愛犬JOYの記録

Ayaは小学校4年生の時にドーベルマンの弟JOYを家族に迎えました。このブログでは家族の楽しい日々の様子を綴っています。

飼い主への想い

2012-09-03 10:33:31 | 

「うちの犬が床下にもぐって、一週間ほど出てこなくなりました。その間、飲まず食わずでした。」

自分の愛犬がこんな事態になったら、さぞ心配するであろう。

実はこのケース、飼い主だった女性が結婚して家を出て行ってしまったことが原因だった。

 

この方には30歳の未婚の娘がいて、ある日、友人から子犬をもらってくる。その子犬を可愛がる

こと、まるでわが子のようだった。もちろんベッドを共にし、彼女が会社から帰ると、子犬は片時も

そばを離れなかった。

「私、結婚なんかしません」

それが娘さんの口癖であり、両親との穏やかな生活にすっかり満足しているようだった。しかし

そのような平穏無事の暮らしも、突然、恋がやってくる。彼女は、本人も信じられぬ急な運命の

回転に、心浮き立つばかりで、鳥が飛び立つように嫁に行ってしまった。

犬は、娘さんがいなくなり、うろたえた。幸福な生活から最も大切な部分を奪われてしまい、どう

していいのか分からなかった。

拗ね、床下にもぐりこんだ。どうなってもいいやと思う。捨て鉢な気分になると、腹も減らず、水

さえも欲しくなかった。そして、床下の暗闇の中で目を閉じていると、いなくなった人への想い

募るばかりだった。

 

飼い主に対する犬の純粋で真剣な想いがとてもよく伝わってくる。

昨日紹介した、畑正憲「ムツゴロウの動物交際術」からの一部抜粋である。

 

 

  にほんブログ村 犬ブログ ドーベルマンへ  人気ブログランキングへ にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

  ↑↑↑のバナーをクリックしてもらうと励みになります!


ムツゴロウの動物交際術

2012-09-02 19:58:46 | 

AYAが夏休みの宿題をこなすため、図書館で最後の頑張りをしているのを横目に

ムツゴロウ先生こと畑正憲著「ムツゴロウの動物交際術」(文芸春秋)を読んだ。

 

ムツゴロウ先生といえば、世界各地を渡り歩き、さまざまな動物と独特な方法で

コミュニケーションをとる姿は、以前はよくテレビで見ることが出来た。動物に対す

る限りない愛情をそのまま、ゾウやライオンやクマなどの猛獣にぶつけて友達に

なっていく様子は、まるで魔法を見ているようであった。

 

今から18年前に書かれたこの本は、ムツゴロウ先生のさまざまな動物との交流を

通じて学んだ動物と仲良くなるためのテクニックが一杯詰まっていた。何でこの本を

もっと前に読んでおかなかっただと後悔したほどだ。

 

その内容は多岐にわたっている。備忘録として主な目次を記録に残しておく。

・心を対等に 「子犬は叱っていいでしょうか」

・手を上手に使おう 「動物は人間の手が恐い」

・思いきり愛させることが大切 「ゾウが思い心の扉を開く音」

・犬猫ノイローゼの原因 「気持ちも体も逆撫でせず」

・歯だって役に立つ 「動物は相手の歯が怖い」

・舐めるのは犬の挨拶 「キスは親愛と服従のしるし」

・下唇で動物の気持ちを読む 「ゾウとディープキス」

・じっくり匂いを嗅がせてやろう 「冷たい鼻はサエてる証拠」

・言葉となき声の関係 「切なくやさしく、気持ちを込めて」

・尾の動きでここをを読む 「犬の尾は正直者」」

・ネコ科は出会いの一瞬が大切 「ユキヒョウを抱く」

・心の持ち方が大切だ 「恐怖はすべてをぶちこわす」

・人はボスになれるか 「ユニークなチンパンジー研究」

・恋は流れの中に 「オオカミとたっぷり遊ぶ」

・環境を変えると素直になる 「危険なサルを森に連れ出す」

・ジャングルの求愛術 「チンパンジーのメスになる方法」

・尿や糞で動物の心理が分かる 「クマは切なグソをする」

・人と犬は、違う種類の動物だ 「飼い主を噛む犬の心理」

 

 

  にほんブログ村 犬ブログ ドーベルマンへ  人気ブログランキングへ にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

  ↑↑↑のバナーをクリックしてもらうと励みになります!


イスとイヌの見分け方

2012-08-08 11:52:23 | 

AYAが夏休みの宿題のため、図書館から何冊か本を借りてきた。

その中の一冊。

きたやまようこ著『イスとイヌの見分け方』(理論社)

 

なにかとんでもなく面白そうな予感が・・。

さっそくページをめくってみると、最初のページにこんな記述が。

 

イスとイヌを 見分けられないヒトは いませんか。

じぶんは ぜったいだいじょうぶとおもっていても ある日とつぜん

イスとイヌが わからなくなるなんてことは よくあることです。

そんなことになったら イヌは 大めいわく!

