前回の予告編、というか、テロップ入るところの映像、意味深なものばかりだったでしょ。
テラとゴヌクの抱擁とかさ。
え?もう韓国に帰るの?とかドキドキしたんだけどさ、ズルいよね。
あのへんはまだまだ先のシーンのようで、この回もまだ日本です。
前回までのあらすじ、として冒頭に映像が入っているのですが、
これみてあらすじわかる人いるんですか?!
《あらすじ》
雪の山道で置き去りにされてしまったテソンとジェイン。
仕方なく、とぼとぼと歩き出す。
ある人を困らすために、ガラスの仮面がほしいんだというテソン。
尊敬するシン夫人のために、仮面を手に入れたいというジェイン。
韓国での調査は行き詰まっていた。
ホン・テソンの在籍記録はあるが、写真はない。
刑事は、彼の担任にあたってみることにした。
テソンはゴヌクに電話をかけた。
「龍先生に聞いて、俺たちを迎えに来い!」
「俺たち?」
ゴヌクはなんとなく事情を察して、まずは先生に会いに行った。
「ああ、君、助手の彼氏か。わりいな、彼女を他の男と一緒に置き去りにしてきちまった」
ゴヌクはふっと笑った。
「いかなくていいのか。恋人が別の男とふたりっきりだぞ。あそこは滅多に車も通らない」
「構いませんよ」
「自信たっぷりだなぁ」
ゴヌクは唐突に尋ねる。
「どなたに売るおつもりですか?」
「なんだ、あんたも仮面を狙ってるのか。公開もしてないってのに」
「や、僕は買うお金ないんで」
「ひとつ聞くが、あんたはガラスの仮面がこの世に存在すると思うか?
仮面ってのは、そもそも顔を隠すためのものだろう?しかし、ガラスは透明だ」
龍氏の質問に、ゴヌクは答えた。
「誰かが言っていました。風景を描くのは、それを自分のものにするためだと。
ガラスしか知らない人間は自分にとって一番大切な物をガラスで作るのでは?
それがガラスの仮面だとしたら、……誰かの顔?」
「そうかもしれないな」
そう言って、龍は焼酎をあおった。
ジェインとテソンは、火を焚いて暖をとっている。
そこへ運良くトラックが通りかかり、ジェインはヒッチハイクを試みた。
テソンは思い出す。
ソニョンとの出会い。
日本でヒッチハイクをしていた彼女を拾ってやったのが、縁だった。
無防備な女だと思ったが、互いに韓国人だとわかって、打ち解けたっけ。
ジェインは、テソンと一緒にトラックの荷台に乗せてもらった。
ゴヌクが密かに、その後を車で追っている。
彼もまた、ジェインとの出会いを思い返していた。
街まで降りてきて、ジェインとテソンは足湯につかる。
「探しましたよ、今どこです?迎えにいきましょうか」
彼らの動向を知っていながら、ゴヌクは電話をかけた。
「いや、ひとりで帰るから来なくていい」
テソンはきっぱり言って電話を切る。
「誰か知り合いがこっちにいるの?」
ジェインは不思議そうだったが、テソンは言葉を濁した。
韓国。
テラの自宅に、モネが怒ってやってきた。
自分をアメリカに留学させるつもりの母と姉に、怒っているのだ。
ゴヌクと引き離すための策略だろう、とテラを責める。
「わからないでしょ。愛を知らない人には。
自分が政略結婚だったからって、わたしにも同じように愛のない結婚をさせるつもり?」
「モネ」
「正直に言って。姉さんは義兄さんを愛してる?」
そこへ、検事の夫が帰宅して、モネは出ていった。
「わたしは何があろうとゴヌクさんと結婚するわ!」
翌日、ジェインは宿でゴヌクと行き会った。
「ああ!ゴヌク!」
「楽しんだ?」
「なんのこと?」
