」
母の言葉に、答えるテウン。
「大学へ行けば、許してくれるかな……」
あの頃、ジョンジュが死んだあの頃、テウンは大学へ行く気などとうてい起きなかった。
そのことが、母との軋轢となり、彼は家を出ることになったのだ。
息子の心は変わったのだろうか?
やっとあの悲劇から立ち直りかけているのだろうか?
母は考えていた。
ボラを送っていった大学で、テウンは教授に無理矢理つきあわされる。
テウンとボラ、教授のチームでスリーオンスリーの試合をせよと言われるのだ。
乗り気でなかったボラも、次第に楽しくなってきて、
それを見たテウンも大活躍。
なんだかボラが、いつもよりずっとキラキラしてかわいく見える。
「女にはな、口で言わんと伝わらん。きれいだと言ってやれ。
君はバスケもうまいな。数学とどっちが得意だ?独学もいいが、アマチュアが孤独なのはよくないぞ」
教授のおせっかいが心に残る。
その夜、母がジムを訪ねてきた。
「母さんのために無理はしなくていい。ジョンギュのためにあきらめることもない。
お前は自分のやりたいことをすればいい。そんな生き方もあるんだよ」
母の言葉。そして在りし日のジョンギュが彼に送ってくれた言葉。
「数学の道をあきらめるなよ」
テウンは考えている。本当にそうしても、いいのかな。
テウンは、日曜日に教授の個人授業を受けることになった。
やっぱり勉強は、楽しい。
その後ゴヌに呼び出されていきつけの店に飲みに行くと、
そこにはボラとスンリが一緒にいた。
なりゆきで4人で飲むことになったのだが、
ボラはテウンとのなれそめを、ゴヌに隠してしまう。
「なぜ隠すんだ?俺は嘘はごめんだぞ。ちゃんと彼に話せよ」
ふたりでこっそり話している姿を見て、スンリは嫉妬する。
テウンは本当のことをスンリに話してやった。
「ずっと病気と闘っていたんだ、友達になってやれ」
「そっか、かわいそうだから彼女にやさしくしてるのね?そんならいいわ。我慢する」
自分はボラがかわいそうだから優しくしてやっているのかな。
テウンは自分の気持ちがよくわからなかった。
ボラは、筋無力症患者の憩いの場起工式に呼ばれた。
会長が彼女のために長年準備してきた施設だったのだ。
自分の死後、娘が最後の時を安心して過ごせるように、と。
複雑な気持ちになる。自分の病気を思い知らされる。死ぬのが怖い。今は。
自分がパパより先に死んでしまったら?パパには私しかいないのに。
「くだらないことを言うな!昔はもっと強い子だった。ラップランドに行こうとするほどだ!
君はお父さんよりずっと長く生きるよ。君は死なない!」
テウンは声を荒げた。
彼を追っていったボラは、転んで膝を怪我してしまった。
何針か縫うほどの怪我だったが、アレルギーのため、麻酔ができない。
ボラは麻酔なしで縫ってもらうと気丈にいい、施術に耐えた。
テウンはそんな彼女をいとおしそうに見つめる。
だが、彼女のためにゴヌを呼んだ。
こんな時、一緒にいるべきなのは恋人のゴヌだと思うから。
それが、自分にとってなぜか苦しいことであったとしても。
一方、ゴヌは気になっていた。
ボラのところへ駆けつけた時、ドックは彼女の額に優しく触れようとしていた。
彼はもしかしてボラのことを?
そしてスンリに、聞いてしまう。
ボラとドックが、子どもの頃に出会っていたことを。
ボラの初恋の人は、彼だったんだ。
テウンはボラをゴヌの病院へ連れて行った。
そこで彼は、「ハン・テウン!」と呼びかけられた。
彼の過去を知る、インターンの女性が病院へ研修に来ていたのだった。
(つづく)
おお~!テウンは黙っているかと思いきや、けっこうあっさり言っちゃったね。
「二度も約束を守れなくてごめん」って。
そしてさびしそうではあるがふたりを祝福し、
自分はボラの兄さんっぽいポジションに収まります。
これってなかなか賢い選択だな、って思う。
気づいたことを隠していたらジトジトするしかないじゃない?
でも思い切ってオープンにしちゃえばさぁ、
なんか正面きっていちゃついても、「いや、こいつとは兄妹みたいなもんだから」ですむじゃないですか。
しかも、ふたりはただの兄と妹ではない。
家出をした共犯者なのだ!
