《あらすじ》
チャンフィは、ギルドンに四寅剣を盗んでこいという。
そうすれば、仲間を助けると。
剣を盗み出せば、父親を陥れることになる。
しかし、チャンフィの要求を呑まなければ、仲間は死ぬだろう。
コムは牢屋で恐慌をきたす。
かつて彼の両親や村人は、彼のせいでみな死ぬことになったのだ。
拷問されてすべてを告白してしまった過去。
錯乱して逃げようとしたコムは、ヨンシとともに袋だたきにされ、
恐ろしさに「助けてください!全部話すから!」と叫んでしまう。
そして自分ではどうしようもない告白の衝動を抑えて仲間を守るために、
舌をかみ切って死のうとするのだ。
イノクは悩んでいる。今ギルドンに会えば、仲間を見捨てて逃げろと言ってしまいそう。
「守りたいものがあると、人は利己的になる。みなそうだ」
「そうなの?わたしどうしたら一緒にいられるか考えてみる」
「そうだな、考えよう」
「若君は何を考えるの?」
「お前は本当に鈍感だな……」
史曹判書は、活貧党がただの泥棒で、頭の悪い奴らだと噂を流す。
盗品を自分たちのものにして、私服を肥やす悪党にすぎないと。
噂にわく民を見て、ギルドンは怒り心頭。
チャンフィの提案をのむことにした。
「日陰者だとバカにしやがって!闇討ちをくらわせこそこそ生きてるだと?
俺は死んでない!必死で生きてきたんだ!これからは真っ向勝負だ!派手に暴れてやるさ!」
ギルドンたちは、次々と両班たちの屋敷に押し入り、盗み放題、大暴れ。
そして活貧党を名乗り、矢文を置いていく。
貧しいものたちには、惜しげもなく盗品を分け与えた。
活貧党の株は、またまた急上昇。
牢にいる仲間もこっそり恩恵をこうむっている。
このまま活貧党の首領がギルドンだとわかれば、父親はどうなるか?
ギルドンは父親にケンカを売ったのだ。
ギルドンは、廃屋でイノクと会っている。
「戦い続けると決めた。もう逃げない。もうすぐ、俺は捕まる」
イノクは、不安げだ。
「でも俺は死なない。今度は命を引き替えにしない。
心配なのはお前だ。必死で捜し回らないか、不安でしょうがない。
逃げるとき足でまといになる」
「ただ見てる。遠くから見守るだけにする。それならいい?」
「できるのか?俺が捕まっても遠目で見ていられるか?」
イノクはぎゅっと目をつぶる。
「そうだ、目をつぶってろ。何も見るな」
ギルドンは、彼女が目をつぶっている間に消えてしまった。
「でもね、それでも、側にいたい……」
史曹判書は、牢の仲間を処刑すると決めた。
ギルドンは活貧党の党首となり、処刑場に乗り込んで行く。
父は息子を待っていたが、ギルドンは現れない。
とうとう処刑が始まるというとき、ギルドンの声が響いた。
「ホン・ギルドン参上!」
人々は道をあける。
「俺が活貧党の党首!ホン・ギルドンだ!」
ずきんをとって人々に顔を見せたギルドン。
取り囲む官軍たち。
ギルドンの要求は、仲間の解放。
処刑場には、多くの盗賊仲間とチャンフィとその手下が集まっていた。
「俺の身柄と引き替えに、仲間を解放しろ!」
史曹判書は、その要求を呑んだ。
ギルドンは、官軍に取り囲まれながら、群衆の中にいるイノクを見つける。
(加油!がんばって)
真っ直ぐに見つめるイノクの瞳に、微笑むギルドン。
ふたりの姿を、チャンフィもまた見つめていた。
ギルドンは投獄され、拷問を受ける。
血だらけの息子を、ひとり、父が見つめる。
「これがお前の望む生き方か?」
「何もするなという命令に従えませんでした」
父は活貧党の行動を、ただの世直しごっこだと一蹴する。
結局何も変えられないのだと。
幼い頃、あなたの息子になりたかった。
でも今は、世間に問う。
自分に何ができるのか、何をすべきなのか。
それを教えてくれるのは、人々だ。
