今回記事にするのは,鳥の方のシマアジ。
魚ではなく,小型のカモだ。
コガモの群れに混ざっていることが多いカモだが,今の時期は,コガモも,シマアジも,婚姻色になっていないので,漠然と眺めているだけでは,いるのに気付かないことも多い。
前回(9/29)来たときも,案の定,全然気づいていなかった。ただ,偶然,ツルシギを撮った写真に写り込んでいたので,今回,現場に確認に来た。(前回の写真↓)

この沼は,蕪栗沼や伊豆沼よりずっと小さく,コガモの数も,蕪栗沼ほど多くないので,私のようにボーっとした人間でも,探しやすい。
まずは,目の上の眉線が淡いカモを探し,即,それらしい候補を発見。

次に,カモの重要な識別ポイントである翼鏡を観察する。
コガモは,体の側面に,鮮やかな緑色の翼鏡が見えることが多いが,この子は,見えない。



コガモも,光の関係で,顔がシマアジっぽく見えることがあるが,体側面に緑の翼鏡が見えたら,シマアジではなく,コガモ。

これも,コガモ。

光の関係で,写真では,黒っぽく見えるが,緑色の翼鏡が見えている。
候補としてピックアップした個体の方は,羽繕いをしたとき,緑色ではない翼鏡が見えた。


また,手前にいるコガモと比較すると,明らかに大きい。

日本のカモ識別図鑑(誠文堂新光社)によると,コガモの全長が34㎝〜38㎝であるのに対し,シマアジの全長は37㎝〜41㎝。
大きいコガモと小さいシマアジは,ほぼ同大,ということになるが,大きさも,識別の手がかりになる。
そして,この翌週の10月12日も,2羽確認。

渡り途中の通過個体と思っていたが,意外に長逗留してくれている。

オス・メスは,よくわからない。
なお,小さいカモは,もう一種,トモエガモもいるが,トモエガモは,くちばし付け根の両側に,白い丸い斑がある。
これからの出会いが,また,楽しみ。

(2024/10/05 シマアジ)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます