いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

検事プリンセス 13

2015年12月20日 | 検事プリンセス
《あらすじ》

イヌは、殺人犯として獄中で死んだ男の息子だった……!

事実を知ったヘリが振り返ると、そこにはソ・イヌの姿が。

「どうして?全部仕組んだことだったの?」
「君は夢中になると、それしか見えない人だ。
欲しいものはすべて手に入れる」

ヘリの脳裏に、スキー場での出会いがよみがえる。
「引っ越しも……」
「君が考えているとおりだよ、全部そうだ」
この言葉に、ヘリは逆上した。
「全部って何よ!わたしが考えていることが全部わかるっていうの?!」
いつの間にか彼を愛してしまった自分の気持ちなど、わかるわけがない……。

あまりの衝撃に打ち砕かれたヘリは、運転もままならず、
結局イヌに送られて家に戻ったのだった。

ぼろぼろのヘリは、心配する同僚からの電話にも出られない。
だが、気力を振り絞ってイヌの家へ行くと、思い切り彼をひっぱたいた。
「しっかりしろ!」
自分が望んだ結果なのに、イヌは思わずそう叫んでいた。

ヘリは問題の写真を持って、コ・マンチョルに会いに行った。
しかし男は真実を話そうとしない。
それどころか、人を使ってヘリから証拠の写真をひったくらせたのだった。

仕方なく、ヘリはジョンランの店に行った。
彼女の嘘を暴こうとして、
「証拠はあなたの心にあるわ」と苦し紛れに言うヘリだったが、
何者かが、ヘリのバッグを取り戻して店に投げ込んでくれた。

ひったくりを依頼したのは父マ・サンテ。
取り戻してくれたのは、やはりソ・イヌなのか。

気晴らしをしようと、ヘリは友人のブランドショップへ行った。
そこでジェニーアンと鉢合わせ、ふたりが共謀していたことを察した。
「私は謝らないわよ。
あなたが今持っていたブランドバッグ、それはイヌの人生と引き替えに
手に入れたものなのだから」

ヘリは、正々堂々とイヌに会いに行った。
あの証拠を取り返してくれたのも彼だろうと察しはついている。
「あなたの望みは何?」
「父の濡れ衣を晴らす」

イヌは、自分の半生をヘリに語った。
仲良しだった家族。ささやかなしあわせは、あの日を境に失われた。
ユ・ミョンウがマ・サンテと会うというので、父は彼に会いに行ったのだ。
すでに死んでいたミョンウのそばにいるところを、警備員に目撃され、犯人にされてしまった。

少年だったイヌは父の無罪を信じ、約束した。
必ず父を刑務所から出してあげると。
しかし、父はその約束を果たす前に獄中でなくなった。

失意の母は、国を捨ててイヌを連れ、アメリカに渡った。
生活は苦しく、母は夜中まで皿洗いをして生計を立てていた。
ある夜、イヌは寂しくて母の帰りを待ちきれず迎えに出た。
母は自分の姿を見つけ、道路の向こうから駆け寄ろうとして、車にはねられて、死んだ。

ヘリは目に涙をためていた。
「つらかったのね、たいへんだったのね。だから私に復讐しようとしたのね……」
しかしイヌは、ヘリの同情をあっさり退けた。
「違うね。面白かったからさ」

マ・サンテの娘が検事だと知って、使えると思った。
「君は検事だろ。僕の父の濡れ衣を晴らしてくれ」
「ひとつだけきいていい?私に悪いとは思わないの?
好きなふりをして、親切にするふりをして、父の事件を調べさせて、申し訳ないとは思わないの?」
ヘリは涙が止まらない。
「そんなことを思うなら、始めてないよ」
イヌは至極冷静で、ヘリは悲しかった。

だが、どうしたらいいだろう?真実はどこから見つかるというのか?
思いあぐねていると、ハ・ジョンランがヘリを訪ねてきて、
当時の証言をひるがえし、真実を語ってくれた。

やはりラブホテルへいったのは本当だった。
コ・マンチョルがマ・サンテに呼び出され、ジョンランはアリバイ偽証の片棒を
かつぐことになったのだ。

しかしなぜ今になって真実を語ろうと思ったのか?
ジョンランは言った。
イヌのはなしを聞いたからだと。
騙して近づいたことも、その理由も、イヌはすべてジョンランに打ち明けていた。
ジョンランは、そこで思ったのだ。
イヌが相談にのってくれたり、愚痴を聞いてくれたりした。
それは、真心であったと。
一瞬の真心であったとしても、真心にはかわりはない、と。

イヌの出自を知ったマ・サンテはイヌに会いに行くが、
彼はのらりくらりと体をかわし、まともに取り合おうとしない。
仕方無く、娘を恫喝する父だったが、娘もはいそうですかと従うわけにはいかなかった。
「わたしを脅さないで。もう、パパがこわくていいなりになってた昔の私じゃないわ」

