香港の女の子

大学の構内で、女の子に英語で道を聞かれた。
中国の一般の町中で英語は基本的に通じないが、大学構内だと困ったら英語という常識なのだろう。
見た感じアジア人だったので、中国人ですか？と聞くと香港の人とのこと。
彼女は、中国語は話せないが聞いてわかるという。
私も英語はご無沙汰だし、それならもう中国語でしゃべっちゃえ～。
私、中国語で「そこなら、途中まででも歩くと30分くらいかかりますよ」
彼女、英語で「でも、私今自転車なくしてしまったから歩くしかないの。ところであなた何人？」
私、中「日本人です。今北京に住んでいます」
彼女、英「本当？日本のどこ？私の友達、東京の何とか大学に留学しているの」
私、中「そうなの？日本に縁があって嬉しいわ」
彼女、英「私の親戚の家は、今北京にあるの。良かったら遊びに来ない？」
私、中「え？ありがとう。そこだと、うちの近くだわ」
彼女、英「実はね、あなた私の親戚に顔がすごくそっくりなのよ～（笑）」
私、中「それは偶然ね（笑）。ところで、私に道を聞いて急いで行くのではなかったの？」
彼女、英「そうだったわ、急がなきゃ。バイバイ」
あはは！
これさ。
誰かが横で聞いていたら、たぶんすごく不思議な風景だったと思う。
私も彼女も、フツーにこの会話を始めて、終えて、別れて。
言葉の垣根を取っぱらうのも面白いね。