貧しい民衆が、ギルドンのために祈りながらろうそくをともす。
たくさんの灯が、ギルドンを支えている。
残された活貧党の面々はチャンフィのために四寅剣を盗み出すと約束した。
取引は、取引だ。
チャンフィはイノクを心配している。
「あいつは今牢の中だ。むやみに捜しまわらず、安心した」
「今、一生懸命考えてるの。どうしたらギルドンを守れるか。
どうしたら一緒にいられるか、もっと考えないと。もう行くね」
「行くな。あいつのもとでなく、ここにいろ。
今までどおり守ってやるから、私の側にいろ」
「若君、自分の身は自分で守れるわ。じゃないとギルドンを守れない。
心配してくれて、ありがとう」
チャンフィの心は、イノクに届かない。
ウネは一大決心をして、牢のギルドンに会いにでかける。
死をもいとわぬその決意に、左議政も娘を止めることができない。
イニョンの手引きで、面会がかなった。
縄で縛られ、血だらけのギルドンの姿に涙するウネ。
「ソ・ウネ?一線を越えたな。何しにきた?」
ギルドンは息も絶え絶えだ。
「心配しないで。全部話せば大丈夫よ。父に頼めば助けられる。ここから出ないと」
必死の懇願にも、ギルドンは冷たい。
「帰れ。ここから出られたとしても、お前とは二度と会わない。
コムにきいたろ?おしまいだ」
「こんな状況なのに、助けはいらないの?」
「ありがたいが、断る。もう行け」
ウネは唇を噛みしめて、牢を出た。
四寅剣は、王の密室にある。
そこへ入り込むには、王の夜とぎの相手になるしかない。
気に入られた女はしばらく寵愛を受け生き延びるが、そうでなければ殺される。
マルニョはキーセンに化けて宮殿へ入り込もうとしたが、邪魔が入った。
怪我を負って任務につけそうもないマルニョを助けたイノクは、
事情を聞いて身がわりを申し出る。
「それを盗み出せば、ギルドンが助かるのね?」
一時は躊躇するマルニョだが、イノクの決意は固い。
「ギルドンの側にいられる方法がやっとわかった。私も仲間になるわ」
美しく装ったイノクは、宮殿に連れて行かれた。
牢のギルドンは、父に交渉する。
「王にだけ、話します。弟君のことを」
「ギルドンア、私にだけ話せば、遠くに逃がしてやる」
「もう逃げません。王にお伺いをたててください」
四寅剣を盗み出せば、宮殿内にいるヨンムンの手下が後は処理する。
失敗すれば、死あるのみ。
王はギルドンとの面会を望んだ。
計略があったとしても、会ってみたい。
女を抱く気にもなれないが、殺す前に顔だけは拝んでみるか。
気まぐれな王の前に引き出されるイノク。
そしてギルドン。
ふたりの視線が交差する。
(なぜお前が?!)
その頃チャンフィも、密室に入り込んだ女がイノクだと知る。
「あり得ぬ!」
はたしてイノクの運命は?
ギルドンは王に何を告げるのか?
チャンフィは?
(つづく)
あああああああああ~、もうさいあくだ~。
ここ一番って時に動揺したくないから、弱みにつけ込まれたくないから、
自分以外に心配しなきゃならない人間を作りたくないから、
イノクを遠ざけたのに~。
一番大事な時によりによってイノクが~。
マルニョ姐さん、あの右腕でも無理すれば行けなくなかったと思うんですがね。
イノクのあいらぶゆをよくわかっている姐さんとしては、
女としてイノクを応援してやりたかったんじゃないですかね。
ギルドンとはあそこで会うことは打ち合わせ済みなわけだし。
ギルドンは、男の論理で好きな女を守りたくて遠ざけようとするけれど、
女にとっちゃ迷惑なことこのうえない。
しかもマルニョやイノクみたいに闘える女としては、片腹いたい論理ですよ。
惚れた男の側にいたい。
守ってやるだなんて言わないで。
そんなのちゃんちゃらおかしいから。
あたしがあんたを守って助けて支えてやりたいの!