ヘリはイヌにもらった時計を見て落ち込んでいた。
もう、こんな録音消してやりたい!
時計を分解したヘリは、そこで意外な録音音声を聞いた。

それは、イヌが未来のヘリに宛てた伝言だった。

「マ・ヘリ、今何歳?どこに住んでる?
僕は昨日、君を追いかけて引っ越してきたんだ。ここいいな。
こんな素敵なところで僕は君を苦しませるための準備をしている。

つらいとわかっていても、止められない。
君は長生きして、僕からつけられた傷を癒やしてくれる人と出会って、しあわせになってほしい。
君がおばあちゃんになって、娘や孫に僕のことを思い出話として話せるようになった時、
これを聞いてほしい。
すまない。すまない。すまない」

ヘリは涙が止まらなかった。
イヌの本心を、聞いたから。

ヘリはイヌの家へ乗り込んでいった。
「ソ・イヌ、なんで私を避けるの?どうして消えたの?
私に悪いと思っているからよね?
そう思っているのに謝ることすら出来なくて、だから心配で帰ってきたのね」
「もう帰れ」
「つらい時あなたを思ってた。
誰にも言えないことをかかえて、ひとりでつらいよって。
あなたに助けてほしかったのに、一番信頼している人がいなくなったの」
「もうやめろ、正気か?そんなことを言いに来たのか?」
イヌは耐えられなかった。

「言いたいことは山ほどあるわ。
わたしを苦しめるあなたを、愛してる。
もう一回言う?あなたを愛してるわ」
ささやくように言われた愛の言葉に、イヌは動揺を隠せない。
「だから、謝って。今謝って。そんなに長生きできないわ」
イヌは、ヘリがあの録音を聞いたことを知った。

「だから謝って。じゃないと生きられない。
私を陥れてもいいから、あれは全部演技だったなんて言わないで。
今言って、すまないって……」

イヌは、彼女を抱きしめて口づけた。

(つづく)

THE メロ・ドラ・マ!

ギャ~恥ずかしい~!

でもこれがいいの、これがいいのよ~!

ヘリの「サランヘ」が絶妙なんだなぁ。
こう、ささやくようなっていうか、吐息とともに押し出された言葉っていうか、
いとしさとせつなさとこころづよさがですね、伝わってくるというか……。

「サランヘ イ ナップンジャシ」

この「ナップンジャシ」が毎度毎度韓国ドラマではくせものでしてね、奥さん。
「悪いやつ」とか「悪党」とかの意味なんですが、
「ジャシ」の部分に愛情がこもっちゃってるから、訳出が難しいんですな。

「こいつぅ!」みたいなニュアンスでも使われる単語なんですねー。

女の子が可愛く、「バカ……」っていう感じがぴったりだと個人的には思っています。

「愛してる……このバカ男」って字幕はちょっといただけないなぁ。

でもヘリがチョーかわいいし、切ないしで、
イヌくん抱きしめるより先にキスしちゃってますからね。

こないだの、ユン先輩に見せつけるためのキスと違って、
素直に「好きだ~っ!」という衝動が伝わってきます。



自分の感情をストレートに表すヘリが、いつにもましてド直球!
我慢に我慢を重ねてきたイヌくんを、煽って煽って大爆発させた感じで、
なんというんでしょうか、
なんなの、このプレイって感じで見ている方はめちゃくちゃ恥ずかしいです。

イヌくんが、こっそりと時計に隠した想い。
もしかしたら死ぬまで見つからなかったかもしれないメッセージ。
「王様の耳はロバの耳~」じゃないですけど、
どこかに吐き出したかった。
心の中に秘めておくことはできなかった。
やっぱり、苦しいから。

ほんと、どんだけイヌくんは耐える男なのか、と。

どっちかというと感情がわかりやすすぎるヘリよりも、
ヒロイン体質なんじゃないかと思う。
いつもヘリを見守ってくれていて、困った時には助けてくれて、
まるで王子様みたい……なはずなのに、
内面はツンデレな姫だなんて最強すぎるわ~。

ヘリの方もすごかった。
君はどんだけ打たれ強い女なのか。

やはり、人生最初の恋があんな風に終わってしまったことが、
彼女の最大の強み。
そこから立ち直ったことが、彼女の自信の裏付け。

だって考えてみてくださいよ?

なかなかのいい男が現れ、自分に言い寄ってくる。
他に好きな男がいるから~と袖にしても、めげずにまとわりつく。
なにかと頼りになり、スマートで、優しくて、見返りを求めない。
いつしか彼を愛するようになったが、
それがすべて計画された芝居だったとわかる……。

あなた、壊れずにいる自信がありますか?

騙された、裏切られた、という衝撃よりも、
自分を信じられなくなることがデカい。
自分の感覚がアテにならないと思うと、
何をしてもその選択に確信が持てず、世界が揺らぐんですよ~。

でもヘリはそこから立ち上がった。
昔、よく似た体験をしたからね。
そしてその時も、必死で立ち上がったんだからね。

そういえばあの時も、お父さんへの反抗が原動力だったっけ……。

成長したわ~ヘリ~。

なんていうか、男女の内面が逆転したようなイメージの回でした。

ん?でもここで抱き合ってキスしちゃって
気持ちが通じ合っちゃったら、次回どうなるの?

復讐なんて、しなくていいじゃない?
ジェニーアンは、黙っちゃいないだろうけど……。


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