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愛犬JOYの記録

Ayaは小学校4年生の時にドーベルマンの弟JOYを家族に迎えました。このブログでは家族の楽しい日々の様子を綴っています。

福岡でおきた咬傷事件について

2014-02-11 18:20:15 | 新聞記事より

数日前に福岡県でおきた犬の咬傷事件について考えてみたい。

大型犬を飼っている人なら誰でもこの記事に目を留めたに違いない。

同じ大型犬を飼う身として、このようなことをおこさない為にも、事件

の概要や背景を検証してみることにする。

 

8日午後3時ごろ、福岡県朝倉市田中の筑後川河川敷で、同県久留米市田主丸町の

無職女性(64)と孫の小学2年の女児(8)、男児(5)が犬に相次いでかまれ、病院に

搬送された。朝倉署によると、女児と男児は顔などをかまれており、そのまま入院した。

孫を助けようとした女性も足などに軽傷を負った。いずれも命に別条はないという。

 

署によると、犬はバーニーズ・マウンテンドッグという大型山岳犬で体長約1・2メートル。

飼い主の同県うきは市吉井町の男性(57)と娘(21)が、首ひもを外した状態の同じ品種

の3匹を河川敷で運動させていたところ、1匹が近くの土手で遊んでいた女児らに襲いか

かり、女児の顔などをかんだ後、男児の顔と両太もも、女性の太ももなどをかんだという。

犬は駆け付けた救急隊員らが取り押さえた際に死んだという。

 

飼い主の男性は取材に対し、「いつも河川敷で首ひもを外して運動させ、人が来たらひも

を付けるようにしていた」と説明。犬については「これまで人をかんだことはない。普段は

穏やかだが興奮すると手に負えないこともある」と話した。

 

署は飼い主2人から任意で事情を聴き、過失傷害や県動物愛護条例違反の疑いも視野

に調べている。(西日本新聞より転載)

 

下の写真は事件が起きた河川敷。

 

 

このような痛ましい事件が起こった経緯について、想像を交えて考えてみたい。

 

幼い二人の子どもが、突然自分に向かって大きな犬が走ってくるのをみた時は、

かなりの恐怖を感じたにちがいない。この年齢の子どもは、大型犬と目の高さが

等しくなるため、その恐怖は大人の何倍にも及ぶはずだ。

 

「キャー!」という高い声を出しながら逃げていく二人をみて、犬の興奮状態は

より高まっていったのではないだろうか。最初は、楽しく遊んでいる子どもの声

を聞いて単なる好奇心から近づいてきただけかもしれない。それが逃げ惑う子

どもを目の前にして、攻撃姿勢に転じたのではないだろうか。子どもの甲高い声

は獲物となる動物の声を連想させ、犬の狩猟本能を刺激したのかもしれない。

 

以前、このブログで反町隆史のドーベルマンがおこした咬傷事件を扱ったこと

があるが、そのときも被害者は幼い子ども(4歳)だった。子どもの咬傷事故に

関する統計を見たわけではないが、かなりの数になるのではないだろうか。

 

二人の子どもの祖母(64歳)は、目の前で孫たちが犬に襲われるのをみて、

必死で抵抗したに違いない。自らも犬に噛まれながら、身を挺して孫を守ろ

うと奮闘した姿が目に浮かぶ。一人ならともかく、同時に二人を守るとなると、

どのように対応してよいのか見当もつかない。体重40~44kg、体高58~70cm

にもなる興奮状態のバーニーズ・マウンテンドッグを完全に制することは、プロ

レスラーでも至難の業であろう。

 

 

 

一方、この飼い主は、この事件をどのように捉えているのだろうか。

飼い主(57歳)は、バーニーズを3頭飼っていることから推察すると、犬に対

する知識や経験があり、犬の飼育につてはある程度、自信をもっていたに

違いない。それがノーリードでも大丈夫という判断につながったのではない

だろうか。

 

ノーリードの状態で3頭すべての動きを監視することは、決して容易ではない

はずだ。しかも、何かあった場合、それに即座に対応することは不可能に近

い。今まで、人に危害を加えるような事態がなかったから、深くそれについて

考えることはなかったのかもしれない。

 

しかし、このような惨事になるかもしれない、細かな兆候はどこかに潜んでい

たはずだ。「これまで人をかんだことはない。普段は穏やかだが興奮すると

に負えないこともある」という飼い主の言葉は、その可能性を示唆している。

 

土手の上で遊んでいる子どもに向かって、この犬が走り出した時、飼い主は

どのように対応したのであろうか。私も河川敷でJOYを散歩させることがある

が、土手の上を歩く人は死角になりやすく気付きにくい。凄惨な事件がおきて

いることを飼い主は、当初は分かっていなかった可能性もある。仮に気付いて

いても、その場に到着するのにかなりの時間を要したのではないだろうか。

 

私は新聞に「犬は駆け付けた救急隊員らが取り押さえた際に死んだ」と書かれて

あるのがどうしても解せなかった。自分の犬が不祥事を起こした場合、真っ先に

駆けつけて対応するのが飼い主の義務であり愛情でもあるからだ。

 

バーニーズ・マウンテンドッグは、ドーベルマンと違って世間では大人しくて可愛い

というイメージで受けとめられている。逆にそのことが、飼い主の慢心を生み事件

の遠因になったのかもしれない。

 

 

 

 

ウィキペディアにはバーニーズ・マウンテンドッグについてこんな記述がある。

温和で優しく従順。攻撃性は無い(飼い主以外には襲い掛かる事がある。

屋外では必ずリードを付ける事

 

また、ワールドドッグ図鑑には次のような記述がある。


首都ベルン市では織物業者の荷車を曵く犬として知られたが、多くの使役犬の衰退

の例にもれず、自動車や輸送機関の発達に伴い、第一次大戦後には雑種化し、絶

滅寸前であった。熱心なブリーダーによってこの犬種の正統な個体の探索が始まり、

国内に残っていた数頭の犬から復元されたのが現在のバーニーズ・マウンテンドッグ

である。この例のように限られた種(たね)犬から復元された犬種では、骨格、関節な

どに先天的な障害を生ずるケースがあり、系統によっては攻撃的な性格を現す個体

が出現する事もある。将来に向け、高度な遺伝学的見識に基づく系統繁殖を続ける

事が望まれる犬種である。



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「野良犬たちはしょせん、生きたゴミだ」

2014-02-06 08:06:14 | 新聞記事より

タイトルの刺激的な言葉は、もちろん私の発言ではない。

オリンピックが開催されるロシアのソチでの話である。


『五輪開幕前にソチが野良犬を大量処分』Sochi Killing Stray Dogsと題する

CNNの記事によると、野良犬がオリンピックの厄介者として、来年までに

2000匹以上が処分される可能性を伝えている。

(2014年2月4日(火)17時30分サラ・ウォルフ)

 

 

以下はCNNからの記事からの抜粋である。

 

生きたゴミ? 野良犬は選手にとって危険な存在だという

(1月30日) Kai Pfaffenbach-Reuters

冬季オリンピック開催を前に、ロシアのソチ市が野良犬の一掃に乗り出した。

昨年市当局が同じような計画を立てたとき、動物愛護団体の激しい抗議を受

けて撤回したにも関わらず、だ。

 

駆除を担当するバシア・サービスの経営者アレクセイ・ソローキンは米ABC

ニュースの取材に対し、同社がこれまで何匹を殺したかは分からないし、ソチ

市にいつ雇われたかは言えないと答えている。

 

ソローキンによれば、野良犬はオリンピックにとって危険な存在だ。「競技中、

時速130キロで飛んでいるスキージャンプの選手が着陸したところに、犬が

鉢合わせしたらどうなるか考えてほしい。選手と犬の双方にとって致命的だ」

 

「本当のところを言おうじゃないか」と、ソローキンは付け加える。

「野良犬たちはしょせん、生きたゴミだ」

 

来年までに2000匹以上の野良猫、野良犬が処分される予定だという報道も

あった。ソチ市の議員であるセルゲイ・クリボノソフは、犬たちを保護施設に入

れるのは時間が掛かり過ぎるだろうと主張する。

 

ABCニュースは市長側にコメントを求めたが、回答はなかった。

これはソチだけの問題ではない。モスクワをはじめロシア国内の多くの都市

で、野良犬が通りを徘徊している。飼い主に経済的余裕がなくなり、飼ってい

る犬の遺棄が何十年も積み重なった結果だ。

(CNNの抜粋はここまで)

 

社会における犬の立場は、その国の歴史や文化、それにその時の社会状況

によって大きく左右されるものだと改めて考えさせられた。

 

私が子どもの頃は、都内でもよく野良犬を見かけたものだ。いつの間にかいな

くなったが、1964年東京オリンピックと関係があるのかもしれない。

 

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殺処分される命を救う第一歩

2012-06-01 08:30:09 | 新聞記事より
 今日の新聞にこんな記事が載っていた。

 犬や猫の殺処分ゼロを目指すため、民主党の動物愛護対策ワーキングチーム(田島一成座長)は31日、自治体がペット業者などから犬猫の引き取りを求められた際、理由や状況を判断して拒否できる規定などを盛り込んだ動物愛護法の改正案をまとめた。

 環境省によると、2010年度の犬猫の引き取り数は24万9474匹、殺処分されたのは20万4693匹にのぼる。こうした状況を改善するため、現行法は「所有者から求められた時は、自治体は引き取らなければならない」という引き取り義務規定を、改正案では、十分な理由がない場合や業者などが譲渡先を探す努力をしていないと判断した場合、自治体側が拒否できるようにする。2012年5月31日20時47分  読売新聞)

動物に対する意識は、その国における文化の成熟度を表すひとつの指標である。 
動物愛護法はその意味でも、実態に即した実効性のある内容でなければならない。
 
この改正について、動物を捨てる人が増え野良猫などの増大を心配する声もあるが、 
それは本末転倒であろう。
 
 この改正の目的は、毎年20万匹以上もの尊い命が奪われている現状を改善すること
にあり、安易に動物を処分している人間に猛省を促すことである。
 
 人の意識は、そう簡単に変わるものではない。動物愛護の精神といっても、人によって
その捉え方は様々であろう。ただ、命を大切にするという最低限のモラルだけは、絶対
 に守らなければならない。
 
 これは時間のかかる作業である。この改正は、そのための第1歩に過ぎない。
 
 

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