ゴヌクは黙って行ってしまう。
「なんのことよ?変なの」
温泉につかるテソンの耳に、ジェインの声が聞こえてくる。
女湯で、誰かと電話をしているようだ。
彼女の声を聞いて、にこにこと笑顔のテソン。
ゴヌクは、壊れてしまったブランドバッグをかかえてため息をつくジェインの姿を思い出していた。
「今日も工房に行かれますか?」
「いや行くところがある。お前は財布を探しとけ、昨日落とした」
「はい」
うなずくゴヌク。
「おい、金をくれ」
ゴヌクは黙って自分の財布を差し出した。
モネは反抗して、家出をしてホテル住まい。
困った妹に手を焼くテラ。
夫は自分の知らない間に、父に金銭的援助を頼んでいる。
イライラする。うまくいかなくて。
ゴヌクは、彼らが暖を取っていた休憩所で、テソンの財布を見つけた。
ぼんやりたっていると、龍先生に声をかけられた。
連れて行かれたのは、とある墓地。
龍氏は、ある墓から、ガラスの仮面を取り出した。
「この人……」
「これをつけたら、彼女が見ていた世の中が見えるだろうか?」
龍は、ガラスの仮面を自らの顔にかぶせてみる。
そこに見えたのは、花束を持った男性。
ゴヌクは龍先生の自宅に招かれていた。
「先ほどの男性は、どなたですか?」
「彼女が愛した男だよ。恋をしている人には、自分が愛した人しか見えない。
その人の世界には、自分が愛したその人しか存在しないんだ。
仮面すら、結局は愛した人だけを見つめていたんだ」
ジェインは、出かけていくテソンを追いかけて外出した。
着いた先は、町のうどん屋。
「ここで龍先生と待ち合わせてるの?まだ来てないわね」
実は、ここはテソンの実母が経営する店だったのだ。
黙々とうどんをすすっていたテソンは、耐えきれなくなって席を立つ。
表に走り出て、吐いてしまった。
ジェインは慌ててあとを追う。
「大丈夫?」
店から出てきた母親は、不思議そうに彼の様子を見た。
ごまかすように、ジェインを抱きしめるテソン。
恋人同士の諍いかしら?首をふり、行ってしまう母。
「もう行った?」
「ええ」
テソンはそっぽを向きながら、ジェインに「ありがとう」と言ったのだった。
必ず迎えに来ると言ってくれた母。
思い出の写真を、店に飾っていてくれる母。
テソンを別れ、ひとり訪ねた龍先生の工房で、ジェインは驚いた。
ガラスの仮面は、もう他の誰かに譲ったと言われたのだ。
「あんたの知り合いだろ?そいつに譲ってもらいな」
ゴヌクはテソンを迎えに行き、車で彼を拾う。
あの若いチンピラが、後をつけてきているとは知らずに。
韓国では、刑事たちがモネに接触していた。
「ホン・テソンって知ってるかい?」
「わたしの兄さんよ」
モネは、ゴヌクに電話をかける。
「ゴヌクさん?元気?風邪引いてない?ある人が兄さんに聞きたいことがあるんだって」
刑事の声を聞いて、テソンに電話をかわる。
「実は今、事件の再捜査をしていてね」
しかし、テソンは怒って通話を切ってしまった。
テソンは、ゴヌクの携帯を持ったまま。
そこへ、チンピラのマサルが電話をかけてきてしまう。
なぜ、薬を売った奴がゴヌクの携帯に?
「お前ら、知り合いなのか?」
「ただじゃ教えられねぇな。俺がほしいのは、金だよ」
テソンはゴヌクを疑う。
あの夜、海の中で自分を襲ったのは、ゴヌクなのか?
立て続けに質問を重ねるが、ゴヌクは返事をしない。
「海で俺を殺そうとしたのはお前なのか?」
黙ったままのゴヌクに、怒りをぶつけながら詰め寄るテソン。
「チャンスをやろうか。いざとなったらビビったのか?
