そういえばアトムパパさんに、犬の3歳・4歳・5歳は最も充実した時期だと
教えてもらったが、JOYの要求に答えられる生活を提供しているだろうか。
JOYは私たち家族の一員となって3年が過ぎたが、本人がどのように感じ
ているのか聞いてみたいものだ。
一般に家庭犬の場合、犬の生活は人間の生活様式に左右される。我が家
では妻も私も仕事をしているため、平日の昼間はJOY一人で過ごしている。
家族が帰宅後は室内飼いなので、人と一緒に戯れていることが多い。朝晩
の散歩はそれぞれ50分程度。休みの時はドッグランなどへ行き、終日一緒
に過ごすようにしている。
意識してJOYと過ごす時間を少しでも多くしようと心がけているものの、その
内容については、JOYの興味や関心に沿ったもので、本人が楽しいと感じて
いるかどうかは分からない。ひょっとしたら、人間だけが楽しんでいてJOYは
退屈だと感じているのかもしれない。
一方、世の中には、しっかりと自分の仕事を持っている犬たちも存在する。
作業犬と呼ばれる犬たちで、警察犬、牧羊犬、盲導犬などがいる。彼らは、
厳しいトレーニングを経て、立派に人間社会に貢献している犬たちだ。
歴史的に見れば、犬はもともと番犬や猟犬として人間の生活を支えてきた
経緯があるので、ある意味、犬の本来的な姿ということもできよう。
仕事を与えられている犬たちは、自分の生活をどのように感じているので
あろうか。そんな思いを抱きながら、盲導犬についてしらべてみた。すると
ネット上では、盲導犬が幸せな人生を送っているかどうかについて、相反
する意見があることが分かった。
それまでも盲導犬という生き方が、犬にとって過酷すぎるという意見がある
のは承知していた。盲導犬としての生活は犬にとってストレスが大きくその
ため、盲導犬は早死にする傾向があると聞いたことがあるからだ。ところが
今回調べてみたところ、盲導犬の寿命というサイトを見る限り、正しい情報
ではないということが判明した。
盲導犬の生涯は、だいたいこんな歩みだ。
盲導犬は、生後45日間まで母犬と一緒に過ごす。その後パピーウォーカーの
もとで家族の一員として育ち、人間に対して信頼感や安心感を深めていく。
1歳になると訓練センターにもどって訓練が始まる。訓練は約1年間だが、最終
的に盲導犬としての適性が認められる犬は、その中の3~4割という。訓練を終
えた盲導犬は、これから一緒に暮らす目の不自由な人「盲導犬使用者」との共同
訓練に入る。そして共同訓練が終了すると、いよいよ盲導犬使用者の自宅にもど
って使用者と盲導犬との生活が始まるのだ。そして盲導犬は、10~12歳になると、
盲導犬としての仕事を引退する。その後は、リタイア犬ボランティアの家庭に迎え
られて家族の一員として余生を送るという。
オリバーという名の盲導犬が、10年間の仕事を終えて、パピーウォーカーのもとに
帰るというテレビ番組を見て、私は盲導犬についての見方が変わった。盲導犬とい
う過酷な仕事をこなしていても、犬の本性ともいうべき性質はいささかも変わってい
ないこと、そして何よりも、子犬時代に受けた愛情をいつまでも覚えていることに驚
かされた。
犬って、本当に素晴らしい生き物だ。
JOY、君のことだよ。

↑↑↑のバナーをクリックしてもらうと励みになります!