一生懸命自分なりにがんばっているけど、成果があがらない……。
そんな経験は誰しもあるはず。
ヘリもそうなんですよねぇ。
それなのに周囲に受け入れられないのはなぜ?
もうちょっと、自らを省みてはどうだい?ヘリや。
ここが踏ん張りどころだぞー。
《あらすじ》
潜入捜査に失敗したヘリを助けて、ユン検事は腕を負傷。
イヌも人知れず、彼女たちを助けるために闘った。
しかし、捜査自体は失敗だった。
証拠のレコーダーも壊れ、捕まったのは下っ端の構成員のみ……。
父親に車も服も没収されて、上司にも叱られ、ヘリは意気消沈。
勝手な捜査で処分は免れないはずだが、ユン検事の取りなしで、
なんとか始末書だけで勘弁してもらった。
ヘリのために骨を折るユン検事を見て、
チン検事は「どうしてそこまで……」とつらい思いをするのだった。
ユン検事の亡くなった妻が、ヘリによく似ているからだろうか。
性格もなにもかも、違うとユン検事は言い張るのだが。
ヘリを支えてくれるのは、ユン検事だけではない。
イヌがさっそく面会に来て、拾った靴と新しい携帯をプレゼントしてくれた。
深い親切に、ヘリは臆面もなく「私を好きにならないでね」と釘をさした。
「好きな人ができたから」
しかしイヌはひるまない。
「相手はユン検事だろ?付き合ってるわけでもないんだし、
僕とは今までどおりに過ごそう」
まったく飄々とした男である。
次に渡されたのは、児童の性的虐待の案件だった。
バイオリン教室の院長が、7才の女児生徒を傷つけたという。
チン検事にアドバイスをもらい、捜査を進めるヘリだが……。
傷ついた母親の気持ちに寄り添うことができず、
被疑者の院長よりの心証を持ってしまう。
ただ、子どもが嘘を言うだろうか?母親の示唆では?
ユン検事のアドバイスを受けて迷いつつ捜査を進めるヘリは、
直接被害女児のジミンに話を聞こうとするが、少女は心を開かない。
母親の不信感も頂点に達した。
「いい人の振りをしても、子どもはすぐ見抜いてしまうんですよ。
本当に親しくならないと心を開いてはくれません」
同席した児童相談員の忠告が、彼女の耳に届いているかどうか……。
「7才の女の子の気持ちってどんなもの?どこかにいないかしら?」
ヘリが大騒ぎをしていると、事務官達が教えてくれた。
「ユン検事のお嬢さんがちょうど7才ですね」
へリはびっくり仰天。妻に先立たれ、シングルファーザーだって?!
それじゃあ終わりよ。愛してはならない人だったのよ。
「それであきらめるの?愛してはならない人なんている?」
イヌはヘリを励ましているのか、面白がっているのか。
「まぁ、いるんだよな。愛してはならない人は」
ヘリはため息をつくばかり。
ヘリの評判は、刑事部では上々だ。
なんにでもすぐハンコをくれる検事なので、大量の案件がまわってくる。
中に、シン・ドンハという青年の令状許可があった。
イヌ弁護士と縁のある青年のようだが……。
日曜日、ヘリはたくさんのクッキーを焼いて、ユン検事の自宅へ出向いた。
週末は娘さんと過ごすと言っていたから……。
アポなしだけど、かまわないよね?