俺を殺してみろ!」
テソンに向かって行ったゴヌクは、彼を突き飛ばし、マサルに飛びかかっていった。
雪の残る橋の上で、殴り合いが始まる。
「お前らグルじゃなかったのかよ?!」
テソンはわけがわからない。
「俺がお前を狙った理由を知りたきゃ金を出せっつってんだよ」
マサルはテソンを殴り続け、下卑た笑い声を上げる。
ゴヌクはもう一度飛びかかり、マサルを押し倒した。
氷の切片を握った彼に、横腹を刺さすよう促す。
合図のままに、マサルはゴヌクを傷つけた。
「今度俺の前に顔を出したらただじゃおかねぇ。さっさとうせろ」
静かに囁くゴヌクの迫力に気圧されたマサルは、怯えながら逃げていった。
「大丈夫か?どうなってる?奴から電話があったぞ」
「それでわたしを疑ったんですか?
以前も薬物を?依存症にしてやると脅されました。
何か恨みがあるようです」
「昔の話だ」
ゴヌクはマサルとの関係をごまかした。
テソンはゴヌクの傷を心配するが、平気ですと退けた。
ホテルに戻ると、ジェインがロビーで待っていた。
足を引きずるテソンに駆け寄って、心配そうに手を貸してやる。
そんなジェインを、そっと見ているゴヌク。
テソンを部屋に送ったジェインは、眠ってしまった彼を見守る。
そして、ガラスの仮面を見つけてしまうのだ。
夫人からの電話をうけ、明日には帰ると約束する。
その電話を奪って、モネが話しかけてきた。
「わたしに言わずに日本に行くなんて!
ゴヌクさんも日本に行ったのよ。ゴヌクさんに会った?
テソン兄さんと一緒にいるはずなの」
それをきいてジェインは、気付く。
この男は、本物のホン・テソンなのだ。
仮面を欲しがっているという彼の知り合いは、シン夫人なのだ。
ジェインはゴヌクの部屋へ行き、彼を責めた。
「なぜ黙ってたの?永遠に隠せると思った?」
ゴヌクは黙っている。
「わたしが彼に会うのがイヤだったの?そう?」
「……いや」
「じゃあなぜ?」
「あいつが自分で名乗っただろ。ホン・テソンだって」
「あなたが教えるべきでしょ?モネの兄さんだって」
「それが問題か?」
「何ですって?」
「御曹司だとわかって、急に魅力的に見えたのか?」
ジェインは、言葉が出ない。
「惚れたのか?」
「人を俗物扱いしないで!
そりゃ、シン夫人をうらやましいと思ったわ。
お金持ちで、好きな芸術に何億も出せて、ギャラリーも建てた。
そんな時、あの家に独身の息子がいるって聞いたの。
どんな人かなって、ただの好奇心よ」
「それにしちゃ度が過ぎた。
俺をホン・テソンと間違えたとき」
「彼に話したの?どうなのよ!」
ジェインが声を荒げたとき、窓の外で花火が上がった。
美しかった。
「花火……。日本に来て、何度も見たわ……。
彼に、言わないで。お願いよ」
ジェインは部屋を出て行き、ゴヌクは腹の傷を押さえている。
翌朝、出立の準備をしたジェインはゴヌクと行き会った。
「ゴヌク、わたし行くわ」
「そうか」
「韓国に帰ってくる?」
「誰が?俺?それともあいつ?」
「ちょっと、そんな言い方しないで」
ジェインはゴヌクの持っているスーツに目をとめる。
「あいつのだよ。ホン・テソンの。俺はあいつの使いなんだ」
「使い?スタントマンは?」
「やめたよ。じゃあな」
ジェインの肩に手をおいて、ゴヌクは去って行く。
「ゴヌク」
「まだ何か?」
「ううん」
「それじゃ」
ふたりは別れた。
テソンの部屋に、ジェインはメモを残していた。
反抗は本人の前でどうぞ。ガラスの仮面購入おめでとう。
メモの内容に、ふふっと笑うテソン。
韓国では、ソニョンの事件の再捜査が始まっている、
(つづく)
ふぅ~ん、ガラスの仮面かぁ。
龍先生、そんな切ない恋をしていたんですね。
愛した女性は鬼籍に入り、その女性が愛していた男性は、
今でも彼女に花を手向けにやってくる。
龍先生の完全なる横恋慕ですか……。
美術品売買の話は、舞台を日本にするただのアイテムかな、と思っていたら、
けっこう深いものがあったのね。
このドラマのテーマとリンクするものだったんだ。
納得。
「仮面は本来顔をかくすものだろう?だがガラスは透明だ」
あ!そうか!って思っちゃった。
ホントだね、そりゃそうだね。
それでも仮面は存在する。
では、ガラスの仮面とはいったい何を具現化したものなのだろうか?
