いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第11話

2013年03月08日 | 善徳女王
《あらすじ》

泥の中、ひとつひとつ死体を確かめて、トンマンの姿を必死に探すユシン。
油断したのか、まだ生きていた兵士に襲われてしまう。
が、窮地を救った一本の矢。
倒れた兵士の向こうには、泥にまみれ、弓をかまえるトンマンが立っていた。
「トンマン!」

ユシンはトンマンを担いで部隊に合流。
しかし、ここは敵地のまっただ中。
なんとしてでも新羅に帰還せねば……。

アルチョンが申し出て、飛天之徒と龍華香徒が、
本隊を帰還させるためのおとり部隊に任命された。
アルチョンは、覚悟を決めた負傷兵を斬り殺していく。
飛天之徒の掟。
おとり部隊に足手まといはいらない。
非情な決定に我慢できないトンマンだが、ここは戦場なのだ……。

王宮では、何も手を打つことが出来ず、ユシンとソヒョンが
生きて帰ることを祈るしかない。
しかしチョンミョン王女はあきらめていない。
「彼らは私の肉。肉を切らせたなら、私は骨を断たねば」
彼らの死を、無駄にすることなどできない。

郎徒のシヨルは、恐怖におびえていた。
負傷しており、いつ自分が殺されるのかばかり考えて、おかしくなりそうだ。
極限状態で偵察に出たトンマンとシヨルは、
戦闘跡地に出くわして、死体の山を見つける。
「おい、逃げるぞ!敵兵がくるかもしれない」
シヨルはとうとう限界を超えてしまった。
「ほっといてくれ!どうせ俺のことがイヤなんだろ?一人で行けよ!」
我慢の限界に達したトンマンも、怒りに任せてシヨルを殴った。
「ああ、おまえがイヤだよ!
おまえのせいで死ぬのも、おまえを殺さなきゃと思わせるおまえもイヤだ!
アルチョン郎が正しいと思わせるおまえもイヤだ!」

シヨルは、怖いのだ。怖くてたまらない。
「怖いのも罪か?!」
トンマンは言う。誰もが、怖いのだ。怖いのは罪ではない。
生きたいのに、何もしないことが罪なのだ、と。
「生き残りたいと思うなら、戦え!」

トンマンは、そこに倒れていた瀕死の兵士から、ソヒョン公の伝言を受け取る。
「退却路には百済の兵士が待ち伏せしている。予定の退路を避けよ」
敵の襲撃を受け、アルチョン郎は負傷。
指揮権をユシンに譲り、自らを部下に斬らせようと指示を出すが、
トンマンがそれを止めた。
「もしこれ以上負傷兵を殺すなら、文書は見せないぞ!」
退路を記した紙を食べてしまったトンマン。
情報と引き替えに、全員で帰還することを要求した。

「戦場に思いやりなど必要ない!」
怒鳴るアルチョンに反論するトンマン。
「なぜ、恐怖をあおり、仲間同士殺し合わないと生き残れないと思わせるのか?
仲間を助けるために背負った米俵は、嘘か?あれが訓練だけだというなら、それは詐欺と同じだ。
自分を騙す人に忠誠は誓えない。そんな郎徒を連れてどうやって戦うつもりか!」

トンマンの言葉に、ユシンは頷き、全員で脱出することを考える。

負傷兵を連れて逃げられないなら、攻撃あるのみ。
ユシンは百済軍に、決死の作戦を仕掛ける。
作戦は、うまくいった。
弱虫のシヨルが、敵の将軍の首を取った。
シヨルは恐怖を克服して、死んでいった。

宮殿では、この戦の総括が行われていた。
特に死亡が予想されるキム・ソヒョンの処遇について。
彼は花祠堂にまつられるべきだというチョンミョン。
しかし、花祠堂は、花郎出身者だけがまつられる最高の礼拝堂。
キム・ソヒョンは、王の妹と駆け落ち同然に結婚し、花郎の地位を剥奪されていた。
次々に反対の声があがる。

しかしそこへ皇后が、太后の書状を持って現れた。
「キム・ソヒョンの花郎および真骨の身分を回復せよ」
死んだ人間の地位がどうなろうと、いまさら同じこと。
ミシルは顔色一つ変えないが、チョンミョン王女はたたみかけた。
「生きて帰ったら?彼が生きて帰ったら、どうしますか?」
もしもソヒョンが生きて帰ることがあれば、ここで一気に地位と権力を
回復させて、自分の立場を有利にするつもりのチョンミョン。
「もちろん、おっしゃるとおりで結構です」と、ミシルはあくまで余裕の表情だが……。
一抹の不安が胸をよぎる。

おとり部隊にソップムらが合流したが、本軍の生死は不明。
キム・ソヒョンの安否がわからない。
しかも百済軍に完全に包囲されてしまった。
おとりの任務は終わり、後は生還するのみなのだが……。

ユシンの指揮権は、より位の高いソップムに移った。
ソップムは、トンマンを皆の前にひき出した。
負傷兵をかばい、掟に背いたトンマンの首をはねようと言うのだ。
ふりかぶった刀を、アルチョンが止めた。
郎徒の暴走を許した自分にも罪がある、と。
ユシンも跪き、許しを請うた。
都に生還してから、処罰してください、と。
そして郎徒たち全員が、トンマンを処罰するなら、自分たちも、と声を上げた。

それでも刀を抜いたソップムをにらみつけるユシン。
「トンマンが罪人なら、花郎も罪人、それで命を拾った龍華香徒も罪人です。
戦って死ねと、命じてください」
ユシンは、彼らを逃がすため、残って百済軍を食い止める役を買って出たのだ。
「できることなら、生きて帰れ」
旗を託されたアルチョンは、ユシンを見つめる。
「生きて帰れば、罪は問わない」
さすがのソップムも、そう約束した。

死地に向かう龍華香徒に、生き延びる道はあるのか?