電話で呼び出されたユン検事は、怒った。
「非常識だ。帰ってくれ!二度とこのあたりには来るな」
妻によく似た面差しの女性を見たくない。娘にも、会わせたくなかった。
「ちょうど、捜査案件の女の子が7才なんで、
ユン検事も娘さんも7才だと聞いて何か参考になるかなーって思って……
というのは口実で、先輩に会いに来たんです。
わたし、先輩が好きです。ダメですか?」
ユン検事の返事はきっぱりしていた。
「ダメだ」
「好きになっちゃダメですか?」
「ダメだ。事件に集中しろ。俺は人に迷惑をかける人間は嫌いだ。帰れ」
ヘリはとぼとぼと、涙をこらえて帰っていった。
被害女児へのアプローチはうまくいかず、
とうとう担当を降りるよう、上司に言われてしまった。
母親が、ヘリを味方とは思えないといったそうだ。
がっかりしたヘリが表玄関の階段を降りていくと、
以前、事件の捜査でかかわった被害者が待っていた。
「あんた今でもトマトが好き?」
ヘリは、頭からバケツいっぱいのつぶれたトマトをかけられた。
被害者は、無実を訴えたのにヘリは聞こうとしなかった。
そののち、ユン検事の再捜査で、彼女の無実は証明されたのである。
そのお祝いというか腹いせというか……。
冷たいトマトまみれになって、
あまりのショックにヘリはブルブルと震えて言葉も出ない。
ユン検事が急いで駆け寄るが、
寸前に、居合わせたイヌが彼女をかばい、車にのせて連れ去った。
泣きに泣いて、イヌのマンションでシャワーを使わせてもらう。
温かいココアが心に染みる。
ヘリの動画は、たちまちインターネット上にあげられ、
バッシングと嘲笑の的になっていた。
「どうしてみんなわたしをいじめるのよ!」
ヒステリックに叫ぶヘリ。
家に戻っても一睡もできない。
明け方、とうとうヘリは、荷物をまとめて家を出た。
もう検事は続けられない。
がんばってみたけど、うまくいかない。
どこか外国に行ってしばらく身を隠そう……。
飛行機に乗ろうとするヘリの腕を誰かがつかんで引き寄せた。
一瞬ヘリを抱きしめたのは、イヌ弁護士。
「マ・ヘリ検事、君はどこへもいけない」
神出鬼没の彼に、ヘリはただ目を見開くばかり。
(つづく)
自業……自得……なんだが……。
前回の失敗で反省したかと思いきや、
一度形成された性格というものは、なかなか変わらないようです。
よりにもよって任されたのが児童の性的虐待だなんて。
あまりにもナイーブな案件を振る上司にも責任があるわ!
こんなめちゃくちゃな新人検事に任せたらいかんやろ!
しかもなんでもほいほいハンコを押しちゃう便利屋検事と認識されちゃってるし~。
捜査官も事務官も、もうちょっとそばから言ってくれないと、
被害者のみなさんが浮かばれませんよ。
ハズレ検事に当たったせいで、その後の人生が悲惨なものになっちゃうなんて。
主婦賭博摘発!とがんばる姿勢を見せたことは評価に値しますがね。
結局、あたらしい事件をもらっても、
少女の気持ちに寄りそうでもなく、事件の真実を探ろうと努力するわけでもなく、
目的は事件を起訴に持ち込んで、お父さんに許してもらうこと。
イコール、安楽な生活を続けるためでしょ?
なにが起こったら、彼女は改心するんでしょうねぇ……。
問題はね、周りがやりすぎるところなんですよね。
トマトぶっかけられたらね、
さすがに考えるでしょうよ。
なぜあの人はこんなことをしたのか?って。
ところが、それがネットでさらされちゃう。
ヘリは途端に被害者になっちゃう。
「どーしてこんな目に?」って、思っちゃう。
自分がしでかしたことを棚にあげて。
彼女が大事なことに気づくチャンスがことごとく潰されてしまって残念です。
ってか、脚本がうまいのか。
そんなに簡単には、成長させてもらえないんですなー。
まだしばらく、彼女の受難は続くんですね……。
確かに以前よりはよくなったというか、
本気で悪気がないということはわかったのですが……。
ただね、
パズルやってて被害にあった女児に対して「パズルであそぼう?」とか、
いくらなんでも無神経で、観ていてすごくつらかったです。
たぶんそう感じるのはドラマ制作者の思うツボなんだろうけど。
ちょっとびっくりしたのは、彼女の率直さ。
もともとそういう気質はあったのですが、
もうはっきりとユン検事に告白しちゃう。
「好きなんです」って。
チン検事びいきのわたしは、ほぞをかむ思いです~。
彼女の方がずっと前からユン検事を好きだったはずなのに~。
なまじ人の心を思いやれる人間は出遅れちゃうのよね。
空気を読まない、他人に興味のない人間のほうが、
こういうことには強い。
ほだされちゃうユン検事もアホーだと思うけど。
わたしは全然そう思わないけど、
亡くなった奥さんに似ているんですね、ヘリが。
ふー、やれやれ。
あらすじのところで勝手に書いちゃいましたけど、
奥さんに似ているから見たくない。
そして娘さんにも会わせたくない、って心境だったので、
あんなに怒ったんでしょうね。
だって、そう簡単に人を嫌いになったりしそうにないし、
嫌いになったとしても、あんな風に怒るような人じゃないはずだ!
ただ……いつもチン検事を連れ歩いてるのはなぜなんですか、ユン検事。
さて一方、
「わたしを好きになっても無駄よ」と言われたシフシフ。
無駄だろうがなんだろうが、すでに好きなんだと思います。
そして「愛してはいけない人」とは、ヘリのことなんでしょう。
シフシフはヘリのことが好きなんだけど、
愛してはいけない因縁のある人に違いない。
でもなぜ、陰ながら支えるようなことをするんでしょうね。
ヘリに検事として大成してもらいたい理由があるのかな?
靴を拾ってきてあげた時のやりとりがすごく大人でスマートなシフシフ……。
「俺あのとき、君を助けに行ってたんだよ!」とは言えないから、
こういうことをして遠回しに気づいてもらおうって腹ですよ。
彼女があの靴大事にしてるの知ってますしね~。
わざとらしくない自己主張がうまいわぁ。
そしてスマホをプレゼントする仕掛けがにくい。
彼が電話をかけると、ハコの中のスマホが鳴りだして、
手に取ったヘリが画面を見ると……
「親切なイヌ弁護士」
そのうえ、「登録名は折りを見て変えてくれていいよ」だって。
ギャー!キザー!
こんなキザ男見たことない。
そこらの男がやったら、寒すぎますが、
シフシフだと許されてしまう……。
結局ヘリは、ふたりの男に大事にされてんのよねぇ。
ケッ。
※以下、毒舌モードです
部長ですら、大目にみてやってくれなんて上司に頼んじゃってるしねー。
こういう女を許さない女は、男どもから言われるんだよねー
「心が狭いんじゃない?」とか
「女の敵は女ってほんとだね」とか。
そうじゃないっつーの!
クラブ活動だとか趣味のサークルだとかだったら別にいーんだよ!
そうじゃなくて、ここには仕事しにきてんだから!
しかも検事だよ?!
はやくまともになってくれ!マ・ヘリ!
もうチン検事の心の中が手に取るようにわかる~。
「わたしにだって常識はあるのよ。ただ考え方が人と違うだけ」
ヘリの言うこともわからんでもないが……。
「あんたってほんとに他人に興味ないよねー」と友人は言っていましたが、
もうこれこそが諸悪の根源だと思う。
ユン検事のことが知りたい、理解したい、という恋愛感情が、
ヘリを成長させるのでしょうか?
う~ん……。
そんな経験は誰しもあるはず。
ヘリもそうなんですよねぇ。
それなのに周囲に受け入れられないのはなぜ?
もうちょっと、自らを省みてはどうだい?ヘリや。
ここが踏ん張りどころだぞー。
《あらすじ》
潜入捜査に失敗したヘリを助けて、ユン検事は腕を負傷。
イヌも人知れず、彼女たちを助けるために闘った。
しかし、捜査自体は失敗だった。
証拠のレコーダーも壊れ、捕まったのは下っ端の構成員のみ……。
父親に車も服も没収されて、上司にも叱られ、ヘリは意気消沈。
勝手な捜査で処分は免れないはずだが、ユン検事の取りなしで、
なんとか始末書だけで勘弁してもらった。
ヘリのために骨を折るユン検事を見て、
チン検事は「どうしてそこまで……」とつらい思いをするのだった。
ユン検事の亡くなった妻が、ヘリによく似ているからだろうか。
性格もなにもかも、違うとユン検事は言い張るのだが。
ヘリを支えてくれるのは、ユン検事だけではない。
イヌがさっそく面会に来て、拾った靴と新しい携帯をプレゼントしてくれた。
深い親切に、ヘリは臆面もなく「私を好きにならないでね」と釘をさした。
「好きな人ができたから」
しかしイヌはひるまない。
「相手はユン検事だろ?付き合ってるわけでもないんだし、
僕とは今までどおりに過ごそう」
まったく飄々とした男である。
次に渡されたのは、児童の性的虐待の案件だった。
バイオリン教室の院長が、7才の女児生徒を傷つけたという。
チン検事にアドバイスをもらい、捜査を進めるヘリだが……。
傷ついた母親の気持ちに寄り添うことができず、
被疑者の院長よりの心証を持ってしまう。
ただ、子どもが嘘を言うだろうか?母親の示唆では?
ユン検事のアドバイスを受けて迷いつつ捜査を進めるヘリは、
直接被害女児のジミンに話を聞こうとするが、少女は心を開かない。
母親の不信感も頂点に達した。
「いい人の振りをしても、子どもはすぐ見抜いてしまうんですよ。
本当に親しくならないと心を開いてはくれません」
同席した児童相談員の忠告が、彼女の耳に届いているかどうか……。
「7才の女の子の気持ちってどんなもの?どこかにいないかしら?」
ヘリが大騒ぎをしていると、事務官達が教えてくれた。
「ユン検事のお嬢さんがちょうど7才ですね」
へリはびっくり仰天。妻に先立たれ、シングルファーザーだって?!
それじゃあ終わりよ。愛してはならない人だったのよ。
「それであきらめるの?愛してはならない人なんている?」
イヌはヘリを励ましているのか、面白がっているのか。
「まぁ、いるんだよな。愛してはならない人は」
ヘリはため息をつくばかり。
ヘリの評判は、刑事部では上々だ。
なんにでもすぐハンコをくれる検事なので、大量の案件がまわってくる。
中に、シン・ドンハという青年の令状許可があった。
イヌ弁護士と縁のある青年のようだが……。
日曜日、ヘリはたくさんのクッキーを焼いて、ユン検事の自宅へ出向いた。
週末は娘さんと過ごすと言っていたから……。
アポなしだけど、かまわないよね?
電話で呼び出されたユン検事は、怒った。
「非常識だ。帰ってくれ!二度とこのあたりには来るな」
妻によく似た面差しの女性を見たくない。娘にも、会わせたくなかった。
「ちょうど、捜査案件の女の子が7才なんで、
ユン検事も娘さんも7才だと聞いて何か参考になるかなーって思って……
というのは口実で、先輩に会いに来たんです。
わたし、先輩が好きです。ダメですか?」
ユン検事の返事はきっぱりしていた。
「ダメだ」
「好きになっちゃダメですか?」
「ダメだ。事件に集中しろ。俺は人に迷惑をかける人間は嫌いだ。帰れ」
ヘリはとぼとぼと、涙をこらえて帰っていった。
被害女児へのアプローチはうまくいかず、
とうとう担当を降りるよう、上司に言われてしまった。
母親が、ヘリを味方とは思えないといったそうだ。
がっかりしたヘリが表玄関の階段を降りていくと、
以前、事件の捜査でかかわった被害者が待っていた。
「あんた今でもトマトが好き?」
ヘリは、頭からバケツいっぱいのつぶれたトマトをかけられた。
被害者は、無実を訴えたのにヘリは聞こうとしなかった。
そののち、ユン検事の再捜査で、彼女の無実は証明されたのである。
そのお祝いというか腹いせというか……。
冷たいトマトまみれになって、
あまりのショックにヘリはブルブルと震えて言葉も出ない。
ユン検事が急いで駆け寄るが、
寸前に、居合わせたイヌが彼女をかばい、車にのせて連れ去った。
泣きに泣いて、イヌのマンションでシャワーを使わせてもらう。
温かいココアが心に染みる。
ヘリの動画は、たちまちインターネット上にあげられ、
バッシングと嘲笑の的になっていた。
「どうしてみんなわたしをいじめるのよ!」
ヒステリックに叫ぶヘリ。
家に戻っても一睡もできない。
明け方、とうとうヘリは、荷物をまとめて家を出た。
もう検事は続けられない。
がんばってみたけど、うまくいかない。
どこか外国に行ってしばらく身を隠そう……。
飛行機に乗ろうとするヘリの腕を誰かがつかんで引き寄せた。
一瞬ヘリを抱きしめたのは、イヌ弁護士。
「マ・ヘリ検事、君はどこへもいけない」
神出鬼没の彼に、ヘリはただ目を見開くばかり。
(つづく)
自業……自得……なんだが……。
前回の失敗で反省したかと思いきや、
一度形成された性格というものは、なかなか変わらないようです。
よりにもよって任されたのが児童の性的虐待だなんて。
あまりにもナイーブな案件を振る上司にも責任があるわ!
こんなめちゃくちゃな新人検事に任せたらいかんやろ!
しかもなんでもほいほいハンコを押しちゃう便利屋検事と認識されちゃってるし~。
捜査官も事務官も、もうちょっとそばから言ってくれないと、
被害者のみなさんが浮かばれませんよ。
ハズレ検事に当たったせいで、その後の人生が悲惨なものになっちゃうなんて。
主婦賭博摘発!とがんばる姿勢を見せたことは評価に値しますがね。
結局、あたらしい事件をもらっても、
少女の気持ちに寄りそうでもなく、事件の真実を探ろうと努力するわけでもなく、
目的は事件を起訴に持ち込んで、お父さんに許してもらうこと。
イコール、安楽な生活を続けるためでしょ?
