ヨシガモは,宝石のように美しい鳥だと思う。
赤紫と緑に輝く頭の構造色に加え,それを邪魔しない黒いくちばし,そして,柔らかく湾曲した風切羽。そういう要素が集まって,このような美しい鳥になっている。
天才中の天才がデザインしたかのよう。
構造色は,色素の色ではなく,羽の微細な構造に光が当たって見える色。
だから,光の当たり方が良ければ,一層輝いて見える。
だから,光の当たり方が良ければ,一層輝いて見える。
そんな鳥が17羽,奥松島の小さな船着き場に入っていた。
奇しくも,東北出身,大谷翔平さんの背番号と同じ「17」。
それも,17羽中14羽がオス,という豪華さ。
「14」も,東北ゆかり,楽天ゴールデンイーグルスの則本の背番号。
「14」も,東北ゆかり,楽天ゴールデンイーグルスの則本の背番号。
上の画像は,たぶん,17羽全部入っている。
数を数えてみよう。
数を数えてみよう。
実は,震災前は,この近くの水辺に毎年数羽入っていたのだが,震災後は,見かけることがなくなっていた。
ここでは,もう会えないかもしれない,と,半分以上諦めていた。
それが,思いがけず,こんな豪華な布陣。
ブラボー。
一度,何かに驚いて飛んだが,近くの水面にすぐ着水。
ヨシガモは,助走なしで水面から直接飛び立てる,というが,飛び立った後の水飛沫の形を見れば,それがわかる。どうだろう。
翼鏡は,頭と同じく構造色で,鏡のように光を反射するので「翼鏡」。
翼鏡が目立つようになっているのは,渡りのときに仲間とはぐれないようにするため,とも言われ,だから,カモの種類によって,色などが異なる。
この画像では黒くも見えるが,ヨシガモオスの翼鏡は,深緑のようだ。
女の子も翼のパターンは同じだった。
このときは,逆さになって餌を取りながら,水面上を行ったり来たりするだけだったが,見ていて飽きることはなかった。
しかし,あんまり長時間になると,他の探鳥に差し支えるので,程よい時間で立ち去った。
ところが,2時間程度経って,再びここに立ち寄ったら,きれいさっぱりいなくなっていた。
もしかすると,この子たち,移動中に立ち寄っただけなのか。
ちょっとどこかに出かけただけだったら良いのだけど。
(追記)
2022年11月,東京に行ったとき,東京駅から真っ直ぐ行って突き当たった皇居のお堀に,ヨシガモがオス・メス各1羽入っていた。スマホで動画撮影できるくらいの至近距離だった。
今季はどうだったのだろう。
(2024/01/28 ヨシガモ)
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