(つづく)

ヒィィィィィィ、こわかったですねー。
泥の中から立ち上がったトンマン、おそろしかったですねー。
死んだ敵兵を踏んづけて弓を引きましたね。
傷だらけの手を守るために額当てをつけていましたから、
髪がざんばらでしたねー。
まさに鬼気迫る勢い。
こわかったのも事実ですが、かっこよくてぞくっとしました。
キャー!

そしてこわいと言えば、シヨルの最後ですねー。
ホントにこっちもこわかったですねー。
げぶげぶ血を吐いちゃって、ぎゃー!
本人は怖さを克服したっていってましたけど、観てるこっちはすごくこわかったです。
でも、最後に弱虫返上できてよかった。

トンマンが、自分の感情をシヨルにぶつけて、
「アルチョン郎が正しいって思わせるお前が嫌いだ!」って言いましたね。
わたしもずっとそう感じてました。
かわいそうだし、味方してやりたいけど、卑屈で、弱虫で、なんか虫が好かないって。
負傷兵を斬り殺すなんて、アルチョン郎ひどい、と思うけど、
シヨルみたいなの連れて行くこと考えたら、それも仕方ないかもって思いました。
こいつのせいで死ななくていい人間が死んでいったかと思うと……。
アルチョン郎だって、喜んで郎徒を斬ったわけではないのに。
もちろん、弱いことは、悪ではないけれど……。

トンマンも同じように感じていたんだな、と思いました。
彼女も決して聖人なんかじゃない。
悩み、苦しみながら、生きている感じが好きだし、
時には人間らしく悪い感情を持つことだってある、というところがいいな、と
あらためて思いました。

負傷兵を殺すなって、感傷や思いやりやらで言ってるんじゃないやい!
兵士の士気が下がっちまうだろーが!
みたいなところも好きだな。
ここは人を殺してでも自分が生き延びなきゃならない戦場だ、という
厳しさも、十分わかっているところが、好感度高いです。
「戦も人間がやることです」というミシルのセリフを思い出しました。
気持ちひとつで生存率とか大幅に変わっちゃうんで、
指揮官となる人としては、大事ですね、こういうものの考え方は。

アルチョン郎、わたしが見込んだとおり、かっこよかったですね!
自分から斬れって言いましたよ!潔いですね!
でも戦えなくても、ああいう決断力があるリーダーがいなくなると
部隊としては困っちゃうんじゃないでしょうか?
その辺は、やっぱ考えが浅いというか、男の思考っていうか、いいとこのぼっちゃんというか。
しぶとく生き残ろうと粘る雑草魂を身につけて欲しいものです。

最後、なんかユシンとの間に信頼関係が築けてた雰囲気でよかった。
シヨルが死んじゃった時、ちょっとあきれた感が出てた気がしたので
心配してましたが、取り越し苦労でした。
やっぱりトンマンの働きを冷静に評価してくれていたのね!
ありがとう!アルチョン郎!絶対生きのびてね!

チョンミョン王女もしぶとくなったよなー。
とにかく絶対にミシルを倒さねば!という、なみなみならぬ決意。
こういう実力者の陰には、甘い汁を吸おうという悪いやつらがくっついてるからね。
しかもそいつら総じてバカだから、木自体が枯れちゃったら、
自分らも甘い汁が吸えないってわかってないんだよな。
自分がいい思いをしようとしたり、保身に走って国のことは二の次。
頭も心も悪いやつが、国を弱体化させるのです。
そんな結果になるといけないから、ミシルを倒さなきゃならないんだー!
あの弟を優遇してるだけでも罪だよ、ミシルは。

彼女の政治手腕はたいしたものだと思うので、
そうとでも考えないと、ミシルを倒す理由がないような気がします。
国が安泰なら、トップは聖人じゃなくていいよ、というのが民衆の本音では?
今の王様、なんか気が弱そうで心配だものねぇ。

生きて帰ってくれば、味方になるが、
かえらなければただのありがたい人……。
つ、冷たい。冷たいようだが、ミシルというすごい人を倒すには、
これぐらいの非情さ必要なんでしょう。
がんばるのだ、チョンミョン。

ああ!そしてはらたつわー!ほっしゃん似のソップムめ!
アルチョンがユシンに指揮者の印を渡した意味を知れ!
それでもふたりは、ソップムの前にパッと膝をつくんだよね。
何が十花郎じゃ。
花郎は容姿も端麗じゃなきゃだめなんだぞ!
根性も悪いくせに。

それに比べてトンマンをかばってくれたアルチョン、かっこいいわ!
すごい苦しそうだったり、意外に元気に動いたり、
どっちやねん!と突っ込みたいシーンもあるけど、我慢するね。
アドレナリンでまくってるだろうし、そういうこともあるよね。
トンマンやユシンはまだ死ぬわけないと思うから心配ないけど、
彼なんかは死んじゃいそうでこわい。
がんばれ~。

うん、なんか支離滅裂な感じの感想になりましたが、
今回はそんなとこです。


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