ここで、お金もなく、仮面に執着もないゴヌクが、
龍先生の心に寄り添い、本質を言い当てます。
これが先生の琴線に触れ、ゴヌクは仮面を譲り受けることになるのです。
心に傷を負った男同士、なにかシンパシーを感じたのね、きっと。
もちろん、テソンも心に大きな傷を負っているのですが、
まだそれを消化しきれていなくて、すごく子どもっぽい。
まだ、どばーって血が流れ出している感じ。
ゴヌクや龍先生の傷は、かさぶたになりながらも治りきらなくて
ジクジクしてる感じ。
でも仮面を手放したことで、龍先生の傷はきっと癒えていくわね。
問題はジェインでーす。
テソンがほんもののホン・テソンだと知らないまま、
なんとなく彼に同情し、惹かれるジェイン。
だからね-、女は傷ついた男に弱いのよ。
その弱さを隠そうとする男に興味がわくものなの。
だからジェラしるのやめなさい、ゴヌガ。
いくらイラつくからって、ジェインを責めてひどいわ。
彼女がホン・テソンを落とそうと近づいたことなんて、
もうとっくのとうにカタがついたことじゃない!
テソンのすぐ後ろを歩いていた自分に気付いてくれなかったから、ひがんでるんでしょ。
自分の方が痛い怪我してるのに、かまってもらえなくてイヤなんでしょ。
「わたしが彼に会うのがイヤだったの?」
って、それこそ図星だから意地悪いうんでしょ!
ジェインとテソンを見送って、この表情。イヤなんでしょ、ふたりのこと。
まぁ、あのことは彼には黙ってて、っていうジェインも微妙なんですけどね~。
本来の目的である復讐について、着実に計画を進め、
不測の事態にも対応して、冷たい目をするゴヌクと、
降ってわいたジェインの存在に心乱され、優しい目をするゴヌクが入り交じって、
キャ~!って感じです。
「悪い男」に堕ちたくなくて必死で抵抗していたけど、もうギブアップだ~。
だってもう、どうしてそんな目をするの?って聞きたくなる表情ばかりなんだもん。
真っ黒な、虚無の穴のように見える瞳は、
ジェインの放つ光をも吸い込んでしまうんだな……。
嘘がばれそうな状況なのに、テソンを見つめる目の中には、何もない。
は~、なんか心臓がズキズキするよ……。
もうデコヒロシなんて悪口言わないから許して。
怪我はちゃんと手当てしてね。
ゴヌクは、ホン・テソンとして施設に収容され、
スヒョンに心を開いたが、彼女の退所を契機に姿を消した。
では、会長に渡された身上調査書は偽物だったのね。
アメリカに養子に行ったことになってたけど、嘘なんだね。
どうやって生きてきたのかな。
最終回までに、そのへんはわかるのかな。
テソンは、お母さんに会いたくて日本に来たんだね。
息子だって言うことはできなかったけど……。
一目顔をみたかったんだろうなー。
会いにきたといっても、今の状況が変わるわけじゃない。
彼女の息子に戻れるわけじゃないから、黙っているんだと思う。
寂しいけど、お母さんのためにも、
今の場所で一生懸命やるしかないんだよ、テソン。
いつまでも子供じみた反抗するのをやめないと、誰もしあわせになれないんだから。
これから韓国に帰ることになるんだろうけど、
予告映像にあるとおり、テラだとかモネだとかジェインだとか、
あっちへ戻ったらまたもやゴヌクの悪い男っぷりが発揮されそうでこわい。
アクション監督に癒やされたいけど、スタントマンやめちゃったし、そうもいかないんだろうな……。
なんで立ってるだけで絵になるの?ナムギルさんはスタイルも良いですね。
テラとゴヌクの抱擁とかさ。
え?もう韓国に帰るの?とかドキドキしたんだけどさ、ズルいよね。
あのへんはまだまだ先のシーンのようで、この回もまだ日本です。
前回までのあらすじ、として冒頭に映像が入っているのですが、
これみてあらすじわかる人いるんですか?!