マルニョ姐さんは、イノクの命がけのあいらぶゆを信じてるんじゃないかなー。
女はそんなに弱くないよ!って言ってやりたくなったんじゃないかな。
そしてふたりを一緒にいさせてやりたいって思ったんじゃないかな。
深読みしすぎかなー。
それに結果オーライだよね。
百戦錬磨のマルニョ姐さんでも、あの狂った王のすごみには負けそうだもん。
てか、場慣れした姐さんは顔見ただけで、もういいやとか言われて殺されちゃいそう……。
そんな場合は側近とか牢屋番とか誘惑してなんとか生き残りそうだけどさ。
イノクを弱い弱いと思ってるのはチャンフィも同じ。
愛しているから、大切だから、側に置いて守ってやりたい。
でもイノクには一蹴されちゃうんだよな。
自分の身は自分で守れるって。
そうじゃないとギルドンを助けられないからって。
……お前、何回チャンフィに助けてもらったと思ってんだよう……。
王子が不憫でなりませぬよ。
イノクの弱いとこはね、頭ですよ、王子。
こいつ決定的に頭が弱いんですよ……。
ギルドンも相変わらずでかっこよかった!
死んじゃう前のギルドンに戻ったみたい。
悪い噂を流され、馬鹿にされ、すっごく怒っちゃうギルドン。
大人らしく受け流したりしません。
めちゃめちゃ怒って挑発に乗りまくって、チャンフィの条件を呑んでしまいます。
にやって笑うチャンフィ。
そうじゃなきゃお前じゃないよな?って感じ。
そうそう、そういう子どもっぽいところ、無鉄砲なところが好きなんだ!
あんなに遠慮してたお父さんにも堂々ケンカ売っちゃうしね!
ウジウジしてたらギルドンらしくないよ!
あーかっこいいなぁ!
で、ギルドンがかっこよくなってくると、チャンフィが途端に弱っちくなってくるわけよ。
なんなの、この脚本。
もうイノクにあっさり「心配してくれてありがと」とかですまされちゃって、
かわいそうすぎ!
ギルドン大好きだし、イノクとは相思相愛なんだから
結ばれてしかるべきだと思ってるけど、
チャンフィがステキ王子だしカワユス王子すぎてつらいのよ……。
せめて最終回までには、彼の想いを真摯に受け止めてあげてほしいわ。
そのうえで、ちゃんとふってあげてください。
鈍いからよくわかりません、とかで逃げたらゆるさないぞ。
さすがに王子が不憫すぎるよ。
あー、でもギルドンが捕まっちゃうシーン、ステキだったね。
いつもはマヌケなイノクが、別人のようにしっかりした瞳で、彼を見つめている。
ギルドンも、イノクの覚悟を受け止めて、心配すんな、って感じでちょっと笑うの。
またそれを悲しげな表情でチャンフィ王子が見つめてるんだよね~。
割り込めない!ここは割り込めないよなぁ~。
OSTがまたいいよね。
こういうドラマの内容にあわせて作った曲が流れるのって贅沢じゃない?
登場人物たちの気持ちが表現された歌詞なので、
もしかして母国語で見てたら演出過剰な感じなのかもしれないけど……。
101回目のプロポーズなんかもそんな感じだったと思う。
ベタな盛り上がりが好きな人にはいいよね。
あのドラマもあの歌込みでヒットしたんじゃないかなー。
え?ウネアガッシ?
いいとこのお嬢様にしてはよくがんばったと思う。
がんばって一線を越えたね。
でもあの線って、駅のホームの白線みたいなものよ。
もちろん線まで下がらないと危ないけど、踏み越えたって轢かれやしない。
まだ帰れるじゃないの。
なんかまだあと一歩を踏み出しちゃいそうで、ちょっと怖いけどね。
もしそうなったら、へたれのイニョンが決死の覚悟で止めるとは思う。
彼もへたれなりに、きつい失恋味わってるもんね。
それでもお嬢さんのこと、大好きだもんね。
コムがかわいそうだったねぇ。
自分がゲロったせいで、村中皆殺しか。
どんだけひどい罰なんだ。地方官はやりたい放題なのか。
コムが楽しい時に急に黙っちゃって変になるのはそのせいだったんだね。
自分は笑っちゃいけない、幸せになっちゃいけない、と思っているから。
だから「わぁ!楽しい!」って感じそうになると感情に蓋をしちゃうんだね。
まだ子どもなのに……。
絶対助けてあげなくちゃいけないね。
マルニョ姐さんや、の過去もそのうちエピソードとして出てくるのかなぁ。
たぶんギルドンもイノクも、なんとか助かると思うんだけど、
王子が正気を失いそうで心配。
ただ待つ身ってつらいわよね。
でも絶対助けにいっちゃいけませんからね!
チャンフィは、ギルドンに四寅剣を盗んでこいという。
そうすれば、仲間を助けると。
剣を盗み出せば、父親を陥れることになる。
しかし、チャンフィの要求を呑まなければ、仲間は死ぬだろう。
コムは牢屋で恐慌をきたす。
かつて彼の両親や村人は、彼のせいでみな死ぬことになったのだ。
拷問されてすべてを告白してしまった過去。
錯乱して逃げようとしたコムは、ヨンシとともに袋だたきにされ、
恐ろしさに「助けてください!全部話すから!」と叫んでしまう。
そして自分ではどうしようもない告白の衝動を抑えて仲間を守るために、
舌をかみ切って死のうとするのだ。
イノクは悩んでいる。今ギルドンに会えば、仲間を見捨てて逃げろと言ってしまいそう。
「守りたいものがあると、人は利己的になる。みなそうだ」
「そうなの?わたしどうしたら一緒にいられるか考えてみる」
「そうだな、考えよう」
「若君は何を考えるの?」
「お前は本当に鈍感だな……」
史曹判書は、活貧党がただの泥棒で、頭の悪い奴らだと噂を流す。
盗品を自分たちのものにして、私服を肥やす悪党にすぎないと。
噂にわく民を見て、ギルドンは怒り心頭。
チャンフィの提案をのむことにした。
「日陰者だとバカにしやがって!闇討ちをくらわせこそこそ生きてるだと?
俺は死んでない!必死で生きてきたんだ!これからは真っ向勝負だ!派手に暴れてやるさ!」
ギルドンたちは、次々と両班たちの屋敷に押し入り、盗み放題、大暴れ。
そして活貧党を名乗り、矢文を置いていく。
貧しいものたちには、惜しげもなく盗品を分け与えた。
活貧党の株は、またまた急上昇。
牢にいる仲間もこっそり恩恵をこうむっている。
このまま活貧党の首領がギルドンだとわかれば、父親はどうなるか?
ギルドンは父親にケンカを売ったのだ。
ギルドンは、廃屋でイノクと会っている。
「戦い続けると決めた。もう逃げない。もうすぐ、俺は捕まる」
イノクは、不安げだ。
「でも俺は死なない。今度は命を引き替えにしない。
心配なのはお前だ。必死で捜し回らないか、不安でしょうがない。
逃げるとき足でまといになる」
「ただ見てる。遠くから見守るだけにする。それならいい?」
「できるのか?俺が捕まっても遠目で見ていられるか?」
イノクはぎゅっと目をつぶる。
「そうだ、目をつぶってろ。何も見るな」
ギルドンは、彼女が目をつぶっている間に消えてしまった。
「でもね、それでも、側にいたい……」
史曹判書は、牢の仲間を処刑すると決めた。
ギルドンは活貧党の党首となり、処刑場に乗り込んで行く。
父は息子を待っていたが、ギルドンは現れない。
とうとう処刑が始まるというとき、ギルドンの声が響いた。
「ホン・ギルドン参上!」
人々は道をあける。
「俺が活貧党の党首!ホン・ギルドンだ!」
ずきんをとって人々に顔を見せたギルドン。
取り囲む官軍たち。
ギルドンの要求は、仲間の解放。
処刑場には、多くの盗賊仲間とチャンフィとその手下が集まっていた。
「俺の身柄と引き替えに、仲間を解放しろ!」
史曹判書は、その要求を呑んだ。
ギルドンは、官軍に取り囲まれながら、群衆の中にいるイノクを見つける。
(加油!がんばって)
真っ直ぐに見つめるイノクの瞳に、微笑むギルドン。
ふたりの姿を、チャンフィもまた見つめていた。
ギルドンは投獄され、拷問を受ける。
血だらけの息子を、ひとり、父が見つめる。
「これがお前の望む生き方か?」
「何もするなという命令に従えませんでした」
父は活貧党の行動を、ただの世直しごっこだと一蹴する。
結局何も変えられないのだと。
幼い頃、あなたの息子になりたかった。
でも今は、世間に問う。
自分に何ができるのか、何をすべきなのか。
それを教えてくれるのは、人々だ。
貧しい民衆が、ギルドンのために祈りながらろうそくをともす。
たくさんの灯が、ギルドンを支えている。
残された活貧党の面々はチャンフィのために四寅剣を盗み出すと約束した。
取引は、取引だ。
チャンフィはイノクを心配している。
「あいつは今牢の中だ。むやみに捜しまわらず、安心した」
「今、一生懸命考えてるの。どうしたらギルドンを守れるか。
どうしたら一緒にいられるか、もっと考えないと。もう行くね」
「行くな。あいつのもとでなく、ここにいろ。
今までどおり守ってやるから、私の側にいろ」
「若君、自分の身は自分で守れるわ。じゃないとギルドンを守れない。
心配してくれて、ありがとう」
チャンフィの心は、イノクに届かない。
ウネは一大決心をして、牢のギルドンに会いにでかける。
死をもいとわぬその決意に、左議政も娘を止めることができない。
イニョンの手引きで、面会がかなった。
縄で縛られ、血だらけのギルドンの姿に涙するウネ。
「ソ・ウネ?一線を越えたな。何しにきた?」
ギルドンは息も絶え絶えだ。
「心配しないで。全部話せば大丈夫よ。父に頼めば助けられる。ここから出ないと」
必死の懇願にも、ギルドンは冷たい。
「帰れ。ここから出られたとしても、お前とは二度と会わない。
コムにきいたろ?おしまいだ」
「こんな状況なのに、助けはいらないの?」
「ありがたいが、断る。もう行け」
ウネは唇を噛みしめて、牢を出た。
四寅剣は、王の密室にある。
そこへ入り込むには、王の夜とぎの相手になるしかない。
気に入られた女はしばらく寵愛を受け生き延びるが、そうでなければ殺される。
マルニョはキーセンに化けて宮殿へ入り込もうとしたが、邪魔が入った。
怪我を負って任務につけそうもないマルニョを助けたイノクは、
事情を聞いて身がわりを申し出る。
「それを盗み出せば、ギルドンが助かるのね?」
一時は躊躇するマルニョだが、イノクの決意は固い。
「ギルドンの側にいられる方法がやっとわかった。私も仲間になるわ」
美しく装ったイノクは、宮殿に連れて行かれた。
牢のギルドンは、父に交渉する。
「王にだけ、話します。弟君のことを」
「ギルドンア、私にだけ話せば、遠くに逃がしてやる」
「もう逃げません。王にお伺いをたててください」
四寅剣を盗み出せば、宮殿内にいるヨンムンの手下が後は処理する。
失敗すれば、死あるのみ。
王はギルドンとの面会を望んだ。
計略があったとしても、会ってみたい。
女を抱く気にもなれないが、殺す前に顔だけは拝んでみるか。
気まぐれな王の前に引き出されるイノク。
そしてギルドン。
ふたりの視線が交差する。
(なぜお前が?!)
