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愛犬JOYの記録

Ayaは小学校4年生の時にドーベルマンの弟JOYを家族に迎えました。このブログでは家族の楽しい日々の様子を綴っています。

『危険犬種』という概念

2013-04-21 21:06:08 | 意見

私が住む県には『動物の愛護及び管理に関する条例』という

なんとも時代錯誤も甚だしい条例がある。

 

この条例によるとその目的は、

「動物による人の生命,身体及び財産に対する危害を防止する」

とある。

 

「動物の愛護」というよりむしろ「動物の管理」のための条例といえる。

注目すべきはその中で「特定犬」という名称で危険な犬が指定されて

いることだ。特定犬とは次のいずれかの要件を満たす犬を指す。

 

ア 人に危害を加えるおそれがあるものとして規則で定める犬種に属する犬
イ アに規定する犬以外の犬で,その体高及び体長が人に危害を加えるおそ
  れがあるものとして規則で定める基準に該当するもの
ウ ア及びイに規定する犬以外の犬で,人に危害を加えるおそれがあると認
  め,知事が指定したもの

 

アにある「規則で定める犬種に属する犬」とは具体的には次の8つだ。

①秋田犬 ②紀州犬 ③土佐犬 ④ジャーマン・シェパード 
⑤ドーベルマン ⑥グレートデン ⑦セントバーナード 
⑧アメリカン・スタッフォードシャー・テリア (アメリカン・ピット・ブル・テリア)

イにある「人に危害を加えるおそれのある」体高及び体長とは、

「体高60cm以上、かつ体長70cm以上の犬」を指す。

したがって、アフガンハウンド、ボルゾイ、アイリッシュウルフハウンド

といった犬も特定犬ということになる。

 

さらにウにあるように、危なそうな犬だと判断すれば、どんな犬でも

特定犬というレッテルを貼ることができる。

 

さらに特定犬を飼うにあたっては「飼い犬を逃げるおそれがなく,かつ,

人に危害を加えることのない」ように「おりの中で飼養すること」が義務

づけられている。

 

さらにそのおりの構造についても、詳細に決められている。


①上下四方が囲まれていること。
②十分な強度を持っていること。
③人に危害を加えられない構造になっていること。

 

この条例には「特定動物」という言葉で、ライオン,とら,ひよう,くま,

ぞう,わになどに対する規則を定めている。ライオンやとらなどと同列

に特定犬が扱われているのだ。

 

『動物の愛護及び管理に関する条例』に見られる基本的な発想は、

特定犬という危険犬種を、頑丈なおりに閉じ込めておけば、人々の

安全は守られるというきわめて単純で誤った考え方だ。

 

そもそも特定犬として認定した根拠が、曖昧であり全く理解できない。

選ばれている犬種は、闘犬、猟犬、使役犬などに分類されている犬

たちだ。イをみると、大きな体型の犬は危険だということらしい。

 

そもそも『危険犬種』という概念そのものがナンセンスである。

犬種によって一律に犬の性格や行動が決まるわけではない。

犬種とは、人間が犬に求める一つの理想の姿に他ならない。

人間の欲望の数だけ、犬種があるといってよい。

 

その犬の性格や行動は、ブリーダーがその犬に何を求めるか

によって決まってくる。アメリカンピットブルは、アンダーグラウン

の闘犬としてブリーディングされたため、凶暴な性格の固体が生

まれ「危険な犬」というレッテルが貼られてしまった。

 

その昔、ピットブルは「Nanny Dog(子守り犬)というニックネームで

呼ばれるほど、忠実で愛情深く子供の側に居させるのに最も安全

な犬種」と考えられていたという。「大草原の小さな家」のインガルス

家の愛犬もピットブルであったと言われている。(カニング亜紀)

 

 もともと危険な犬が存在するのではなく、危険な犬を作るのは

いつも人間なのだ。ブリーダーに限らず、飼い主も自分の犬を

危険な状態の犬に作り上げていることがある。

 

飼い主が食事や運動といった基本的な世話を怠ると、犬は大きな

ストレスを抱えてしまう。幼犬のうちから、他の人や犬と交流させ

社会化をはからないと、成犬になってからから犬や人とトラブルを

引き起こす可能性が非常に大きくなる。

 

犬が人を噛む事件を本当に減らそうと思うのなら、犬を人から

隔離するのではなく、人と犬が安心して暮らせる社会を構築す

るよい方法を考えることだ。

 

飼い主に対する働きかけは、犬を管理することを強調するよりも、

犬のしつけ方などの啓蒙活動をした方がよほど効果がある。

街中にドッグランがあれば、犬は運動ができストレスを発散すること

ができるし、多くの人が犬を知る良い機会となる。

 

そろそろ『動物の愛護及び管理に関する条例』を新しい視点に立って

改正したらどうだろうか。

 

 

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共に生きる

2013-03-11 11:59:13 | 意見

犬と暮らすということは「共に生きる」ということだ。

人間の暮らしを無理やり犬に押し付けることではない。

種の異なる生物が、それぞれ自分に合った生き方をすることだ。

 

「群れ」という絆で結ばれ、お互いの存在を絶えず意識しながら生きてきた狼は

人間と暮らして犬と呼ばれるようになっても、その基本的な習性は変わらない。

 

「家族」という言葉で擬人化しようが、犬にとってその一人ひとりは群れの一員

であるという意味での仲間なのである。人間の世界で生きるためのノウハウを

「社会化」と称して犬に強制することで、人は犬と仲良く暮らせているように感じ

ているが、はたしてそうなのだろうか。

 

人間は、犬がどのような行動をしているか、常に注意深く観察する義務がある。

また、犬がどのように感じているか、その心を斟酌することが大切だ。すなわち

「観察する眼」と「共感する心」が、犬と共に生きる上では欠かすことができない。

 

この点では、何事にも身勝手な私より、6年生のAYAの方がはるかに優れている。

AYAに対し小学校1年の頃から、毎年バレンタインデーに手作りのお菓子をプレゼ

ントしてくれる友達がいる。幼稚園の頃、一人で寂しくしている時にAYAが優しくして

くれたというのがその理由だという。AYA自身はそのことは覚えてないと言っていた。

 

心と心のふれあいは、世界を彩に満ちた魅力あるものに変える。これは人と犬の間に

おいても同様であろう。JOYを家族に迎えた理由の一つは、AYAが犬とかかわること

で豊かな感性をもって欲しいと思ったことにある。

 

「共に生きる」ことで、犬も人間も輝きを増していきたい。

 

 

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JOYに友だちはできるのか

2013-02-11 23:57:46 | 意見

連休最後の今日、久しぶりに親子三人でポティロンに行くことができた。

いつも誰かが忙しくて、三人揃うことは稀だった。着いたのは3時半ごろ。

まだまだ寒いせいか、残念ながらほとんど犬はいなかった。

 

(写真はすべて、別の日に撮影したものです)

 

幸いなことに、ウイペットのラッキー君とつばめちゃんを家族にもつラキつば父さんが来ていた。

久しぶりで会うことができて、JOYも私も大喜び。しかし、JOYは興奮して暴走してしまう。

最初こそ、仲良く追いかけっこをして遊んでいたのだが、安心してみていられたのもつかの間。

ラッキー君の水飲み容器を咥えて走り回るという、いつもの悪ふざけを開始する。何とか容器を

私がJOYから奪い取ると、今度はラッキー君のボールを横取りして逃げ回る展開へ。

 

 

JOYは以前にも、ラッキー君のボールを咥えて走り回り、ボールをズタズタにした前科を

持つだけに私は気がかりでならなかった。ラキつば父さんには、申し訳ない気持ちで一杯だ。

JOYは何故、旧知の仲であるラッキー君やつばめちゃんと仲良く遊べないのだろう。

以前は、いつまでもひたすらに追いかけっこを楽しんでいたのに・・。

 

 

 しばらくすると、初めてお見かけするドーベルマンがやってきた。名前はスカルさん。

とっても人懐こい可愛い女の子だ。写真を撮らなかったことが本当に悔やまれる。

JOYは仲良く遊べるといいなぁと思っていたのだが、私の願いはみごと打ち砕かれた。

ラッキー君のボールを咥えていた時は問題がなかったのだが、私がそれを取り上げた

とたん、スカルさんに対してガウガウが始まった。

 

 

スカルさんの飼い主さんは、「JOY君はボールを取り上げられて気持ちがイライラしてしま

たんだね」と好意的に解釈してくれたが、私はそんなことが原因でないことは分かっている。

最近のJOYを見ていると、小型犬に対しては問題がないが、大型犬に対しては犬種や性別

を問わず威圧的にふるまう傾向があるのだ。相手が気にしなければ問題がないが、そうで

ないと、たちどころにガウガウが始まってしまうのだ。 

 

JOYよ、このままだと友達がいなくなっちゃうぞ。

なんとかならないかなぁ・・。

 

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心理的なかけ引き

2012-12-05 20:05:47 | 意見

最近、JOYはドッグランへ行くと、他のワンちゃんのオモチャや水飲み容器を咥えて

駆け回るので困っている。そうすれば、周りの人がJOYに注目してくれるし、何より私

が後を追いかけてくれるから喜んでやっているのだ。

 

このような場合、本当は無視しておいた方が良いのだが、JOYが盗んだ品の飼い主さん

への手前、そうすることはできない。JOYを叱って盗んだ品を取り返そうとしているポーズ

を見せなければならないからだ。

 

追いかけるとJOYの思う壺なので、ここはこちらも策をめぐらす。「JOY、もう帰るからね」

と言ってドッグランから立ち去ろうという仕草を見せる。置いてかれたらたまらないとばかり

近づいてきたJOYを捕まえるのがこちらの作戦だ。

 

しかし、この作戦は何度も通用しなかった。先日は、私の帰る仕草をフェイクと見抜いて

平然としていた。「そんなの嘘だって分かってるよ~」と得意になっているJOYの顔をみて

思わず苦笑い。

 

JOYはまだ2歳。遊びたい盛りだ。私を遊びに巻き込む戦略としては、よく計算されている

といってよいだろう。このような心理的なかけ引きこそ、JOYが最も好む遊びなのかもしれ

ない。私からすれば、全く迷惑な話だ。

 

JOYはこのようなかけ引きを、散歩の時もよくする。トイレを済ませると、もう散歩は終わり

とばかり、私に背を向けて座ってしまうことがよくある。初めの頃は、体調が悪いのではない

かと心配したものだが、どうやらそうではないことが後に分かった。

 

私が忙しくて早く散歩を終わらせたい時など、JOYが座り込んでしまった場合、これ幸いとば

かり散歩を切り上げてしまうことが何度かあった。JOYは、座り込み戦術によって自分の要求

が通ることがあると知り、私を試していたのだ。

 

それが証拠に、私が散歩を続ける意思が固いことが分かると、この戦術を放棄して散歩に専念

するようになる。JOYは散歩を切り上げられるかどうか、私の態度を見ながら測っているだ。

 

なんと頭の良いヤツ。でも、ちょっと姑息だよね。

 

 

ラキつば父さんのブログを見たことがヒントとなって、今日のブログを書くことができました。感謝。

 

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犬の食事を考える

2012-12-03 12:03:46 | 意見

獣医師の本村伸子著「愛犬と幸せに暮らす健康バイブル」(ペガサス)を

読んた。この本は、JOYの食材を購入している肉の卸問屋GEN-MEAT

さんから薦められたものだ。

 

 

著者の本村さんは、『生食』を推奨している。

生食を構成してるのは、生肉、生骨、内臓、野菜、そして果物である。

生肉を与えると食中毒が心配だという声もあるが、犬の胃はPH2と低く

強酸であるため、肉に付着している雑菌は死滅するので、問題が生じる

ケースは非常に稀である。ちなみに人間の胃のPHは4と犬に比べて高

いので、生の骨や肉を消化できない。

 

なんと本村さんは、ご自身の愛犬ラブラドールに異臭を放つ腐りかけの生肉

を与えたことがあるそうだが、全く問題がなかったと言っている。自分の愛犬

に実際、腐った肉を食べさせることで、自分の主張を確かめるという姿勢に

驚かされた。またこの本には、冒頭にカラーページで手作り食の例とともに、

それを食べて排泄される犬の便の写真が掲載されている大変ユニークな

内容となっている。

 

著者が勧めている食事の基本は、生の状態で骨と肉を与えることだ。小さい

頃から穀類中心のドッグフードを与え続けていると、胃の働きが弱く、特に生の

骨を上手に消化できない場合があるという。肉食動物であるはずの犬の身体に

とって、穀類中心のドッグフードは色々な意味で負担をかけることになり、肝臓や

膵臓を含めた胃腸系の疾患を増やす原因となる。

 

穀物を食事として与えてよいのは、次の3つの場合に限られる。

1)生肉だけではやせてしまう時

  たんぱく質よりも穀類に含まれている糖質の方が、体内で脂肪となって蓄えら

  れやすい。

2)ドッグスポーツなどの運動をよく行う時

  生肉や卵などの動物性たんぱく質が中心の食事となると、筋肉や肝臓でのグリ

  コーゲンの蓄積が少なくなってしまう。

3)生肉を上手に処理できない時

  穀類中心のドッグフードに身体が慣れてしまって、生肉では軟便になったり、未

  消化の本が出てきてしまう固体もある。

 

犬の食事に関する本を読んだのは、須崎恭彦著「愛犬のための手作り健康食」

(洋泉社)に次いで2冊目であるが、基本的な考え方として、次の二点について

見解が異なっている。

 

1)生肉を与える vs 加熱肉を与える

2)穀類を与える vs 穀類を与えない

 

本村氏が生肉派・穀類否定派であるのに対して、須藤氏は加熱肉派・穀類肯定派

である。二人とも獣医師でありながら、このように見解が異なるというのは、それだ

け犬の食事については、解明されていないことが多いのであろう。

 

「ペットフード神話」は徐々に崩れつつある。ペットフードを作る会社は、「完全に栄養

のバランスがとれている」と主張しているが、本村・須藤の両氏をはじめとして、それ

に疑問を呈する声は少なくない。さらにいえば、現代の犬たちで問題となっている様々

な疾病とドッグフードとの間に関連性があるという指摘も多くみかけるようになった。

 

ドッグフードの利便性は捨てがたいものがある。旅行や入院時などにおいては、とても

重宝するのも事実だ。しかし、ドッグフードを長期的に与え続けることによるリスクにつ

いても知っておく必要があるだろう。

 

 

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