《あらすじ》
雪の山道で置き去りにされてしまったテソンとジェイン。
仕方なく、とぼとぼと歩き出す。
ある人を困らすために、ガラスの仮面がほしいんだというテソン。
尊敬するシン夫人のために、仮面を手に入れたいというジェイン。
韓国での調査は行き詰まっていた。
ホン・テソンの在籍記録はあるが、写真はない。
刑事は、彼の担任にあたってみることにした。
テソンはゴヌクに電話をかけた。
「龍先生に聞いて、俺たちを迎えに来い!」
「俺たち?」
ゴヌクはなんとなく事情を察して、まずは先生に会いに行った。
「ああ、君、助手の彼氏か。わりいな、彼女を他の男と一緒に置き去りにしてきちまった」
ゴヌクはふっと笑った。
「いかなくていいのか。恋人が別の男とふたりっきりだぞ。あそこは滅多に車も通らない」
「構いませんよ」
「自信たっぷりだなぁ」
ゴヌクは唐突に尋ねる。
「どなたに売るおつもりですか?」
「なんだ、あんたも仮面を狙ってるのか。公開もしてないってのに」
「や、僕は買うお金ないんで」
「ひとつ聞くが、あんたはガラスの仮面がこの世に存在すると思うか?
仮面ってのは、そもそも顔を隠すためのものだろう?しかし、ガラスは透明だ」
龍氏の質問に、ゴヌクは答えた。
「誰かが言っていました。風景を描くのは、それを自分のものにするためだと。
ガラスしか知らない人間は自分にとって一番大切な物をガラスで作るのでは?
それがガラスの仮面だとしたら、……誰かの顔?」
「そうかもしれないな」
そう言って、龍は焼酎をあおった。
ジェインとテソンは、火を焚いて暖をとっている。
そこへ運良くトラックが通りかかり、ジェインはヒッチハイクを試みた。
テソンは思い出す。
ソニョンとの出会い。
日本でヒッチハイクをしていた彼女を拾ってやったのが、縁だった。
無防備な女だと思ったが、互いに韓国人だとわかって、打ち解けたっけ。
ジェインは、テソンと一緒にトラックの荷台に乗せてもらった。
ゴヌクが密かに、その後を車で追っている。
彼もまた、ジェインとの出会いを思い返していた。
街まで降りてきて、ジェインとテソンは足湯につかる。
「探しましたよ、今どこです?迎えにいきましょうか」
彼らの動向を知っていながら、ゴヌクは電話をかけた。
「いや、ひとりで帰るから来なくていい」
テソンはきっぱり言って電話を切る。
「誰か知り合いがこっちにいるの?」
ジェインは不思議そうだったが、テソンは言葉を濁した。
韓国。
テラの自宅に、モネが怒ってやってきた。
自分をアメリカに留学させるつもりの母と姉に、怒っているのだ。
ゴヌクと引き離すための策略だろう、とテラを責める。
「わからないでしょ。愛を知らない人には。
自分が政略結婚だったからって、わたしにも同じように愛のない結婚をさせるつもり?」
「モネ」
「正直に言って。姉さんは義兄さんを愛してる?」
そこへ、検事の夫が帰宅して、モネは出ていった。
「わたしは何があろうとゴヌクさんと結婚するわ!」
翌日、ジェインは宿でゴヌクと行き会った。
「ああ!ゴヌク!」
「楽しんだ?」
「なんのこと?」
ゴヌクは黙って行ってしまう。
「なんのことよ?変なの」
温泉につかるテソンの耳に、ジェインの声が聞こえてくる。
女湯で、誰かと電話をしているようだ。
彼女の声を聞いて、にこにこと笑顔のテソン。
