あまもりのなんやかんや

しがらみから離れてたまには身近な自然と親しみたい

蹴上インクラインから動物園へ

2017年05月07日 | おでかけ

(旧暦4/12 先負 月齢10.6)(大阪の日の出5:02  日の入り18:48)

1ヵ月近く前の画像ですんましぇん。


↑京都は蹴上(けあげ)のインクライン(傾斜鉄道)〈4/16撮影〉

今年は桜(ソメイヨシノ)の開花が遅かったので、
ほとんど散っているといえども4月16日に名残り桜を見ることができました。

インクラインについて
明治時代に大津~京都間に設けられた琵琶湖疏水(そすい)は舟便流通で大いに賑わいました。しかし南禅寺、蹴上付近の段差は大きく、急な勾配のあるこの場所ではとても舟を進めることはできなかったのです。

そこで造られたのがインクライン方式といわれる傾斜鉄道です。
勾配のある水路の上にレールを敷き、舟を乗せた台車で走らせる。
まず水路に沈めた台車に舟を乗せ、その台車をワイヤーで上に巻き上げてレールの上に乗せる。このために蹴上に発電所まで造りました。文明開化の明治、京都でもドえらいことしてはったんどすな~


↑↓ 舟を乗せた台車(これが台車 どう見ても鉄橋にしか見えない


↑この大きな台車を走らせた線路。線路幅の広さ、半端やない

詳しくはWikipediaの蹴上インクラインをご覧ください。

この琵琶湖疏水舟運も国鉄(現JR)、私鉄の鉄道が次々に開通し陸送化が進んだため、昭和26年9月にその役目を終えました。
疏水のこともインクラインのことも知らずに蹴上に行ったのですが、もう一度行ってじっくり見直したいですね。
この蹴上の疏水沿いに歩いて今話題の京都市動物園(岡崎動物園)へ立ち寄りました。

京都市動物園は日本で上野動物園に次いで2番目にできた動物園ですが、園内の敷地面積はとても狭いです。今話題になっているのはその狭さを逆手にとってより身近に動物を感じてもらおうと創意工夫した展示方法です。
日曜でお天気が良くて園内はとても混み合っていました。動物たちも疲れていたのでしょう、創意工夫なんか関係あれへんっ! 暑いやんかっ! って感じで人間の思うような動きをしてくれませんでした。しょうがないですよね。また行きますはい。
その中でもキリンを上から見下ろせるキリン舎は最高でした。
 ↑キリンの親子も見られたし。

↑子どもは編み目模様の中に模様が入っていますね
↑おとなになればこの模様は消えてしまいます。

こどもは平成28年8月26日生まれの生後7ヵ月。父清水(キヨミズ)(今年3月死亡。享年17歳)、母ミライ(今年15歳)の第6子。名前は「吉田(ヨシダ)」くん。東山36峰の一つ吉田山に因む。一つ上のお兄ちゃんは嵐山に因んだ「嵐(アラシ)」くん。この子は現在は神戸市立王寺動物園へ移動しています。


↑ジャガーを下から見あげる

いろいろと工夫された動物園、写真の撮り方が下手っぴで掲載できるような写真があまり撮れませんでした。いつものことですが(^^ゞ
動物園から京都地下鉄を利用して二条城へ行きました。プロジェクトマッピクング最終日ということで。結論からいえばプロジェクトマッピングは大したことありませんでしたが、八重桜のライトアップは最高に綺麗でした。写真ですか? これまたうまく撮れませんでした。(>_<)


以下は五月五日の子どもの日に、去年訪れた摂津市大正川の鯉のぼりを今年も見に行ってきました。あづかった~

1111本の鯉のぼり。鯉もいっぱい、人もいっぱい。
頑張ってるな~摂津市。


帰り道で見掛けたハナミズキの輪っ


 

【追加】5月8日(月)
琵琶湖疏水(大津から宇治川まで全長202キロ)には蹴上インクラインだけではなく伏見インクラインもありました。
蹴上インクラインは581.8メートルで世界最長。伏見インクラインは290.8メートル。
「京都を歩くアルバム」のHPに詳しく写真付きで掲載されています。舟を乗せた台車の全体写真もあり、よくわかります。
またWikipedia「琵琶湖疏水」にはその詳細が載っています。段差を解決するためにインクラインだけではなく閘門も造っていました。また舟運だけではなく琵琶湖から水も取り込んでいました。
なお宇治川の水源は琵琶湖で、瀬田川が宇治市で宇治川と名を変え、京都八幡市で木津川、桂川と合流して淀川となります。琵琶湖の水は京都、大阪ともに深い深い関わりがあります。当時も今も。
琵琶湖疏水と二つのインクライン、決して京都だけのお話ではなかったことがよくわかりました。


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13 コメント

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 (glimi)
2017-05-08 07:38:01
 蹴上ってすごいですね。運河の閘門も凄いですが人間の夢、水陸両用車をこう云う形で実現していたとは!
 考えた人も凄いですが、それを実行に移した英断はもっとすごいです!
返信する
おはようございます♪ (ポージィ)
2017-05-08 09:42:55
今年の5月連休は晴れが多くて、初夏の陽気をたっぷり
味わえましたね。
 
インクライン 名前も忘れていましたが、海外の似たような装置のものを
TVで見たことがあるのを思い出しました。日本にもあったことにびっくり。
はい、知りませんでした。京都にこんな大掛かりなものが作られていたのですねぇ。
あまもりさんも仰っているように、明治の文明開化、すごかったんですね!
 
京都市動物園のことも知りませんでした。見せ方工夫で頑張ってるんですね。
背の高ーいキリンさんを上から見下ろせるのは斬新。子供の模様のことも
これまでまるで気づきませんでした。TV番組で親子キリンを見たことあるのに。
今度機会があったら注目してみますね。
「摂津市大正川の鯉のぼり」今年も見にいらしたんですね。
摂津市頑張ってる~ カラフルな鯉のぼりたちが、青空と初夏の日差しの中
気持ちよさそう! 地面に映る影もくっきりですね。
このお天気、川遊びをする子供たちがとっても気持ちよさそうです♪
返信する
こいのぼり (おみや)
2017-05-08 10:43:16
こんにちわ
連休中は日本中が晴天に恵まれたようですね。
インクライン、京都でもすごいことをやったのですね。
鉄道の上に船をのせる・・・凄いことを考えたものですね。
キリンの赤ちゃん可愛いですね縞模様も変わるのですか。沢山のこいのぼりお天気に気持ちよさそうに泳いでいますね。
私は何処行かず家でのんびりしてました。久しぶりに
娘家族が泊りがけで来てくれました。
連休中は高尾山は足の踏み場もない位混んでいたそうです。今週の半ばにはいってもようとかんがえています。お天気が毎日良い天気なので高尾山へも行ってみたいです。
返信する
glimiさんへ (あまもり)
2017-05-08 16:11:26
glimiさんへ
成る程、水陸両用車ですか。この言葉思いつきませんでした。
舟から下りずに荷物を京都まで運べないか、これを実現させたのは江戸っ子の田辺朔郎 (たなべさくろう)氏。東大教授から後に京大教授になり京都市の土木工事に心血を注いだ方だったようです。
都が東京に移り人口もかなり落ち込んだ京都市の経済を回復させた京都の功労者と言われています。
明治時代は兎にも角にも欧米に追い付け追い越せの気概が日本全体を覆っていたのかもしれませんね。官民ともに。

記事の最後に「追加」を載せました。
インクラインは蹴上だけではなく、伏見にもあったことがわかりました。
それにglimiさんが書かれている閘門もいくつかあったようです。
Wikipediaの琵琶湖疏水のページに詳しく載っていました。
お暇があれば読んでくださいませ。<(_ _)>
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ポージィさんへ (あまもり)
2017-05-08 16:11:54
インクラインは蹴上の他に伏見にもありました。
記事の最後に「追加」を載せましたので、ご覧くださいませ。<(_ _)>

蹴上のインクラインは世界最長のようです。
こんな大変なものを作り上げた明治のエネルギーってすごいですね。
それが東京ではなく、京都というのにもちょっと感動しています。
時間を作ってもう一度行きたいです。いや何回もです。

京都市動物園は今年に入ってから何度もテレビで取り上げられていたのですが、これは関西圏限定だったかもしれないですね。今話題の、なんて書きましたが、関東圏では放送されていなかったんですね。しゅんまへんです。
キリンを見下ろす、なんて発想は中々思いつかないですよね。
エサ(木肌や木の葉、草等)を人が見下ろす場所の間近にくくりつけて食べる様子を見せたり、キリンの頭の後がどうなっているかを見せたり、また象さんを間近で見せるためにオリに接近して象のプールを造ったり、いろいろ工夫しています。
当日は残念ながら象やライオンを間近に見ることはできませんでした。そんな日もあるわな~(笑)

子どもの日の鯉渡り、暑い日でしたが、ソフトを連れて見に行ってきました。
1111本の鯉を川に渡す作業はハンパやない、見に行ってあげようと。
私がそんな気を遣わなくても河原は親子連れで一杯でした(^o^)
暑かったの川の中で泳いでいる子どももいたけど、濡れた服で帰るのかなぁなんて余計な心配もしました(笑)
返信する
おみやさんへ (あまもり)
2017-05-08 16:12:20
インクラインは蹴上の他に伏見にもあったことが分かりましたので、「追加」文を記事の最後に載せました。よろしかったらお読みくださいませ。

明治時代の人々のエネルギーはすごいですね。
京都に世界最長のインクラインを造ってしまったのですから。
動物園はこのインクラインの先にあります。
小さな動物園も展示方法に工夫を加えてとても賑わっています。
大阪に大きな天王寺動物園があるのに、この小さな動物園を見るために京都まで出かけた者(この私)もいます。
高尾山の記事を楽しみにしています。またお邪魔しますね。
返信する
京都はやはり都でした (花ぐるま)
2017-05-09 21:48:35
こんばんは
インクラインに初めて行かれたのですね
私は何度か行っていますが、詳しくは行ってませんね

疎水を完成させたのはやはり大成功だったようですね
琵琶湖の水hをいろいろ名前を変えて大阪まで運んで~
水は高い所から低い方へ流れる原理を利用して
大変なことを当時はやったのでしょう

このたび、どの写真もすごくきれいで驚きました
勿論希林さんの模様もきれいだけれど、お天気も良かったせいもあるかもしれませんがカメラが変わったのかな?と思いました

摂津市大正川の鯉のぼりは誠に見事です
この鯉たちが相談していっそこの大正川で泳げたらなあ~って言っているようで、できるものなら干物にならない方がいいね!っと相談中・・・
返信する
花ぐるまさんへ (あまもり)
2017-05-10 16:25:19
ご無沙汰ばかりしてすんません。
蹴上は初めてです。目的は京都市動物園で、日曜で人もいっぱい、車もいっぱいのバスで行くよりも地下鉄で行ったほうが良いと思いまして。
地下鉄で蹴上で下りて歩いて正解でした。インクラインも歩けたので。
琵琶湖疏水のお陰で京都市内も大阪も潤いました。こんなだいそれた事業を明治の半ばにやっていたことが驚きです。当時の官民のエネルギーたるや素晴らしいものがありますね。そういえば大阪で広い新淀川を開削したのも明治の始めでした。

写真をお褒めいただきおおきにです。
カメラは変えていませんよ。今使っているデジカメは4年ほど前のものです。

そう確かにあの暑い日、川の岸に繋がれた鯉たちは水の中に入りたかったに違いないです。
河川敷がざわついていたのは、家族連れで賑わっていただけじゃなく、鯉たちがこのままじゃ、干物になる~と騒いでいたのかも・・・ね(^_-)
返信する
蹴上インクライン (高花六無齋)
2017-05-11 16:48:51
あまもりさん こんにちは!
こちらは昨日は肌寒く、今日は真夏の陽気、あまりの温度差に老体が悲鳴を上げていますよ。トランプが地球温暖化対策から逃げようとしていますが、困ったものですね。

南禅寺には何度も行き、途中にある蹴上インクラインを見ていますが、ほとんど関心を持たずにいたことが、あまもりさんのブログでよくわかりました。琵琶湖疎水を有効に利用しようとした京都人の心意気を感じますね。交通機関が発達している現在から見ると巨大な無駄な設備に見えますが、当時は最新のテクノロジーを駆使して作られた誇るべきものだったのですね。今後近くを通る時には思考を変えて素晴らしいレガシイーと思ってみますよ。

京都府立植物園は何度も訪れていますが京都市動物園はありません。上野動物園に次ぐ伝統ある動物園なのですね。ぜひ行ってみたいですよ。
摂津市大正川の鯉のぼりを素敵に撮影されましたね。沢山の老若男女が楽しんでいる様子が表現されていますよ。カメラの性能もさることながら、撮影スキルが素晴らしいと感じました。
何度も言うようですが、移り行く関西の風景・風物詩をアップくださるのを楽しみにしていますよ。4月の初めに30数年振りに大阪城の天守閣と公園を見ましたが、あまりの変容にびっくりぽんでした(少し古いかな?)
最後のハナミズキの白く清楚な花が良いですね。
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高花六無斎さんへ (あまもり)
2017-05-12 10:45:18
朝晩はちょっと涼しい日もありますが、日中はもう初夏ですね大阪は。

蹴上インクラインは、幅広の線路の上を歩きながらも、荷を積んだ舟が鉄橋に乗っている、なんで?ぐらいでその用途については数日後、WEBで調べてようやく理解できた、のでした。
理解してもう一度歩いてみたいと思いました。あんな大掛かりな事業を明治時代にやっていた別の京都を知るためにも。
六無斎さんにも同じように感じていただいて光栄です(o^^o)

京都市動物園はこちらでは今テレビ等で話題になっているんですよ。
日本で二番目にできた由緒ある動物園なのにその敷地の狭さで動物を増やすこともできず減り続ける入場者に頭を抱えていたようです。
そこで7年もの歳月を掛けて園内をリノベーションしたようで、仕掛け人は動物園関係者か、部外者かはちょっとわかりません。(いい加減ですんません)
狭いからこそ他の動物園ではできない見せ方をするがコンセプトで。でも日曜日は狭い動物園はすぐに人がいっぱいになって、どこの動物舎も人だかりで・・・今度チャンスがあれば平日に行ってみたいと思っています。

大阪城へ行かれたのですね。
あの辺りは高層ビル群で驚かれたでしょう。
六無斎さんが大阪にいらっしゃったのはいつ頃でしょうか。
あのビル群は大阪ビジネスパーク(OBP)と称し、京橋、片町を再開発して造られたものです。できてからもう30年ほどになるでしょうか。高層ビルはどんどん増えていきました。大阪南港でのビジネス街の構想(WTCやATC等)は大失敗に終わりましたが、交通の便の良い大阪城近くでは大成功ということですね。
今大きな様変わりをしている場所は大阪駅北側のJR操車場跡地です。グランフロート大阪の高層ビル群が建ち並び、大阪駅の上そのものも様変わりしました。阪急D.P.や阪神D.P.もかわりました(阪神は今工事中)。何度も行っていますが、ビル群というのはあまり絵にならなくて、どう変わったのかも伝えにくいです。
でもまたチャンスがあれば、いい写真が撮れれば記事にします。できるだけご期待に応えたいですね。
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