これは そんなヒトのために イヌが おしえてくれた わかりやすい

イスとイヌの 見分け方の 本です。

 

次のページをめくってみると、目次があり初級・中級・上級とある。

ことばとイラストで綴られている本書は、私の感性にピッタリだ。

ひょっとして父と娘は、ユーモアのセンスを共有しているのかも。

 

初級からひとつ。

【もじ】

ひらがなで かくと イヌのほうが むずかしい。

かんじで かくと イスのほうが むずかしい。

カタカナだと ほとんど おなじ。               

      いす 椅子 イス

      いぬ 犬  イヌ

 

中級からひとつ。

【のる】

イヌは イスのうえにのるが イスは イヌのうえにのらない

 

上級からひとつ。

【こわれる】

 イスが こわれたときは こわれたイスという。こわ

れたイスは しゅうりする。しゅうりしても なおらな

いときは しかたがないので すてる。

 イヌが こわれたときは けがをしたイヌ、または

びょうきのイヌという。けがをしたイヌや びょうきの

イヌは ちりょうする。ちりょうしても なおらないと

きは だいじに そばに おいておく。

 

AYAもひとつ作った。

【おとしより】

イスは つかれている おとしよりの からだをいたわる。

イヌは つかれている おとしよりの こころをなごませる。

 

AYAの作品が一番良いと思うのは親バカか。

 

  にほんブログ村 犬ブログ ドーベルマンへ  人気ブログランキングへ にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

  ↑↑↑のバナーをクリックしてもらうと励みになります!


高安犬

2012-04-22 11:17:14 | 

日本犬」をいう言葉を調べてみると次のように書かれていた。

日本に土着した犬で、耳が立ち、鼻がとがって長く、尾は巻き上がるか、巻かずに

瀬の方に傾斜するという特徴がある。日本犬保存協会が現在認めている日本犬は、

秋田犬・北海道犬・紀州犬・四国犬・甲斐犬・柴犬の6種である。

 

また、広義の「日本犬」には、外来の犬種を元にしたり交配したりして作られた日本

原産の犬種も含まれる。土佐闘犬日本テリア日本スピッツの4犬種がこれに

当たる。

 

これとは別に、特定の地域のみに以前から生息する犬を「地犬(じいぬ)」と言うが、

かつては各地に数多くの地犬が存在した。

川上犬薩摩犬十石犬肥後狼犬肥後狼犬岩手犬仙台犬屋久島犬などが

あげられるが、純血種の個体の存在が確認されているものの、その数がきわめて

少ないため保存が難しいのが現状である。

 

一方、すでに絶滅してしまった地犬も数多く存在する。

厚真犬津軽犬青森犬高安犬会津犬相馬犬越後柴秩父犬赤城犬加州犬

前田犬保科犬戸隠犬梓山犬三河柴阿波犬壱岐犬椎葉犬山仮屋犬綾地犬

日向奥古新田犬日向犬甑山犬などである。

 

動物作家とも呼ばれる戸川幸夫は、「高安犬物語」のなかで、すでに絶滅した高安犬につい

てこのように書き記している。

 

(高安犬は)中型の日本犬といっても、紀州犬や北海道犬のようにスマートな、女性的なのと

は異なって、犬張子を思わせるガッチリとした体つきの、戦闘的な狩猟犬(マタギ犬)だった。

熊を追って幾日も幾日も雪山を彷徨できる強い忍耐力と、相手が斃れるまで喰い下がる激し

い闘魂、、鼻を捥ぎとるような寒風の中から熊の体臭を嗅ぎわける鋭い感覚ーこういった類

のない特徴をもった猟犬だった。

 

そして高安犬が絶滅してしまった経緯についてはこのように書いている。

 

だがその優秀な血も怒涛のように押し寄せてくる垂れ耳犬の血でしだいに崩されてゆき、

昭和の初めごろにはもう高安犬の発祥地である高安付近では、耳は立ち尾は巻いてい

ても、どことなくバタ臭い犬で充満し、古武士のような重みのある高安犬の姿は見られなく

なっていた。

 

「バタ臭い犬」の代表であるドーベルマンの飼い主として、複雑な気持ちではあるが、

日本古来の犬種が途絶えてしまったことはとても哀しいことである。私も、小学生の頃

犬の図鑑を見ながら、秋田犬が欲しいと思っていたことを思い出す。

 

 

  にほんブログ村 犬ブログ ドーベルマンへ  人気ブログランキングへ にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

  ↑↑↑のバナーをクリックしてもらうと励みになります!


イヌとなって失ったもの

2012-04-19 09:01:32 | 

オオカミはイヌとなることで、多くのものを失ったのだということを『オオカミと生きる』は

教えてくれた。一言でいえばそれは、自立して生きる力である。

 

生まれてすぐに始まる兄弟との生存競争、リーダーをめぐる激しい順位争い、群れの

厳しい掟など、オオカミの行動は、すべて自然のなかで生きるために作られた知恵で

ある。イヌは、人間と生きることを選択したが、同時にそれは自立して生きることを放棄

することでもあった。

 

人とイヌが協力して生きていくために必死になっていた時代は去り、労働のパートナーとし

てのイヌの役割は大幅に減少した。警察犬や盲導犬、牧羊犬や猟犬など限られた分野し

か残されていない。

 

今では愛玩動物(ペット)という立場に甘んじているイヌが大半である。イヌの目から見て、

はたしてこの状況は幸せなものだろうか?人間におもねてしか生きていくことができない

のは、オオカミの血が潔しとしないのではないかと、『オオカミと生きる』を読んで思った。

 

 

  にほんブログ村 犬ブログ ドーベルマンへ  人気ブログランキングへ にほんブログ村 子育てブログ 一人っ子へ

  ↑↑↑のバナーをクリックしてもらうと励みになります!