あまもりのなんやかんや

しがらみから離れてたまには身近な自然と親しみたい

彦根城

2009年11月13日 | おでかけ
国宝に指定されているお城は、この滋賀県の彦根城と長野県の松本城、愛知県の犬山城、兵庫県の姫路城の4つですが、築城以来ほとんどそのままの状態で残っているのはこの彦根城だけだということです。(屋形船のガイドさんから教わりました)
また彦根城の築城にあたり、近くにある石田三成の居城だった佐和山城のほとんどを移築したため、佐和山城には石垣ひとつ残っていないということです。またその他にも焼け残った安土城の石垣等も彦根城に移したとか。
ある意味では有効利用のリサイクル城と言えるかもしれませんが、井伊家が徳川譜代筆頭の家臣であることを考えると、石田三成や織田信長の痕跡を消し去り歴史は変わったということを天下に知らしめたのではないかと。(これは私の勝手な解釈です)
【追記】
秀吉が居城として初めて造った長浜城からも移築していたことがわかりました。(11/15現在)


そうそう、彦根城に行ったら内堀遊覧の屋形船に乗船することをお勧めします。玄宮園の前に乗り場があります。一人1200円で決して安くはないですが、物知りでお話上手なガイドさんの案内を聞きながら内堀を50分ほどかけてゆっくり巡るのもなかなか優雅なものですよ。

ちなみに彦根城マップをご覧になりたい方ははここへ。(彦根城公式サイト内)

◆以下の画像は全て3枚組です◆
マウスポインタを画像の上に乗せると2枚目が、そのままワンクリックすると3枚目が現れます


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↑彦根城天守閣
(1)内堀より天主を望む(西方面。屋形船の中から)
(2)外堀の船町辺りより天主を望む(東方面)
(3)玄宮園より天主を望む(北方面)
天守閣まで登らなかったのでその全貌は見ることができませんでした。
彦根城は彦根山に造られた山城で、天守閣は鬱蒼と木々が茂ったその山のてっぺんにあります。彦根駅からも、駅からお城へ向かう道路からも天守閣がはっきり見えず彦根城の中に入ってもあまり見ることができない。平城の大阪城や姫路城は遠くからでも天守閣が見られるのに比べ彦根城は随分シャイな天守閣だなと(笑)。ようやくこの3箇所で何とか天主の一部を見ることができたのでした。

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↑彦根城
(1)お城への入口の一つ「佐和多聞櫓」に続く「いろは松(左側)」の並木道
(2)内堀遊覧の屋形船からの紅葉(場所はちょっとわかりません)
(3)玄宮園(池泉回遊式の大名庭園で天守閣が借景になっていました)
玄宮園ではよく時代劇の撮影が行われるそうです。

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↑城内にある金亀(こんき)公園の二季咲桜(にきざきさくら)
春(4月~5月〉と冬(11月~1月)の年2回開花する

まだ2分から3分咲きでしょうか。
屋形船のガイドさんのお話では、今月(11月)の末あたりが満開ではないかとのこと。春と違って咲き始めてから満開まで間があり長く楽しめる晩秋の桜のようです。華やかさは春に負けますが、侘びしげな様子がなんとも愛おしく感じられる桜です。
この桜に出会ったのは今回で2度目。1度目もコートを必要とする晩秋だったと思います。なんだか古い友人に出会ったような懐かしさを覚えました。
この二季咲桜は友好都市の水戸市からの寄贈です。

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コクチョウ↑
(1)かい~の(痒いの) 曲芸かも(笑)
(2)ふ~っ、すっとした
(3)コクチョウの湖・・・
彦根城ではコブハクチョウ10数羽とこのコクチョウが3羽飼われています。
コクチョウは3羽とも二季咲桜と同じく友好都市の水戸市から寄贈されたものです。

水戸市と言えば水戸藩のあったところですね。
井伊大老と水戸藩主であった徳川斉昭とは政治的にことごとく対立し、桜田門外でその水戸の脱藩浪士に暗殺された直弼・・・。
彦根市がその因縁深き水戸市と友好都市を結んでいることに歴史の重みと面白さを感じます。

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↑トリはひこにゃんです
(1)ようこそ(後ろに見えるバッグはひこにゃんの七つ道具入れ)
(2)いらっしゃいませ
(3)抱きしめたくなる愛すべきひこにゃんはゆるキャラナンバーワン!
ひこにゃんはほんと可愛かった。
最後にいい大人がふたり、ひこにゃんを挟んで写真を撮ってもらいました。

以上、彦根城便りでした。
湖東焼に引き続きご覧いただいてありがとうございました。
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27 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
彦根城へ行きたい (高花六無斎)
2009-11-13 20:01:20
あまもりさん お久しぶりです。
お仕事お忙しい中、素敵なブログを見せていただき有難うございます。
私は今まで松本城、姫路城には行ったことがありますが、彦根城は訪れたことがありません。
京都の帰りによく、この近くを通る度に、いつの日か行きたいと念じておりましたが、未だ実現に至っておりません。
あまもりさんの素敵な画像を拝見し、ぜひ近いうちに、と言っても、来年ですが行きたいと思っています。
木々の向こうに見える天守閣、青空を背景にとても綺麗ですね。天守閣に昇って見た景色は素晴らしかったでしょうね。
彦根城の築城の材料が石田三成の佐和山城から持って来たのですか。仰るように徳川側から見れば、三成は秀吉の秘蔵ッ子、かつ、にっくき西軍の総指揮官だったですからね。痕跡を消し去りたっかでしょうね。
内堀の傍の紅葉した桜が綺麗ですね。玄宮園と天守閣の組み合わせ構図も絵になりますね。

金亀(こんき)公園の二期咲桜(にきざきさくら)は初めて聞く名前ですね。10月桜に似ているような気がします。
首をかしげた黒鳥さんは悲しげな,しかし可愛い仕草をしていますね。一年中ここにいるのですか。これは水戸から送られたのですか。そう言えば昔(10年以上前)、水戸偕楽園の近くにある千波湖で黒鳥を見たことがありますよ。その子孫かな?
ヒコニャンの名前は私も知っていますよ。本当に可愛いですね。
素敵な画像と説明文を有難うございました。

返信する
国宝の城 (生駒の風)
2009-11-13 20:02:15
こんばんは!
国宝の4つの城で見ていないのは彦根城だけです。私の見ていない彦根城が一番当時の姿を残しているのですか?
それは、残念。
あまもりさんにそう言われると出かけてみなくてはいけませんね。
木々の緑の中で 威風堂々としてなかなか味がある城ですね。

昨年11月に水戸偕楽園にでかけましたが
千波湖には白鳥も黒鳥がたくさんいました。
好文亭の庭には四季咲きの桜の大木があり、「二季桜」が咲いていました。
http://d.hatena.ne.jp/ikomanokaze/20081223

「ひこにゃん」が愛らしいですね。撮り方も愛らしく・・・!
返信する
高花六無斎さんへ (あまもり)
2009-11-13 20:48:18
お久しぶりです。
久し振りに少し遠出してきました。
遠出と言ってもJR大阪駅から長浜行きの新快速に乗れば1時間20分ほどで着く彦根ですからいうほどでもないですが。
彦根城の天守閣から眺める琵琶湖の風景が素晴らしいらしいですが、天守閣まで登ることができませんでしたので私は見ていません。

そうですそうです。徳川方にとってはにっくき石田三成ですね。
譜代筆頭の井伊家に、佐和山城がある彦根に城を建てさせたのもいわくありげな気がします。
内堀の紅葉した木々は桜ですか。そういえば彦根城は桜でも有名だと聞きました。春はまた一段と華やかになるのでしょうね。

それから記事中に誤字がありました。
金亀公園の「二期咲桜」は「二季咲桜」の誤りです。
今修正しました。ほんとにごめんなさい。
この「二季咲桜」もコクチョウも水戸市からの寄贈なので、水戸の偕楽園には両方ともあるのでしょうね。
それにしても彦根と水戸。因縁深き都市どうしが友好関係を結んで過去を洗い流したというのは長い歴史の中で画期的なことだったのかもしれませんね。

ヘタな写真でほんと申し訳ないです。
長いことカメラを触っていなかったのですっかり設定を忘れてしまっていたのでした。
返信する
生駒の風さんへ (あまもり)
2009-11-13 20:48:41
最初に謝らなければいけません。
生駒の風さんのコメントを読んで
「二期咲桜」ではなくて「二季咲桜」の誤りだったことに気づきました。
本文を今修正しました。
二季咲桜の説明プレートも撮っていましたので今確かめました。↓
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/1b/df82700662d2fe246325ff6ab8e06ac7.jpg
もう私ってほんとあわてんぼです(汗)

二季咲桜もコクチョウも水戸市から寄贈されたとあったので同じものが水戸市にもあるんだろうなぁと思っていましたが偕楽園でしたか。
偕楽園はかの徳川斉昭が建てたものなんですか。
彦根と水戸が友好都市になるなんて斉昭も直弼もびっくりしたでしょうね。
この二都市、なかなか粋なことをやるもんですね。
この黒いコクチョウと冬にも咲く桜は二都市を結ぶ平和の象徴とも言えるんですね。
返信する
続く大作。。 (serena)
2009-11-13 21:47:28
感謝、感謝!
何時か行けるかなぁ。。。
高校時代、先生が嫌いで日本史を逃げたんですがちょっと残念。と言う思いがこのような情報を読むと蘇ります。

また、忙しい毎日に戻るんですか?
Take-it-easy で。
返信する
こんばんは~ひこにゃん (花ぐるま)
2009-11-13 21:47:32
可愛いひこにゃんに会えて、今夜はニャンコの
夢でも見るかなあ~
佐和山城をそのまま移築?したような彦根城は
とても美しい形ですね。
石垣一つも残って無いという佐和山城は城跡
だけ有るんでしょうか。

松本城、姫路城、犬山城には行きましたが
彦根城だけは残っています。
あとひとつ~残りが有るということは楽しみも有るということ。
その折には内堀遊覧船にも乗ってお話を
聞きましょう。
歴史は変わったということを天下に知らしめたのではないかとのことですが、今の政治にも
ちょっとそんな事の1%位はありそうな気もしますね。

うん?水戸市と友好都市なんですか。
水戸の偕楽園の千波湖にはこのコクチョウが
棲みついていて、いつぞやは抱卵していました。
それにこの二季桜の美しいこと!
今月末が見頃なんですね。
行けそうにも無いのであまもりさんの二季桜で
我慢我慢。
あまもりさんの写真はどれも素晴らしい、良いお天気の上、カメラアングルが素敵です~
こういう風景を見ると行きたくなるので
今日はヒコニャンと彦根城の夢でも見ましょう。
おおきに~でした





返信する
あまもりさん、こんばんは (polo181)
2009-11-13 22:48:45
彦根城築城のいわれをよくご存じでしたね。私も一度この初秋に訪ねていますが、ただ眺めるだけで終わってしまいました。印象に残ったのは、城門への入り口(二枚目の写真)の美しさ、石垣の石の小ぶりなこと、随分と歩かされたこと、ひこにゃんのしぐさがとても可愛いこと等です。国宝は、彦根、犬山、松本の三つだけだと勘違いしておりました。世界遺産にして国宝の姫路城がありましたね。すっかり頭から抜け落ちておりました。コクチョウ、見ました見ました、車で帰る途中見つけたのだけれど、車の通行が激しくて、止める余裕がありませんでした。なるほど、友好都市の水戸からやってきたのですか。かなり広いお堀だから、かれらは十分遊泳(?)できます。幸せな鳥たちです。歩きくたびれて玄宮園へは回りませんでした。良い旅をされましたね。母娘の二人だったのですか?
返信する
彦根城 (おみや)
2009-11-14 09:24:32
こんにちわ
姫路城、松本城へは行ったことありましたが
彦根城へはいったことありません。
彦根城の築城の歴史を見ると佐和山城や安土城の残骸を利用して作られて石田三成や織田信長の痕跡を消し去り歴史は変わったということを天下に知らしめたのではないかと私も思いました。
屋形船に乗ってみたいと思いますが、私が行くとしたらツアーしか方法がないので多分無理ですね。
二季咲さくらも古いお城にマッチしてとても綺麗です。ヒコニャンも可愛いですね。
前回の湖東焼き共々興味深く読ませていただきました。有難うございました。
返信する
お久しぶりです! (ヤマト)
2009-11-14 11:20:49
早く来たかったのですが、色々と立て込んでいて・・
この長文をを読み見るのには、今日は持って来いの大雨の日です。
まず初めにやっと余裕が出来た事を、共にお喜びいたします。
一冊の本に引かれ(あれっ本・陶器どっちが先??)滋賀県を訪れた、あまもりさんの教養の高さに引かれます。
美しい4点の作品(湖東焼き)じっくり見させて頂きました。
そして彦根城・・山の中に隠れるように立つ美しい城をマウスオン・ワンクリックで・・歴史を知りました。
「前主の痕跡を消し去り歴史が変わった事を天下に知らしめた」の下りに、何か今の政治とを重ね合わせてしまいました。
ニキサキザクラは、10月桜より色も濃く桜らしいですね。
コクチョウのユーモラスの動作に口元もほころびましたよ!
こう言うのは連写で撮るのですか?
今お流行のゆるキャラちゃんと撮った写真、モザイク掛けていても良いから見たかったですよ!
急がず焦らず次回も待っています。



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こんばんは (横浜のおーちゃん)
2009-11-14 17:20:57
内堀遊覧の屋形船というのは面白そうですね。
ほかのお城では見たことがありませんから、機会があったら乗ってみたいです。
水戸偕楽園のコクチョウは何回かブログで見ていますが、やっぱりそちらから来たのですね。
水戸と彦根の交流ですか。会津と長州などもそうなるといいですね。
返信する

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