ゴヌクは、壊れてしまったブランドバッグをかかえてため息をつくジェインの姿を思い出していた。
「今日も工房に行かれますか?」
「いや行くところがある。お前は財布を探しとけ、昨日落とした」
「はい」
うなずくゴヌク。
「おい、金をくれ」
ゴヌクは黙って自分の財布を差し出した。
モネは反抗して、家出をしてホテル住まい。
困った妹に手を焼くテラ。
夫は自分の知らない間に、父に金銭的援助を頼んでいる。
イライラする。うまくいかなくて。
ゴヌクは、彼らが暖を取っていた休憩所で、テソンの財布を見つけた。
ぼんやりたっていると、龍先生に声をかけられた。
連れて行かれたのは、とある墓地。
龍氏は、ある墓から、ガラスの仮面を取り出した。
「この人……」
「これをつけたら、彼女が見ていた世の中が見えるだろうか?」
龍は、ガラスの仮面を自らの顔にかぶせてみる。
そこに見えたのは、花束を持った男性。
ゴヌクは龍先生の自宅に招かれていた。
「先ほどの男性は、どなたですか?」
「彼女が愛した男だよ。恋をしている人には、自分が愛した人しか見えない。
その人の世界には、自分が愛したその人しか存在しないんだ。
仮面すら、結局は愛した人だけを見つめていたんだ」
ジェインは、出かけていくテソンを追いかけて外出した。
着いた先は、町のうどん屋。
「ここで龍先生と待ち合わせてるの?まだ来てないわね」
実は、ここはテソンの実母が経営する店だったのだ。
黙々とうどんをすすっていたテソンは、耐えきれなくなって席を立つ。
表に走り出て、吐いてしまった。
ジェインは慌ててあとを追う。
「大丈夫?」
店から出てきた母親は、不思議そうに彼の様子を見た。
ごまかすように、ジェインを抱きしめるテソン。
恋人同士の諍いかしら?首をふり、行ってしまう母。
「もう行った?」
「ええ」
テソンはそっぽを向きながら、ジェインに「ありがとう」と言ったのだった。
必ず迎えに来ると言ってくれた母。
思い出の写真を、店に飾っていてくれる母。
テソンを別れ、ひとり訪ねた龍先生の工房で、ジェインは驚いた。
ガラスの仮面は、もう他の誰かに譲ったと言われたのだ。
「あんたの知り合いだろ?そいつに譲ってもらいな」
ゴヌクはテソンを迎えに行き、車で彼を拾う。
あの若いチンピラが、後をつけてきているとは知らずに。
韓国では、刑事たちがモネに接触していた。
「ホン・テソンって知ってるかい?」
「わたしの兄さんよ」
モネは、ゴヌクに電話をかける。
「ゴヌクさん?元気?風邪引いてない?ある人が兄さんに聞きたいことがあるんだって」
刑事の声を聞いて、テソンに電話をかわる。
「実は今、事件の再捜査をしていてね」
しかし、テソンは怒って通話を切ってしまった。
テソンは、ゴヌクの携帯を持ったまま。
そこへ、チンピラのマサルが電話をかけてきてしまう。
なぜ、薬を売った奴がゴヌクの携帯に?
「お前ら、知り合いなのか?」
「ただじゃ教えられねぇな。俺がほしいのは、金だよ」
テソンはゴヌクを疑う。
あの夜、海の中で自分を襲ったのは、ゴヌクなのか?
立て続けに質問を重ねるが、ゴヌクは返事をしない。
「海で俺を殺そうとしたのはお前なのか?」
黙ったままのゴヌクに、怒りをぶつけながら詰め寄るテソン。
「チャンスをやろうか。いざとなったらビビったのか?