なにが起こったら、彼女は改心するんでしょうねぇ……。
問題はね、周りがやりすぎるところなんですよね。
トマトぶっかけられたらね、
さすがに考えるでしょうよ。
なぜあの人はこんなことをしたのか?って。
ところが、それがネットでさらされちゃう。
ヘリは途端に被害者になっちゃう。
「どーしてこんな目に?」って、思っちゃう。
自分がしでかしたことを棚にあげて。
彼女が大事なことに気づくチャンスがことごとく潰されてしまって残念です。
ってか、脚本がうまいのか。
そんなに簡単には、成長させてもらえないんですなー。
まだしばらく、彼女の受難は続くんですね……。
確かに以前よりはよくなったというか、
本気で悪気がないということはわかったのですが……。
ただね、
パズルやってて被害にあった女児に対して「パズルであそぼう?」とか、
いくらなんでも無神経で、観ていてすごくつらかったです。
たぶんそう感じるのはドラマ制作者の思うツボなんだろうけど。
ちょっとびっくりしたのは、彼女の率直さ。
もともとそういう気質はあったのですが、
もうはっきりとユン検事に告白しちゃう。
「好きなんです」って。
チン検事びいきのわたしは、ほぞをかむ思いです~。
彼女の方がずっと前からユン検事を好きだったはずなのに~。
なまじ人の心を思いやれる人間は出遅れちゃうのよね。
空気を読まない、他人に興味のない人間のほうが、
こういうことには強い。
ほだされちゃうユン検事もアホーだと思うけど。
わたしは全然そう思わないけど、
亡くなった奥さんに似ているんですね、ヘリが。
ふー、やれやれ。
あらすじのところで勝手に書いちゃいましたけど、
奥さんに似ているから見たくない。
そして娘さんにも会わせたくない、って心境だったので、
あんなに怒ったんでしょうね。
だって、そう簡単に人を嫌いになったりしそうにないし、
嫌いになったとしても、あんな風に怒るような人じゃないはずだ!
ただ……いつもチン検事を連れ歩いてるのはなぜなんですか、ユン検事。
さて一方、
「わたしを好きになっても無駄よ」と言われたシフシフ。
無駄だろうがなんだろうが、すでに好きなんだと思います。
そして「愛してはいけない人」とは、ヘリのことなんでしょう。
シフシフはヘリのことが好きなんだけど、
愛してはいけない因縁のある人に違いない。
でもなぜ、陰ながら支えるようなことをするんでしょうね。
ヘリに検事として大成してもらいたい理由があるのかな?
靴を拾ってきてあげた時のやりとりがすごく大人でスマートなシフシフ……。
「俺あのとき、君を助けに行ってたんだよ!」とは言えないから、
こういうことをして遠回しに気づいてもらおうって腹ですよ。
彼女があの靴大事にしてるの知ってますしね~。
わざとらしくない自己主張がうまいわぁ。
そしてスマホをプレゼントする仕掛けがにくい。
彼が電話をかけると、ハコの中のスマホが鳴りだして、
手に取ったヘリが画面を見ると……
「親切なイヌ弁護士」
そのうえ、「登録名は折りを見て変えてくれていいよ」だって。
ギャー!キザー!
こんなキザ男見たことない。
そこらの男がやったら、寒すぎますが、
シフシフだと許されてしまう……。
結局ヘリは、ふたりの男に大事にされてんのよねぇ。
ケッ。
※以下、毒舌モードです
部長ですら、大目にみてやってくれなんて上司に頼んじゃってるしねー。
こういう女を許さない女は、男どもから言われるんだよねー
「心が狭いんじゃない?」とか
「女の敵は女ってほんとだね」とか。
そうじゃないっつーの!
クラブ活動だとか趣味のサークルだとかだったら別にいーんだよ!
そうじゃなくて、ここには仕事しにきてんだから!
しかも検事だよ?!
はやくまともになってくれ!マ・ヘリ!
もうチン検事の心の中が手に取るようにわかる~。
「わたしにだって常識はあるのよ。ただ考え方が人と違うだけ」
ヘリの言うこともわからんでもないが……。
「あんたってほんとに他人に興味ないよねー」と友人は言っていましたが、
もうこれこそが諸悪の根源だと思う。
ユン検事のことが知りたい、理解したい、という恋愛感情が、
ヘリを成長させるのでしょうか?
う~ん……。
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