この微妙な秘密の共有感が、ふたりの親密さを醸し出しているよねー。
飲み屋の前でボラの頭をこつんするテウンを見てそう思った。
そして突っ伏してたスンリがそれを見てませんように、って心の底から祈ったのに、
無理だった。
顔を上げたスンリの涙を見て、私も泣いちゃったよー!
悲恋ドラマなのはわかってるんだけど、
わたしだけ他の人と泣き所が違うかも。
なんか、報われることのないスンリの純情が悲しくて、彼女に感情移入しちゃってるのだ。
なんだかんだ言いながら、すでにボラの友達っぽくなってるスンリ。
ボラもぶつぶついいながらお金貸してくれてね。
一緒に飲み屋で飲むんだから、もうあんたたちは友達だよ!
うんうん、おばさんはうれしいよ……。
テウンもびっくりしているけど、うれしいと思うよ……。
視聴者のみなさんは、すっかりまるっとお見通しだと思いますが、
初恋の人はテウンだったことをゴヌに隠したボラは、とにかくテウンが好きなんです。
もちろんテウンも、ゴヌはいいやつだとわかっていても、ボラが好きなんです。
観ている誰もがわかってることを、
当の本人たちがいつ気づくのか見守るドラマです!
テウンは、「俺たちが誤解されるようなことなんてないだろう」といいますが、
ゴヌくんは恋する青年ですから、そういう空気には敏感。
ドックさんはボラを好きなんじゃないのかなぁ、などとなにげに感じています。
そしてスンリの話から、ドックがボラの初恋の人だと察知してしまう。
それを隠されたことで、彼はボラの真の気持ちに気づいてしまうと思うなぁ。
なにせ、さっしの良い人ですから……。
スンリだってほんとはわかってるのに、
なんだかんだ理屈をつけて大丈夫だもん!と強がっているだけで。
くっそ~、こんなにまわりはわかっているのに、なぜおまえたちは!
いい加減にしてくれないと、あほか!と醒めてしまいそうな状況ですね。
今後の脚本家の手腕を見守りたいと思いますよ。
大学の教授に数学を見てもらえるようになったし、
テウンの再生もテーマのひとつですから、
恋愛感情のすれ違いでハァ?ってなりそうな時も、そっち方面のエピソードが
ドラマを支えてくれることと思います。
まだまだボラには秘密がありますしね。
だって最大の秘密をボラは抱えています。
あのお墓は、お母さんのものじゃない。兄さんのお墓なの。
これを言わないとダメなんだけど、
言った途端、テウンに拒絶反応が出ちゃうような気が~。
これも彼らの愛の障害になるんでしょうか?
もうジョンギュとしては、
「もう静かに眠らせてよ~」って気持ちだと思うけどね。
わたしがジョンギュの立場だったらね、
いつまでも自分のせいにして人々が生きることにまどっている状況をなんとかしてほしい。
気持ちはわかる。気持ちはわかるんだけど、
自分の未熟さや、怖れを、誰かの死のせいにしてほしくない。
いなくなった人間に投影して、自分をごまかしてほしくない。
弱かったのはただ自分なんだと、わかってほしいと思うの。
それが、死んでしまった人への敬意だし、いたわりだし、愛情だと思うのよ。
いや、ま、相手は死んじゃってて、
それすらの自己満足の感情かもしれないんだけどね。
ボラも、テウンも、愛するものの死から解き放たれてほしい。
そして死者をただ死者として解放してあげてほしい。
ボラは、ずっとずっと自分の病気に向き合って耐えていて、
思っていたより強い子でした。
ってか、自分を強くしておかないと、
死の恐怖や病気のせいで心細くなっていく心に負けてしまいそうになるのでした。
うう、けなげやなぁ。
わがままで勝ち気でお嬢様でヤな奴!と思っていたわたしを許して……。
ドラマの演出陣がずるいわ~。
何気ない会話と登場人物の表情でうまいことみせるわ~。
ジムのテウンとお母さんのシーンで、テウンが組んでいた手を離して膝に置くシーンとか、
テウンに断られた後の会長の表情とか、
そんなんでみんなの気持ちがふわ~っとわかるっていうのは、いい感じのドラマやな、と思うよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます