いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ファン・ジニ 第一話 

2013年11月24日 | ファン・ジニ
毎度おなじみhuluで、ホン・ギルドンを見ようと思っていたら、
いつの間にか配信終了してしまっていたショックで視聴はじめました。
なんのこっちゃ。

ブログ「韓ドラメモ」のむらちゃんさんがぜひオススメ!の作品でしたので、
これは見なくては!と思っていたのですよね。
バリバリに若い、というか幼い、グンソクくんが出てますので、必見です。
でもこの物語も、哀しいお話なんですって……。
どうしたらいいの……。

《あらすじ》

ファン・ジニ 10才。
生まれた時からお寺に預けられ、
同じように親のない子どもたちと一緒に暮らしている。
あれは夢だったのか、それともうつつか、
一度だけ見た母の赤いチマと、その残り香をたよりに、母を探したい。
三千拝の行をやりとげ、生まれて初めて市場に出たジニは、
その世界の広さに絶望し、涙を流すのだった。

しかし、寺へと帰る道すがら、とある屋敷で妓生(キーセン)たちが
舞い踊る様子を目にする。
すっかり心を奪われたジニ。
芸を覚えたい一心でこっそり市場へ出かけ、キーセン募集の張り紙を目にするのだった。
お寺の子どもがキーセンにはなれぬ、と門前払いを食らわされたジニだが、
門の外で見よう見まねで踊る姿を見た行首ペンムに見こまれる。
住職に連れ帰られ、閉じ込められたジニは、キーセンになりたい!と譲らない。

ペンムは松都教坊の統括者であるが、実は女楽行首の座を切望している。
芸を極め、謙虚さを極めれば、いずれその道は開くはず。
彼女を贔屓にする役人もいるのだが、自身は実力でその座を得たいと願っている。

しかし、憂うべきは自分の芸を継ぐものがいないこと。
このままでは松都教坊の未来もない。
あせっていたペンムは、才能があり、熱意にあふれたジニを見いだし、
キーセンとして育てたいと願う。

ペンムとジニの願いは同じなのだが、
ただひとつ、母の願いだけが違っていた。
ジニの母は、実は松都教坊のキーセンのひとりだった。
母ヒョングムは、娘を産んですぐ、寺へ預けた。
周りには死んだと嘘をついた。
キーセンの子はキーセン。
国法に背く大罪だが、我が子にだけは過酷な運命を背負わせたくない……。
今や失明したヒョングムは、娘のしあわせだけがその願いなのだ。

ジニの強情さにさじをなげた住職は、相談に訪れ、秘密が発覚してしまう。
しかし、迎えにいった役人が見たものは、閉じ込めていた小屋の壊れた窓だった。
ペンムはなんとしてもジニを手に入れようと、
ヒョングムを打たせるが、彼女はがんとして口を割らない。
こうしている間に、きっと協力者がジニを保護してくれるはず。

だがジニは、教坊に現れた。
「芸を教えて下さい」
目の見えぬ母は、必死で娘に向かって叫ぶ。
「だめよ!逃げなさい!今すぐ遠くへ逃げなさい!ここへ入ってはダメ!」
鞭打たれ、ぼろぼろになった女が母とは知らず、
ジニは躊躇するが、迎えるペンムは満面の笑み。
「さあおいで」
ジニは微笑んで、ペンムの手を取った。

(つづく)


へぇー、これはなかなかすごいですね~。
ペンムおばさんの執念みたいなものを感じますね~。
この人、実力では現在の女楽行首メヒャンに負けてないのよ。
お偉いさんの引きもあって、都へ行けなくはないんだけど、
なんか実力で行きたいんだ、と言い張ってるみたい。
コネは利用して行っちゃえばいいのにね。

松都教坊ってのは田舎のキーセン閣みたいなものなのかしらね。
地方でも接待だなんだとこういう職業は必要ですから。
そして、優秀な人が都で王様にお仕えするようになるのね、きっと。
現在全国のトップがメヒャンなわけで、
彼女もペンムの存在を脅威に感じているもよう。
とうの立ったおばさん同士の熾烈な争いですね。
メヒャンの方がだいぶ若いかな。

キーセンという職業は、高級酌婦にすぎない、と言われたり、
いや文化・芸術の教養を身につけた一流の文化人である、と評価されたり、いろいろですが、
歌や踊り、楽器の演奏、文学の知識、礼儀作法など、さまざまな訓練を積まねばならない職業のようです。
日本で言う芸妓をイメージすればいいいのかな、と思います。

お寺に閉じ込めていたのに、キーセンに憧れ、
しかも一度見ただけで踊りを覚えてしまうジニ。
「血はあらそえんのう」って住職は言いますけど、これはムカつくね~。
母にしてみれば、私は好きでキーセンやってんじゃない!わけじゃん?
娘には同じ道を歩ませたくなくて、
断腸の思いで別れた子だというのに、あの苦しみは無駄だったんか!と思うじゃない。
住職、無神経です。
てか、あのろくに修行できてないお坊さんが悪い。
あの人がうかつに約束しなければ、ジニが市場へいくことも、
キーセンを目にすることもなかったのに……。

しかし修羅の道ですね~。
娘を必死で止める母。
母を知らず、キーセンのなんたるかも知らず、飛び込んできた少女ジニ。
自分のすべてを託せる後継者を見つけた!とほくそ笑むペンム。

お母さんは、このまま母とは名乗らずに、
娘を影で支える役どころにまわらなきゃ仕方ないですね。
なんか劇画「女帝」みたいな雰囲気なんでしょうか?
あんまりギラギラせずに、美しく、哀しいお話だといいんだけど。
欲望いろいろで、そうもいってらんないかな~。


※字幕では「ペクム」と出ますが、記事の中では、「ペンム」と表記しています。
「ジニ」も単独で発音する場合は「チニ」らしいんだけど、こっちは「ジニ」のままで。
勝手ですが、自分が言いやすい方を選んじゃいました。ご了承ください。

↑これってhulu版は字幕「ペクム」でしたけど、DVDは「ペンム」でした。


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