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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

にほ揃え

2024年02月02日 | 宮城県_志津川

 日本鳥類目録(改訂第7版)に載っているカイツブリ目カイツブリ科の日本産鳥類は5種類。
 その5種を,県北の志津川1か所でコンプリートできた。

1 カイツブリ

 ここでは最初に掲載しているが,実は,5種のうち,最後に揃ったのが,本家本元のこの子。
 海に流れ込む水路の堤防の上から対岸にいた子を撮影したもの。

 ほかの4種が海で観察する機会が多いのに対し,この子だけは沼や川で観察する機会が多いので,最後になった。

 カイツブリの昔からの呼び名が鳰(にお)。

 時代劇のテレビドラマで,雰囲気作りのためか,よく鳰の声がよく使われている。
 確かに,当時の江戸は水路が巡らされていたから,町なかで聞こえてもおかしくはないが,鳴きそうもない季節などに鳴いているのはご愛嬌。

2 アカエリカイツブリ

 崖の上の遊歩道から探鳥して,志津川湾の海上に発見した子。

 見つけたときは長い魚を捕らえて,飲み込むのにかなり苦労していた。

 逆光の上に,かなり遠かったが,撮影した画像をモニターで拡大し,何とか識別できた。

 くちばしに黄色が見えたのが決め手。

 北海道では繁殖しているが,こちらではたぶん繁殖していないので,夏羽の「アカエリ」は,なかなかお目にかかれない。

3 カンムリカイツブリ

 最近普通になり過ぎて,写真を撮ったかどうか不安だったが,苦労して画像を探し出した。

 首のあたりに,夏羽の兆しが見えてきた子だった。

 昔は夏羽になる前にいなくなっていたが,近年は,仙台市内でも繁殖するようになり,夏羽も普通に観察できるようになった。
 夏羽に換わってのディスプレイが楽しみ。

4 ミミカイツブリ

 もっといい写真を撮っていたような気がするが,こういう画像しか探し出せなかった。もしかすると,これしか撮っていなかったかもしれない。
 そういうことってある。

 渡去前に夏羽を見れると良いのだけれど。

5 ハジロカイツブリ

 一番撮影しやすいカイツブリ。
 ふわっふわのお尻と赤い目がチャームポイント。

 大きな群れを作って,ペコペコ,潜水と浮上を繰り返すパフォーマンスが可愛くって見応えもあるが,今回,大きな群れは観察できなかった。

 春,北に渡去する前に夏羽に換わるので,タイミングが合えば,夏羽も楽しめる。
 

 以上で鳰揃え完成。この5種すべてが志津川で観察できた。
 ロイヤルストレートフラッシュ,とまではいかないが,フラッシュ,くらいのうれしさ。

 カイツブリ類は個体数が多いので,たぶん,沿岸の福島県北部~宮城県南部のフィールドやそのほかのフィールドでも,比較的容易にコンプリートできると思う。

 これまでも,知らず知らずにコンプリートしていたかもしれないが,今回のように,意識して揃えると結構うれしい。

(2024/01/27-28)

 



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