俺を殺してみろ!」
テソンに向かって行ったゴヌクは、彼を突き飛ばし、マサルに飛びかかっていった。
雪の残る橋の上で、殴り合いが始まる。
「お前らグルじゃなかったのかよ?!」
テソンはわけがわからない。
「俺がお前を狙った理由を知りたきゃ金を出せっつってんだよ」
マサルはテソンを殴り続け、下卑た笑い声を上げる。
ゴヌクはもう一度飛びかかり、マサルを押し倒した。
氷の切片を握った彼に、横腹を刺さすよう促す。
合図のままに、マサルはゴヌクを傷つけた。
「今度俺の前に顔を出したらただじゃおかねぇ。さっさとうせろ」
静かに囁くゴヌクの迫力に気圧されたマサルは、怯えながら逃げていった。
「大丈夫か?どうなってる?奴から電話があったぞ」
「それでわたしを疑ったんですか?
以前も薬物を?依存症にしてやると脅されました。
何か恨みがあるようです」
「昔の話だ」
ゴヌクはマサルとの関係をごまかした。
テソンはゴヌクの傷を心配するが、平気ですと退けた。
ホテルに戻ると、ジェインがロビーで待っていた。
足を引きずるテソンに駆け寄って、心配そうに手を貸してやる。
そんなジェインを、そっと見ているゴヌク。
テソンを部屋に送ったジェインは、眠ってしまった彼を見守る。
そして、ガラスの仮面を見つけてしまうのだ。
夫人からの電話をうけ、明日には帰ると約束する。
その電話を奪って、モネが話しかけてきた。
「わたしに言わずに日本に行くなんて!
ゴヌクさんも日本に行ったのよ。ゴヌクさんに会った?
テソン兄さんと一緒にいるはずなの」
それをきいてジェインは、気付く。
この男は、本物のホン・テソンなのだ。
仮面を欲しがっているという彼の知り合いは、シン夫人なのだ。
ジェインはゴヌクの部屋へ行き、彼を責めた。
「なぜ黙ってたの?永遠に隠せると思った?」
ゴヌクは黙っている。
「わたしが彼に会うのがイヤだったの?そう?」
「……いや」
「じゃあなぜ?」
「あいつが自分で名乗っただろ。ホン・テソンだって」
「あなたが教えるべきでしょ?モネの兄さんだって」
「それが問題か?」
「何ですって?」
「御曹司だとわかって、急に魅力的に見えたのか?」
ジェインは、言葉が出ない。
「惚れたのか?」
「人を俗物扱いしないで!
そりゃ、シン夫人をうらやましいと思ったわ。
お金持ちで、好きな芸術に何億も出せて、ギャラリーも建てた。
そんな時、あの家に独身の息子がいるって聞いたの。
どんな人かなって、ただの好奇心よ」
「それにしちゃ度が過ぎた。
俺をホン・テソンと間違えたとき」
「彼に話したの?どうなのよ!」
ジェインが声を荒げたとき、窓の外で花火が上がった。
美しかった。
「花火……。日本に来て、何度も見たわ……。
彼に、言わないで。お願いよ」
ジェインは部屋を出て行き、ゴヌクは腹の傷を押さえている。
翌朝、出立の準備をしたジェインはゴヌクと行き会った。
「ゴヌク、わたし行くわ」
「そうか」
「韓国に帰ってくる?」
「誰が?俺?それともあいつ?」
「ちょっと、そんな言い方しないで」
ジェインはゴヌクの持っているスーツに目をとめる。
「あいつのだよ。ホン・テソンの。俺はあいつの使いなんだ」
「使い?スタントマンは?」
「やめたよ。じゃあな」
ジェインの肩に手をおいて、ゴヌクは去って行く。
「ゴヌク」
「まだ何か?」
「ううん」
「それじゃ」
ふたりは別れた。
テソンの部屋に、ジェインはメモを残していた。
反抗は本人の前でどうぞ。ガラスの仮面購入おめでとう。
メモの内容に、ふふっと笑うテソン。
韓国では、ソニョンの事件の再捜査が始まっている、
(つづく)
ふぅ~ん、ガラスの仮面かぁ。
龍先生、そんな切ない恋をしていたんですね。
愛した女性は鬼籍に入り、その女性が愛していた男性は、
今でも彼女に花を手向けにやってくる。
龍先生の完全なる横恋慕ですか……。
美術品売買の話は、舞台を日本にするただのアイテムかな、と思っていたら、
けっこう深いものがあったのね。
このドラマのテーマとリンクするものだったんだ。
納得。
「仮面は本来顔をかくすものだろう?だがガラスは透明だ」
あ!そうか!って思っちゃった。
ホントだね、そりゃそうだね。
それでも仮面は存在する。
では、ガラスの仮面とはいったい何を具現化したものなのだろうか?