その頃チャンフィも、密室に入り込んだ女がイノクだと知る。
「あり得ぬ!」
はたしてイノクの運命は?
ギルドンは王に何を告げるのか?
チャンフィは?
(つづく)
あああああああああ~、もうさいあくだ~。
ここ一番って時に動揺したくないから、弱みにつけ込まれたくないから、
自分以外に心配しなきゃならない人間を作りたくないから、
イノクを遠ざけたのに~。
一番大事な時によりによってイノクが~。
マルニョ姐さん、あの右腕でも無理すれば行けなくなかったと思うんですがね。
イノクのあいらぶゆをよくわかっている姐さんとしては、
女としてイノクを応援してやりたかったんじゃないですかね。
ギルドンとはあそこで会うことは打ち合わせ済みなわけだし。
ギルドンは、男の論理で好きな女を守りたくて遠ざけようとするけれど、
女にとっちゃ迷惑なことこのうえない。
しかもマルニョやイノクみたいに闘える女としては、片腹いたい論理ですよ。
惚れた男の側にいたい。
守ってやるだなんて言わないで。
そんなのちゃんちゃらおかしいから。
あたしがあんたを守って助けて支えてやりたいの!
マルニョ姐さんは、イノクの命がけのあいらぶゆを信じてるんじゃないかなー。
女はそんなに弱くないよ!って言ってやりたくなったんじゃないかな。
そしてふたりを一緒にいさせてやりたいって思ったんじゃないかな。
深読みしすぎかなー。
それに結果オーライだよね。
百戦錬磨のマルニョ姐さんでも、あの狂った王のすごみには負けそうだもん。
てか、場慣れした姐さんは顔見ただけで、もういいやとか言われて殺されちゃいそう……。
そんな場合は側近とか牢屋番とか誘惑してなんとか生き残りそうだけどさ。
イノクを弱い弱いと思ってるのはチャンフィも同じ。
愛しているから、大切だから、側に置いて守ってやりたい。
でもイノクには一蹴されちゃうんだよな。
自分の身は自分で守れるって。
そうじゃないとギルドンを助けられないからって。
……お前、何回チャンフィに助けてもらったと思ってんだよう……。
王子が不憫でなりませぬよ。
イノクの弱いとこはね、頭ですよ、王子。
こいつ決定的に頭が弱いんですよ……。
ギルドンも相変わらずでかっこよかった!
死んじゃう前のギルドンに戻ったみたい。
悪い噂を流され、馬鹿にされ、すっごく怒っちゃうギルドン。
大人らしく受け流したりしません。
めちゃめちゃ怒って挑発に乗りまくって、チャンフィの条件を呑んでしまいます。
にやって笑うチャンフィ。
そうじゃなきゃお前じゃないよな?って感じ。
そうそう、そういう子どもっぽいところ、無鉄砲なところが好きなんだ!
あんなに遠慮してたお父さんにも堂々ケンカ売っちゃうしね!
ウジウジしてたらギルドンらしくないよ!
あーかっこいいなぁ!
で、ギルドンがかっこよくなってくると、チャンフィが途端に弱っちくなってくるわけよ。
なんなの、この脚本。
もうイノクにあっさり「心配してくれてありがと」とかですまされちゃって、
かわいそうすぎ!
ギルドン大好きだし、イノクとは相思相愛なんだから
結ばれてしかるべきだと思ってるけど、
チャンフィがステキ王子だしカワユス王子すぎてつらいのよ……。
せめて最終回までには、彼の想いを真摯に受け止めてあげてほしいわ。
そのうえで、ちゃんとふってあげてください。
鈍いからよくわかりません、とかで逃げたらゆるさないぞ。
さすがに王子が不憫すぎるよ。
あー、でもギルドンが捕まっちゃうシーン、ステキだったね。
いつもはマヌケなイノクが、別人のようにしっかりした瞳で、彼を見つめている。
ギルドンも、イノクの覚悟を受け止めて、心配すんな、って感じでちょっと笑うの。
またそれを悲しげな表情でチャンフィ王子が見つめてるんだよね~。
割り込めない!ここは割り込めないよなぁ~。
OSTがまたいいよね。
こういうドラマの内容にあわせて作った曲が流れるのって贅沢じゃない?
登場人物たちの気持ちが表現された歌詞なので、
もしかして母国語で見てたら演出過剰な感じなのかもしれないけど……。
101回目のプロポーズなんかもそんな感じだったと思う。
ベタな盛り上がりが好きな人にはいいよね。
あのドラマもあの歌込みでヒットしたんじゃないかなー。
え?ウネアガッシ?
いいとこのお嬢様にしてはよくがんばったと思う。
がんばって一線を越えたね。
でもあの線って、駅のホームの白線みたいなものよ。
もちろん線まで下がらないと危ないけど、踏み越えたって轢かれやしない。
まだ帰れるじゃないの。
なんかまだあと一歩を踏み出しちゃいそうで、ちょっと怖いけどね。
もしそうなったら、へたれのイニョンが決死の覚悟で止めるとは思う。
彼もへたれなりに、きつい失恋味わってるもんね。
それでもお嬢さんのこと、大好きだもんね。
コムがかわいそうだったねぇ。
自分がゲロったせいで、村中皆殺しか。
どんだけひどい罰なんだ。地方官はやりたい放題なのか。
コムが楽しい時に急に黙っちゃって変になるのはそのせいだったんだね。
自分は笑っちゃいけない、幸せになっちゃいけない、と思っているから。
だから「わぁ!楽しい!」って感じそうになると感情に蓋をしちゃうんだね。
まだ子どもなのに……。
絶対助けてあげなくちゃいけないね。
マルニョ姐さんや、の過去もそのうちエピソードとして出てくるのかなぁ。
たぶんギルドンもイノクも、なんとか助かると思うんだけど、
王子が正気を失いそうで心配。
ただ待つ身ってつらいわよね。
でも絶対助けにいっちゃいけませんからね!
そんな最後まで全部知ってるくせに気になるわって
ふふふ、続きが楽しみですよ。
大丈夫なのはわかっているけど、どう見せてくれるのか?
ギルドンとチャンフィ、男の友情が芽生えるに付け、
イノクをめぐる恋愛模様がせつなさ倍増ですね。
もう秋だな~。
> 王子が不憫でなりませぬよ。
> イノクの弱いとこはね、頭ですよ、王子。
> こいつ決定的に頭が弱いんですよ……。
まったく、同感よ。若君に教えてあげたい!
不憫だけど、不憫だけど!それ以上にギルドンとイノクがお似合いだからなー。
とりあえず可哀想な若君だが、あの憂い顔はあたしの心をキュンキュンさせるぜ!
ギルドンは仲間を助けるためにチャンフィと手を組んだね。
うん、二人ならこのおかしな世をなんとかしてくれるかもって期待させるよねー。
なんだかんだといいコンビだから。
しかしこのピンチをどう切り抜けるのか!あたしもどっきどきの展開で気になるわー!(って知ってるくせに)