鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

ドリトル先生にも登場

2024年03月10日 | 宮城県_蒲生干潟

 秋田にいた小学生時代,学校の図書館にあったドリトル先生シリーズ(ヒュー・ロフティング著,井伏鱒二訳)が大好きで,繰り返し読んでいた。

 ハードカバーの市松模様の単行本だった。

 イラストも味があって,さまざまな鳥や動物、また,おしつおされつ,とか,楽しい名前の動物も登場して大好きだった。
 このころの世界は,今よりも,不思議だらけ,謎だらけで,果てしなかった。

 この本の中に,声がきれいな鳥として「カワラヒワ」が登場していて,当時子どもだった私は,カワラヒワって,どんな声で鳴くのだろう,と,憧れの鳥になっていた。
 
 
 長じて,カワラヒワのことをよく知るようになるのだが,さえずりは「ビーン」だけ。
 
 キリリ,コロロという地鳴きの方がきれいと思うほど。
 
 
 カワラヒワは全然悪くない。
 でも,ちょっと,しょんぼり。
 
 
 そのカワラヒワが,この日,目線の高さで,しかも,私から近い場所で,ビーン,ビーンと,繰り返し,繰り返し,さえずってくれた。
 
 そんなわけはないのだけれど,「ボクのさえずりもきれいでしょ。」と,いうように。
 

 感謝。

 おかげさまで,子供の頃の読書体験や,世界が不思議に満ちて,永遠に続いて,果てしないと思っていた頃の心の感触,そして,残念な気持ちになったことなど,思い出させてくれた。
 
 
 ところで,この子,冬鳥のオオカワラヒワだった。
 
 北に帰ったときのために,なわばり宣言の練習をしていたのかな。

(2024/03/03  カワラヒワ)

おいら,ヤクザなカモでゲス!

2024年03月09日 | 宮城県_蒲生干潟

 カルガモの群れに混ざっていた子,

 初見では,「この子,なんだろ?」と,「???」だった。


 一見,カルガモっぽさが全く感じられず,マガモのオスとメスの交雑かぁ,なんて,アンポンタンなことを考えていた。

 
 でも,改めてよく見ると,顔にカルガモっぽさが出ていた。
 背中のウロコ模様も,カルガモ譲りかな。
 純マガモにしては,中央尾羽のくるりんもない。
 
 
 ガモ+カルガモ,俗称マルガモと思われる。
 そういえば,今季は結構な数のマルガモと出会ったなぁ。
 
 この子,よく見ると,くちばし上部の模様がカッコ良かった。
 
 
 くちばしにタトゥーを入れたみたい。

 でも,このままじゃ,温泉に入れないな。
 
(2024/03/03 マガモ・カルガモハイブリッド)

やっぱり...

2024年02月08日 | 宮城県_蒲生干潟

 昨日の記事の続き。

 
 やっぱり獲っていた。
 
 前回のことがあるので,ちょこっと覗いてみたら,ちょうど池に飛び込んだところだった。待ち伏せして撮影したわけではなく,タイミングが合っただけ。そんなに性格悪くない。
 
 
 大きくプラス補正していたのを戻す間もない出来事だったので,元々の画像は真っ白に近かった。それを無理矢理レタッチしたものだから,不自然な色の画像になってしまった。
 

 持っていったのは鯉かな。
 
 弁護する訳ではないが,ミサゴたちは,ここの養魚場を主な狩場としている、というより,狩場のひとつとしている,という印象。少なくとも,養魚場に依存しているわけではなさそうだ。
 
 養魚場の方でも,わかっているようで,水上に線を張り巡らしていたが,ミサゴに対しては,完璧ではなかった。
 
 ウやサギが入り込めば,大変なことになるが,その対策はしっかりとなされていたようだ。ウやサギの姿は見当たらなかった。
 
(2024/02/03 ミサゴ)

オスプレイ集結

2024年02月07日 | 宮城県_蒲生干潟

 蒲生の日本一低い山「日和山」から北に続く遊歩道を,そのどん詰まり付近まで歩くと,上空にミサゴが見えた。

 ミサゴは単独で観察することが多いが,ここには最低3羽はいるようだ。
 
 
 ミサゴは,翼が長く立派な白いタカだ。
 魚が主食なので魚鷹ともいう。
 英名は Osprey。
 
 
 鋭い爪でガッチリと獲物をつかみ,放すことがないので,つかんだ獲物が大きいと水に引きづり込まれ,溺れそうになる,という逸話を持っているタカ。
 
 
 そういうタカが飛び交う光景は見事。
 カッコ良い。
 
 
 しかし,気づいてしまった。

 
 ミサゴたちが飛び交う下には養魚場があった。
 
 
 遊歩道からは見えなかったが,なんでミサゴが集まっているんだろう,と,防波堤の上に昇ると見えた。震災前の養鯉場とは別のところ,防波堤の内陸側に新たにできていた。
 
 
 これって,やばいんじゃない?
 
 
(2024/01/26  ミサゴ)

魚鷹が教えてくれた

2024年02月06日 | 宮城県_蒲生干潟

 別名「魚鷹(うおたか)」のミサゴは,何か持っていないと撮影しない,という人がいるが,ここでは,ボラを持っていることが多いように思う。

 
 しかし,これは?
 面妖な...。
 
 
 サヨリなら良いのだけれど,こんなに大きなサヨリはいるか? そして,サヨリだったら,下アゴだけが長いはず。
 もしかすると,ダツ?
 
 
 ダツは,夜,海をライトで照らすと,海中を突進して,空中に飛び出し,ヤリのように飛んできて,人間の体に突き刺さることがある,という危険な魚。
 歯も鋭く,攻撃的で,地元の漁業者には,サメより恐れられている,という。
 
 
 ダツは,南方系の魚で,この周辺にはいないと思っていたが,ネットで見ると,北海道以南,と意外に広く分布していた。地球温暖化云々ではなく,もともと,ここにいても不思議ではない魚だった。
 
 
 もし,これがダツだとしたら,この周辺の海も,夜は,ライトで海を照らすことは厳禁。
 
 ミサゴが危険を未然に教えてくれた。
 
(2024/02/03 ミサゴ)

コクガンも黒い

2024年01月09日 | 宮城県_蒲生干潟

 何回も数え直したが,そのたびに数が違う。
 35羽前後,ということにしておこう。
 ここでこんな数を見たのは,震災前を含めて,たぶん初めて。

 嬉しい驚き。
 冬の青森では,以前からカルガモ以上に多く,いたるところに多数いるのだが,こちら宮城でも多くなってきた感じ。

 シジュウカラガンとハクガンは,人の努力により,数を増やしてきたが,コクガンはどうなんだろう。増えたのか,それとも分布を広げてきたのか。

 それにしても,どこで何を食べているのだろう。海藻食なのだが,養殖しているワカメや海苔なども食べているのかなぁ。

(2024/01/08 コクガン)