ここで、お金もなく、仮面に執着もないゴヌクが、
龍先生の心に寄り添い、本質を言い当てます。
これが先生の琴線に触れ、ゴヌクは仮面を譲り受けることになるのです。
心に傷を負った男同士、なにかシンパシーを感じたのね、きっと。
もちろん、テソンも心に大きな傷を負っているのですが、
まだそれを消化しきれていなくて、すごく子どもっぽい。
まだ、どばーって血が流れ出している感じ。
ゴヌクや龍先生の傷は、かさぶたになりながらも治りきらなくて
ジクジクしてる感じ。
でも仮面を手放したことで、龍先生の傷はきっと癒えていくわね。
問題はジェインでーす。
テソンがほんもののホン・テソンだと知らないまま、
なんとなく彼に同情し、惹かれるジェイン。
だからね-、女は傷ついた男に弱いのよ。
その弱さを隠そうとする男に興味がわくものなの。
だからジェラしるのやめなさい、ゴヌガ。
いくらイラつくからって、ジェインを責めてひどいわ。
彼女がホン・テソンを落とそうと近づいたことなんて、
もうとっくのとうにカタがついたことじゃない!
テソンのすぐ後ろを歩いていた自分に気付いてくれなかったから、ひがんでるんでしょ。
自分の方が痛い怪我してるのに、かまってもらえなくてイヤなんでしょ。
「わたしが彼に会うのがイヤだったの?」
って、それこそ図星だから意地悪いうんでしょ!
ジェインとテソンを見送って、この表情。イヤなんでしょ、ふたりのこと。
まぁ、あのことは彼には黙ってて、っていうジェインも微妙なんですけどね~。
本来の目的である復讐について、着実に計画を進め、
不測の事態にも対応して、冷たい目をするゴヌクと、
降ってわいたジェインの存在に心乱され、優しい目をするゴヌクが入り交じって、
キャ~!って感じです。
「悪い男」に堕ちたくなくて必死で抵抗していたけど、もうギブアップだ~。
だってもう、どうしてそんな目をするの?って聞きたくなる表情ばかりなんだもん。
真っ黒な、虚無の穴のように見える瞳は、
ジェインの放つ光をも吸い込んでしまうんだな……。
嘘がばれそうな状況なのに、テソンを見つめる目の中には、何もない。
は~、なんか心臓がズキズキするよ……。
もうデコヒロシなんて悪口言わないから許して。
怪我はちゃんと手当てしてね。
ゴヌクは、ホン・テソンとして施設に収容され、
スヒョンに心を開いたが、彼女の退所を契機に姿を消した。
では、会長に渡された身上調査書は偽物だったのね。
アメリカに養子に行ったことになってたけど、嘘なんだね。
どうやって生きてきたのかな。
最終回までに、そのへんはわかるのかな。
テソンは、お母さんに会いたくて日本に来たんだね。
息子だって言うことはできなかったけど……。
一目顔をみたかったんだろうなー。
会いにきたといっても、今の状況が変わるわけじゃない。
彼女の息子に戻れるわけじゃないから、黙っているんだと思う。
寂しいけど、お母さんのためにも、
今の場所で一生懸命やるしかないんだよ、テソン。
いつまでも子供じみた反抗するのをやめないと、誰もしあわせになれないんだから。
これから韓国に帰ることになるんだろうけど、
予告映像にあるとおり、テラだとかモネだとかジェインだとか、
あっちへ戻ったらまたもやゴヌクの悪い男っぷりが発揮されそうでこわい。
アクション監督に癒やされたいけど、スタントマンやめちゃったし、そうもいかないんだろうな……。
なんで立ってるだけで絵になるの?ナムギルさんはスタイルも良いですね。
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